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    - 廃 ス レ A A 保 管 庫 -
    
      
        
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 朽ち果てた商船の船内。普段人が訪れることなどないであろう場所に 
 二人の人影が見える。
 
 「みっ、、みちるさん歩くの、、、早いよ。ま、待ってくださいー。」
 「弱音なんて聞きたくないわ。時間が迫ってるのよ。」
 みちると呼ばれた女は少年を一瞥することもなく船内に消えてゆく。
 「みちるさん、待ってー。」
 
 夏の太陽光が身を焦がす島から一転。湿気の篭った船内に進む。歩くたび
 無に踏み潰す虫の感触が心地悪い。
 
 急にみちるが止まる。
 「うわ!・・・・」
 すかさずみちるがSGの口を塞ぐ。
 (いるわ。船長室のいつもの席に。)
 (・・・・み、みちるさん・・・・・そ、その、、胸あまり押し付け・・・・)
 (私の、コルセア。)
 みちるの瞳に妖しい灯が揺らぐ。赤面したSGなど気に留めず言葉を紡ぐ。
 「SG、私がドレイクを止めている間に全力で魔法を撃ちなさい。」
 「む、、、むね・・・・」
 「わかったわね?」
 
 言うが早いかみちるはドレイクに向かってまっすぐ進んでいく。ドレイクも席からゆらり
 と立ち上がり、カトラスを鞘から抜き放つ。
 
 「SG、今よ!」
 「は、はい!」
 意思を持った水塊が螺旋状にドレイクに向かって放たれる。
 
 ―――満月の嵐 第一章(さいりのいんさつやさん刊)より抜粋
 
 
 
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
      
    
    
    
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