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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議

725無題(5):2008/12/08(月) 00:40:58
考えてみれば本拠地に戻ったところで、透子自身が行動を邪魔した智機とケイブリスのみがいる現状、
最悪報復されるかも知れない。
智機にプランナーとの取次ぎが可能だとしても、性格上まともに受け付けないだろう。
こうなればザドゥを探すしかないが、読み替えが出来ない状態で、森の中に入っても煙に巻かれてすぐ死ぬだけだ。
このまま留まっても、参加者と遭遇する可能性はある。
徒手空拳で太刀打ちできそうな相手は今の参加者にはいない。
というか、透子自身は生命力・防御力は並で朽木双葉より明らかに低く、
攻撃力に至っては覚醒前の広場まひるより低いと断言できる。
常人以下。つまり……

(今のわたしならユリーシャにも負ける)

手詰まりだと透子は思った。
パートナーの事を諦めるのには大きな抵抗があるが、果たせるだけの力がないのならどうしようもない。
透子の肉体はあくまでただの人間なのだ。

(仁村知佳、今ならあなたに少し共感できる)

読心しか使えない疲労した状態で、恭也と共にグレンとランスという脅威を切り抜けた彼女を透子は素直に褒める。
少し、羨ましいとも思った。
そして、自分は相変わらず孤独と強く思った。

(このまま、消えても……)

透子は建物の壁に背を預け、夜空を見上げた。
火災の煙が雲のように空に広がっているが、まだ綺麗な星空が見える。
透子は瞬きをしないままそれぞれの星を見つめ、最悪このまま殺されてもいいとさえ思った。




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