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【ミ】泥の中には光なく

1風歌PL:2021/07/05(月) 20:10:44
――わかっていても、ぬけだせない


このスレは、『風歌PL』がミッションを行う為のスレです

229『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/08(日) 22:13:28
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四者四様の言葉――問いかけ。
北落は、まず、ジョンを向いた。

「出入りに関しては、『スタンド』を使った。私の組織には『夢』に纏わるスタンド能力者が何人もいるからな。その内の一人の手を借りて、私はここにいる」

「ただ、君達は『引かれた』のだろう? だったら――手段は三つ」

北落は、人差し指を立てる。

「一つ、『夢の主』の目覚めを待つか、夢の主を殺す。夢見る魂を消せば、『引力』の核は消滅し、魂はあるべき所に帰る」

次いて、中指を。

「二つ、『巣穴』の主を殺す。こちらでも『引力』の核が崩壊する。夢に『引力』をもたせているのは、夢魔だからな」

最後に――薬指を。

「三つ、『自殺』、『殺される』だ――冗談ではないぞ」

表情は鉄面皮と言っていいほどに変わっておらず、冗談と読み取る事は難しいだろう。

「『夢の死』は『魂の死』と完全にイコールではない。君達も私も『魂』の存在だが、ここで死んだ所で、『夢』から消え失せるだけで、『魂』が消え失せる訳ではない。もっとも、今後の人生で夢を見るのは『手間』がいるようになるだろうし、『人生』という視点においては確実な悪影響が起きるだろうがね」

そして、夢見ヶ崎を向く。

「『入り口』からは出れないだろうな――そもそも、ここには『引力』がある」

引力――引き合う力――君達も、聞いた言葉。

「最低でも、『夢の主』と『夢魔』の魂の重量が生み出す、『夢の引力』だ。人間一人の魂のエネルギーでは『質量差』で脱出を阻まれて終わりだ……君達と、その他も含めれば……まず、出る目は無いだろう」

2つ目――『△』の推測に、北落はうなずく。

「その通りだ、夢魔の作った『巣穴』は、『引力』によって魂を引き込む。そうして、第三者の犠牲者を増やしていく――たちの悪い害獣どもだよ」

そして、夢見ヶ崎の推測と意見を聞き終え――頷いた。

「間違いなく『抑えて』いる。私が来れたのが『証明』だ。『役に立つ』とは知っているとも――君の強さは、見たことがあるからな」

微か、口元を緩めた北落――それはすぐに真顔に戻る。

「しかし、この場所の夢魔が――スタンド使い五人を纏めて相手取る程のマヌケでも無い限り――助けは、入らないだろう。私は『必ずしも戦いに来たわけではない』」

そして、北落は、小林を向く――

「田岡ジェニーが囚われた理由? 単純な話だ。ここの『夢の主』は田岡ジェニーに片思いをしていた。そして、現実での関係構築に明らかに『失敗』していて、ストーカーじみた真似をしていた」

「『夢魔』は無作為に獲物を狙うが、『狙い』を付けれない訳ではない。大方、『夢の主』が夢魔共に要求したのだろうよ」

最後――空井を見た。

「返答が前後することになるが……『今すぐ』『確実に』、帰るなら、死ぬことだ。君が望むなら、殺しても構わない……撲殺が嫌なら、これもある」

北落は、スーツの内側に手を突っ込むと、一丁の『リボルバー拳銃』を取り出した。
銃身は短く、小ぶりな銃だが――紛れもなく、どうみてもそれは『拳銃』だった。

「『弾丸』は入っている。使わせる訳にはいかないが、使ってほしいなら言うといい」

そう言うと、北落は銃を戻し、言葉を続ける。

「そして、『夢魔』の目的は一つ『魂に巣食い、精神に刺激を与えてエネルギーを貪る』だ……さて、充足の結果だな」

北落は、改めて、全員に目線を向ける。

「それに関しては、夢魔によってケース・バイ・ケース。甘い夢を見るだけで終わる事もある、『引力』に引かれただけなら、特に。だが……」

――北落は、告げる

「田岡ジェニー、それに、給仕をしているメイド達――彼女達は『全員』、アポロン・クリニックセンターで『昏睡状態』だ。『女性客』に関しては、『目覚めず』『魂を完全に囚われる』と見るべきだろうな

