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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議
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「ぬ!?」
カカカカカカッ……と放たれたメス数本がマントを木に縫い付けた。
彼の前方には『虎徹』が転がっている。
素敵医師は芹沢が虎徹を拾おうするのを妨害しようとした一瞬の隙を突いたのだ。
「もらったがよ!ザドゥの大将!!」
歓喜の入り混じった声色で素敵医師は巨大メスを持って踊りかかり、木ごと
彼のマントを音もなく切り裂いた。
綺麗にスライスされた木片が地に落ち、マントの破片が素敵医師の前方を漂った。
「ひひひ…へぇきゃっきゃーーーーーー……?」
切り裂いたのはマントの一部分だけだった。
そして、ザドゥは素敵医師の右後方に立っていた。
「いいいいいいいつの間に……かかかわり……」
「格闘にかけては俺の蔵書は世界一だ!」
「そ…そそそ…それはちち…ぐばきゃーーーーーーー!!」
ザドゥの渾身のドロップキックが非難しようとし悲鳴を挙げた素敵医師を頭部を直撃し、彼をふっとばし、轟音を立てて木に衝突させた。
「(それは格闘違う、がよ……)」
めきめきと木が倒れる音がした。
ザドゥはふん…と言い、次に芹沢の方を向き、気を充実させた。
芹沢の手には既に虎徹が握られている。
「来い!カモミール!!」
ケタケタと笑いながら、上段に振りかぶり刃を下ろす。
ザドゥはかろうじて交わし、技を放った。
『死光掌!』
白銀色の気を纏った拳が芹沢を射抜いた。
反動はほとんど無かった。
「か、カモミール…」
すぐに体勢を整えた素敵医師はこれを見て、動揺する。
ザドゥと芹沢。
しばしの沈黙。
「これがどうかしたの?」
嘲りを含めた声だった。
同時に芹沢の斬撃がザドゥを襲った。
血がわずかに宙を舞った。
ザドゥの左腕がかすかに切れていた。
「どーやら、失敗したようがね…けきゃぎゃぎゃ」
素敵医師は銃を構え、芹沢は銃剣を構える。
奥義をくらった芹沢には表面上変化はない。
ザドゥは怪我には目をくれずに、間合いを取り始めた。
死光掌を使い続けるために。
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