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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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軽口を叩くカオスに、透子は答えない。
しかしその目線は、確かに魔剣を捉えていた。
しかしその目線は、透子らしからぬ熱が籠っていた。
(刃……)
透子は禍々しい刃先を意識し、唾液を嚥下する。
幾百の人間の、幾千の魔物の命を両断してきた、凶器を。
(あれで、死ねる……?)
何度も何度も、透子は消失してきた。
繰り返すが、その願望が顕在化さえすれば、彼女は自動的に消滅する。
翻って、死にたい、消えたいと願っても存在を続けているこの状況。
それは彼女にとって在り得ざる状況であり、
彼女はその先の選択肢を見つけることが出来ないでいたのだが。
今、透子の眼前に。
新たなる選択肢が、実体を伴って存在していた。
(あれで、死ねる)
彼女は気付いたのだ。
自分は、能動的に死を選ぶことが出来るのだと。
カオスを手に取り、この身を刺し貫く。
ただそれだけのことで、自分を失うことができるのだと。
透子は甘い蜜を見つけた蛾の如く、ゆらゆらと、カオスに近づく。
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