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【全】夏への扉(2021)

1ロイドパ:2021/07/20(火) 19:08:27
ピートはいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。

   ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

スレの詳細は>>2

205ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2021/07/25(日) 17:39:46
>>202-204

         ――――ザバァッ

ジンベエザメと戯れる三人の横に、『ラッコ』が顔を出した。
何の変哲もない『野生のラッコ』だ。
片手に持っている『貝』は、
ついさっき海の中で捕ってきたものらしい。

           ミャー ミャー

たまに見かける顔馴染みのジンベエザメを見て、『挨拶』した。

206円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/07/25(日) 18:01:12
>>203

「あはーっ、高い高ーい。
 果物はねー、えっとえっと、ユズちゃんが選んで!
 あたし、選んでくれたのが食べたいでーす」

元々は輪の中に入れていただけだが、
もちろん七篠がその気なら、持ち上げる事も出来る。

「ユズちゃんユズちゃーん。
 そろそろ降りた方がいーよ。
 夏なのに霜焼けになっちゃうー!」

が、輪はゆっくりだが回っており、
水着越しとはいえ氷は冷たい。

輪を陸に引き戻しつつ、セララはおすすめする。

>>204

「へーっ、へーっ! そーなんだ!
 どっちもあってお得だネ」

食いちぎられたりはしない、
というのは何となく分かるし、好奇心が勝った。

        スッ

手を伸ばす――――

>>205

            ――――と。

「わっ!! え? えーっ、うそうそ!
 天音ちゃん天音ちゃんっ、ラッコ! ラッコがいる!」

     「ユズちゃんも見てーっ。
      これ、貝持ってる! かわいーっ」

まさかこんなところでお目にかかるとは。
いや……こんなところにいる方が普通ではあるか。

207七篠 譲葉『リルトランク』:2021/07/25(日) 18:02:42
>>205

「か、かわいいです…!」
「ラッコ…じゃないですよね、こんな暖かいところにいるはずないですし…。
 似てるのは…カワウソ…?
 海に住んでるのもいるんでしょうか…?」

 七篠の思考は疑問符と『可愛い』で埋め尽くされている。
 ジンベエザメとラッコ、水族館でも同じ水槽にいるのは滅多に見ない組み合わせをみれて喜んでいる。

208七篠 譲葉『リルトランク』:2021/07/25(日) 18:11:07
>>206

 七篠は元のボートの上に戻してもらう。
 このままだと霜焼けより先におなかを冷やしてしまいそうだ。

「ありがとうございました!
 ここじゃちょっと、果物出せないので…。
 あとでちょっと珍しい果物出しちゃいますね!」

 七篠が思い出したのは『フェイジョア』だ。
 南国の果物で、パイナップルとバナナ、リンゴを混ぜてすこし酸っぱくしたような味がするものだ。
 日本では稀にジャムとして流通しているが滅多に食べられる物ではないはずだ。

209ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2021/07/25(日) 18:13:03
>>206-207

        ミャー

ラッコは、つぶらな瞳で人間達を見つめていた。
このラッコは何故か『川』や『池』にも出現する。
だが、生活の拠点となるのは、やはり『海』だ。
たとえ『スタンド使い』であろうとも、
その辺りは『一般のラッコ』と変わりない。
どうやって『川』や『池』に来るのかは『謎』であるが。

       プカァ…………

ラッコは仰向けに海面に浮かび、
脇の『ポケット』から『石』を取り出した。
いつも使っている『愛用品』だ。
それをお腹の上に乗せ、おもむろに貝を持ち上げる。

       コン コン コン コン コン

『石』に貝を叩き付け、『中身』を取り出す。
ラッコは『霊長類以外で道具を使う唯一の生物』とされている。
もしかすると、頭の中では色々と考えているのだろうか。
あるいは何も考えていないのかもしれない。
それを推し量る事は困難だった。


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