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【ミ】『因果の華』

30『霧の王』:2016/02/08(月) 22:26:27
>>29

      「了解だねぇ。
       そんじゃあ」

『阿弥陀羅』の『レクサス』に乗り、質屋へと向かう『稲葉』。
『エンジェルシティ・アウトキャスツ』の『取引』を介す事で、
『価値』を『永続的』にするという『特性』を利用し、
『阿弥陀羅』に身銭を切らせる事なく『100万円』分の指輪を手に入れる。
(『30万円』の指輪×2、『40万円』のネックレス)

          「…はァ、なるほどねェ」

苦せず『大金』を入手した『稲葉』だが、
『換金』の過程を横から眺めていた『阿弥陀羅』の顔色は険しい、
『仕事』が済んだら『阿弥陀羅』に渡しておくのが『懸命』だろう
(*100万円相当の『貴金属』を使用できるのは今ミッションのみ。
 ミッション終了後に強制的に『回収』させていただきます)

後に雑貨屋に寄り1袋10枚入りの『水風船』を購入し、
水を入れて膨らませた(どのように携帯するか明記をお願いします)

31<削除>:<削除>
<削除>

32『霧の王』:2016/02/08(月) 22:39:45
          ブロォォォ…

          『準備』を済ませ、走らせる事十数分、
          『工業地帯』に差し掛かった所で、
          『稲葉』を乗せる『レクサス』が不意に停車する。
          
          「さて、ここだ」   バタムッ

車から降り助手席の扉を開き、
『稲葉』に降りるように促す『阿弥陀羅』。
眼前には何の用途の為建設されたかすら伺えない程に
朽ち果てた『廃墟ビル』が建っていた。人気はない。
(ttp://www.pstudio.co.jp/img/upload/studio/42/2012061711354449.jpg)


                  「さてと、此処で
                   『相棒』が待ってる筈なんだがねェ」

携帯を取り出し見張りの『刑事』へと電話を掛ける『阿弥陀羅』…。
それらしき人物の姿は伺えない…。

33稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 01:24:09
>>30-31
「いや・・・ハハ、モチロン仕事が終わったら
『提出』さしてもらいますわ・・・モチロンねェ〜」

『警察』の前で『やりたい放題』過ぎたな、
と反省しつつ『弾薬』を確保した。
『指輪』は両手中指に取り付け、『ネックレス』は首に掛けておく。

『水風船』はスーパーの『レジ袋』に、入るだけ
(5、6個だろうか)入れて、片手で持っていく。

…………

そして、『廃ビル』の前に立つ。

「うへェ・・・こりゃダメだ、『資産価値』0だわ。
いや0っつーか・・・『負の遺産』って感じだなァ」

目の前で連絡を入れる『阿弥陀羅』を見る。

「・・・なあ、本当にココで合ってんだよな?
人の『気配』がさっぱりしねーぜ」
「俺ァどーも『不穏』な気がするんだけどよォ〜」

……一応、いつでも『エンジェルシティ・アウトキャスツ』が
発現出来るよう、気構えはしておき、人影はないか周りを見回す。

34稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 02:22:54
>>33
>『水風船』はスーパーの『レジ袋』に、入るだけ
>(5、6個だろうか)入れて、片手で持っていく。

寄ったのは『雑貨屋』だったのを失念していたので訂正。

『雑貨屋』で何か商品を入れるための『袋』の類をもらっていれば、
『水風船』はそれにいれていく。

そうでないなら、水風船を梱包していた袋に入れて持っていきたい。

36『霧の王』:2016/02/09(火) 23:24:10
>>34
(『阿弥陀羅』の車の中に放置されていたコンビニのレジ袋を拝借し、
『水風船』を5個入れて手に持った)

         「ああ、えっと、そう。
          じゃあこっちに来てくださいな」  ピッ

         ドスドスッ

         「す”み”まぜぇ〜〜ン〝」

『阿弥陀羅』が電話を切って数秒後、ビルの裏手から声が。
現れたは、ぶくぶくに肥えた『ホーステール』の女。
恵比寿様を連想させる肉付きの良い頬、
目は脂肪で埋もれ糸のように細くなっている…。

           ズルズル ズルズル…

育ち過ぎた瓜のように太い脚、その右足には『包帯』が巻かれており、
痛みを庇うような歩き方で『稲葉』達へと駆け寄っていく。

              「えぇと、稲葉サン。
               彼女が『河内』を尾行している『刑事』の
               『松本えね美』さんだ」

    「よ”ろ”しぐおねがいじます”ぅ〜〜ッ。
     『河内』は”このながにいるみだいですぅ。フゥ〜〜」
                     スッ

歩み寄ってきた『松本』が、
人懐こい笑みを向けながら稲葉へ握手の手を差し出す。

37稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 23:37:53
>>36
「ん、ああ・・・何だ、『裏手』にいただけかよ・・・!?」
(何かすげェの出て来やがったッ)

『マシュマロ』等という形容では済まない肉厚のフォルム!
これにはさほど外見に頓着しない稲葉もビビった!

「お、おォ・・・尾行ごくろうさん。後は任して、
その、なんだ・・・色々『大変』そーだから休めよ」

グッ

でも『握手』はする。

「尾行中にヤツの行動について何か・・・分かったこととか、
こう、奇妙だったこととか、あったら教えてくれ

38『霧の王』:2016/02/10(水) 00:13:44
>>37

ギュッ   「おぉねがいし”ま”あす”」

内心その個性的な容貌に戸惑いながらも、
『松本』の握手に応じる『稲葉』。
肉付きの良い手汗に塗れた『松本』の手は
まるで生肉を素手で掴んでるような感触だった…。

          「な”に”言ってるんでずがぁ
           『河内』はぁ私が追っでいる獲物です コフッ
           アイツ私のぉ”目の前で、人を何人も殺じでるん”です。
           許じぢゃあいげまぜん!!! んっ!!
           わだし達もぉ同行じまあす!ねっ阿弥陀羅さん!!」

「お、おお…。
 ま、まあ流石に一般市民を殺人者と二人きりにする
 ってわけにはいかねえんですわな…。
 彼女も『ルパン』に対する『銭型』みてえに、
 妙なライバル意識を燃やしてるみてぇで…。
 足引っ張らないように努めるんで…まあそんな感じですわ」


        「ええと!どうやら”『河内』ばぁ
         ごごを根城にしてるみだいでぇず。
         動ぎはありまぜんが、もじかしたら『警察』がら盗んだ
         『拳銃』もごごこに隠してるがもじれまぜんっ!!」

39稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/10(水) 17:25:52
>>38
「ハハ・・・よろしくな(手ェ洗いてェ――ッッ)」

未知の触感に、可及的速やかに手を離す。

ゴシ ゴシ

「そりゃ『職務意識』的にはそうだろうけどよォ・・・
二人とも、ムチャはすんなよ」

『両方』死なれたら、報酬を受け取ろうにも
『立会人』がいなくなってしまう。
もっとも、それでも『ヤクザ』を通じてカネが入るのかもしれないが……

「『拳銃』か・・・実際そこまで『有効射程』はねェ。
素人が使えば更に『精度』も落ちるだろーし、
『遮蔽物』も多そうだが、まあ警戒するに越したことはねェな」

「んじゃ、行くとすッか。『裏口』とかあったらそっちから入りてーな」

松本に尋ねつつ、移動を開始する。裏口があるようなら、彼女に案内してもらう。

40『霧の王』:2016/02/10(水) 23:44:46
>>39

         ゴシ ゴシ

松本に見えないように手を拭い、
内心、金の支払いを心配しながらも、
『松本』に先導を頼む『稲葉』。

                「わ〝がりまじだぁ〜ッ
                 ごっぢですぅ、づいてぎてくだざぁ〜ッ」

                 ドスッ  ドスッ   ドスッ

                『松本』がその巨体を揺らしながら、
                塀伝いに『稲葉』と『阿弥陀羅』を誘導する。
                やはり足が痛むのか歩き方はぎこちない。

「ぞぉいえば、
 稲葉ザンって『ズタンド』っでのぉ、
 もっでるんでずよねェぇ〜〜ッ。
 どんなのなんでずかぁぁ?」
                       「松本?
                        そんなの聞いてどうするんだい?
                        どうせ私達には見えねえんだぞ?」
 「はいっ!だがらごぞですよぉ〜ッ。
  見えない状況で前に立ったりじだらぁ、
  足ひっぱっちゃうじゃないですがぁぁ?
  稲葉ザンさえよければぁ〜、どんなのが教えてくださぁぁい」

41稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 00:05:59
>>40
「うーむ・・・やっぱ怪我を押して無理しても
『得』はねーと思うが・・・まあ、そういうこっちゃないんだろーな」
「俺には分かんねー世界だが、邪魔にならん限りは『尊重』するぜ」

喋りながら、『松本』についていく。

「ん? あァ、俺の『スタンド』か。
一言で言うと、典型的な『遠距離型』・・・正確には『飛び道具』だぜ。
だからまあ・・・なるべく、『河内』と出くわした時は、
俺との『直線上』には入んないようにしてくれ。巻き添えで死にたかねーだろ」

そう二人に伝える。

「ただ『寄られる』と正直『キツい』からよォ、
付いてくるんなら『偵察』はちょくちょく頼むと思うぜ。
その辺は・・・まあ、『警察』なら心得があるだろーし心配はしてないけどよ」

42『霧の王』:2016/02/11(木) 00:16:04
>>41

       「あっ」「あ”ッ”」
       「ありがどうございまずぅ〜〜ッ」

       感激の余り、その場で手振りをする『松本』。
       その様はまるで踊る『豚』のようだ…。
       一番後ろの『阿弥陀羅』も苦笑しています。

       「ぜっだいに足ひっぱりまぜんがらぁぁ〜っ。
        遠距離の飛び道具でっ!直線上に立つなっ!
        ですねぇ〜ッ!わッがりまじだぁ〜〜」

「おい松本…。
 遊んでないで準備してくれねぇかね?」  「はぁい」
  
   スチャ   スチャ

『阿弥陀羅』に諫められた『松本』が
ボンレスハムの紐のように巨体に巻かれたホルスターから
ニューナンブを取り出しその引き金に指をかける…。

43『霧の王』:2016/02/11(木) 00:23:49
『松本』に先導され裏口、
正確に言えば裏手に空いた巨大な『穴』から
『廃墟ビル内部』へと侵入する『稲葉』と『阿弥陀羅』。

