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【場】『自由の場』 その2

1『星見町案内板』:2021/05/15(土) 13:10:51
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。

870『グリム・ランタン』:2022/07/11(月) 21:09:04
自然公園にあるブランコに座り、キコキコと揺れている。
今日はストライプのシャツに黒いチノパンのラフな格好だ。

「『夏のクリスマス』か・・・覚えはないが、町全体を巻き込んだイベントか」

少し前に出会った、不思議な子供に教えられたイベントの。
あの後少し調べたが、中々面白そうだった。

「何時かやりたいものだな・・・『女神祭』・・・」

871夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 15:28:31
>>870

「『ナツ』はイロイロあったからなぁ〜〜」

     キィーコ キィーコ キィーコ

隣のブランコを揺らしながら、
アリス風ファッションの少女が言葉を返してきた。
両手の指にはカラフルなネイルアート。
大きなバタフライ型のサングラスが特徴的だ。

「おもいだすな……イカルガくんとの『なつまつりデート』」

それは『違う夏』の懐かしい思い出。
しらないヒトはさがしてみよう。
ヒントは『自由の場その1』だ!!
メンドくさい??
じゃあ、このしたに『こたえ』だしとくから。
ジリキでみつけたいヒトはみないように。
『スポイラー・アラート』!!



(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049221/492-520)



「まぁ、それはそれとして――『ナツのクリスマス』っていった??」

     キィーコ キィーコ キィーコ

「わたしも、ナカナカたのしんだぞ」

     キィーコ キィーコ キィーコ

言葉と共に、ブランコの揺れる音が響く。

872『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 17:17:29
>>871
「ふむ・・・? あぁ、言ったとも」

足だけで体を揺らしながら、隣りにいた少女の言葉に答える。

「つい先日、イベントの関係者から、『夏のクリスマス』の事を教えられてね。
 色々と調べていた所だった。
 季節外れのお祭り騒ぎ・・・盛り上がってたようだが、君も楽しんだようだね?」

またしても『夏のクリスマス』を知っている人間が、と思ったが・・・。
町全体を巻き込んだイベントなら、関係者も参加者も多くて当たり前か。
どんな事をして楽しんだのか、些か興味がある。

873夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 18:19:53
>>872

「――――まぁな!!」

「『キカク』から『ジッコウ』まで、イロイロとたずさわってさぁ。
 いままでイロんなケイケンしてきたけど、
 あんだけデカいのはハジメテだった!!」

「チョットつかれたけど、『やりきったカン』はある!!」

              グッ!

ブランコに揺られながら、親指を立てる。

「でも、『もりあがるトコ』までもっていくのは、
 さすがのわたしもクロウしたね。
 アレとかコレとか…………。
 いや〜〜タイヘンだったよ〜〜」

「ま!!『だいせいこう』だったからオッケーってコトで!!」

この少女は、どうやらかなり『中核』の方にいたらしかった。

874『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 18:34:54
>>873
「なるほど・・・・・・君はただの参加者ではなく、イベントを動かした方なのか」

何かを思案するように、顎に手を当てて宙を見る。

「となれば、『夏オバケ』・・・『オバケ退治』、というのにも詳しいのかな?」

「俺は少し興味がある・・・・・・。
 あれ程の『イベント』を動かし、成功させた『原動力』に。
 『主催者』に話が聞けるなら、これ以上の事はない」

875夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 19:07:07
>>874

「『ソレ』をきくってコトは――――――」

           ズギュンッ

       「『コレ』、しってる??」

少女の傍らに『人型スタンド』が現れた。
全身に色とりどりの『光のリボン』を纏っている。
輝くような『金髪』と両目を覆う『青いリボン』、
両手の指にあしらわれた『ネイル』は、
本体のイメージを投影したかのようだ。

「『しゅさいしゃ』ってワケじゃないけど、
 わかるコトだったらおしえてあげる」

「『ナツおばけ』っていうのは、
 『ナツのマモノ』っていう『スタンド』でさぁ。
 ソレをたいじするために、
 『ナツのクリスマス』をしなきゃいけなかったんだ。
 『マモノ』は『フユのモノ』によわかったから」

「『マモノ』のせいで、わたしのトモダチが、
 『ナツのフウブツシ』になっちゃったんだよね。
 まぁ、セイカクには『なりかけてた』ってトコだけど」

「ほかにも『フウブツシ』にかえられたヒトが、
 このマチにはイッパ〜〜イいてさぁ。
 だから、『みんなでナンとかしよう』!!ってハナシになったの」

    「ソレが『ナツのクリスマス』のハジマリ」

           ――――キィッ

そこまで言うと、今まで漕いでいたブランコを止めた。

876『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 19:37:13
>>875
「なるほど、『スタンド』絡みか。
 如何にも――」

