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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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透子は放心していた。
考えることを自ら止めていた。
涙など出ない。
何百万年も昔に枯れ果てたから。
(探そう、彼の記録を)
(ずっと探そう)
(いつまでも探そう……)
あらゆる希望を失った透子に出来ることは、
何百万年も繰り返してきたことを、また繰り返すだけだ。
消えたところで、また蘇る。
蘇っても、やることは変わらぬ。
であれば。
消えようとも消えまいとも、なんら変わることはないのだから。
透子は死んだ魚の如き虚ろな目で、緩慢に周囲を見回す。
屍鬼の如き不確かな足取りで、部屋の出口へと向かう。
そんな人ならざる生命体・透子の背に、生き物ならざる剣が、声をかけた。
《嬢ちゃん、どこへ行くんかの?》
魔剣カオス。
その暗紫色の刀身は、剥き身のまま芹沢の脇に立てかけられていた。
《暇潰しなら儂をお供にどうですか?》
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