黴臭い匂い、コンクリートが剥き出しの内装、
電気が通っていないのかビル内部は非常に薄暗いが
太陽光が窓から入ってきており、視界は今の所問題はない…。
( ttp://www.pstudio.co.jp/syosai/?id=42)
(『稲葉』達の現在地は『1F』の一番上)

             「あれぇェ〜ッ!!
              『河内』どごでずかねぇ〜ッ!!」

静寂と緊張感に包まれたビル内に、
『松本』の間抜けな声が響き渡る…。

44稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 00:44:47
>>42-43
「アレで本当に『引き金』が引けるのか・・・?
いや、気にしたら負けだな、多分よォ〜」

『松本』の指の太さに突っ込みをいれつつ、
『廃墟ビル』の中を見渡す。

「・・・いきなりの『吹き抜け』だな。
こりゃ『視界』通りまくりだ、俺が敵なら・・・こんなとこには潜まねー」

つまり、ここにはいないだろう、と判断し、自分から見て左手側
(地図なら右上)を見る。

「って何を『自己アピール』してやがるッ!
『河内』が普通に表から逃げたらどーすんだ」

松本の言動に突っ込みを入れつつ、
何かそれに『反応』して物音がしないか耳を澄ます。
人気のない『廃墟』、建材はコンクリート。音はよく『響く』はずだ。

45『霧の王』:2016/02/11(木) 00:56:31
>>44


      「あ”あ”ァ〜〜っ
       私っだらぁぁ〜〜。
       本当にずみまぜぇん〜」  ペコォォーッ

巨体を折り曲げ頭を下げる『松本』。
(そして『稲葉』の突っ込んだ通り、
寸詰まりの指は引き金に食い込んでいた…)

               クルリッ

左手の階上に続く『階段』に視界を向け、
残された4感を用いて、
『異変』を感知しようと試みる『稲葉』。


           ドスッ   ドスッ  ドスッ

上の方から微かに足音が、聴こえた…。

             「ビンゴ。
              どうやら奴さんは『下』じゃなく『上』だ」

46稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 01:05:38
>>45
「ん・・・早速動き出しなすったか。
しかし妙に足音が『重い』な・・・」
「アンタら、『河内』の『パーソナルデータ』は把握してっか?
『体重』ってどんなもんだ?」

二人に尋ねる。

「で・・・上から下りてくるなら、『階段』通るよなァ、普通よォ〜・・・
問題は『どっち』使うつもりか、ってことだな」

足音を、下から追う。『北東』と『南西』、
どちらの階段を使うつもりなのか、見極めたい。

「もっとも、相手が『スタンド使い』なら」
「『予想外の移動方法』ってのは、常に警戒しとくべきだがな」

47『霧の王』:2016/02/11(木) 23:49:13
>>46

「『河内』の体重でずがぁ〜ッ。
      見た目は中肉中背ぃ〜〜ッ。
      わだじの半分ぐらいの体重でずがね”ぇ〜〜ッ。クフッ」

    「…だそうだ」


  カンッ   カン   カン…

『北東』の階段から聴こえる、
慌しい足跡はどんどん遠くなっている…。
どうやら『上』へ『上』へと移動しているようだ…。

48稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 00:14:23
>>47
「は、半分・・・・・・」

ド ド ド ド ド ド ド ド

「アンタ一体『何kg』・・・いや、いい。やっぱいい」

想像を絶する答えだったが、ともかく別に『太って』いないのは分かった。
そしてその足音が、小さくなっていく……?

「『逃げる』・・・いや、そいつはおかしいか。上にいったって、逃げ場はねえ。
と、すると・・・自分の得意な環境に『誘い込む』つもりか?
または、上階に何か『武器』を置いてあるとかも有り得るぜ」
「まあひょっとしたら単に『パニクってる』だけかも知れねーがなァ〜ッ!
割と『行き当たりばったり』な野郎っぽいしよォー」

どちらにせよ、ここは急いで追うべきだ。
北東の階段に向かい、上階へと進む。
一応上方からの『奇襲』には警戒しておこう。

49『霧の王』:2016/02/12(金) 00:28:59
>>48
『松本』の想像に堪えない返答に思わず絶句する『稲葉』だが、
即座に切り替えて階上へと逃げる『河内』を追う為、
『松本』と『阿弥陀羅』を先導する形で階段を駆け上るッ!

ザムッ!
         ―ザムッ!

まずは2階へと到達ッ!
周囲を見渡すが『河内』の姿は見えない…。

                      カラッ カラーンッ

50稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 00:41:29
>>49
「・・いねえな。
いや、そりゃあそうか、こっから更に『登る』音が聞こえたんだしな・・・」

>                      カラッ カラーンッ

「・・・!
『阿弥陀羅』さん、そしてブ・・・『松本』よォ、ちょっと『開けた』とこに出るぜ。
それと・・・『何か聞こえたか』?」

『物音』に反応し、一旦『二階』へと出て、
二人に尋ねることで『スタンド』の『物音』かどうかを確認する。

音は、『上』から聞こえただろうか。『どの辺り』まで分かるなら御の字だが……
また、稲葉にとって『聞き覚え』のある『音色』だったか、思い起こしたい。

「妙な物音がした・・・
何をビビってんだ、と思われるかもしれねーが、
俺ァ能力的に『奇襲』には正直強くねえんでな」
「さっきの足音が、階段に『誘き寄せる』策だって可能性も否定できねえし、
向こうの能力はまだわかってねえ。警戒するに越したことはねー」

51『霧の王』:2016/02/12(金) 01:04:55
>>50
突如として聴こえて来た『物音』を警戒し、
階段の踊り場から『二階』へと移動する『稲葉』。
その軽い『筒状』の音の正体を確認せんと目を向けるが…


      コロォッ

             コロォッ  コロコロ…

      「稲葉サンッ!」        
                 チリリリ…  「『煙幕』だッ!」

  シュボォォォォオオッ!!!


足元に転がっていたのは多量の筒状の『発煙筒』。
封が開けられたそれは『稲葉』が認識すると同時に、
真っ青な煙を吹き出しッ!3人の視界を覆い隠すッ!
『河内』の野郎ッ!壁に隠れて階段の上から放り投げてきやがった!

52稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 01:31:26
>>51
「煙幕ゥ!?
姑息な真似しやがるじゃねーかこの野郎ッ!
しかしこーいうマネすること自体、『近づかれたくない』って証明でもあるな」

あるいは『煙幕』の中で仕掛けてくる可能性もある――が、
奴の攻撃手段は、二度の『犯行』を見る限り、少なくとも『近づく』必要があるはず。
階上からこちらに接近してくるなら、そこの階段を通らねばならない。

「一旦『視界』を確保すんのを優先だ、下がるッ!
流石に『見えねー』まま戦うのは『丸損』だ」

二階も、階段から出てすぐは『吹き抜け』になっている。
『煙幕』の届かない距離まで移動し――

「・・・やってくれるぜ。
だがこの隙に下りよーとかは考えるなよなァ」

『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を右手の『指輪』と接続して発現、
『階段』の方に銃口を向ける。
もし『階段を下りる音』が聞こえたら、迷わず『弾幕』をそちらにバラまく。

53『霧の王』:2016/02/13(土) 00:09:36
>>52

     ザムッ

煙幕の中で戦うのは適切ではないと判断し、
咄嗟に後退する『稲葉』ッ!そして――

          キィィンッ!

スタンド使いにのみ聴こえる鉄を打ち付ける様な音ッ!
『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を発現し、
右手の『指輪』へと繋げるッ!

             タン  タン

            「稲葉さぁんッ!
             もじがしてッ!飛び道具づかうんでずがぁ!」

そして階段から何者かが降りてくる音ッ!      バララバラバラバラバラッ!
即座に『アウトキャスツ』のトリガーを押し、
『30万円』分の『弾丸』を音の方向へやたら滅多にお見舞いッ!
(指輪の価値:30万円→0円)

                 『ウッ  ウッ…  ウッ』
        ビスビスビスビスビスッ

煙幕の中で飛び散る『火花』ッ!うめき声ッ!

54稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/13(土) 00:54:59
>>53
「ああ、悪ィ。言い忘れてた。下がっててくれよッ!」

『ケーサツ』二人にそう言いつつ、乱射を敢行ッ!

「やったか・・・!?
と言いたいとこだがよォー・・・なんか音が『硬ェ』よなあ」
「しかもあの『火花』、あの『音』、多分『スタンド』だろーが、
どうやら『金属質』の何か・・・『仕留め』られた自信はねーぞ。
それでも『無傷』とは思いたくねーが」

「『阿弥陀羅』さん、それと『松本』ォ!
ちょっと窓開けてくれねーか?こっから離れた方が良いってのもあるが、
『煙幕』が晴れねーと状況が分からねェッ」

二人にそう伝える。
このフロア、どうも窓が少ないようだが、『皆無』ではないはず。

もし敵が何らかの『攻撃』を試みてきた場合、彼らが巻き込まれ、
後の『利益』に支障が出る可能性も踏まえ、ここから離れてもらうほうが
『得策』だ、と稲葉は考える。

一応、自分も同じ場所に留まらないほうが良いだろう。
『ビジョン』を解除し、少し右に歩いておく。

55『霧の王』:2016/02/13(土) 23:11:57
>>54

   キィンッ  キィンキィンッ!  キィンッ!

『アウトキャスツ』のレバーを通じて『稲葉』掌に伝わる破壊の感触、
そして鉄製品を木槌で叩いたかのような金属音、
破壊自体はできているが、銃弾は『河内』まで届いていないのは確実ッ!

                 「あいよォッ!
                  おい松本ォォッ!」

                 「ちょ、ちょっと待ってくだざいよ”ぉっ
                  足がぁ動ぎがぁぁ。稲葉ざぁん”ッ」

   ビュォッ
              ――ビュオオォォぉッ!

突如として発生する風、が『煙幕』を吹き飛ばす。

56『霧の王』:2016/02/13(土) 23:23:58
突風の発生源、そこには『スタンド』が立っていた。
無機質な印象を与える『人型スタンド』、
拳を振り抜いた直後のポーズ。
(おそらく拳の風圧で『煙幕』を吹き飛ばしたのだろう)
その体の各所には『稲葉』の銃弾による『銃創』が深々と刻まれている。


             「稲野郎ぉ〜〜ッ!
              おいィッ!稲野郎ッ!!
              何ふざけた事してんだよぉッ!!」

『人型』の背後、そこには階段から降りた『河内』の姿があった。
(『河内』の声は想像よりも甲高かった…)

57稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/13(土) 23:58:22
>>55-56
「・・・この音が『コイン』が跳ねる音なら良かったんだがなァ・・・」

もちろん、そんなわきゃあないのは、良く知っている。
そして『風』!というか拳の『風圧』ッ!

