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【ミ】『天に星が昇り、地に影が落ちる』

1『和国姉弟』:2020/06/15(月) 00:16:35

・・・ --- ・・・

‐‐‐ ・-・

‐・‐ ・・ ・-・・ ・-・・
‐ ・・・・ ・ ‐‐
・- ・-・・ ・-・・

2『過去からの因縁』:2020/06/15(月) 00:22:41
星見町には『Parade』と名付けられたバーがある。
店のオーナーでありバーテンのロック……本名、譲治・ジェームスは四人の客と相対していた。
バーカウンターを挟んだ向こう、外国人が二人と日本人が二人。
初めに口を開いたのは日本人の女だった。

「どうも今日は集まっていただいて……」
「別にそういうんはええわ」
「えぇ、別にいいわね」
「手短にお願いします」

日本人の男、外国人の女、外国人の男と連れ合いのものたちが次々に言葉を返す。
返された側は不機嫌そうに眉をしかめている。

「ちっ……じゃあ早速本題に入るけど『白い本』を仕入れました」
「何冊かしら?」
「焦らないの、『代理婦人』のターニャちゃん?」

明らかな挑発だった。
どうやらこの女、ターニャと呼んだ少女に良くない感情を持っているらしい。

「あら、時間の感覚が無くなってきてるのかしら。老いの証拠ねオバサン」
「あたしには中務真尋って名前があるんだが? そっちこそ物忘れが酷くなったんじゃないか?」

一触即発。
剣呑な雰囲気が店中に満ちていき、ロックはため息をついた。

「止めなくていいんですか? 魚住さん」
「ええやろ。そんなんより酒やな。テキーラな。レスターは?」
「私はマティーニをお願いしますね」

「おい飲んでんじゃないわよ男ども。とにかく、白い本は手に入った。この意味わかる?」
「スタンドを作れる」
「その通り。ただ、今はまだ実験段階。出荷はもう少し待ってもらうわ」
「遅いわね」

またターニャが挑発すると、ご丁寧に中務が反論する。

「動作確認しないといけないのよ。そっちはそういうのも確認しないの? 便利屋一座って名前のくせに?」
「劇団風情がうるさいわね」
「……まぁ、すぐには本は手に入らないということですね?」
「俺はなんでもええけどな。今回のも宝馬が話聞いてこいって言うてただけやし」

三者三様の反応。
苛立ちを隠しもしないため息をつく中務。
連携という言葉とは程遠そうな四人だった。

3『過去からの因縁』:2020/06/15(月) 00:23:35
「一応、準備が出来たら連絡はするけどあんた達どうするつもり?」
「私たちはロッキーとジェイクを探しましょうかね」
「誰それ」
「個人的な知り合いですよ」

そう言って、レスターが席を立つ。
次に席から離れたのは魚住だった。

「俺らはアリーナ狙うわ。この街の祭りはあそこが取り仕切っとるんやろ」
「戦闘狂」
「はっ、ちょろちょろ金勘定するんは合わへんねんアホ」

残った二人、ターニャと中務。
話が長続きする訳もなく、適当に酒を飲んで解散となった。

「私たちは『道具屋』と『妖甘』たちを調べるわ」
「好きにしろよ。ヘマしたら全員殺すからな」
「やってみなさいよ、数でも質でもこっちが上だから」

一人、中務だけが残る。
ロックは下げたグラスを洗っている。
自分の前にあるワインの赤を中務は見つめていた。

「会計」
「全員分ですか?」
「今回はあたしが払うってことにしてあるからね」
「……スタンドを生み出す本ですか」
「欲しい? そっち、ほぼ壊滅なんでしょ。逆転する?」
「俺はいいです。G9もそう言うでしょう」

そう。
一言、それだけ言って中務は去っていった。

「……全く、この街のスタンド使いは並じゃないって分かってるだろうに」

元エクリプス構成員、ストリート・サグの一員であるロックは改造する。
あの日の戦い、恐ろしく強い二人のスタンド使い。
硯と斑鳩のことをだ。

「ワル学は休講中、俺は街につきますからね」

また、夜が始まる。

4『演目-海行かば』開場準備中:2020/06/21(日) 01:39:34
猿渡『ウェスタン・ホワイト・キッド』の場合

(アリーナってあんな感じなんだな……まぁ決闘なのは分かりにくいけど)

夜、考え事ついでに一人で歩いている。
コンビニに何か買いに行こうとしているのだ。

「?」

駅前のベンチに何かが置かれている。
そいつは街灯の光を受けてそこに佇んでいた。

(白い……本……?)

