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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議

134心にただ降り積もる(前編・1) ◆98ZwrBkTNw:2006/03/13(月) 01:53:22

ここは下水道。
環境の劣悪さに顔をしかめながら、男は鞄の中身を確認する。
薬の数は残り少なかった。 煙草もきらした様だ。
彼はかつて自分を追放した組織の構成員に追われている。
また彼が麻薬の密売を組織に無断で始めたからだ。
その追っ手に麻薬を栽培していた隠れ家を留守中に発見されたのがまずかった。
地上には多くの追っ手が待ち構えている上、ここも捜索されているだろう。
ボディガードのデカオともはぐれたままなのに、これは面倒だと思った。
それに加え最近では低品質の麻薬しか使用していない。
これでは自分に移植してある変性細胞がいつ暴走しだすか解らない。 
そういえば最近、気分も良くないような気がする。
痛覚などとっくの昔に消し去った筈なのにだ。
とりあえず男は自らの躰を維持する方法を考えた。

―――自らを異形化させる

これは駄目だ。
かつて、面白半分にシマント川に実験段階の薬品を垂れ流し、無数の人間を怪物化させてみたことがあったが、男にして見ればそれほど面白くはなかった。
ただの獣に興味は無い。
勿論、その実験薬を自らに使用するつもりなどなかった。

次に男はぼんやりとしながら制御法の手がかりを考え始めた。




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