「チッ・・・もろに『パワー型』くせーな、こりゃあ。
『報酬』のためなら何だってヤるが、骨が折れそうだ・・・つーか」
「おいこら『河内』ィ!
『稲野郎』ってのは誰のことだこらァ!俺かッ!?」

……なぜこいつが『稲葉』の名前を知っているのか、
どうも違和感がある。

「何で『名前』知ってんだテメー、まずその辺から答えろッ!」

もう一つの『指輪』に繋いで『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を発現し、
河内に呼びかける。

ところで、『河内』に『ダメージフィードバック』が起きているかどうか
確認しておきたい。スタンドの体に『銃創』があるなら、
仮に『致命傷』でないにしろ、本体に何らかの影響がある……はずだ。

58『霧の王』:2016/02/14(日) 23:01:14
>>57
『河内』のスタンドの拳の恐るべきパワーに戦慄する『稲葉』。
そして『アウトキャスツ』を構えたまま『河内』に問いかける。


            「ハァァァァ?
             だって、今そこの汚ェ『デブ』が、
             『稲葉さん』って言ってただろぉォッ!
             てめェッ脳みそまで不細工なのかよぉぉッ!」


『スタンド』の真後ろに隠れるように立つ『河内』…
その『スタンド』は全身に『銃弾』を浴びているにも関わらず、
本体である『河内』には傷一つ付いていない…。

             「とりあえずッ!
              お前ブッ殺してやっからッ!
              覚悟しろよ!稲野郎ッッ!!」

              スチャッ
                  フオォォンッ…

『河内』が甲高い声を上げながら懐から『拳銃』を取り出す。
それと同時に『河内』の頬に淡く光る『∞』のマークが浮かび上がる…。

59稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/14(日) 23:29:59
>>58
「ああ、それでか・・・って『耳』良いなテメーこの野郎ッ」

『拳銃』……そして写真にもあった『∞』マークを確認する。
とりあえず、『拳銃』は危険だ。特に河内の能力が分からない今は。

「『ダメージ』がねえ・・・とは思えねえ。少なくとも、『銃弾』は『当たって』いるわけだしよォ〜・・・
『本体』にダメージがねーのか、或いは何らかの手段で
『無効化』や『軽減』をしてるのか・・・」
「まあいいか。取りあえずよォ・・・食らえや」

銃口を旋回させ、『1秒(10発)』だけ機銃掃射を敢行する。
もっとも、狙うのは『河内』やスタンドではない。
彼らのいる『階段』の周りの『壁』だ。

そこに機銃の弾丸を撃ちつけ、『破片』と『粉塵』で河内の視界を遮りたい。
何せ廃ビルだ、ロクに手入れもされていないだろうから、
『ホコリ』は溜まっているだろうし、コンクリートの材質も劣化しているはずだ。

そのスキに、『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を一旦解除して移動。
地図中央上辺りにある『柱』の陰に隠れて様子を窺いたい。

「アンタらも一旦下がれッ!
あの『マーク』、何か『不穏』だぜ」

余裕があれば、『阿弥陀羅』と『松本』にも呼びかけておく。

60『霧の王』:2016/02/15(月) 00:13:22
>>59

         ダダダダダッ!!

その場で銃口を旋回させ、『河内』の周囲の壁目がけ掃射ッ!
恐るべき威力を持った弾はコンクリートを抉り、
削りだされた破片や粉塵が即席の『煙幕』となり『河内』の視界を塞ぐッ!


          「は、はびぃ〜ッ!
           そ、そんな事いわれまじでも”ぉ〜〜ッ!」

           「松本ッ!落ち着けッ!」

尋常ではない脂汗をかく『松本』と、彼女を諫める『阿弥陀羅』が
大きく一歩後ろに下がり『河内』の挙動に備える…。

 「あぁッ!!
  小賢しい小賢しいィッ!!
  この俺、相手にお前ッ!生意気なんだよォォッ!!」
     
             「ああッ!畜生ッ!
              いくぞクソ野郎ッ!」

視界を妨げんと舞う粉塵を服の袖で掃い、
悪態を付きながら拳銃を片手で構えッ!
               バァンッ  バァンッ!  バァンッ!

河内は、眼前にある
腰元の高さまで積まれた『丸椅子』目掛け3連射ッ!
椅子の背中に大きな穴が開くが、
貫通した弾丸はまるで『見当違い』の方向へと飛んでいく……。

■■■■■■□□□□❚□❚↑❚
□□□□□□□□□□❚□❚□❚
□□□□□□□□□□❚↓❚□❚
□□□□□□□□□□□□ス河□
□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□■■■■■■
===============
□□□□□□稲□□阿□□□|□
□□□□□松□□□□□□□|□
□□□□□□□□□□□□□↓□
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(※■…腰程の高さまで積まれた椅子(画像参照))

61稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/15(月) 00:30:23
>>60
「・・・とりあえずケーサツのお二人に聞いときたいが、
『素人』が『片手』で撃った『銃弾』が当たる可能性ってあるか?」

『河内』の射撃を見て、尋ねる。

「今の『射撃』は・・・こっちを狙ってねえな。
あの『椅子』を撃った。だがどーしてか、これはまだワカらん」
「『仮説』を立てるとすればよォー、『能力』となんか関係があるか、
それとも『河内』がただのアホか、という『二つ』の可能性が導き出されるよなァ〜」

椅子に空いた『穴』を見る。椅子に、何らかの様子の変化はあるか、
それを注意して観察する。

「で・・・ドッチなんですかね、『河内』先生よォ――!
『アホ』だったらムリに答えなくっても大丈夫だぜェ」
(ま・・・今のうちに『逃げ』りゃあいいのにしないとこを見ると、
アホには違いないみたいだがなァ)

『挑発』しつつ、こっそり『床』と『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を
繋げようとしてみる。
さっき『金銭価値0』と言い切った手前アレだが、もしかしたら
こんな『廃墟』でも、僅かでも『資産価値』が存在するかもしれない。
確かめるなら、今のうちだ。

62『霧の王』:2016/02/15(月) 23:04:02
>>61
                   ヒュゥーンッ!  ヒュンッ!  ヒュンッ!

貫通した3発の『銃弾』はやはりというか
3者に掠る事すらなく背後の壁へと着弾。
硝煙の匂いが『稲葉』の鼻腔を刺激する…。


         「あの射撃ッ、
          お粗末もいい所だ。
          きちんと狙わなきゃ私らには当たりゃしねえ…」

        「ヴゥーッ!な、なに”を”考えでるんでずがねェ〜〜ッ!
        皆さん、その『椅子』ゥッ!気をづけた方がいいがもッ!」

銃弾が貫通した『椅子』を注視する、『阿弥陀羅』、『松本』。
『稲葉』も『椅子』に空いた穴を注視しながら、『河内』を挑発。
(椅子に今のところ、異常は見受けられない…)
『河内』が救いようのない愚者である事は間違いないが、
その挙動には何かしらの『意図』があるのかもしれないが…

              スチャッ
                
                 カチャッ

さり気なく『廃ビル』の床を『アウトキャスツ』の『挿弾帯』と接続し、
自らの『金銭感覚』を用いて『資産価値』を確かめる…。
(現在のこの『ビル』の価値はおよそ『80万円』)

                  「るッさいんだよッ!!
                   俺ァ大学出てるんだぞぉぉッ!
                   それもッその辺の私大じゃないんだよッ!
                   俺はッ!お前みたいな咬ませ犬のッ!!」

そして『稲葉』が『床』に触れたと同時に、
『河内』のスタンドが大きく前へと踏み出し

63『霧の王』:2016/02/15(月) 23:13:29
        
『メキッ』  『メキッ』  『メキッ』

       バァンッ  バァンッ!  バァンッ!

スタンドの顔面から『銃弾』が3発、発射されるッ!
先程の『河内』のお粗末な射撃とは違いッ!
真正面に立つ『稲葉』と『阿弥陀羅』目掛け真っすぐにッ!

                 「何、泣き喚いているんだぁ?
                  学歴は別に関係ないだろうに…」

射線上に立つ『阿弥陀羅』は『河内』と『椅子』を注視したままで、
『弾丸』には気付いていないッ!この『弾丸』ッ!『スタンド』だッ!
この軌道は――『マズイ』ッ!

64稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/15(月) 23:41:54
>>62-63
「ッ・・・伏せろ『阿弥陀羅』ァッ!」

『阿弥陀羅』に叫び、自らも身をかがめる。
見えている『稲葉』自身は、いち早く反応することができるだろうが、
非『スタンド使い』である阿弥陀羅はそうはいかない。
『避けろ』だとか、そういう『漠然』とした指示では『間に合わない』
可能性ある。だから『伏せろ』だ。

「攻撃は来た・・・だがアレがヤツの『能力』か?
もしそーなら、当たるとやべえ。『破裂』まであるッ」

『価値』は確認した。『エンジェルシティ・アウトキャスツ』の機銃を、
積まれた『椅子』目掛けて『3秒』ぶっ放し、『破片』を『河内』の方に
『吹き飛ばし』ての攻撃を狙うッ!

『スタンド』の『防御力』は重々承知だが、『破片』が飛び散れば、
スタンドの後ろに隠れても全てを防ぎきる、というわけにもいくまいし、
今、河内とスタンドは少し『離れて』いる。
向こうの『攻撃』のためでもあるが、こちらにとっても『チャンス』だ。

「しかし・・・『顔』から『銃弾』とはなァ。
『予兆』らしいモンも無かったよなァ〜?
やっぱ、さっきの下手クソな『射撃』に意味があったってことか?」

65『霧の王』:2016/02/16(火) 00:27:26
>>64

        「ッ!」

スタンドを視認できない『阿弥陀羅』に明確な指示を出すと同時に、
その場で身を屈める『稲葉』。

          ヒュンッ!

                 ――バヒュンッ!
                          「ぬぅッ!」
稲葉は寸前の所で『弾丸』をやり過ごすッ!
だが『阿弥陀羅』の回避は間に合わず、右肩が『銃弾』を掠めッ!
踏ん張り切れずに転倒するッ!


