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企画もの【バトル・ロワイアル】新・総合検討会議

113238話-2 ◆98ZwrBkTNw:2006/03/09(木) 01:52:25

(二日目 PM4:40 楡の木広場)

タタタタタタタタタタッ……と、素敵医師の持つ自動小銃の軽やかな音が聞こえた。
地面と樹木に次々と穴を穿ったが、当の標的のザドゥにはかすりもしなかった。
「(や〜っぱ…射撃はセンセにはむかんき)」
素敵医師はそう考えながらも、残弾を意識しながらザドゥを見失わないよう、間合いを取り続けた。
ダァンッ!!と芹沢の銃弾も発射されたが、それも大きく外れた。
次にしびれを切らしたように芹沢は猛然とザドゥに向けてダッシュしようとする。
「ま、待つがよ!」
素敵医師の呼びかけに彼女は足を止め、とっさに距離を置く。
ザドゥも少し下がり、小さく舌打ちした。
「ひへ、ひへへひひ……」

超常能力であっても、火炎を伴わない物理攻撃のみなら警戒はしなかっただろう。
現にアインから至近距離のショットガンの射撃を受けても、短期間で蘇生するくらいだ。
芹沢もそれを受けても即死はしないように変化している。

「きひひひひひひひひひひひひひ……」
素敵医師は鞄から素早く何かを取り出し、ザドゥに向けて投擲した。
「!」
バンッ!と音がして、放たれた3本の試験管が爆発する。
ザドゥはそれをマントでガードしながら、それでも一定の距離を保った。

「………………」
素敵医師にはザドゥの狙いに気づいていた。

ゲーム開始直前にザドゥがタイガージョーに使用した奥義『死光掌』。
それを自分と芹沢に使用するつもりだと。
素敵医師は気功も多少は扱える。
それゆえか死光掌は自分らにとってやばい代物だと直感で悟っていた。




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