そいつをよく見ようと近付いた時だった。

「!」

左腕に痛み。
半袖の服を着ていたのが間違いだった。
腕からべったりと赤い血が流れている。
思わず、左の手に拳銃を発現。
周囲を見渡す。

……ベンチの影に、なにかいる。

「誰、だ……」

5『演目-海行かば』開場準備中:2020/06/21(日) 01:52:07
街灯が作るベンチの影、そこから立ち上がる人間が一人。
冷たい顔をした男だった。
何も言葉を発さず、こちらを見ている。
そして、ベンチの上に置かれた本を手に取った。

「……」

猿渡がその体から緊張感を発するもそれを感知していない雰囲気だ。
跳んでベンチの上にしゃがみ込むと、男は本を開く。
すると何もなかったはずの本からゆっくりと文字が浮き上がる。

「海行かば……水漬く屍」

「……八メートル、外さない!」

「山行かば……草生す屍」

起きる撃鉄。
しかし、痛みが猿渡へ。
膝が曲がり、体勢が崩れていく。
狙いがブレる
引く引き金。
弾は男の頬を掠めて飛んでいく。
この痛みは一体どこからやってきたのか。

「く、そ」

猿渡の姿を見て満足したのか男は本を閉じ、ベンチの裏側に落ちた。
そして、気付けば猿渡一人だけがそこに残った。

「……右手で撃つ練習、しないと……」

ため息とともに倒れこみ、猿渡は目を閉じた。

6『演目-海行かば』:2020/06/21(日) 22:54:29
星見町内、某所にて。

「じゃあ、お願いね。最近主役なかったし、頑張って」

ソファーにねそべる女と、背もたれに座る男。
それから、ソファーのそばに立つ男がいる。

「白い本の試運転は上々。でも、そろそろ面倒もやってくる」
「実際、アリーナのスタンド使いも襲ってるっすからね」
「……ねぇ、その話し方さぁ、最近妹が真似してるんだけど?」
「知らないっす」

やいのやいのと盛り上がる会話に、背もたれに座った男は参加しない。
ただ静かに手の中の『白い本』を見ていた。

「……行く」
「はい行ってらっしゃい。そろそろ仕留めてもいいんだよ」

倒れるように男がソファーから落ち、そのまま消えていった。

「大丈夫っすかね」
「まぁ、あいつならね」

消えた男の名前は下村右京。
エクリプスでは通り魔じみた活動を行っていた男だ。

7『演目-海行かば』:2020/06/21(日) 23:07:57
『宗像』と『青山』は気付くと見知らぬ場所にいた。
時刻は午後の八時を回っている。
食事中だったかそれとも帰宅中だったのか、あるいはまだ仕事中だったかもしれない。
どこにいたのかは、何をしていたのかは君たちが知っている。
しかし、何があったとしても今ここにいることは間違いなく確かな事だ。

「……いらっしゃいませ」
「玄ちゃん、時々思うけどよ……ウチってのはリピーター少ないよな。でも、今日は来てくれてるぜ」

二人が飛ばされた空間は真っ黒だった。
暗いのではなく、黒い。
光はどこかから落ちてきている円形のものひとつ。
なのに、辺りの景色が分かる。
薄暗くないのだ、横にいる相手の顔もしっかりと見えるだろう。
勿論、前にいる二人の男女も。
しっかりとした洋装の少年と着崩した和装の少女。
宗像はこの二人を知っている。
二人を視界に捉えながら、少年と少女は言葉を発する。

