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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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ランスは上機嫌に手に腰を当てて笑っている。
それを尻目に紗霧は芹沢の現状を推測した。
「(彼女は本拠地で治療されて動けないでいるか、用済みで殺されてる可能性が高いですね)」
考えを口に出さないのは、士気を下げたくなかったからだ。
ランスの発言を聞き、考えをまとめていたのは紗霧だけでは、なくまひるも同様だった。
「(この辺、タカさんとそっくりだなぁ……)」
ランスにタカさんと共通する部分を見出しての感想だった。
彼女と出会った時、まひるはゲームのスタンスについて言われた事を思い出す。
「(……ホントは運営者とも戦わない方がいいと思うけどね……)」
自分にだって願いを叶えたい気持ちはあった。
だから、運営者の気持ちもわかる。
それと同時に彼は生き残ってる参加者の事を考えざるを得なかった。
脱出の方法自体、思い浮かべさえも出来ない。
仮にあったとして、同行者の気持ちを無視してまで願いを諦めろなんて彼には言えなかった。
だから、これまで脱出しようとは提案しなかったのだ。
けど、言わなきゃならないことは言うべきだと思い、彼は他の四人に言った。
「あたし達が家に帰るにはどうしたら、いいんだろ?」
「? そんなの決まっている。 主催のヤロウを殺せばいいのだ」
「帰してくれるの?」
「「「…?」」」
「何言ってる?」
どこか気まずい沈黙が流れる。
先に口を開いたのはユリーシャだった。
「も、もしかして……帰るのに、その願いを言わなきゃいけないことになるのでは……」
少し空気が変わった。
そして、渋面でランスは言った。
「……それは、ありそうだな」
その言葉にまひるは頷いたのであった。
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