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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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>>542
(二日目 PM6:21 D−6 西の森・小屋3付近)
高町恭也は小休止を取っていた。
慣れぬ角度への飛針投擲と視線移動を続けたことで肩と首筋に張りを感じたからだ。
常日頃よりマニアと揶揄されるほどの修行三昧の日々を送っていたこの少年は、
休むべき時に休むことの利を経験上熟知していた。
りん……
秋の虫の声が、恭也の耳朶をくすぐった。
彼はその澄んだ音色に、澄んだ瞳と澄んだ声の少女の面影を連想する。
「仁村さん―――」
守ると誓ったどこか危うさのある少女。
恭也の胸に奔るは疼痛。
恭也個人の心情としては、今すぐここを飛び出して彼女を探したいと思っている。
しかし、滅私済民の精神を礎に数百年間磨き上げられてきた『御神』という歴史が、
師範代である彼の私心を押さえつける重石となっていた。
打倒主催者という大局観。
恭也は―――否、恭也に根付いている御神真刀流の精神は、それを至是とした。
要人を守ることで社会を守る。
御神真刀流の存在意義。
恭也は御神として己に問うた。
(悲願・主催者打倒を成す為に、守らねばならぬ要人とは誰か?)
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