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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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「さあ、№36・月夜御名紗霧。交渉のテーブルに着こうではないか」
P−3は舞台演者の如く両手を広げ、己が主役であるかの如く着席を促す。
主客の入れ替わった無礼かつ不遜な態度だ。
しかし紗霧は、嫌味も皮肉も口にすることなく沈黙を保っている。
かといって、様子見や策略で大人しく振舞っているとき特有の、
井戸の底の如き仄暗い眼差しも宿っていない。
彼女の心は、乱れていた。
沈黙はその乱れをP−3に悟られぬ為の手段だ。
(いけません紗霧。早く乱れたペースを整えなければ……)
乱れは、予想外の敵が予想外の行動に出たが為。
そして、敵よりもたらされた情報の衝撃が大きすぎたが為。
さらに、提案の旨みに一瞬目が眩んでしまったが為。
紗霧は一言半句違えず、レプリカ智機が切り出した提案を反芻する。
『東の森が燃えていることには気づいているね?
その渦中にある我らが首魁・ザドゥ様が脱出を図っているのだが、
火災にやられて手ひどいダメージを負っているようでね。
そこで提案だ。
彼が拠点に戻るまでの間に、殺してみてはどうだろう?』
P−3は小屋の外で紗霧たちに、この背信の交渉を持ちかけた。
弱っている仲間を殺せと唆した。
表情一つ変えることなく、淡々と。
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