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247
:
名無しモンクさん
:2006/01/07(土) 23:54:59
学校に良い思い出は殆ど無かった。
親父の仕事のせいもあって、一年に一度くらいは引っ越ししていたせいで
あまり友達もできず、いつしか友達を作ろうともしない暗い性格になっていった。
今度の学校でもそうだった。
窓際に座って一人静かにPSPを見つめていた。
熱中していて気づかなかったらしい。いつの間にか周りにクラスメートが集まっていた。
やおら一人がPSPを取り上げて叫びだした
「だっせー、こいつ、ゲームなんてやってるよ」
「えーくらーい。オタクなのー?」
周りで起こる笑い声。いつものことだ。慣れている。僕は何も言わずにいた。
彼らはPSPを取り上げ、そのまま廊下へ飛び出していった。僕は一人だ。
そして数ヶ月。
また引っ越すことになった。まあいいさ、ここにも良い思い出は何もない。
引っ越しトラックが来て、乗り込もうとしたとき、クラスメートが走ってきて僕に何か投げてきた。
PSPだ。
「おまえ、これ、返してやるよ」
僕は何も言わずにトラックに乗り込んだ。今更何を。
ゲームでもするかとPSPを立ち上げる。
すると映ったのはクラスメート達の顔。壁紙になっている。
メッセージも書かれている。
「短い間だけどたのしかったよ」「向こうに行っても私たちのこと忘れないで」「いつまでも友達」
涙が一筋液晶に落ちた。
ありがとうPSP。僕はいつでも彼らと一緒にいられる。一人じゃない。
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