洋装:「はじめまして、私は和国玄。通称『道具屋』」
和装:「オレは雅号『妖甘』どうぞよろしく……で、素敵なお客様は誰かな?」

※本体情報、能力詳細、持ち物を併記の上、返答のレスをお願いします。

8宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/22(月) 01:55:36
>>7

夜の街を歩いている途中で、気付けば『黒い空間』にいた。
『奇妙な場所』だが、『見知らぬ場所』では無い。
目の前に立つ『二人』も例外では無かった。

「――また会ったな」

何時だったか、彼らと『親善試合』をやった事がある。
俺が相手をしたのは『道具屋』だったが、随分と手を焼かされた。
彼の左腕を切り落とした事は、記憶に残っている。

「今度は何の用だ?」

■外見
――――――――――――――――――――――――――――
・年齢44歳、身長185cm、屈強な体格
・黒髪の短髪、抜き身のような光を持つ黒い瞳
・カーキ色の作業服
・道具入れを吊り下げるための丈夫な革製ワークベルト
・革手袋と安全靴

■所持品
――――――――――――――――――――――――――――
・ベルトに吊り下げられた道具入れ(容量はウエストポーチ程度)
・財布と携帯電話
・保護ケースに入れられた昔の婚約者の写真
・胸ポケットに入れて使う暗所作業用のL型ライト

■能力詳細
――――――――――――――――――――――――――――
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/71

右腕に『ノコギリ』を備えた人型スタンド。
傷害(損害)を条件に、
右腕を自動操縦の『ノコギリザメ』として切り離す。
分離した『ノコギリザメ』は、
本体が受けた以上の傷害(損害)を与えるまで暴れ回る。

『アヴィーチー』(人型)
破壊力:B スピード :C 射程 :E(1m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

『ノコギリザメ』
破壊力:A スピード :B 射程 :A(100m)
持続力:A 精密動作性:E 成長性:C

■簡易プロフィール
――――――――――――――――――――――――――――
婚約者を殺した男を復讐のために殺害して有罪判決を受け、
二十年の懲役刑を終えて出所した元殺人犯。
愛する者も憎むべき相手も失った事で、
自らの『生きる目的』を喪失し、
心の中に大きな『虚無感』を抱えながら生きている。
『仕事』に『仮初の生き甲斐』を求め、『配管工』として働く一方で、
『スタンド使い』としては『汚れ仕事』も引き受ける。

9青山 流星『ルイゾン』:2020/06/22(月) 20:55:51
>>7
「お客様……あ、俺か?
 俺の名前は青山流星だ。
 よろしくな!
 ……んで、いきなりでワリぃんだけど……ここどこだ?」

不思議な部屋だなぁとキョロキョロ見回しながら目の前の二人に尋ねる。

・『本体情報』
17歳男。
服装は学ラン、頭には『正義』と書かれた鉢巻。

・『持ち物』
財布、スマホ

・『能力詳細』

剣を携えた人型のスタンド。
『光の当たらない場所にあるもの』を両断する。
『光の当たる場所にあるもの』は弾き飛ばす。

『ルイゾン』Louison
破壊力:C スピード:C 射程距離:E
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1458304459/732n

10『演目-海行かば』:2020/06/22(月) 22:45:22
>>8 (宗像PC)
>>9 (青山PC)

それぞれが思い思いに言葉を発する。
そちら側の言葉に初めに言葉を返したのは和装の方だった。

和装:「どこだってんなら、この世とは違う場所だ」

「普通じゃ入ってこれない。半ば異世界みたいな場所だよ」

玄:「そちらは宗像さんですね、お久しぶりです」

玄がどこからともなく本を取り出す。
そしてそのページをめくっていくと、ゆっくりと二人の近くの床が隆起し、机と椅子を作る。
机の周りには椅子が四つ。
うち二つに『道具屋』と『妖甘』が座った。

玄:「どうぞお席に」

和装:「用事ってのは簡単なことさ。悪人退治だぜ」

「汚れ仕事ととるか正義のお仕事ととるかはそっち次第だ」

11宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/22(月) 23:15:23
>>10

隣に立つ少年は、ここを訪れるのが初めてらしかった。
俺も同じようなものだ。
ここが一体どういう場所なのか、詳しくは知らない。

「――話を聞こう」

現れた椅子に腰を下ろす。
『悪人』と呼ばれるからには、
真っ当に生きている人間とは考えにくい。
可能性が高いのは『犯罪者』の類か。
不意に、以前殺した『五十嵐』の顔を思い出した。
奴は『地獄』に行ったのか、あるいは『別の何処か』か。

「どう受け取るかは、その後で考える」

12青山 流星『ルイゾン』:2020/06/23(火) 19:37:42
>>10
「異世界?
 ははーん、最近流行りの異世界転生ってやつだな?
 床が変形する不思議技術……ファンタジー系か?
 それとも超科学かな」