                「うひょッ!ひょッ!
                 ざまぁみろオッサン!稲野郎ッ!
                 ”俺”のッ!見たかッ!これが”俺”のッ!
                 『イーノ・メビウス・レデリウス』!!」

『阿弥陀羅』が転倒したのを確認し笑い声を漏らす『河内』。
余裕からか、ジーンズのポケットの中に手を突っ込みながら高笑いする。
床に設置された『アウトキャスツ』の存在など気にも止めていない…。

                 ズギュンッ

                 パラパラパラパラパラッ!!

『稲葉』は即座に『河内』目掛け『機銃』を取り回し、
(若干無理のある体勢だが)なんとか『椅子』へと狙いを定め掃射ッ!
(現在の『廃ビル』の『資産価値』:50万円-損傷)

 スゥンッ!
               ザムッ!

『イーノ・メビウス・レデリウス』が即座に
『機銃』と『河内』の間に割り入り、
『椅子』目がけ殺到する『弾丸』を捌こうと、拳を振るう。

              「稲葉ざぁぁ〜ん”ッ!
               もじがして『河内』めがけでぇッ、
               『飛び道具』をづがってるんでずがぁぁ!?
               ゼェェ――ッ!  ハァァ――ッ!」


だが『速度』と『手数』では『稲葉』に分があるッ!
捌かれずに残った『銃弾』は『椅子』から破片を削り出し、
『レデリウス』と『河内』の間を通りッ!

                ザクゥッ!

            「オンギャァァ――ッ!!!」

『河内』の太ももに突き刺さるッ!!

66稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/16(火) 01:03:39
>>65
「『阿弥陀羅』ッ・・・ま、『直撃』じゃあねえ。『生きてて儲けモン』だぜ。
俺も一発貰うくらいは覚悟したぜ。全くもって『不意打ち』だったからよォ〜」

そして一発かましてやった――が、『松本』の発言が気にかかる。

「使ってるけどよ、なんか『マズい』のか?
そいつはお前が『足を撃たれた』件となんか関係あるのかッ」
「とにかくよォ〜・・・言いたいことがあるならガンガン説明しろッ!
『時はカネなり』っつーだろうがッ!」

気がかりと言えば、先ほどの『スタンド』――『イーノ・メビウス・レデリウス』
の動きも少し『不可解』だ。
『河内』は全く『こちらを警戒していなかった』のに、『スタンド』は
銃弾を弾こうとしていた。

「・・・・・・『自動操縦』だっけか、そういう『本体』の意思とは
無関係に動くタイプの『スタンド』か?
あるいはそもそも――まあ、そりゃああいつ仕留めればハッキリするか」

体勢を立て直す。

「この調子だと、『河内』が痛がろうが『スタンド』は
構わず動きそうだが、少なくとも痛みで河内の動きは止まる。・・・食らっとけッ!」

ズガガガガガガガガガガッ!

更に『2秒』、連射を継続する。最初の『1秒』で『河内』の足を中心に
『機銃』をばら撒いて『椅子』を粉砕しつつ河内の動きを止め、
次の『1秒』で『連射速度』は『最高速』――『秒間20発』に達する。

「余裕ぶっこいて『ポケット』に手なんか入れてる場合じゃあねーぞ『河内』ィ・・・
そこから出していいのは『小銭』だけって分かってんのか?」
「まあいいか。これが純粋な『カネの暴力』だぜ、河内。
俺のスタンドは他に『芸がねえ』がよォ・・・裏を返せばこいつだけは
『誰にも負けねー』ってことだ」

ズ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ !

河内の『ポケットに突っ込んだ手』もろとも――
全てを吹っ飛ばす勢いで連射する。

67『霧の王』:2016/02/16(火) 02:28:08
>>66
            「痛ッ!
             私はあいにくだがダサイ死に方はできねえ性質でしてねぇ…
             稲葉サン、頼んだ  グアッ ハッ」

                  パラララララララ――ッ!!

痛みに悶えながらもその場で仰向けになる『阿弥陀羅』。
『イーノ・メビウス・レデリウス』の不可解な挙動に警戒をしつつも、
『価値』の『暴落』を承知の上で『河内』へと銃弾を叩き込むッ!

           『…』   スゥッ

だが当然のように射線上に『イーノ・メビウス・レデリウス』が間に割り入り、
その身を挺し、『河内』の『弾除け』となるッ!

                カン  カン  カンッ カィッ!

         イィンッ            ンッ!

                       「ヒ、ひぃッ」
  ヴィジョン                   
その『像』は動けるのが不思議な程に崩れているが、
『イーノ』はその場に仁王立ちし、背後の『河内』を護る。
本体である『河内』も弾幕に釘付けにされその場から一歩も動けないッ!
この状況に、明らかに怯えているッ!!
『跳弾』、ビル内部のコンクリートを抉り、室内に粉塵が舞うッ!

             「稲葉ざぁんッ!
              私の同僚達も飛び道具、銃を撃ぢまじだぁぁ〜
              げれどォ〜、皆『銃殺』ざれまじたぁ〜〜〜 ハァハァ!
              上手く言えないん”ですげれどぉ〜〜っ」

『稲葉』は『アウトキャスツ』を乱射しているこの状況の中、
怯えた表情を見せる『河内』の頬から『∞』のマークが消失している事に気付く…
そして何気なしにトリガーを握る自分の手を見る…。

       ゴ
         ゴ
           ゴゴ …

淡く光りを発す『∞』のマークが、
自身の『右手の甲』に移っている――!


┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨……

68稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/16(火) 20:14:09
>>67
「・・・こいつはッ! この『マーク』は河内に付いてたヤツじゃねーかッ!
なんかヤベぇぞ・・・このまま撃っても埒が開かなそーだしよォ」

『射撃』を中断し、『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を一旦解除する。
そして『右手の甲』に現れた『∞マーク』を見る。
『皮膚』に直接張り付いているのか、それとも『浮かんで』いるのか確認しておく。

「『松本』ォ、『銃殺』されたってのは『その場』でか、
それとも『後になって』からか?」

松本に尋ねる。
先ほどの『イーノ』の『射撃』は、事前に撃ち込んだ
こちらの『機銃』、あれを『撃ち返した』ものなのか……?

(にしちゃあ・・・『3発』だけってのが妙なんだよな・・・
直前に河内の撃った弾丸は『3発』だし、そっちとの関連の方がまだありそうだぜ)

数歩下がる。
この距離は、先ほど『イーノ』が『撃ってきた』距離だ。

(『マーク』がこっちに『移った』理由はまだ見えてこねェし、
そもそもこの『マーク』の意味も分からん。
この『距離』が『危険』かどうかすら判断材料が無いが・・・)

とにかく、『正面』からの攻撃では『イーノ』が
身を挺して『盾』となってしまい、有効打とはならない。
距離を取り、何か攻撃が来ればすぐに『柱』に隠れられるよう、
絶えず左右に動きながら『イーノ』の様子を伺う。
その『ボロボロ』のビジョンでも、動きに支障は無いのか観察する。

「つーか、そうだ、分からないことは『もう一つ』あったぜ。
そもそも何であいつ、『煙幕』なんか撒いて降りてきやがったんだ?
あの『パワー』と『耐久性』があるのに、そんな
『セコい』真似をする必要がどこにあるんだ・・・?」

何をしてくるか予想の付かない不気味さのあるスタンドだが、
唯一ここまで共通しているのは行動が『受け身』であることだ。
あのパワーがあるなら、もっと『能動的』に攻撃してきても良いはず。

「何か攻撃に移るための『条件』があるのか・・・?」

69『霧の王』:2016/02/16(火) 23:34:46
>>68
       ガキィンッ


右手の甲に浮かんだ『∞』のマークに警戒心を抱き、
一旦『アウトキャスツ』を解除すし数歩後ずさる『稲葉』…。   フォンッ
右手に発現した『∞』のマークは、
肌に直接書かれた『蛍光塗料』の様に浮かび上がっている…

 
                  「は、はびぃッ!
                   あ、後でずう”ッ!
                   ハァッ!ぶひィッ!ハァハァッ!後に”ッ!」

『稲葉』の問いに答える『松本』…。
緊迫した状況からかその額には多量の汗が伝っている。

                  「ひィッ!クソ稲野郎ッ!
                   痛ェよッ!ひィィッ!あァ〜ッ!!!!
                   なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけねェッ!
                   あァッ!!!ふざけやがってッ!ああああああッ!」

その場で醜く喚く『河内』…
(『イーノ』の像はだいぶ破損しているが、
その丸太のように太い四肢は依然問題なく動いている…)     ババッ!
『イーノ』は『河内』を気にも留める事なく腕を大の字に広げ…

     『メキッ!』  『メコッ!!』   『メギャッ!!』
         『メコッ!!』   『メコメコッ!!』

その全身に無数の『銃痕』が空き、

                バララララララララララ 
                  バララララララララララララ――ッ!!!

『銃弾』がッ!!『稲葉』目掛けッ!
嵐の如くッ!発射されるッ!!(ス精B〜A、E)

70稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/16(火) 23:54:07
>>69
「うぉッ・・・やっぱ『撃ち返して』来やがるかッ!」

一も二もない――その場から横っ飛びし、『柱』か、
あるいは右手の『壁の裏』か、『遮蔽物』へと飛び込む。
その際――『手の甲のマーク』は、左手で覆っておきたい。
『直感』だが、これに弾が当たるのは『マズい』。そんな気がする……

事前に松本の発言などから、撃ち返すことをある程度『予期』出来たことと、
退避を前提として距離を取っていたこと。
プラス、『エンジェルシティ・アウトキャスツ』の
『精度の粗さ』が、『致命傷』を回避するのにプラスになると信じよう。

(――『エンジェルシティ・アウトキャスツ』は、
たとえ足一本、腕一本やられよーがまだ『撃てる』・・・『脚付き』だからな。
『死ななきゃ』、まだやれるぜ)

71『霧の王』:2016/02/17(水) 00:22:26
>>70

    パラララララララ
      パラララララララララァーッ!!


  ヒュンッ
                       パムッ
            パァンッ          

咄嗟に飛び退きッ!弾丸の回避に専念する『稲葉』ッ!
その『弾幕』は範囲こそ広いが『稲葉』の予測通り精度は非常に低いッ!
だがッ!

        パヒュンッ
              ズギュッ

制度の粗さ故か、壁に当たった一発の銃弾が柱に弾かれ『跳弾』ッ!
そして柱に隠れようと飛びのいた稲葉と交差ッ!

