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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議

117238話-6 ◆98ZwrBkTNw:2006/03/09(木) 02:03:15
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(二日目 PM4:50 楡の木広場)

魔剣の斬撃が白銀の人型式神を切り裂く。
切った箇所から青白い燐光が立ち上るが、何も無かったかのように徒歩ながらも高速度かつ威力のある物理法則を無視したような体当たり攻撃を続けた。
アインは身体の節々に痛みを感じながらも、目の前にいる五体の式神を見据えた。
何度も切りつけたが、まだ一体も倒しきれていない。
通り抜けようにも散発的に幻術や木々による、攻撃が飛んでくるので、気の解放はし辛いのだ。
《確実に消耗しとるはずじゃ》
カオスのアドバイスを聞き流しながら、アインは少し離れたところにある者を見て目を見張った。
しおりが首を押さえながら、立ち上がってきたのだ。
「(早すぎる)」
式神の妨害が入って、完全に首をへし折るまでは行かなかったが、それ相応のダメージを受けて短時間で立ち上がってくるはずがないとアインは判断していたのだ。
「(わたしの認識もまだ、甘いわね)」
そう自嘲するアインを尻目に式神は、一斉に後ろ向きでしおりの傍に移動した。
「……?」
しおりは怪人の登場にとまどう。
そして、式神はたどたどしくもこう告げた。
『キョウリョク、シヨウ』
そして式神たちは再びアインへの攻撃を続ける。
アインは思わずしまったと毒づいた。
しおりはしばし呆然としていたが、一回うなずいてアインの方へ駆けた。
アインはとっさに魔剣を通じて気を解放させ、応戦する。

その時、カオスはしおりを見て、思った。
《……使徒…か。 いや……魔人か?》
刀と剣とが激しく打ち合った。
《それにしては…強すぎると感じるのは一体?》
                    ↓




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