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【休載の自由には】喧嘩稼業 木多康昭191【泣かされてきたので】

764名無しさん (スプー 1714-7733):2022/08/20(土) 11:14:15 ID:vFbjfA0MSd
休載3年目を迎えた今年、木多はいまだに掲載できずにいた。
スレに響く稼業民のため息、どこからか聞こえる「今年も無掲載だな」の声・・・編集が無言で帰り始める中、木多は独りベンチで泣いていた。
幕張や商売で手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できる編集・・・それを今の講談社で得ることは殆ど不可能と言ってよかった。
「どうすりゃいいんだ・・・」木多は悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、内川ははっと目覚めた。どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した。
立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた。

「あれ・・・?稼業民がいる・・・?」
ベンチから飛び出した木多が目にしたのは、したらばを埋めつくさんばかりの稼業民だった。どういうことか分からずに呆然とする木多の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ヤスアキ、まずはネームだ、早く描くぞ」声の方に振り返った木多は目を疑った
「お・・・鬼瓶さん?」 「なんだ木多、居眠りでもしてたのか?」
「や・・・安友さん?」 「なんだ木多、勝手に電マなんかTweetしやがって」
「しまぶー・・・」  
暫時、唖然としていた木多だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「描ける・・・描けるんだ!」
細谷からペンを受け取り、作業部屋へ全力疾走する木多、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った




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