                  「稲葉サンッ!」

脇腹を貫通ッ!焼けるような痛みッ!
この銃弾の軌道ッ!『エンジェルシティ・アウトキャスツ』のそれと同等ッ!


               『スゥンッ』

『イーノ』のヴィジョンが消失。       「あ”あ”ァッ
                        河内ィッ、あなだぁ〜ッ!
                        ゆるぜまぜんよおぉぉお〜〜ッ!」

                        「ひ、ヒィッ!!」
 
『松本』の叫ぶ声、まるで死にかけの獣のような悲鳴を上げ、
『河内』が階上へと逃げ込んでいく…。

72稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/17(水) 00:59:47
>>71
「グッ・・・さ、流石に俺の『スタンド』だぜ。『効く』ッ!
それに今の『跳弾』は・・・さっきの『乱射』のときの
『再現』だろーな・・・床に『跳ね』てたもんなァ・・・
何らかの『条件』で、攻撃を『再現』する・・・までは、掴めたな」

柱の陰で、とっさにわき腹を押さえる。銃弾が『スタンド』なのは、
ある意味では『幸い』だ。『鉛』の毒を、気にせずに済む。
ひどい『乱射』だった……松本は、声が聞こえるが、
『阿弥陀羅』は無事かどうか、可能なら確認しておく。
あと……『水風船』は無事かどうかもだ。

「ま、待て・・・松本ォ、一人で追うなよ・・・」

松本を制して、立ち上がる。シャツの裾を裂き、
被弾箇所にあてがう。更にベルトを外し、その上から締めて『固定』。
その場しのぎながら『止血』処理を済ませる。
『貫通』したのも不幸中の幸いだ。『応急手当』は、止血だけでいい。

「そして・・・『ビジョン』が、消えたな。
『今』、能動的に『解除する意味』は、全然ねェな。
むしろ『盾』を失って・・・『丸損』と言っていい。
とすると・・・何か『発現』にも条件があンのかねェ」

ゆっくりと、松本の後を追う。
回り込んで『挟み撃ち』にしてやるのもいいが、
この怪我で南西にちんたら移動なんてしていたら、
それこそ松本が死にかねない。

自分が『手負い』になった以上、尚更『戦力』は
丁寧に使わなければ『損』、そう稲葉は考える。

73『霧の王』:2016/02/17(水) 01:24:44
>>72

「うッ  あァッ。
      稲葉さん、大丈夫かい…?」

    ビリィッ!

破いたシャツの裾で脇腹の応急処置を施し、
真横に立つ『阿弥陀羅』の様子を確認する『稲葉』。
最初の一発を貰ってそのまま寝転んでたのが幸いしたのか
どうやら『流れ弾』は当たっていないようだ…。

事前に用意していた『水風船』の入った袋も床に転がっている。
激しい銃撃戦があったにも関わらず、
1個たりとも割れていないのは『奇跡』と言ってもいいかもしれない…。

           「さてなぁ…
            スタンドが見えねェ私からしたら、
            いきなり『河内』が『煙幕』撒いたと思ったら、
            見えない弾丸でのドンパチ合戦だ。
            『スタンド使い』である『稲葉さん』はともかく
            私には見えねェ弾丸を煙幕で隠すのか、理解できねえ」

             ヨロヨロォ…

           「奴さん、上に『武器』隠してるかもしんねェ。
            また『発煙筒』撒かれるのはごめんだがな」

スッ
    「い、稲葉さん、もじよろしければぁ
     肩使ってぐだざぁい…
     ハァァービューッ、ビューッ」

立ち止まった『松本』が、
その巨体を屈め『稲葉』に肩を寄せる。
やはりこの極限状態で『精神』を張りつめているのか、
全身から尋常ではない汗を流し、呼吸も荒い。明らかに消耗している。

74稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/17(水) 01:54:10
>>73
「・・・いや、あんたも中々強運だなァ。
初めに一発貰ったんだから、むしろツイてないのかもしんねェけどよ」

どうやら無事そうだ。
良く考えたら、斡旋者と繋がっていると思しき『阿弥陀羅』が死んだら、
報酬もパーかも知れない……本当に、無事でよかった。

「『煙幕』・・・それに、さっきまでは『粉塵』か。
そこを『通った』ものを『再現』する・・・か?
『銃弾』は、『スタンド』が受けたわけじゃあねーしな」

「お、おう・・・頼むわ。
つかバテバテじゃねェか。ムリだけはすんなよ『松本』ォ」
「と・・・これは、持ってかねえとな。いや、よく割れてなかったモンだ」

冬場でもちと『キツい』が贅沢はいえない。
水風船の入った袋を拾い、
肩を借り、歩きだす。

「ま、もし能力の『想像』が正しければ、
『発煙筒』はまだあるだろーな・・・
まさか一発限りってこたァねーだろうが、
分かってりゃあ、やりようもあるぜ」

75『霧の王』:2016/02/17(水) 23:02:27
>>74
                マジナイ
「あぁ…痛ッ、私の場合ある種の『呪い』をかけられていましてね、
 まあこれぽっちも信じちゃあいないんですが、
 『河内』を殺すまでは死にたくねえんですし、
 もしそれが本当だっていうならラッキーですわ…」

           ザムッ  ザムッ

               「ハァ、ハァ…
                無理じゃあないでずよ”ぉ〜
                私がいなげれば、ですよ”ぉぉ」

『水風船』の入った袋片手に『松本』の肩を借り三階へと続く階段を登る『稲葉』。
現時点での『イーノ』の能力の推理を『阿弥陀羅』と『松本』に話すが、
『松本』は頭に疑問符を浮かべている…。
『スタンド』を認識できないからか、に上手くイメージできないのだろうか。
 
              ザムッ
   ザムッ             ザムッ    フゥンッ

階段を上っている最中、
不意に『稲葉』の『右手の甲』の『∞』の『紋章』が消えた。

76稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/17(水) 23:23:51
>>75
「『呪い』ィ? 妙なこと言うなァ、『阿弥陀羅』」

詳しく聞きたいが、タイミングを逸したか。
まあ……お互い死ななければ、後で聞けるだろう。

「ん・・・?
『マーク』が消えやがった・・・一体どんな『条件』なんだ?
俺は『河内』に触れてもねーが、あの時・・・
何か『予兆』でもあったっけか」

首を捻りつつ、上からの攻撃を警戒する。
階上に出られたなら、周囲を見渡して周辺環境を把握したい。

『マーク』の意味するところは分からないが、
少なくとも何か『意味がある』ことは分かる。

「・・・そういや、あの時『河内』はポケットに手ェ突っ込んでたな。
ポケットの中で何か『細工』をしてたのか・・・?」

77『霧の王』:2016/02/17(水) 23:46:28
>>76
予兆もなく消えた『∞』の『紋章』…
思わず首を捻る『稲葉』。


    ザムッ  ザムッ

そして階段を登り切り、開けた場所に出る。
その位置から『10m』先――

             「あッ!来たなッ!
              出てきたなッ!この糞野郎ッ!
              ざけんなッ!お前なんてッ!!ハァハァ!!」

『拳銃』をポケットに捻じ込み、空いた手に
『紙切れ』と『ジッポ』を持った『河内』が立っていた…。
呼吸を荒げながら『稲葉』を睨み付ける『河内』、
その顔面に『∞』の『紋章』は”まだ”浮かび上がっていない…。

              「もういいッ!
               ざけんなッ!七面倒くせェのはやめだッ!
               出てこい!さあ、とっととッ!!」

        ズギュンッ!!

『河内』の声に反応し、『イーノ』がその姿を現す――ッ!
それも、本体である『河内』の傍らではなくッ!『稲葉』の眼前にッ!!
しかも、先ほどまで負っていた『負傷』が
まるで何事もなかったかのように『完治』しているッ!


                    ブオォォォ――ッ


眼前に現れた『イーノ』が『松本』を無視し、
『稲葉』の胸部目掛け拳を振りかぶるッ!(スC)

78稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/18(木) 00:23:11
>>77
「――何だとォ・・・いや、まさかッ」

『眼前』、つまりは『正面』からの攻撃ッ!
スピードが人並みなのは幸いながら、
後ろは階段……『後退』は、出来ない。

「『松本』ッ! 敵だッ!」

松本を突き飛ばし、その反動で飛びのくッ!
無事にかわせたなら、彼女に声をかける。

「・・・松本、ちょっと自分の『肩』確認してみてくれねェか?
肩じゃあないかもしれねーが、妙な『マーク』が浮かんでるはずだ」

今、『稲葉』からマークが消え、『河内』にはマークが浮かんでいない。
もし、『イーノ』の発現中、常に誰かにマークが現れているのなら、それは松本であるはずだ。

「そして『松本』は最初っから一貫して攻撃されてねえ。何故だ・・・?
そもそも、あいつだけ普通に『足を撃たれた』だけなのは・・・
『スタンド』に攻撃されず、『河内』に撃たれたからだよなァ。
その辺に『理由』がありそーだぜ」

今……敵スタンドは、『松本』をまるっきり『無視』した。
つまり彼女は『攻撃対象』ではないということ。
また『イーノ』が特段、『河内』の意思に従うわけではないことは、
先ほどの射撃(>>65)で確認している。
何らかの『条件』、『優先順位』……そういったものを持って
『攻撃』してきているはず。

「例えばよォ・・・この状況で俺や『阿弥陀羅』と
『松本』の違いっつったら」

(余裕があれば)『水風船』を取り出す。一つ、自分の頭にたたきつけ、
水をかぶる。

「『汗』だよなァ・・・松本は『デ』・・・もとい『ポッチャリ』だ。
そのせいで、最初っから尋常じゃあねー量の『汗』をかいていた。
『水分』・・・濡れていたら、攻撃できねえんじゃあねーのか、その『イーノ』君はよォ〜」

79『霧の王』:2016/02/18(木) 00:45:18
>>78

           ガッ!  「松本!?稲葉さん!!」

                    「う、うわぁ〜ッ」

咄嗟に横に立つ『松本』を押し、その反動を利用し飛び退く『稲葉』ッ!
押された『松本』がその巨体をよろめかせるッ!
背後に立つ『阿弥陀羅』が『河内』へと拳銃を構えるが、
この状況ではまともに命中するかは怪しい…。
 
             
                             ピタァッ!

寸前の所で『イーノ』が腕を止め、
その場で大きく足を広げ、仁王立ちッ!

