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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議2

237神鬼軍師の本領(22/30) ◆VnfocaQoW2:2010/08/14(土) 03:58:46

タン、と。軽い音を残してまひるは跳んだ。
棒高跳びの国際級アスリートに競る高さまで、バーを使わずして跳んだ。
その高さの頂点で、まひるは蠢く鋭い爪を伸ばす。
先端を浅く引き掻かれた触手は、鮮烈な血液を迸らせる。
まひるはその数滴を背中に浴びたものの、勢いを殺すことなく着地した。

その際を狙ってか、偶然の賜物か。
別の触手の一本が、棍棒の勢いでまひるを叩き潰さんと、襲い掛かる。

「危ないっっ!!」

ランスは思わず叫んだ。
ユリーシャは耐え切れず目を伏せた。
紗霧は涼しい顔で解説を続けた。
野武彦は姿を消していた。

「まひるがヒット&アウェイのヒットを担うなら、
 ジジイはアウェイ担当です。
 攻撃なんてする必要はありません。
 まひるのヒットタイムが終了後、直ちにまひるを抱え上げ、
 魔獣の射程範囲外に離脱させます」

コンマ数秒後。
まひるを叩き潰しているはずの触手は空を切り、まひるに触れることなく、
したたかに地面に打ち込まれていた。

「ふぉふぉふぉ…… 人呼んでオタクのジョーとはわしの事!」

気付けばまひるを抱えた野武彦が、ランスの隣に舞い戻っていた。
加速装置―――
オタクの夢と希望の象徴がここに躍如していた。


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