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色仕掛けの雑談スレ その6

850名無しさん:2024/03/07(木) 18:24:30 ID:Sh0XVnuk
所謂異世界転生なんてものが実際にあるとは思ってもみなかった

現実世界でつまらない事で命を落とした俺が転生したのは、とあるゲームの世界

ジャンルはRPG、前世にいた頃はもうレトロゲームのカテゴリに入っていた様な古めのゲーム
剣と魔法のファンタジー世界で、大国である王国と帝国の戦争を止めようとする主人公達の戦記物の様な内容だった
豊富なサブイベントとフラグ管理によりあらゆる進め方が出来る自由度の高さが、今でもなお評価されている名作だ

俺も子供の頃に滅茶苦茶プレイし、その後も時折思い出してはハードとソフトを引っ張り出していたな

主人公は政争により王国から追われた貴族の跡継ぎ以外の情報は無い、ほぼ喋らないタイプ
とある理由もあり、本名プレイで主人公になり切り世界観に没入していたので転生にもすぐに慣れた

ずっとずっと旅をしてきた、可愛いヒロインに頼もしい仲間達
何週も色々なルートで遊んできた事で得た膨大な知識による、実質的なイージーモード
そして人生では存在しないはずの、セーブとロードとコンテニューというゲーム特有の概念まで残っており
俺は転生ライフを順風満帆に楽しんでいた



目の前に広がるのはギラギラとしたネオンに彩られた街並み
帝国側の大都市の1つ、歓楽都市クライカだ

一言で言えば夜の街
際どい服装をした魅惑的な女性があちらこちらにいて、冒険者や旅人らしき男性達を絡めとる様に話しかけている

ストーリー的には戦争を裏で操る集団の、その女幹部の1人が大きく関わっている街となる

まるで戦火の方が避けているかのように血と無縁に栄華を誇るこの街は、各地の要人を絡めとる罠となっているのだ
招かれた要人たちは夜の女達の「歓迎」を受け、そして一夜もすれば皆女幹部の忠実な手駒となってしまう
そして女幹部は各地に戻った手駒を使って戦争をコントロールしているのだ



俺は高鳴る胸にあふれる高揚感を仲間に気取られない様必死に抑える
この異世界転生において、実際にこの街を訪れる事が出来るのを楽しみにしていたのだから

夜の歓楽街、それに女幹部、この2つから予想出来る通りここは色仕掛けのイベントが非常に多い
元々自由度とやり込み度の高いゲームであり、そういう街があるならそちらにも力が入っているのは当然というか

不用意にイベントに遭遇すれば、金や装備を奪われたり、デバフ付けられたり
正義に燃える主人公達が、女ザコに翻弄されたり、見事なドット絵で乳揺れする女幹部に魅了され成す術なく全滅させられたり
当時子供だった俺はその光景に精通させられ、性癖を歪められてしまったのだ

敵女が色仕掛けしてくる、ハートマークを飛ばす攻撃をする、そしてその攻撃に良い様に惑わされてしまう
そういうシチュエーションに酷く興奮してしまう人間にされてしまったのだ

何度も挑んで全滅を繰り返す
行動パターンを把握して特定の行動を繰り返したり、仲間を外してふたりっきり、更にはワザと全アイテム売り払って丸腰で
ゲームの面白さだけじゃなく、そういう意味でも思い出のゲームの思い出の場所であった


そしてゲームと違うのは、今いるのは転生先という事
彼女達はプログラムやスクリプトで動くNPCじゃなく、この世界に生きている人間なのだ
今まで出会った人々も設定や立ち位置は同じだが、ゲームでは見られないケースが何度もあった
大筋から逸脱しない程度にそれぞれキャラがアドリブで言動するわけだ

つまり「絶世の美貌を持ち、その魅力で男を狂わす事を好む悪女」という女幹部が存在し
その色仕掛けを主人公である「俺」に実際にしてくれる
更にはゲームには無い誘惑をしてくれるかもしれないという

主人公が誘惑に負けるというのは、この世界にとってはゲームオーバーになるものの
今の俺はコンテニューもセーブもロードも出来るんだ
世界を救う用のデータを一つ用意し、それとは別に女幹部からの色仕掛けを堪能する用のデータを用意すれば問題ない

現実でありながらゲームの中という都合の良い世界の中で、俺は憧れの女敵を目指して早足で駆け出した

.........その先が終わりのない破滅だと知らないまま.....


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