                「ま、マーグ!?
                 わ、私に”は”そんなの見当だらない”でずがっ!
                 ぞ、ぞれよりもぉ〜ッ」

飛びのきながら『松本』の身体を確認するが、
『∞』のマークは何処にも浮かび上がっていない…。
そして彼女の視線の先、『河内』の顔――

                                ヒュンッ

                     「『破壊』を巡らせるんだよッ!
                      ”俺の”『イーノ・メビウス・レデリウス』はッ!
                      これがッ!俺のッ!俺だけの力ッ!
                      ヒヒヒッ、ヒヒッ、稲野郎ぉっ!くたばれッ!」        

その頬に『∞』の『紋章』が浮かび上がり、
自らを護衛する『イーノ』の姿を見捉えてッ!
そして下衆びた笑いを浮かべながら手に持った紙切れにッ!
ジッポを近づけッ!

             ジュボ  ボボボボボォォ…

火を点けたッ!

80『霧の王』:2016/02/18(木) 00:47:47
>>79

バシャッ!

『イーノ』と『河内』の姿を捉えながら、
自らの頭に『水風船』をぶつけ『水』を被る。
だが、何か変化があったようには思えない…

81稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/18(木) 01:25:57
>>79
「『破壊』を『めぐらせる』だとォ?
それで今、ヤツは攻撃してこなかったのか・・・?
マークの主が何も『破壊していない』なら、『自衛』以外できねー『スタンド』」

『椅子』をぶち抜いた『弾丸』。
『コンクリート』を抉った『機関銃』。
それを『巡らせる』のが、敵の能力か?

「・・・しかし『河内』には、『破壊』は巡らないのか・・・?
あのマークがあっても、俺は『機関銃』を撃ち返されたよなァ。
だが河内が起こした『破壊』は、こちらに『巡って』いたような・・・」

ともかく、ここは距離を詰める。憶測が正しければ、
『河内』もまだ何も『破壊』しちゃいない。『攻撃』は、まだだ。
『河内』の手元へ向けて、『水風船』を放る。

『イーノ』が『防御』するだろうが、それによって割れた『水風船』から飛び散った『水』は、
『防げる』ような代物ではないはずだ。

「とにかく、その『炎』は消させてもらうぜ。
『紙』みてーに、こっちが燃やされちゃたまらん」

82『霧の王』:2016/02/18(木) 23:31:17
>>81

「あァッ、
      早くッ!燃えろッ!
     『巡』らせろッ!一刻も早くッ!!」

火の点いた紙を片手に、
稲葉を見据え喚く『河内』。
だが、『稲葉』は『鎮火』すべく即座に『水風船』を投擲ッ!

                 バヒュンッ
                    ザバァッ!!
予想通り間に入る『イーノ』が拳を振るって、
水風船を容易に叩き割るッ!
だが、中に詰まった水は『イーノ』のパワーでより拡がりッ!

               バシャアッ!
                       ジュッ
『河内』の手の紙に掛かり、鎮火ッ!

83『霧の王』:2016/02/18(木) 23:47:55

                     『ジュボ  ボボボボボォォ…』

『イーノ』の全身が激しく燃える、だが即座に鎮火ッ!
紙を焼いた焦げ臭い匂いが『稲葉』の鼻腔を刺激する…。

                  「はァ?
                   はあぁぁぁ…?
                   は、ハァァァァァァ――ッ!?」

「ふッざけんじゃねよッ!!
 お前ッ!なんでそうなんだよッ!
 もっと上手くやれよテメェっ!
 クソッ!!あぁ〜もうッ!(ボリボリボリ)」
 
紙切れを投げ捨て、神経質そうに頭を掻きむしり、
懐から『拳銃』を取り出し自らの太ももに銃口を押しける『河内』…。

           ブオォォ―ーッ

そして河内の声に呼応し、
『イーノ』が両手を広げ稲葉へと近づくッ!(現在の距離:3m)

                    「い、稲葉ざあん”ッ!
                     あいつ、錯乱じでいますッ!
                     は、早くッ!『機関銃』をッ!
                     阿弥陀羅ざんもッ!早くッ!」

84稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/19(金) 00:01:41
>>82-83
「・・・・・・なるほど確かに、随分『錯乱』してるよーだなァ〜」

グルン!

残った『指輪』と接続して『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を発現し・・・
『銃口』を、向ける。

「テメーがだ、松本ォ」

『松本』に、だ。

「今『機関銃』っつったよなァ?あ?
お前・・・・・・一体どこで『俺のスタンドのビジョンが分かった』んだ?」
「そういやァ、初めから俺の『射撃』に気付くのが妙に『早かった』よなァ?
俺の『射撃音』は、『スタンド』だ・・・『一般人』には聞こえないってのによォ。
そしてどーやらその『汗』・・・その『消耗振り』・・・
その『種』が分かってきたぜ。真の『本体』はッ!」

ダ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ !

「・・・てめーだッ!」

連射は、『1秒』でいい。
それ以上は必要ないだろう――この仕組まれた『事件』を終わらせるのには。
一応、話を聞く必要はある。『急所』は、避ける。出来るかどーかはわからないが。

85『霧の王』:2016/02/19(金) 00:19:10
>>84

              「え”ェ…
               いや、何を言っでるんでずがッ!
               ぞ、ぞんな事より『河内』がッ!」

  キイィィンッ!

鉄槌で鉄板を叩きつけたかのような音ッ!
迫りゆく『イーノ』には目もくれず、
発現した『アウトキャスツ』の銃口を『松本』へ向け
冷静に、そして冷酷に――

            ダガガガガガガガッ!!

その脚目掛け『銃弾』を発射するッ!

                   ・  ・  ・
 
                  「ぎ」
                  「ぎにゃあァーッ!!」
        ドサアァァッ!

踏まれたカエルのような松本の悲鳴。
『イーノ』の太ももに亀裂が入りッ!その場で膝を付くッ!
今までの『破壊』とは違う、初めて見せる『ダメージ』だ。

86稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/19(金) 00:36:44
>>85
ダカカッ
『腕』も潰す。余計なマネをされないように、だ。

「・・・この『稲葉 承路』さんをあんまナメんじゃあねーぞ。
スタンドを『解除』しろ・・・次は『頭』にぶち込む」

『松本』にそう告げつつ、『阿弥陀羅』と『河内』に目をやる。
その表情に『驚き』はあるか?『動揺』は?
こいつらも、『グル』なのか・・・?
もしそうなら、『銃撃』に警戒せねばならない。

「そもそもてめーが『生きている』という事実から、疑うべきだったぜ。
なんでこんな『ドンくせー』ヤツが、唯一『殉職』してねェか、ってよォ〜」

もし『イーノ』のビジョンが解除されないか、
三人のうち誰かでも妙な動きを見せたなら、遠慮なく『松本』に
トドメの弾丸を撃ち込む。『やる』と言ったら、『やる』。
既に『二人』殺している稲葉にとって、それは『当たり前』の行動だ。

「事情を聞かせてもらうぜ・・・このフザけた一件の『顛末』をよォ」

87『霧の王』:2016/02/19(金) 00:56:16
>>86

               「なんだって言うんだ、
                こりゃあ。なぁまあ良いさ」

『阿弥陀羅』は驚嘆の表情を見せるが、
一方の『河内』は『拳銃』を自らの腿に押し付けたまま、
心底、絶望したような表情。

                スチャッ
               
                「動くなよ河内」  「ひ、ヒィッ」

一歩踏み出し、『河内』へと拳銃を突きつける『阿弥陀羅』。
誰よりも冷酷な眼差し…彼は間違いなく『シロ』だ。

                     ドバババッ
      「う、が、ッ」

更にその腕に『アウトキャスツ』の銃弾を『松本』の手に叩き込む。
飛び散る血肉、そして呻き声。

                           「あ〝〜ッ!
                            ハイハイ、ハイハイ…
                            やりゃあいいんでじょう…やりゃあ」
             スゥンッ

『イーノ』のヴィジョンが解除される。
その場に蹲ったまま、稲葉へと邪悪な笑みを向ける『松本』。

「んでェ〜ッ、
 な、何がら話せばいいんでずがぁ。
 フヒヒッ、あのボンクラを『スタンド使い』と思い込んでいだ、
 いやぁ私にそう思い込まされでいだ、バガな稲葉ざんにぃ。フヒヒィ・・・」

88稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/19(金) 20:08:39
>>87
「なるほどな。まあ、『警官』と『殺人犯』が共謀関係なら、
そりゃ捕まりっこねェわ」
「阿弥陀羅サンよ、河内がヤケ起こさないように気をつけな・・・
一応まだ『拳銃』持ってンだからよォ。ま、既にそんな『気力』は
残ってなさそーだが」

『阿弥陀羅』、『河内』、二人の表情を見比べて呟く。

「まァ要するに、この事件は『松本』の『スタンド』が起こしてたってこった。
『阿弥陀羅』サンよ、河内の殺しの現場には、いつも松本がいたはずだ。
そもそも・・・『ビデオ屋』での事件、『非番』だってのに出張ってんのがオカしい・・・
『カネ』にもならねーのに『危険』を冒すヤツはいねー」

>>18で聞いたように、本来なら警察が『放置』するような
チャチな『犯行予告』に、『非番』にも関わらず食いついた警官がいた。
それは『仕事熱心』どころか……むしろ『真逆』だったということか。

「そーいうセリフは『騙しきって』から言うからカッコが付くんだぜ、『松本』。
次はねーから、覚える必要はないけどよォ」
「そうだな・・・お前と『河内』、どこで知り合った?ネトゲの『オフ会』か?」

証拠はない。ただ、『阿弥陀羅』が『河内』のネトゲ事情に
『妙に詳しかった』のは、もしかしたら身内に『関係者』がいたからかもしれない。
そういう類推だ。

「河内の『犯行予告』の口ぶり、あの時点で当然、既にお前と接触してたはずだ。
あの『チャット』の面子の中に、お前もいたんじゃねーだろうな」

と、ここまでは憶測の確認。別に答えが得られずとも構わない。

「後一つは『動機』だぜ。俺からするとよォ〜・・・」

一旦言葉を切る。クソでかい溜息をついたあと、続ける。

「こんな『労力』を払って、で、こんな『クズ』を『凶悪犯』に仕立て上げるとかいう・・・
クソ疲れるわりにカネにもならなそーなマネをしてた理由が心底わからねえのよ」
「なんか『儲かる』部分があんなら、ぜひともご拝聴してェな、と思ってよ」