――『夢の主』の特定はすぐに済んだ、継続的に夢精と短期覚醒を繰り返す男性の昏睡者――典型的な、夢魔に巣食われた『末期症状』だよ」

230『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/08(日) 22:16:27
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>>228
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「――だから、まぁ、もうすぐ『終わる』んだよねっ」

北落がそこまで告げた時――外から割り込む声があった。
その方角を見れば『異形』を見るだろう。

コックコートとコック帽を着た、2m近い身長をした、美しい異形。
纏めた紫の長髪と同じ眼の色、コックコートの上からでも解る蠱惑的な肢体、そして、羊に似た一対の『角』を頭から生やす異形の女。
彼女の傍らには、同等の身長を持つ、白一色の人型『ヴィジョン』が、カップとコップの乗った銀盆を持って佇んでいる。

「お客さま、始めまして、ボクは『レオニス』――調理場だけ担当している『夢魔(サキュバス)』だよっ」

人懐っこそうな笑顔を浮かべた『レオニス』は、五人を見渡した。


「ここの持ち主が死ぬまで長くて一週間。間に何度か覚醒するだろうし、君達とのお別れもそのウチ来ちゃう。だから、その前に、顔を見ておきたかったんだ――ねぇ、レモンティーを注文したのは誰?」

レオニスは満面の笑みを浮かべていた。

「嬉しくってね、嬉しくってね! ここに来るような連中は――味なんて大抵、どうでもいい連中なんだ! みんな、ヤることばっかりに気が向いて、味わうなんてしやしない 餌を喰うのと変わらない気持ちじゃ、何を食べても料理で『充足』なんて感じない――だから、『何かを食べたい』なんていうのは、ここじゃあもう諦めてたんだよ!――おっと、注文を並べるね!」

傍らの『ヴィジョン』が手際よく、素早く、カップを乗せたソーサーとコップを、並べていく。(ス精:最低DC)

「はい、『馬力水』と『スーパー馬力水』と、『ブラックコーヒー』。コーヒーはレオニス特性チルブレンドだよっ! 出来たら、コーヒーを飲んでほしいな! 馬力水をキメた後は……アレだし!」

『虹色』に輝く液体が入ったグラスと、より強く輝く『虹色』の液体が乗ったグラス。
そして、夜のように暗い色彩と芳醇な香りを放つ『コーヒー』のカップが置かれた。

「はい、『ホワイト・ホットミルク!』 蜜入りだから甘くて美味しいよ!」

たっぷりと『ホットミルク』が注がれたマグカップが、テーブルに置かれた。

「『アイスティー』! ストレートだよ! フツーに美味しい、つまり凄く美味しいってことだよ! 爽やかにね!」

ストローが刺された『紅茶入りのグラス』が、テーブルに置かれた。

「そして――『レモンティー』」

同じく、ストローの刺された『紅茶入りのグラス』。違いは、カットされたレモンがグラスに付けられているか否か。

「ごめんね、ボクは『誰』の注文かは解らないんだ! 取り分けはセルフで!」

そして、ニコニコと笑みを浮かべたまま――告げる。

「では、お召し上がりを――大丈夫、『食べ物』はここじゃあ前座なんだ。『契約』にはならないよっ」

レオニスは、去らない。
北落は、無言。

君達は――?

231『サキュバスメイドとドリームご奉仕』:2021/08/08(日) 22:21:34


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■■□□□メ客□□□□□□□□□□□□□赤客□■■
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■■□□メ□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□□
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■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□□◆◆□□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□□□□□□□翠□□□□□□□□□□■■
■■□□□□□紫□□□□□□□□□□□□□□□■■
■■□□□□小◆◆ジ□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□空◆◆夢□□□□□□□◆◆□□□□■■
■■□□□□□北□□□□□□□□□□□□□□□■■
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■■■■■■■■■■■開放入口■■■■■■■■■■




□=床(木製)1m面積
■=壁 1m面積
◆=黒く塗られたテーブル。各々の左右端には椅子があると思いねぇ(左下のテーブルにはドリンクが並べられているよ)
天井の高さ=10M程
開放入口=開けっ放しの入り口

メ=メイド達
赤=赤目のメイド
翠=翠のメイド・エフィー(天井に逆さに張り付いている)
紫=紫髪のコック・レオニス
客=モブ客

夢=夢見ヶ崎明日美
小=小林 丈 
ロ=ジョン・ロブ
空=空井イエリ

北=北落砂錫(立ちっぱなし)


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