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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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「…あなたがこの島にいた理由が解ったような気がするわ」
カオスがいつからこの島にいたのかアインには知る由もない。
だがゲームの歯車に、魔人に類似する者が混ざっているのであれば、企画者が他の参加者に
何らかの救済措置を行うのはおかしくないとアインは思った。
仮に彼等がカオスを入手することがあったとしても、扱うこと自体にリスクが生じれば
そこに付け込む隙が出てくる可能性だってあると考えた。
《言っておくが……魔人や使徒も儂を扱えるからな。気をつけろよ》
それを聞いてアインは頷く。
《……。ところで、嬢ちゃんは儂とは別の世界に住んでるじゃろ?》
「……。その話は後にして」
唐突なカオスの質問に少し詰まりながら、アインはにべもなく言葉を返した。
カオスはやはりな、と思った。
彼は以前から幾度か、別世界の人間を見てきていた。
彼の住んでいた世界も、稀ではあるが別世界の生物が漂着して来る事があるのだ。
そもそも現魔王も、先代魔王の手によって召喚されてきた異世界の人間だったと聞いている。
だがカオスがその事実に気付いたのは、アインの自分への反応だけではなかった。
「!!」 しおりが刀を振りかぶり、熱波の壁を突っ切ってこっちに向かってきた。
その呼吸は整っていた。今度こそはと、しおりはアインに挑む。
アインも同時に気を解放していた。
《(日光も、あの違和感を感じてたんじゃろうか?)》
しおりの全力の斬撃を、アインは難なく受け止める。
火花が散って、地面に落ちる。
地面に落ちた其れは鉄粉。
また、刀の刃こぼれが増えた。
それに対し、魔剣は無傷のままだ。
数瞬、遅れて式神達もしおりに加勢しようと動く。
《(今、儂の体内を駆け巡っとる違和感……。今の使い手からも伝わってたんだろうか?)》
自分と同じ運命を辿って来た同胞と、現魔王と同じように異界から漂流してきた、ある青年を
思い浮かべながら、カオスは心で呟いた。
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