照準は、松本の頭に合わせたままだ。

89『霧の王』:2016/02/19(金) 23:18:07
>>88
「成程。まんまと出し抜かれたって訳か。
 同僚が『人殺し』に加担してるとはねぇ。
 全く…まんまとやられましたわ。なぁ河内?」
          
              ザムッ  ザムッ

                        「ひッ、来るな…」

『阿弥陀羅』が銃を突き付け『河内』へと歩を進める…。
『阿弥陀羅』の胆力に気圧された『河内』は腰を抜かし銃を落とす…。
『稲葉』の言う通り、『河内』は既に『再起不能』だろう。

               「ブハッ!
                ブハハッ」

               「ブハハハハハハハハ
                 ハハハハハハハハ!」

血に塗れた『松本』が、巨体を震わせ笑う。
狂気の混じった笑い。まるで『屠殺』寸前の『豚』だ…。

              「誰でも”ッ
               別に誰でもよがったんでずがねェッ
               私の『上司』ざんの指示で、
               とにがぐッ!人を殺すように言われてッ!
               そこでですよッ!ブヒヒッ、ウヒッ!」

              「これと言った才もない、
               顔も頭も良くはない”ッ
               世の中に不満しかないけれど、
               自らを変え”る努力もでぎない”!
               おまげに『承認欲求』だげば人一倍ッ!」

「ぞーいう『クズ』を探していたんでずッ!
 ネットで粋がってるだけの屑がッ!
 『力』を手にしたらぁぁ、
 そりゃあ『大暴れ』でしょおぉぉ〜〜ウヒヒッ
 鬱憤晴らす為に好き放題やるでじょおぉ〜〜!!
 私の思う通りぃッ、動いでぐれる良い『傀儡』でじたよぉ」

            ズギュンッ

芋虫のように床に倒れた『松本』、
その傍らに『イーノ』が現れる。

「『イーノ・メビウス・レデリウス』ゥ…!
 このズダンドも”ぉ、『借り物』でずがねぇぇぇッ!!」

90稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/19(金) 23:33:42
>>89
「・・・『上司』?
テメー、『どこ』と繋がってやがんだ?」

まさか『ケーサツ』の『上司』ではあるまい。
『松本』は、本来どこに属する存在なのか。

「そして『借り物』のスタンドだとォ・・・
『スタンド』を『与える』ヤツがいるとでも言うのかよ。
まあ・・・心当たりがねーわけじゃあないが」

詳細は全く分からない……だが、どうも思う以上に
松本の背後に『ヤバい』ものがいるのは確かなようだ。

「・・・そしててめー・・・『スタンド』を出すってことはよォ・・・
『これ以上喋る気はねー』、そして『殺せ』、そういうこったなァ、おい」

『警告』は、した。
ならば『覚悟』はあるのだろう。
(問題があるとすれば・・・『本体』が死んだ場合、
その『破壊』は『どうなる』? ・・・ってとこだが・・・)
(そもそも『松本』が『真の本体』じゃあねーのか?
・・・いや、考えてもしょうがねェな。試せば分かる)

ダカカッ

『撃つ』。頭を、確実に。

91『霧の王』:2016/02/19(金) 23:46:50
>>90

        トタットタタッ  ダガッ
                   ブチャッ

まるで軽く頬を張るかのような気軽さで
『松本』の額に『銃弾』を叩き込む『稲葉』。
飛び散る鮮血が『稲葉』の頬を濡らす。

                「後はッ!
                 おでがいッ」
                          スゥンッ
頭から床に倒れる『松本』、
『イーノ・メビウス・レデリウス』が、その像が、焼失した。

松本えね美『914』⇒『死亡』『再起不能』

92『霧の王』:2016/02/19(金) 23:53:59


          「ひッ」  ザッ

          「あッ」  ザッ
          「ちょッ」   ザッ
「待ってくれよなッ!
 俺じゃないんだよな!?
 別に俺が直接手を下したわけじゃなよなッ!
 だからさッ!!スタンドは法じゃあ裁けないんだろッ!?」

             「俺はッ!そこのデブにッ!
              唆されただけでさぁ〜ッ!
              あのさぁ〜ッ!全部俺が悪い訳じゃないよなァ!?」

腰を抜かし、涙を浮かべながら
必死に命乞いをする『河内』。
『稲葉』が受けた『依頼』は『河内』の『始末』であるが、
裏で糸を引いていた『松本』は既に『処理』した…。さて。

93稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/20(土) 00:10:35
>>91-92
「・・・『後』だとォ。
『組織』ぐるみ・・・それも『警察』内部に食い込むよーな集団・・・
『カネ』にならん割にメンドーな連中と関わり合いになった予感がするぜ」

『イーノ』が消えた。だが『松本』の言葉を信じるなら、
あれは『借り物』……本体は別にいる?
つまり『スタンド自体』は『再び現れる』可能性があるのか……?

ともかく、『河内』の方を向く。

「あー・・・ま、確かになァ〜、てめーは体良く
『利用』されただけだし、『スタンド使い』ですらねーようだ。
だから別に殺さなくてもいい――」

『河内』に照準を合わせ、首をボリボリと掻き、
そして言葉を切り、『阿弥陀羅』に目をやる。
個人的には『カネ』が入ればそれでいい。
だから河内を許すか許さねーかは、こいつの『目』に聞いてみよう。
もっとも、聞くまでも無いだろうが。

「――ワケねーだろうがこのボケッ!
てめーはその『スタンド』を使って『スカッ』としたんだろ?
それをいい『思い出』にしとけ」

ダカカカカカカカッ
撃つ。引き金の重さは、撃ち殺す相手の『重み』だ。
河内は、『軽い』。そんな気がする。

「ただし『最期』のだがなッ」

94『霧の王』:2016/02/20(土) 00:25:08
>>93

「ふう」

      カランッ
                 
拳銃をホルスターに仕舞う『阿弥陀羅』。
警戒を解かれ安堵の表情を浮かべる『河内』。

           「お、俺ぇっ!
            ちゃんと罪償うからよォッ!
            2、3年の間よろしく頼むよッ!」

「なァ、河内よう」
 
          「模範囚ッて映画観れるんだよなっ!?
           俺、映画好きなんだよな!
           あぁ!そういえば北欧の刑務所は、
           受刑者がプレステできるって聞い」

「何勘違いしてるんだい?」
                      「――へ?」

「お前さんも此処で死ぬんだよ。
 なぁ稲葉さん?」


              ――ダカカカカカカカカカカカカカカカッ!!

         ビチャッ「そ」   ビチャッ  「ん」 

            ドバッ   ドバッ!   「な」

  「お、俺は悪くな い…」      ドバァァッ!!

「お疲れさん。
 それじゃあ『稲葉さん』、帰るとするかねェ」

         ジュポッ

『稲葉』に労いの言葉を掛け、
ポケットから取り出した煙草に火を点ける『稲葉』。
もはや『松本』や『河内』の事など見てすらいない。

95稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/20(土) 00:53:35
>>94
「あァ。脇腹も痛ェし、とっとと帰るに越したこたねェな」

『河内』に手向ける言葉など無い。
脇腹を押さえながら、『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を解除し、
外に向かって歩き出す。

「・・・しかし、『同僚』が裏で糸引いてたって割には、
アンタ意外と『動揺』してなかったよな。
肝が据わってるっつーか」

96『霧の王』:2016/02/20(土) 01:08:34
>>95
「人生50年も生きてりゃあ、
 そりゃあねェ。よっと。
 病院行きますかい」

『河内』へと肩を貸す『阿弥陀羅』。
歩調を合わせゆっくりと階段を下りる。

「人間ってのは弱い生き物だ。
 弱い連中が偶々持ってた『力』に溺れてしまった故に、
 今回みてえな事件が起きちまったわけですわ。
 同情の余地はないですが、」

                「まぁ」

「明日からちいとばかし、
 寂しくなるなあ、くらいは思ってますがね」

97稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/20(土) 01:21:28
>>96
「ああ、頼むわ。
・・・『治療費』ぶん損しちまったなァ・・・ま、無傷で済む仕事なんて
儲けもタカが知れてるけどよォ」

そう言いながら、階段を下りる。

「寂しくなるか・・・ま、じきに慣れるだろーよ。
それに『欠員』がでたら、まあ普通、補充されるモンだろ?」
「っと、そうだ。報酬はキッチリ受けとらねェと」

既に頭は『報酬』のことに向いている。
何人死のうと何人殺そうと、このスタンスだけは変わるまい。

98『霧の王』:2016/02/20(土) 11:47:42
>>97

       「あァ、そうだねェ。
        せっかく頑張ってくれたんだ。
        退院したら美味いモンでも食いましょうや…」

『稲葉』の頭の中にも、既に『河内』と『松本』の存在はない。
無事『仕事』を終えた今、もはや彼らには『一銭』の『価値』もない。
物言わぬ『死骸』を残し、2人は『廃墟』を後にする…。

99『能力開示』:2016/02/20(土) 11:48:47
【女刑事】【『業の華』構成員】松本えね美のスタンド――『914』

ヴィジョンはなし。
能力は『虎の威を借りる』事。詳細不明。


『914』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:なし

100『能力開示』:2016/02/20(土) 11:52:15
【本体不明】『松本えね美』が『914』の能力で使用していたスタンド


『無機質』な印象を与える人型のヴィジョン。
『半自律』型であるが自らの意志を出す事は『無い』。
能力は――『業(カルマ)』の『操作』。

この場合の『業(カルマ)』とはインド仏教に置ける『因果応報』の事を指し、
本体が『マーキング』を施した生物が起こした能動的な『破壊行動』の『結果』を、
任意のタイミングでスタンドの像に『巡らせる』事が可能。
例えば『壺』を割れば全身が砕け、『紙』を『火』で燃やせばスタンドが『炎上』する。
また『マーキング』が施された生物はこのスタンドを視認可能となる。

このスタンドの『ダメージフィードバック』は『一方通行』となっており、
『スタンド』の物理的なダメージは本体へと伝播せずに消滅する。、
スタンドが『業(カルマ)』によりダメージを負っても本体の肉体は傷つかず、
巡ってきた『業(カルマ)』でスタンドが『消滅』する事はないが
スタンド・本体間で『精神』だけは共有しており、
『半自律』型であるこのスタンドが『苦痛』を感じれば、本体にもそれが『伝播』する。
スタンドが『業(カルマ)』により負った『損傷』は、
スタンド像を解除する事により『消滅』するが、
スタンドの再発現には『2秒』程の『冷却時間』を要す。

