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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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だがN−13を見つけていればどうなっていたか。
オリジナルとほぼ同じ外見をしているだけに、レプリカが存在しているのを知らないだけに
N-13を目撃すれば、両者ともそれなりに警戒したに違いない。
下手すれば、ルドラサウムが楽しんでいるだろう戦闘を水入りされる可能性があった。
そしてD-1が行おうとした、素敵医師が存命している時点でのザドゥに対する捕獲行動。
それはザドゥが禁止行為と位置づけた運営者同士の傷害、致死行為に繋がる。
(……そう)
筋弛緩剤を投与され無力となったザドゥに対して、素敵医師が何もしない、できないという保証は何処にもない。
残されたアインが素敵医師を即座に殺せる保証も何処にもない。
もし素敵医師の手によってザドゥが洗脳・強化されるような事があれば、これまで以上に彼の手によってゲームをかき回されることになってしまう。
更に分機がザドゥに手際よく投薬する様を、アインが目撃してしまおうものなら、運営陣にとってもっと都合の悪い事になっていた。
透子は知っている。
アインが素敵医師に大きく執着しているのは、何も個人的な恨みだけが原因ではないことを。
素敵医師がザドゥ以上に参加者にとって危険な障害であると、アインが思ってるからこそ
素敵医師がアインを縛り付けていた、サイスという男と同じタイプの人間であったからこそ
彼の抹殺こそがゲーム転覆の近道になると心のどこかで信じ、その過程で犠牲を出してしまっても目を背けられて進むことができたのだ。
そんな彼女がもし素敵医師のように洗脳・強化を行える敵が、他にもいる事に気づいてしまえば、高確率で『素敵医師を何が何でも自分で殺す』というこれまでのスタンスから、
『運営陣の薬物使い全員を何が何でも殺す』というスタンスに変えてしまっていただろう。
そうなれば素敵医師を直接殺すことは諦め、目的達成の為にあえて森からの脱出を選択していたのかも知れない。
そして脱出に成功し、運営陣の内情が魔窟堂らに伝えられれば、ゲーム運営が困難から至難なものになっていた。
運営者としても、双葉の絶望を知る者としても、その展開だけは透子としても回避する必要があったのだ。
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