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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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ザドゥの見通しは正しい。
アインが見た光景が願望からくる幻影ではなく事実だったとしても、
気力破壊暴発の後遺症に身の自由を奪われている素敵医師が、
今後数分のうちに焼死することは明白だ。
だというのに。それがわかっていてもなお、アインはこう告げた。
「それは間違いないでしょう。でも―――
私が追いつくまで生きていてくれれば、それでいい」
呼吸が止まった。視線が交錯した。
アインの体がしなやかに後方へと跳ね、ザドゥの伸ばした腕が空を切った。
あくまでも素敵医師を追うのだと、アインの行動は語っていた。
おまえを助けたいのだと、ザドゥの行動は語っていた。
追跡のその先に待つは身の破滅なのだと、2人は悟っていた。
「―――お前に願いはないのか?
涼宮遙を、よみがえらせなくても?」
その問いは単にアインの思いを問うているだけではない。
復讐に頑なになっているアインに別の目的意識を与えたいだけではない。
愛妾チャームを蘇らせるという彼自身の渇望―――
アインの態度が、その自らの根本を否定しているかの如く感じられた。
だから、彼は問うた。
短い言葉に、ゲームに賭けた己の全ての思いを乗せて。
「……高みから見下ろす者の何を信じるの?
アリが人に何を求めるの?」
返答は冷めていた。ザドゥは否定された。
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