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コピペ祭り

13名無しさん:2004/03/12(金) 00:56
- area 1F

「ふあー、完成だぁ…」
-カタン、手にしていた電子レーザードライバを床に転がしその場に倒れこむ少年
「…ぅう…、三日ぶっ通しで仕上げにかかったのはまずかったかな…」
寝そべりながら呟きを漏らす
「ヘヘ…でも、やっと出来たんだ…」
言いながら、体を起こす余力など無いので倒れこんだまま、
薄いガラス張りの容器…ウインドウポットの中に視線を巡らせる
その内に横たわるものがあった、機械じかけの模擬人間、アンドロイドである
青いエナメル線の髪、長身で細身の機体、メインバッテリの充電のため、
目は閉じられている
ひとしきり見終わると彼は視線を下に戻し
「ふあ…もう駄目……おやすみ、なさ…」
いい終える前に深い眠りに落ちた--



- area 10F

「例の件はどうなっている」
照明の無い暗がりの部屋、切っているのか落としているのかは定かでは無い
その暗がりの部屋の奥、絢爛な装飾を施した背もたれ椅子にもたれ掛けながら
誰かいるのか、もしくは通信がつながっているのか、その者は続ける
「我々がその高度な科学力、工学力を下層に伝え及んで
 およそ50年の月日が流れた。
 下層に知識を与えたのは、その力を益々強固にするため、
 より高きものとするためにだ。
 だが、何故だ! 何故この階層までに及ぶものは居らぬのだ!」
途中から感情的に叫び放つ
そして程なくして、別の声が響く
「変化なし、っと…。 何故か? 理由は明確でしょうに…」
溜息、そして続ける
「…ずばり、利益が無さ過ぎる。 知識を得たのは確かでしょう。
 ですが、その知識を突き止めて行き、高め発展させたとして
 何が得られるものでしょう。
 明確に言えば、得られるものは無い。
 それでなくとも資材を必要とするのに…
 限りある資材、それもここよりも更に限られた…
 そんな劣悪な環境下で、発展を望むべくも無いでしょう。
 彼らにとって知識は生き長らえるための道具。
 その道具を向上させる、強固にする……
 そのような余裕など無いのです。
 なぜなら、彼らは生きることだけで手一杯なのですから。」


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