ぶつくさ言いつつ椅子に腰掛ける。

「悪人退治?
 うん、いい人選だな。
 悪人相手なら俺は負けねえぜ!」

13『演目-海行かば』:2020/06/23(火) 23:41:45
>>11 (宗像PC)
>>12 (青山PC)

和装:「異世界転生ならお前らは死んだことになる訳だけどよ……スタンドだよ」

「まぁ、いいか……」

二人は席に着く。
それを確認し、和国玄は机に写真を一枚置いた。
そこには男性が一人写っている。

和装:「この町のお勉強を最初にしよう。かつてここにはエクリプスっていう組織があった」

「そいつらはすでにスタンド使いたちに打倒され組織は壊滅。ただ、さっさとエクリプス自体に見切りをつけて独立した奴らもいた」

「その一人がこいつだ」

そう言いつつ、写真を指さした。
今回倒すべき人間はこいつなのだろう。
長い髪を結んだ無口そうな男だ。

玄:「すでに町のスタンド使いを襲っているようです。これ以上の被害は避けたい」

「それにこの方は『白い本』を持っていますから」

14宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/24(水) 01:05:04
>>13

「『エクリプス』の関係者か」

『音仙』――『藤原しおん』の依頼を受けた時に、
その概要を聞かされた。
大規模な犯罪組織であり、現在も『残党』が生き延びている。
『人間』としても『スタンド使い』としても油断のならない連中だ。

「その男が『危険』である事は分かった」

「『白い本』について教えてくれ」

聞き覚えの無い名前だった。
『道具屋』の口振りでは、
それを男が持っている事に何か不都合があるのか。
いずれにせよ、考慮すべき要因だろう。

「――『その本』と関係があるのか?」

先程『道具屋』が取り出した本に視線を向ける。
『親善試合』を行った時、彼は様々なスタンドを扱っていた。
あるいは、それらの一部かもしれないが。

15青山 流星『ルイゾン』:2020/06/24(水) 21:22:05
>>13
「なんだ、違うのか……」

がっかりしつつ写真を見る。

「ふーん、こいつね。
 なんでスタンド使いを襲ってんの?
 ムシャクシャしたからか?」

16『演目-海行かば』:2020/06/25(木) 06:58:01
>>14 (宗像PC)
>>15 (青山PC)

和装:「『白い本』はちょっとした厄介さんでな」

「こいつを倒すついでに本を回収すらか破壊するかしてもらいたい」

この二人の望みはそういうことらしい。
何の因果か縁なのか、宗像と青山はその使命を負うことになっている。

玄:「あると言えばあります」

「ですが、これは私のスタンドであって『白い本』は私のものではありません」

「『白い本』はスタンドを生み出します」

彼の手に持つ本は黒い背表紙だ。
しかし、あながち無関係でもないのかもしれない。
『道具屋』に曰く、持ち主によって『白い本』が生み出すスタンドは違うとの事だ。
だからもしも、町を破壊しようとする者がいるのならばそれを実現するものである可能性が高い。

玄:「彼らがスタンド使いを襲うのはアピールのようなものです」

「エクリプスに見切りをつけたのは彼だけではない……『白い本』の効果を他のグループに見せつけるつもりかもしれません」

自らの力を誇示するためか、それとも『白い本』を交渉よ材料にするかは不明だ。
ただ、確実に『白い本』を放置できないのは間違いない。

和装:「まだ他の勢力は動いてない……」

「『白い本』は火種だ、できることならこっちで処理したい」

「……それを利用する悪人もな」

17青山 流星『ルイゾン』:2020/06/25(木) 20:17:20
>>16
「よくわかんねーけどー。
 無関係の人に見境なく喧嘩をふっかけてるのは間違っても正義じゃねーよな」

うんうんと頷いている。

18宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/25(木) 20:20:34
>>13

「『火種』――か」

「金に執着する人間が手にすれば、
 『金を生み出すスタンド』が生まれるかもしれないな」

災いを招く力の存在が、それに関わる争いを呼び、
無関係な者が巻き込まれる。
一瞬、かつて経験した『カーバンクルを巡る戦い』が、
脳裏を過ぎった。
今は『管理下』にあるとはいえ、
あれが大きな危険を秘めている事に変わりは無い。
だが、『カーバンクル』によって引き起こされるであろう事態は、
ある程度の予測が立てられる。
『白い本』が世界に影響を及ぼす可能性は計り知れない。