   ブ ワ ッ

頷く男の傍らに、揺らめく『青白い炎』と共に現れたのは、騎士の如き『人型スタンド』だ。
首がないそれは、現れた時と同じ色の炎を、頭の代わりに灯している。

「――この通り。俺も『能力』を持っている。
 多少のオカルト話には、理解があるさ」

『スタンド』を跪かせながら、少女の話を聞く。
時折、感心したように相槌を打っていた。

「なるほどな。町を挙げての『夏のクリスマス』。その理由は『夏オバケ』。
 数多くの犠牲者を救う為に、『オバケ』の嫌いな『お祭り』で、燻り出す為、と・・・。
 まるで神話だな。多くの町民は、そんな事など知るよしもないのだろうが・・・」

(ふむ。やはり大掛かりな『イベント』ともなれば、それだけの『理由』がいるか。
 一個人が『祭』を行うというのは、流石に難しいか・・・)

「・・・・・友人が犠牲になりかけたようだが、『大成功』という事は、
 『オバケ退治』に成功しただけでなく、無事に助けられたんだな」

877夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 20:01:08
>>876

「そーそー。『たいじ』したし『たすけられた』」

「ま!!『そんなコトがあった』ってハナシだよ」

返ってきた言葉に大きく頷いてみせた。

「ところで、わたしとしては『ソッチ』にキョーミがあるんだよね」

        チラッ

視線を向けた先は『首なし騎士』のスタンド。

「ケッコーたくさんであってきたつもりだけど、
 『そういうの』はみたコトないから。
 『めずらしいなぁ』っておもってさぁ」

       シャラァンッ

「こっちは『ドクター・アリス』。
 そっちのナマエおしえてくれない??」

男に問い掛けながら、『アリス』が髪をかきあげる。

878『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 20:13:42
>>877
「ならば、良かった。お祭りの最後は、楽しく終わらなければな」

安心したように頷く。『オバケ退治』の結末は、この前の子供からは聞かなかった。

「うん? 俺の『スタンド』にか?」

『スタンド』が立ち上がり、男の傍らに屹立する。
『剣』の代わりに、『燭台』にも似た『杖』がその手には握られていた。

「俺はあまり他の『スタンド』を見た記憶がないからな。
 コイツが珍しいのかどうか、分からないが・・・。
 君の華やかな『スタンド』に比べれば、余りに無骨だな」

「『グリム・ランタン』と呼ばれている。よろしく、『アリス』」

879夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 20:28:27
>>878

「『グリム』と『アリス』――――――」

        フフッ

言葉と同時に、少女の口元に楽しげな笑みが浮かぶ。

「ナカナカいいコンビじゃない??
 『イメージバッチリ』ってカンジ!!」

「うんうん!!『きにいった』よ」

『グリム・ランタン』の隣に、『ドクター・アリス』が並び立つ。
雰囲気としては正反対と言えるかもしれないが、
何となく近いものもあるように感じられた。
『不思議の国の住人』にはピッタリだから。

「わたし、『ゆめみがさきあすみ』っていうんだケド。
 『ユメミン』だったり、『アルカラ』だったりもする。
 でも、『アリス』ってよんでくれる??」

「だって、わたしは『ヒカリのくにのアリス』だから」

その言葉通り、少女のスタンドは、
確かに『光』を身に纏っているようなヴィジョンだった。

「――――そちらの『おナマエ』は??」

880『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 20:41:32
>>879
「ふふっ・・・確かに。
 『グリム』と『アリス』、『不思議』な縁を感じる名前だな」

『ドクター・アリス』と『グリム・ランタン』が並ぶ。
無骨な騎士の周りで遊ぶ少女、とでも言うべき雰囲気だろうか?
確かに、形作る要素こそ正反対ながら、根本には似た物を感じる二体であった。

「君も『アリス』というのか。なるほど。
 この『スタンド』は正しく君の精神の現れ――という訳か」

少女の明るく快活としたたたずまいに、その『スタンド』の姿形と共通する物を見出し、納得する。
彼女のような人間でなければ、美しく華やかなスタンドにはならないということだろう。

