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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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『ザドゥ様、勘違いしないで頂きたい。
朽木双葉の幻術は解けたようだし、わたしとしても救助を出したい。
しかし、わたしは管制管理の代行権しか持たないレプリカです。
他のわたしたちを起動したり指示を与えたりすることが出来るのは
アドミニストレーター権限を有するオリジナル智機ただ一機。
透子とケイブリスに救助依頼をかけてはみようと思いますが、
果たして彼女らが素直に応じてくれるかどうか……』
「お前では話にならん。本体を出せ」
『No。オリジナルはプランナーと謁見中ですので、わたしには手出しできません』
プランナーを理由にされてはザドゥであっても口を噤む他にない。
皮膚が悲鳴をあげるほどの熱気に包まれているにも関わらず、
ザドゥの背が寒気に震えた。
ザドゥは改めて周囲を見渡す。
広場の西から火の手が迫っていた。
彼が思考のために費やせる時間が、刻一刻と削られてゆく。
(自力脱出しかないのか……)
脱出は可能だ。ザドゥはそう判断している。
特に根拠も計算も無いが、彼の尊大な自負心は揺ぎ無い。
ただし、腕の中できゃらきゃらと笑っている芹沢のことを考えなければ。
故に、ザドゥは救助要請を諦めぬ。
(椎名と俺の立場…… 代行…… オリジナルの不在……
指揮命令系統…… アドミニストレーター権限……
俺の権限!!)
辛抱強く思考を転がすザドゥに、ひらめきが宿った。
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