「二つ確認したい」

「『破壊』と『回収』に優先順位があるかどうか」

「それから、この男だが――」

机の上に置かれた写真を見下ろす。
これから倒さなければならない相手だ。
一方、『倒す』というのは抽象的な表現でもある。

「『生かしておく必要』はあるか?」

19『演目-海行かば』:2020/06/25(木) 21:00:55
>>17 (青山PC)
>>18 (宗像PC)

和装:「まぁ、正義ではねぇ。それは保証する」

「こいつらの中に正義があったとしてもそれは否定してやれる」

青山の言葉に和装の方が頷いた。

玄:「そういうことになりますね。だからこそ、対処しないといけない」

宗像の質問に玄が答える。

玄:「優先順位はありません」

「生死も問いません。元より、私たちの採算に敵の命など入っていませんので」

淡々とそう言った。
その目の色は深く、彼の顔からも温度が抜けていた。

玄:「猿渡楓、墨谷楽、白瀬希……襲われた人間は少なくありません」

和装:「猿渡は『アリーナ』の『ランカー』だ。新人だから『アリーナ』は気にしないだろうが、被害が広がればそれもわからん」

「『アリーナ』は頭が多いから考えも統一されてない。『音仙』さんは話し合えば分かるかもしれないが……」

「まぁともかく、他に嗅ぎつかれない今のうちに処理するんだ」

生死問わず。
しかし裏を返せば敵もまたこちらに対して生死問わず。

和装:「こいつの名前は下田右京。エクリプスにいた頃からスタンド使い狙いの通り魔だ」

「各々好きに主張を通せるだろ」

20宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/25(木) 22:57:02
>>19

「分かった。それだけ聞ければ十分だ」

『アヴィーチー』の能力は『生け捕り』には向かない。
だから確認しておきたかったというのもある。
『死んだ人間』は二度と戻って来ない。

「以前、『藤原しおん』からの依頼を受けた事がある。
 考えは読めないが、少なくとも『筋』は通す人間だ」

「向こうも何かしらの手を打とうとしているのかもしれない。
 だが、それを待っている訳にはいかないだろう」

挙げられた名前の中に、知っている者はいなかった。
だが、全員が『スタンド使い』だ。
それを一人で襲撃しているという事実は、
『相応の力』を持つ裏付けとなる。

「最後に頼みたい事がある」

「どちらでも構わないが、これを預かっておいて欲しい」

胸ポケットから、一枚の『写真』を取り出す。
簡素な保護ケースに入れられた『それ』を、
裏向きで机の上に置く。
仕事に対する主張は別としても、
『血』を伴う場に連れて行くのは忍びない。

「俺が戻らなかったら焼き捨ててくれ」

21青山 流星『ルイゾン』:2020/06/25(木) 23:43:36
>>19
「あいよ。
 話は終わりか?
 俺はいつでも行けるぜっ」

22『演目-海行かば』:2020/06/26(金) 15:52:45
>>20 (宗像PC)
>>21 (青山PC)

和装:「だといいがね……ていうか、『音仙』さんってそう言う名前だったのか……」

和装の女が腕を組んで唸る。
詳しいことは知らないらしい。
もしかしたら会った事もないのかもしれない。

玄:「かしこまりました」

保護ケースを手に取り、玄は確かに頷いた。
写真が戦場に持ち込まれることはない。

和装:「あぁ、待たせたな。お前の正義を通す時間だ」

青山に向かって和装の女がそういうと、ゆっくり椅子が床に沈み始める。

和装:「忘れもんとか持ってきときたいもんはないな?」

玄:「それではお行きください」

23『演目-海行かば』:2020/06/26(金) 16:08:22
椅子がどんどんと沈み、黒い世界に二人は落ちていく。
世界を満たすのは四方八方黒い何かで、水の中にいるようにすら思えた。
しかし、酸素は確かに存在しているらしい。