「・・・それなら俺は、騎士のような人間だったのかな。今となっては分からないが」

「あぁ・・・そうだ。すまない。
 名乗ってもらって申し訳ないが、俺は、俺の名前が『分からない』」

881夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 21:00:15
>>880

「おお〜〜もしかしたらそうかも!!
 みたカンジだと『ヨロイ』はきてないみたいだけど、
 アンガイにあうんじゃない??」

男の全身を改めて眺め、素直な感想を口にする。

「でも、『かわる』コトもあるから、わかんないなぁ」
 
「『ヒト』も『スタンド』もさ」

『自身のスタンド』を一瞥する。
少し前までは『ドクター・ブラインド』と呼ばれていた。
『盲目の医者』のフォルムは、
どちらかというと『無機質』だったが、
数々の冒険を経て『現在の形』に変化した。

「ほうほう、ナマエがわからないとな??
 つまりアレか。『きおくソーシツ』ってヤツ??」

         キラッ

「そうときいたら、ますますキョーミがでてきたなぁ〜〜。
 あたらしい『ウサギ』のケハイをかんじるぞ!!」

『好奇心』の後押しを受けて、レンズの奥の瞳が輝いた。
 
「それじゃあさ――――『グリム』ってよんでいい??」

882グリム『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 21:09:03
>>881
「そういう事だ。それに、俺は過去に興味がない。
 だから、俺の名前は・・・・・・」

『どうでもいい』と言おうとした時に、『アリス』から今の名前を提案される。
『グリム』――なるほど。

「・・・・・・そうか。あぁ、そうだな。
 『グリム』・・・・・・」

噛みしめるように、その名前を口にする。

(思えば、この名前は『女神』によって与えられたモノ・・・。
 『今の俺』が最初に得た、『今の俺』を示す『一部』だ・・・・・・それならば)

「・・・・・・ありがとう、『アリス』。良い提案だ。
 『グリム』と呼んでくれるか?」

883夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 21:30:08
>>882

「『ナナシ』のまんまじゃ、よびかたにコマるしさ。
 『あのヒト』とか『このヒト』とかよんでたら、
 ワケわかんなくなるでしょ??
 『ナマエがない』ならつければいい!!」

コレは『アリスきょうてん』にツイカしとかないと。
『だい1654じょう』くらいかな??
ま、テキトーでいいか!!

「つーコトで!!よろしく、『グリム』!!」

        パ ァ ッ

『グリム』に向けたのは、太陽のように明るい笑顔だった。

「『であい』のきねんに、さっそく『トモダチとうろく』だ!!」

          スッ

スマホを取り出して、グリムに見せる。

「あ、コレもってる??
 『レンラクサキ』とかコーカンしたいんだけど。
 もしかしたら、ナンかのやくにたつカモしれないしさぁ」

それが可能であるのなら、
『アリスとグリム』の間で『連絡先交換』がなされるだろう。

884グリム『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 21:43:33
>>883
「ありがとう。
 自分に名前を付ける、という行為を少し恐れていたが・・・。
 『グリム』。今の俺の半身の名前なら、しっくり来る」

太陽のような笑顔に、静かな笑みで返す。
これからは他人に名乗れる『名前』がある。
しかも、『女神』から与えられた『名前』を・・・。
誰かからの提案でなければ、思いつかなかった話だ。

「ああ、『スマホ』か。持っているぞ」

そういって、ズボンのポケットから『スマホ』を取り出す。
傷の多い、古い世代の代物だ。

「改めて、よろしく。『アリス』」

885夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/07/12(火) 22:02:55
>>884

連絡先の交換は、滞りなく完了した。

          ピッ

「オッケー!!コレで『グリム』と『アリス』は『トモダチ』だ!!」

『人の数』は『ウサギの数』。
『ウサギの数』は『入り口の数』。
それは、新たな『不思議の国』の入り口だ。

「じゃ、なんかハナシでもしよ!!えっとね〜〜」

人差し指を顎に添え、中空を見上げながら考える。

「『イソギンチャク』をカラダでヒョウゲンするとしたら、
 どんなカンジがいいとおもう??」

こうして、『二人』の出会いは幕を下ろす。
『グリム』と『アリス』。
奇妙な接点を持つ『二つのスタンド』。

またいつか、どこかで出会う事があるのかどうか――――。

886グリム『グリム・ランタン』:2022/07/12(火) 22:12:53
>>885
「『イソギンチャク』か。
 海中で揺らめいているイメージが強いから、やはりゆらゆらと・・・」

初めての『友達』と、公園で飽きるまで、取り留めの無い話をした。
人と人との出会いは、人生に新しい発見を導いてくれる。
『夏のクリスマス』の話が無ければ、今日の名付けは無かっただろう。

では、今日の出会いは、次にどんな事を招くのだろうか・・・・・・。


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