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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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素敵医師は慎重に間合いを計って、銃口をザドゥに向けて、トリガーを引く。
カチッ…カチ…カチ…
「………」
弾切れだった。
素敵医師は弾丸を素早く充填し、少し考えてから、銃を鞄に仕舞った。
弾数は残り少なかった。それ以上無駄に消費するわけにはいかない。
それに加え、ザドゥのスピードが落ち、爆弾を当てて斃す事ができそうになって来たのも
そう判断した理由の一つだった。
ガギィーーン!
「グ……」
衝撃に負け、地面を擦りながら後退したのはザドゥの方だった。
「…素手の…方が強いじゃん………」
優位に立っているはずの芹沢は不満げに愚痴をこぼす。
ザドゥはそれに応えるかのように、すぐさま身を沈め攻撃態勢を取った。
その動きはさっきと比べて、明らかに遅かった。
芹沢もそれに習うかのように、身をかがめる。
その動きの迅さはさっきと変わらなかった。
ザドゥはローキックを、芹沢は飛び蹴りを同時に放った。
「遅いよ!」
ゴッ……、芹沢の飛び蹴りがザドゥの顎に命中する。
ザドゥは仰け反り、手から虎徹が離れた。
「ウグッ…」
ザドゥは何とか踏みとどまるが、芹沢の追撃は止まらない。
バっ……と彼女の鉄扇が開く。
刃が露になったそれは、明らかにザドゥの首筋を狙っていた。
「…!」
芹沢の右手が突如、ぶるぶると震え始める。
「か、カモミール! ささ、下がるぜよ!」
素敵医師の警告。
芹沢は口を尖らせつつも、それに従いザドゥから離れた。
ザドゥは自ら動き、更に距離を置く。
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