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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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そして迎えたのはフェーズⅤ―――森からの脱出。
ここからこそが本番。
「椎名、脱出の方策を述べろ」
「Yes、ザドゥ様。炎を掻い潜りつつ徒歩にて脱出いたします」
「今までと変わらぬということか」
「その答えはYesでもありNoでもあります。
徒歩による脱出、という点がYes。手探りで経路を探さなくてはならない点がNo。
今後の経路探索は、私に内蔵されている赤外線センサーとサーモグラフィーにて行ないます。
より精度と安全性の高いルートとなるでしょう」
もう、カオスに頼らなくていいのだ。
ザドゥは胸を撫で下ろす。
その安堵を気取った魔剣がザドゥに軽口を叩く。
《良かったのう、ザッちゃん》
「ふん、まだまだ行けたがな」
ザドゥは強がってはいるものの、カオス使用の疲労感はずっしりと体に圧し掛かっていた。
この合流地点に辿り付くまでに剣を振った回数は17回。
数をこなす度に煙の散らし方はこなれてきたものの、
その一振り一振りに、彼の気力はごりごりと削り取られていた。
虚脱感で膝がふらつくこともあった。意識をもっていかれかけたこともあった。
限界は近い。そうも感じていた。
そのカオスを振るわずとも、視界が確保できるという。
ザドゥの疲労感に染まった心に光明が差す。
「脱出にかかると予想される時間は、出発後15〜20分。
学校からの4機と早期に合流できれば更に短縮されるでしょう」
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