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- 廃 ス レ A A 保 管 庫 -
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「ここに座りなさい。」
寸前まで自分が座っていた古風な椅子を指してみちるがいった。
「は・・・・い。」
SGはみちるの言葉に従い椅子に身体を任せる。
(あった、、かい。)
みちるはSGに持たせた自分のザックを覗き込み、なにやら物色している。
「いつも持たせといた甲斐があったってものね。」
「え・・・?」
みちるの手にあった荒縄はまるで蛇のようにうねりながらSGを拘束し始める。
「ま・・・ほう?」
「私だって初歩の魔法くらいは使えるわ。あなたはどう?」
「え、だ、、って、ぼ・・」
「使えないわよね、ブタですものね。」
「あ、、、、、は、、い。ブタ・・・・・・です。」
「そう、じゃあ別に見るものもないわね。」
言うが早いかみちるの手がSGの髪にかかる。
「え、これ・・・・」
「何も見えないでしょう?」
「はい・・・・」
「見えなくて問題がある?」
「ありま、、、、、せん。」
「ふふ」
手も足も椅子に縛られて動けない。視界はない、音だけの世界。音がよく聞こえる。
天井から落ちる水滴の音。水辺を歩く虫の足音。そして、目の前の人の衣ずれの音。
俯いた自分の、本来ならあるであろう視界の先に人の気配がする。
―――満月の嵐 第五章(さいりのいんさつやさん刊)より抜粋
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