玄:「敵は駅の周りや中に出没しているようです。分かりやすくナワバリを作っているわけですね」

「駅前までお送りします。気をつけて」

※ ※ ※ ※ ※

二人は気がつくと確かに駅前にいた。
近くの時計は現在時刻を示している。
あの空間にいる間にそれなりに時間が経っていたか『22:00』を時計は指していた。
夜も遅くなってくるからか駅を利用する人物は少ない。
駅から出てくる人々の中に敵の姿は見えない。
どこかに潜んでいるかもしれないし、既に駅の中にいるのかもしれない。

24青山 流星『ルイゾン』:2020/06/26(金) 20:50:28
>>22-23
「おお……ワープした。
 旅行に便利そうだな。

 ……しかし、漠然と駅と言われてもなぁ。
 えーっと宗像さんだっけ?
 なんか探すアイデアある?
 無いなら適当に歩き回って探すかぁ」

周囲をキョロキョロしながら宗像に尋ねる。

25宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/26(金) 21:24:13
>>22-23
>>24

顔を上げ、『駅』を見据える。
この場所は敵にとっての『狩場』だ。
だが、今夜は俺達が奴を狩らねばならない。

「『宗像征爾』だ」

「宜しく頼む」

『下田右京』が駅周辺を縄張りにする理由は知らない。
だが、自ら選んでいる事は確かだ。
そこが奴にとって有利に働く可能性も考えられる。
慎重に動く必要があるだろう。
この仕事に『失敗』は許されない。

「『何処から手を付けるか』だが――」

「俺は駅の周りを一通り回ってみたい」

腰の道具入れから『L型ライト』を取り出しながら、
青山に答える。
『同僚』の存在は有り難い。
『前の仕事』を振り返ると、それが身に染みた。

「邪魔でなければ、これを持っていてくれ。
 『俺のライト』だ」

「『下田』に破壊させるか傷を付けさせれば、
 遠距離からでも『援護』が出来る。
 君自身の手で壊しても構わないが、
 その場合は『位置取り』を考えなければならない」

青山に『ライト』を差し出す。
万一の保険だ。
同時に、『アヴィーチー』の能力も伝えておく。

26『演目-海行かば』:2020/06/26(金) 23:44:32
>>24 (青山PC)
>>25 (宗像PC)

まだ敵の姿が見えない以上、こちらからも動かねばいかないのは確かだ。
青山は宗像に意見を仰ぎ、宗像は自己紹介とともにそれに応じる。
『L字ライト』を差し出し、自身のスタンドである『アヴィーチー』の能力について話す。
このライトがあれば夜の闇も気にしないで済むだろう。

周囲に不審なものはない。
戻ることは出来ないだろう。
ならば、進むしかない。
駅の周辺か、駅の中か、それとも別の所なのか。
それは君たちに託されている。

27青山 流星『ルイゾン』:2020/06/27(土) 19:39:43
>>25-26
「おっ、サンキュー」

ありがたくライトを受け取る。
それとこちらも『ルイゾン』の能力を教えておこう。

「んじゃ、最初は外を探るってことで。
 外からナワバリを見張るならある程度見晴らしのいいところに陣取りそうだが……どうかな」

近くに駅やその周辺を見渡せるような建物はある?

28宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/27(土) 20:31:14
>>26-27

「――君のスタンドも『武器』を持っているのか」

『ルイゾン』の能力を聞いて『インダルジェンス』を思い出す。
あれも『刃』を備えたスタンドだった。
偶然だろうが、妙な一致だ。

「俺達のスタンドは似たようなタイプらしいな」

どちらも近距離で力を発揮する人型スタンドだ。
少なくとも、基本的な使い方は同じと考えていい。
細かい役割分担を決める必要は無いだろう。

「高台を確保している可能性も無くはない」

「いずれにせよ、『外堀』から埋めていく事にしよう。
 真っ直ぐ駅に向かう方が手っ取り早そうだが、相手が相手だ」

駅の周りを歩きながら、外から見た様子を確認したい。
目立つような何かがあるとは思わないが、用心の為だ。
『エクリプス』相手では、僅かな油断が命取りになる。

29『演目-海行かば』:2020/06/27(土) 21:56:30
>>27 (青山PC)
>>28  (宗像PC)

お互いの能力を把握し、宗像は胸に既視感を抱いた。
青山は周囲を見渡して建物を確認する。
マンションやコンビニなどはあるものの、周囲を見渡せるような高さのものはなかった。

そして、二人は駅の周りを歩く。
……踏み切りが見えてきた。
ここを渡れば駅の裏側に行く(とはいえ、逆側からも駅には入れる構図だが)
渡りきってしまおうか?

30宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/27(土) 22:15:14
>>29

「見た所、高い場所は無いようだな」

高台に陣取っているという可能性は消えた。
『妖甘』と『道具屋』の情報通りなら、
残っているのは駅構内か、その周辺か。
実際に行ってみなければ分からない事だろう。

「――行くか」

渡らなければ先には進めない。
踏み切りが下りているのでなければ、通らない理由は無い。
そのまま歩き続け、向こう側に渡る。
だが、『縄張り』に近付く程に、
『接触』の可能性は増すと考えるべきだ。
後の事を考え、自分が前に出て先に渡り切る事にする。

31青山 流星『ルイゾン』:2020/06/28(日) 19:44:22
>>29
「下田はスタンド使い以外は狙わねーのかな?
 だとしたら俺たちはスタンドを出さない限り警戒対象外かも。
 まあ『やけにキョロキョロしてる二人組怪しくね?』って思われるかもしれねーけど。
 ……あるいは逆に、例えば俺がスタンドを出して囮になって、下田が出てきたところを隠れた宗像さんが不意打ちなんてのもありか」

踏切を渡りながら左右を確認、線路の上になにか見えないか確かめる。

32『演目-海行かば』:2020/06/28(日) 23:11:33
>>30 (宗像PC)
>>31 (青山PC)

宗像が前に立って進む。
ライトの光が夜の闇を切り裂き、二人の視界を確保する。
宗像が踏み切りを渡りきる頃、青山はまだ踏み切りの真ん中位にいた。
左右確認で線路の上に不審なものがないかを調べていたためだ。

なにか、ある。

それは線路の上、という雰囲気でもなかった。
『水』だ。
線路の上に水溜まりのようなものが出来ている。
独特の匂いが漂ってきていた。

ぱしゃり。
水溜まりから這い出るように何かが現れる。
本当にそいつは何かとしか言いようがない。
四足を持っているが、正確にどれとは分からない。
そいつは魚類のような顔していた。
だが、それ以上の観察は難しいだろう。
青山に向かってそいつが飛びかかったのだ(スB)

33宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/29(月) 00:59:58
>>31

「分からないな。
 『通り魔』という人種は、
 あまり『選り好み』しない印象はあるが」

「『囮』が必要なら俺がやろう。その方が『無駄』が無い」

『アヴィーチー』の能力なら、
食らった攻撃を『反撃』に転化出来る。
『餌』を見せたとして、簡単に引っ掛かるとは思えないが。
『エクリプス』に関わる人間というのは、そういう奴等だ。

>>32

「――向こうから仕掛けて来たか」

タイミングから考えて、『下田右京』のスタンドで間違い無い。
あのスピードでは、今から青山を助けるのは難しいだろう。
だが、敵の位置は俺と青山の中間だ。

「話が早くて助かる」

『アヴィーチー』を発現し、
現れた『何か』に向かって接近する。
青山に攻撃した直後に、
こちらから一撃を浴びせる事を狙う為だ。
『ノコギリ』の長さは、最大の『1m』にしておく。
仮に背後からの攻撃が失敗しても、
最低限の牽制にはなる。
青山が体勢を立て直す時間ぐらいは稼がなければ、
割に合わない。

34青山 流星『ルイゾン』:2020/06/29(月) 21:00:42
>>32
「おおっとォ?
 俺は不意打ちされる側だったか?」

『ルイゾン』を発現、剣で敵の突進を受け止める。
こちらはスCだが目の前に発現するだけなので間に合うだろう。
その際、余裕があれば剣を斜めに構えて敵を斜め下へ(地面へ叩きつけるように)弾き飛ばしたい。

35『演目-海行かば』:2020/06/30(火) 01:50:57
>>33 (宗像PC)
>>34 (青山PC)

飛び上がる生物。
そいつは青山の首に向かって飛んだ。
距離やその速度ゆえ、宗像は一手遅れる。
間に合わない。
しかし、生物の牙は青山には届かない。
『ルイゾン』の発現。
剣がその牙を受け止める。
スタンドの持つ剣に噛み付いてぶら下がっている。
何とか宗像もやって来たが、敵は消えてはいない。

