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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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アインはゆっくりとした足取りでしおりの方へ歩み寄る。
ズ…ズ…ズ……。しおりは左足を引きずりながら、後退する。
「(い、いたいよぅ……)さおりちゃん…しっかり…」
左アキレス腱を踏み砕かれた痛みに耐えながら、しおりはさおりを励ます。
その光景に表情を変えないまま、アインは近づく。
その身体は小刻みに震えていたが、カオス以外誰も気付かなかった。
式神達は二人の周囲を囲んでいる。
内一体は右肩から斜めへ亀裂が入っていた。
ふっと一瞬、アインの視界が真っ暗になる。
彼女は疲労を表に出さず、しおりに語りかけた。
「わたしは参加者じゃないわ…」
「?」いきなりなアインの発言にしおりは困惑した。
飛空型式神が二人に近づこうとする。
「あなたの目的がどちらにしろ、これ以上、わたしと戦うべきではない」
『な、何寝ぼけた言ってんのよっ!』
双葉の激昂した非難の声が飛ぶが、アインはそれを無視して言葉を続ける。
「…あなたは生きて、望みを適えたいのでしょう?」
『アンタ!あれだけの事をこの娘にしといて、よくも、ぬけぬけとっ!!』
「…………」しおりはアインを黙って見つめていた。
「あなたは何の為に戦っているの?」
しおりにはアインに、今の所は攻撃するつもりが無いように見えた。
本来ならさおりが攻撃を急かしてくるはずだが、今はおとなしくしている。
しおり自身、短時間で消えないくらい疲労が溜まっている。
少しでも休みたかったし、何より話の内容に興味がある。
それに聞き慣れない怒号の主にも興味が出てきたのだ。
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