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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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「あの女か……」
ここに来る途中、出会った少女の事をケイブリスは思い出す。
「あいつの能力は、運営に於いて必要と認められたもの以外、どうやら制限されているようだ。
能力と存在が相まって生半可な事では倒すのは不可能かもしれないが、それに対するように誰かを攻撃するという能力も欠けている」
「ふぅん……なるほどな」
「まぁ、話を戻そうか。恐らく、この二人は参加者達がここに直接乗り込んできても静観を保つだろう。
おそらく自分達に牙を向けられない限りはな」
再び椅子にあるスイッチを智機は押した。
すると画面が移り変わり、一つの動画が流れ始める。
「こいつはなんだ?」
いるのは一人の男、そして今ここにいる彼女の姿。
ケイブリスはそれを見入る。
「これは、以前校舎を襲ってきた参加者達とのやり取りを録画したものだ」
画面の中の男が少女の映し出されたモニターを眺めている。
その脇では同じくらいの年齢の幼い少女が大量の智機相手に奮戦している。
「おー、おー、あのちっこいの頑張るじゃねぇか」
『―――アズライトぉっ!!』
男が叫ぶ、少女が泣く。
そしてそれはアズライトと呼ばれた男の自爆で幕を閉じた。
「―――以上だ」
映像が終わるとモニターは元の勢力図に戻る。
「で、一通り見終わったが、こいつを見せた理由は?」
動画を見て抱いた疑問をケイブリスは、智機へと尋ねた。
「これだけの事があってもザドゥは動かなかった。
そしてあろう事か、この件に関して映像の通り対処した私を快く思わず咎めたよ」
「あぁ? 何言ってるんだ、こんなヤツラはボコボコのギタギタにするのが当然だろうが。
俺の眼から見てもお前が正しいぜ」
まるでガイの野郎みてぇだな。とケイブリスは思う。
鬱憤の溜まる千年を経験した自分にとって、手を出せないその気持ちは良くわかる。
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