ばちゃ。

二匹、三匹とまたあの生物たちが現れる。
このままだと囲まれかねない。

カン
  カン
       カン
    カン
 カン

遮断器が棒を下ろし始めている。

36宗像征爾『アヴィーチー』:2020/06/30(火) 03:00:40
>>35

「――上手い手口だ」

戦う場所にしては余りにも条件が『劣悪』だ。
ここに罠を張っていたという事は、
最初から『このつもり』だったか。
余計な事をしていれば、
敵の手に掛かるまでもなく死にかねない。
既に接近していた事だけが幸いだ。
そうでなければ間に合わなかっただろう。

「後手に回ってしまったか」

そのまま足を止めずに接近し、攻撃可能範囲に入り次第、
『ルイゾン』の剣に食らい付く『何か』を『ノコギリ』で薙ぎ払う。
攻撃の成否に関わらず走り続け、
踏み切りの向こう側に脱出したい。
目の前に『新手』が現れた場合、
即座に『ノコギリ』で斬り裂いて排除する。
飛び掛ってくる予兆があれば、『ノコギリ』で防御を試みる。
もし渡り切る前に遮断機が下りていた時は、
『アヴィーチー』の蹴りで破壊して道を開ける。

37青山 流星『ルイゾン』:2020/06/30(火) 20:53:55
>>35
「って増えんのかよ!
 このすばしっこいのが集団は面倒くせーぞ」

『アヴィーチー』に生物を切り刻んでもらいつつ線路の外へ向かう。
遮断器が降りたら即電車が通るというわけではなく、当然多少の余裕はあるだろう。

新しく生物が現れた水たまりは最初からあったものか?
また、青山たちからの距離はどれくらいだろうか?

38『演目-海行かば』:2020/06/30(火) 21:32:57
>>36 (宗像PC)
>>37 (青山PC)

『アヴィーチー』は『ルイゾン』の刃に噛み付いた生物を切断した。
状況は後手。
相手もそれだけやる気ということなのだろう。
……本体の姿は見えない。
新たに生物たちが出てきているのは元からあった水溜まりだ。
青山たちからは3mほど離れていた。
生物たちのスピードを考えれば即座に詰められてしまう距離である。
……まだ追加の生物たちが這い出てくる。

カン     カン
   カン
         カン

響く音。
二人は線路から脱出するために走る。
逃げるその足を狙って生物が飛ぶ。
二人のズボンの上からそれらが噛み付き、足から痛みを感じるものの、踏み切りからの脱出は叶った。
遮断棒の向こう側を電車が通っていった。

39宗像征爾『アヴィーチー』:2020/07/01(水) 00:31:44
>>37-38

薙ぎ払った際の『手応え』を思い出す。
容易く斬れたのか、多少でも抵抗を感じたのか。
また、切断された『生物』は、その後どうなっていただろうか。

「ああ、厄介だ」

単純なスピードは向こうが上回っている。
数で押されて体力を削られ続けたら、いずれは押し負ける。
だが、何処からでも出て来られる訳ではないようだ。
大元の場所が分かっていれば、対処は不可能では無い。
それを差し引いても、やはり形勢の不利は否めない。

「最初は『首』を狙い、次は『足』か」

「『自動的な動き』とは思えない」

本体は見当たらないが、
何処かで様子を窺っている可能性が高いと判断する。
しかし、広い範囲を確認出来るような場所は無かった。
スタンドの視覚を通して見ているのかもしれないが、
まだ分からない。

「ここからは離れた方が良さそうだな」

踏み切りを視界に入れたまま後退し、距離を取る。
電車が通過している今も、恐らく数を増しているだろう。
どれだけの射程があるかは知らないが、
この場に留まっても得は無い。

「近くにいれば有り難いが」

同時に辺りを見渡し、自分達以外の人間と『水溜り』を探す。
今、俺は『複数の生物』から『攻撃』を受けた。
それをトリガーにして『アヴィーチー』の能力を発動する。
探知に要する『一呼吸の間』を計算に入れ、
電車が通過した直後に突っ込むようにタイミングを計り、
『ノコギリザメ』を切り離す。
早々に能力を曝してしまうが、
この場を切り抜ける事を優先する。


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