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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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「…………っ」
ランスは答えに詰まった。
彼は誰かをかばいながらの戦いが苦手だからだ。
自由奔放がゆえに滅多に気を回せないのだ。
そんな彼を他の面々はじっと見詰めている。
「・・・・・っ」
それでもあえて彼はしぼりだすようにやけくそ気味に返答した。
「二人でとことん戦うしかねえだろ…」
「そうか……」
と答え、恭也は目を瞑った。
次に空を見上げて言う。
「この島で仁村さんと出会う前、俺はある人と同行してたんだ」
それは独白。
「?」
「……俺はある男と戦って、……攻撃を交わされた程度のことで負けを認めてしまった」
「? それでお前とそいつはどうなったんだ?」
恭也は続ける。
「無傷でその男に見逃してもらったよ。
でも、負けた事で落ち込んだ俺は、その人に愛想を尽かされたんだ」
「…情けない奴だな」
そう言うランスの表情に何故か嘲りの色はない。
「あの人は一人ででもあがこうとしていたと思う。
だけど、その人は数時間後に俺の知らない場所で命を落としてしまったんだ」
「…………」
場が更に静まった。
恭也は息を大きく吐き、紗霧に言った。
「少なくとも、彼は俺と同じ理由で心を折られることはない。
この状況でとんでもない間違いはしないと俺は思う」
突如、風が吹き森を揺らした。
一同はそれに気づいてないかのように静まっている。
紗霧はため息をついて恭也に問う。
「高町さん……彼は貴方や魔窟堂さんを助けるようなことはしませんよ。
それでも宜しいのですか?」
「俺はみんなが良ければ彼と手を組んでもいいと思う。
油断できないけど」
と、苦笑しながら言った。
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