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- 廃 ス レ A A 保 管 庫 -
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城を巡って争い駆け回る。今までがつまらなかったわけじゃない。
ただあの日の出会いが鮮烈すぎただけなんだ・・・・・・
「全軍突撃ーっ！前線を張れ！同盟を排除しろ！！」
狭い砦に熱気が篭る。熱い、今だ今こそ生きていると実感できる。
「成吉が突っ込んだぞ！続け！敵を押し下げろ！」
前を見る、敵方から一人前線を飛び出て突進してくる奴がいる。Wizだ。打たれ弱い
Wizがなぜ・・・・・？ミスったか、それとも特攻だろうか。かわいそうだがすぐに沈むだろう。
ニヤリ、Wizが笑った。
「クァグマイヤー！」
Wizは倒れなかった、ポットを次々と飲み干し、進撃を止めない。
「貴様は・・・・・・・まさか！VIT型（おとこ）！？」
「我こそはVIT型（おとこ）の中のVIT型（おとこ）！雪茶鬼なり！！」
「くっ・・・・・・・ははは・・・・っ！ふはははははははははっ！！」
「面白い！俺と闘らないか！」
「臨むところよ！」
「ダブルストレイフィング！」「ユピテルサンダー！」
「力強い、いい射撃だ。久方振りにVIT型（おとこ）を見た！」
「貴様こそ、腹から湧き上がるような詠唱。なかなかのVIT型（おとこ）ぶり！」
「なればこの身を包む、浮世の穢れなど不要！」
「よかろう！」
互いに防具を脱ぎ捨てる。生まれたままの姿でVIT型（おとこ）同士が向き合う。
互いに退かない。VIT型（おとこ）同士の闘いに言葉などいらない。
夢見心地で双方から最大の攻撃を撃ち合う。ポットを飲む。無粋な輩はテンポが
悪いなどと吐き捨てる。
VIT型（おとこ）にはVIT型（おとこ）の世界がある。
後日、城はまったく別のギルドが取ったと聞いた。俺にはどうでもいい。
俺は行く、VIT型（おとこ）に逢いに・・・・・・・・・・
―――VIT型（おとこ）たちの挽歌（ネット共有しちゃだめですよっ刊）より抜粋
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