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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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(二日目 PM4:10 西の森)
ランスが落ち着きを取り戻し、魔窟堂らは改めて彼と交渉を始めた。
魔窟堂では有利に交渉を進められないと判断した紗霧は前に出て自己紹介をしようとした。
「私は魔窟堂さんのどう…」
右掌を前方に出し、どこか自慢げにランスは彼女の台詞をさえぎった。
「言わなくていい、名前は知っている」
それを聞いて、紗霧は眉間にしわを寄せた。
彼女はゲーム中、自分の素性を他の参加者に極力、知られないようにしていたからだ。
「私は貴方の事を存じませんが?」
「俺様はこの島にいる女の子の名前は全部知ってるのだ」
と、言いつつ紗霧の顔を見つめた。
実はランスはゲーム開始前後、わずかな時間の内に例の教室にいた女性達の内、二人を観察していた。
その二人とはユリーシャと紗霧。
遠くに離れていてよく観察できなかったのと、ユリーシャが自分の前に出発した事もあって、ランスは最初のターゲットを彼女に選んだ。
「…むっ、むむむむむっ!」
紗霧をはっきりと眼前で確認したランスは感嘆の呻き声をあげる。
そして、改めて紗霧を目の前にし、いつものように寸評を入れようととするが、
うまく言葉にできなかった。
ランスの紗霧に対しての評価は決して低い訳ではない。
むしろランスにとって出会った女性参加者の中では最高と言え、
どこがいいのかと問われると、細かく言うのがのがはばかれるくらいだ。
北条まりなの手帳から参加者情報を得た彼は、上機嫌に親指を立てて言った。
尚、当人と魔窟堂を除いた面々が彼の態度に呆れているのに彼は気づいていない。
「と、とにかく!双葉ちゃんグッドだ!!!」
「「「……………………?」」」
「?」
「……………」
「どうした?」
「「「「…………………」」」」
「私の名は月夜御名紗霧です」
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彼はまちがえてた。
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