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今コピーしてるものをペーストするスレ 2
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こんな美人がいるなんてというくらいの美人がバスに乗ってきました。一目見ただけで思わず憧れに似た気持ちを抱いてしまうくらい、その女の人は美人でした。誇張ではなく輝いて見えて、それは外見の美しさもさることながら、余裕のある自己肯定感みたいな素敵なものが心に巣食っているからに違いありません。バスの乗客全員がその女の人に注目していました。停留所から発車してすぐ、「ちょっとバッグを持っていてもらえます?」とその美女が私に頼んできました。私はもちろん快くバッグを持ってあげました。正直に言ってバッグを持つことができてちょっとうれしいくらいでした。美女はカーディガンを脱いでそれも私に持たせました。ブラウスのボタンを上から順に外しはじめて、まさかと思いましたが、それも脱いで私に持たせました。ブラジャーだけの上半身が丸見えになりました。すらりとした体躯に優雅な白い肌、正直に言っておっぱいは私の方が大きいですが。美女はブラジャーまで外して私に持たせました。おっぱいのかたちは涙が出るほど抜群に素晴らしく、乳首および乳輪の色や大きさも申し分なかったです。美女はブラウスを着てカーディガンを羽織りバッグを肩にかけました。そしてブラジャーを私から受け取ると「ありがとうございました」と湖面の輝きのような微笑みでお礼を言ってくれました。
「千円から!」
美女がブラジャーを高々とかざして叫びました。「二千円!」「五千円!」「一万!」「二万!」「三万!」と乗客の男の人たちが次々に叫びました。どうやら競売がはじまったようでした。参加しないと損だと思って「六万!」と口走ってみましたが、すぐに「七万!」と上回られて、あっという間に「八万九千円!」まで行きました。それはスーツを着た四十代くらいのおやじの叫びでした。この場での現金支払いに限るということで、それ以上の持ち合わせがある男の人はいない様子でした。これで決まりかなと思ったとき、「十万」というマイク越しの声が響きました。運転手が職務のかたわら参加したのです。おやじは口惜しそうに唇を噛みましたが、優先席のおばあさんに近づいて金を貸すよう頼みはじめました。「運転中の席の移動は控えてください」と運転手が注意しても聞く耳を持たず、おばあさんに名刺まで渡して借金を申し込むおやじの熱意に、心なしか車内が蒸してきました。困惑するおばあさんを見かねてか、隣のおじいさんが黙っておやじに紙幣を差し出しました。男同士語らずとも分かり合えるといった視線の交わし合いがありました。「かたじけない」とおやじはおじいさんに深々と頭を下げ、紙幣を握り締めた手を高々と突き上げて「十万九千円!」と叫びました。「あなたには負けました」と運転手の声が響きました。おやじを祝福する雰囲気が車内にさっとひろがり沸き立ちかけたとき、おじいさんが「十五万!」と肉の落ちた体躯にそぐわない張りのある声で叫びました。ついさっき金を貸しておきながら、無情にもおやじを奈落の底へ突き落としたのです。これにて落札となりました。おじいさんはブラジャーを顔に押しつけて匂いを堪能しました。美女は十五枚の紙幣を扇子にして扇ぎながら次の停留所で降りました。私は胸の高鳴りを抑えきれずパンティをいそいそと脱ぎました。
「五円から!」
その沈黙の陰惨な静けさ……私の叫びは宇宙空間で発せられたようなものでした。生命の消滅した世界が現出したかのように全員が無表情の彫像となり口を閉ざしていました。私は照れ、自嘲、失望、後悔と刻々と変化する表情を隠すように下を向いて、しめやかにパンティをはきました。降り際に運転手が「あなたは料金はいいから」と言ってくれましたが、私は頭を小さく横に振って定期券を見せました。
けれど今ではその運転手が夫なのですから人生とはわかりませんね。子供は七人いて、いま八人目を妊娠しています。
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