また『マーキング』は淡く光る『∞』の『紋章』としてその生物の体表に現れ、
複数の生物を『マーキング』する事も可能だが、
同時に起こせる『破壊』は常に1つだけであり、
『マーキング』を施すには本体が直接触れなければならない。

尚、このスタンドは『914』の『虎の威を借る』で『改竄』されている為、
『本物』の『イーノ・メビウス・レデリウス』とは若干の差異が生じている。


『イーノ・メビウス・レデリウス(914)』
破壊力:A スピード:C 射程距離:C
持続力:C 精密動作性:C 成長性:A

101『能力開示』:2016/02/20(土) 12:00:50

稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』⇒『生存』『80万円』入手
                        『治療済』

松本えね美『914』⇒『死亡』『再起不能』

河内将海『一般人』⇒『死亡』『再起不能』

102『解説』:2016/02/20(土) 12:02:18
参加者の『稲葉』のスタンドが手数と破壊力を持つ変わりに、
防御性能が低いという典型的な『器具型』である為、
今回のミッションは敵が理不尽な程に防御に長けているが、
『謎解き』さえできれば即終了という構成のミッションにさせてもらった。
需要はないだろうが、GMの意図及び作中で語れなかった『松本』の行動を解説する。



≪解説1≫
『稲葉』にチャットのログを見せる『阿弥陀羅』(>>15)。
>>88)での『稲葉』の推測通り、このチャットには『松本』が紛れ込んでいる。
>>17)で入室した『tac』が『松本』。
ハンドルネームの元ネタは『B'z』の『松本孝弘』氏。
此処では『河内』が愚かな人間であるという印象付けをする為に尽力する。
裏でやり取りをせずに態々チャットで『犯行予告』(>>18)を行ったのは、
時間と場所を発信する事で『警察』が動いても不自然でない状況、
つまり『松本』が動きやすい作りだす為。松本案。


>>20)『犯行現場』の録画ビデオを見る場面、
種明かしすると犯行の手段は至極単純なものである、
レジに並んだ『松本』が射程内の『店長』の頭を『イーノ』で殴っただけ。
この時、『マーキング』は施していないので、スタンドを視認できていない。
>>22)次の『犯行現場』の写真で、『∞』の『マーク』の存在を開示。
>>88)の『稲葉』の考察通り。
『松本』は『第一発見者』という理由を盾にし、
『河内』が犯罪予告した場所に毎回出向く事が可能な状況を作っていた。


>>26)で『河内』の潜伏地である『廃ビル』へと移動。
マップは直前まで迷ったが結局『廃ビル』にするがこれは失敗。
『イーノ』の能力を活かせるように、また『エンジェルシティ』の弾薬用にも
ある程度ギミックやオブジェクトがあるマップを選ぶべきだった。
これは完全にGMのミス。申し訳ない。
なので『救済処置』として(>>28)で『稲葉』に『準備』の時間を与える。


>>32)で現場である『廃墟ビル』に到着し(>>36)『松本』合流。
足に包帯を巻いているがこれは『自作自演』による『フェイク』。
遅れて合流してきたのは、後に『松本』が敵なのではないかと匂わせる為。
また、この時『握手』で『稲葉』に『∞』の『紋章』を刻む。
(対象を『イーノ』の能力下におくには本体で直接触れる必要がある)

また『メタ的』な仕掛けになるが、         エネミー
敵本体の名前である『松本えね美』の『えね美』は『enemy』、
名字の『松本』は参加者である『稲葉』と対になっており、
つまり今回のミッションの『敵』である事を暗示している。

103『解説』:2016/02/20(土) 12:03:04

≪解説2≫
>>40)(>>41)『松本』が『稲葉』にスタンド能力を訊ねるが、
これは前述の通り『河内』には『イーノ』以外のスタンドの視認ができなく、
『河内』が『スタンド使い』ではないという事が露呈するのを防ぐ為、
かつ『松本』が『一般人』を装おったまま、対峙した『河内』に能力を伝える為である。
(『阿弥陀羅』に疑念を抱かせる事で、違和感を演出している)
>>43)で『松本』が大声を出して『稲葉』に突っ込まれるが、
これも当然彼女が意図したものであり、
この行動で、『侵入』した事を階上にいる『河内』に知らせる。


そして(>>51)で多量の『発煙筒』による『煙幕』を張り、
『稲葉』と『阿弥陀羅』の視界を塞いだ隙に『松本』が『イーノ』を発現し、
さも『河内』がスタンドを発現したかのように演出する為『河内』の傍らに先行させる。
(スタンドは本体の傍らでしか発現・解除できない)
>>73)で『煙幕』を張った意図について考察する『阿弥陀羅』という形で
ヒントを与えている。


>>53)で『飛び道具』について言及する『松本』。
>>40)で解説した通り、スタンドを視認できない『一般人』を装いつつ、
『スタンド使い』を装う『一般人』である『河内』に『アウトキャスツ』の存在を教えている。
尚(ミッション中に種明かしをするのを忘れてしまったが)、
『イーノ』の操作は『自動操縦』ではなく『松本』による『目視』で行われている。
>>65)でもまた『飛び道具』について言及。この辺りから『消耗』。
>>73)で『消耗』しているにも関わらず、
負傷している『稲葉』に肩を貸し密着する『松本』。
これは(>>77)の行動通り『奇襲』を仕掛ける為である。
『愚か者』である『河内』に『綻び』が出始める。
>>79)で拳を止め踏ん張る『イーノ』、これは『松本』が『稲葉』に押され、
『ダメージ』がフィードバックした為。
>>82)で若干『強引』ではあるが更なる『ヒント』を与える。
『稲葉』がGMの意図を汲み取ってくれ、見事敵本体を『看破』。

104山田 浅海『アーカム13』:2016/02/21(日) 20:40:44
『プロフィール』私立清月学園高等部三年生。
        社会に蔓延る『悪(クズ)』を処刑する事に生き甲斐を感じ、自らを『絶対正義』だと名乗っている。

『外見』伊達メガネをかけた、物腰の柔らかい、どこにでもいそうな平凡な顔立ちの少年。
    戦闘時はメガネを外して前髪を上げる。

『スタンド能力』肩幅のある人型のヴィジョン。両腕に『縄の輪』の意匠がある。
殴った物体を『荒縄』で括り、物体の上方に現れる『滑車』に繋げる。
左手甲のボタンを押し、『床下』に物体を落下させ、『絞首刑』を完了させる。

『アーカム13』 ARKHAM 13
破壊力:B スピード:C 射程距離:D(3m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

『能力詳細』ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/15

『所持品』CB400X(駐輪場があればそこに停めておく)、サイフ、スマホ、伊達メガネ、

105姿月 真琴『ソドム』:2016/02/21(日) 21:41:46
『プロフィール』
元警官、25歳男性。
基本的に温厚かつ物静かで心配性の日本的な良心のエリート、と如何にもなお人好しである反面、仲間と認識した人物が傷つけられると躊躇なく攻撃する。
また、友達になれないと見切りをつけた相手にも容赦がない。
髪で隠した泣き黒子がコンプレックス。左腕に刺傷あり。
スタンドの存在については半信半疑。

『所持品』
携帯電話、財布、水風船三つ
水鉄砲 ( ttp://blog.goo.ne.jp/nao_show/e/aa95aa9abaac968c0bf153e4f0d845a8 )
水鉄砲用ホルスター、ライターとタバコ

『外見』整った顔の癖にゲゲゲの鬼太郎のような髪型をしている。
右眼の下に泣き黒子。新品の喪服を着ている。

『スタンド能力』
『弾倉』に発現される『弾丸』のヴィジョン。
『威嚇射撃』の『銃声』を聞いた人間を『人狼』に変身させる。

人外の膂力と『血』を嗅ぎ分ける『嗅覚』を有する『人狼』は、
『水』への『恐怖心』を常に抱き、浴びた際には『痙攣』を起こす。
毛皮を貫く『銃弾』は絶大なダメージを代償に、『人狼』化を解除する。

『ソドム』
破壊力:B(A)  スピード:B  射程距離:B(20m)
持続力:D     精密動作性:D 成長性:D

『人狼』
破壊力:B       スピード:B 射程距離:E(能力射程:200m)
持続力:A(6時間) 精密動作性:D 成長性:E

『能力詳細』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/21-22

106板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/22(月) 02:06:57
【プロフィール】私立清月学園高等部二年生。
        『吹奏楽部』所属のトランぺッター。『音楽』が好き。
【外見】赤みの強い茶髪をオールバックにした長身の青年。
    生まれつき目つきが悪く、何もしてなくても怒っているように見える。
【所持品】財布、スマホ、ティッシュ、ハンカチ、
     チューニングオイル×2、マッチ箱×2、ジッポのライター、トランペットケース&トランペット。
【スタンド能力】
『朝顔』の絡み付いた『トランペット』のスタンド。
全力の『演奏』によって『炎』を『強化』する能力。
実体を持たないヴィジョンを『炎』と捉えて『強化』出来るが、、
多くのスタンドは『数秒』で『完全燃焼』に至り、『強制解除』となる。

『ウィズイン・サイレンス』
破壊力:なし スピード:なし  射程距離:E
持続力:B 精密動作性:なし 成長性:B

『演奏時』
破壊力:B スピード:A  射程距離:C(8m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:B

【能力詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/20

107【秘密の綺羅星】:2016/02/22(月) 23:15:10

『この番組は今、芸能界で輝くダイヤな人を招いて
 トークを交えつつガチンコ対決をする新感覚トークバラエティであーるッ!
 今回ダイヤとガチンコトークをするMCは勿論、この男ォォォ―ッ!』

           ワァァ―ッ!
            ワァァァァーッ!!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!

「チャオ、僕だよ!」        キャーッ! キラーッ! キャーッ!

「さァ今週も始まりました。
 新感覚トークバラエティ番組『秘密の綺羅星』。
 司会は勿論この僕ッ!
 貴女の胸元を飾る一輪の薔薇『天上院綺羅星』ッ」


                キャーッ! キラ様ーッ!
             ワーッ!   キャーッ!  キャーッ!


            「仔猫ちゃん達は今日も元気だね。
             ハハハ!という訳でね」

「今回のダイヤな人は……?、
 『超武闘派』で?『ハーフ』な?『アイドル』で?成程ッ!
 実は今回の『ダイヤな人』は僕と『コジロー』と同じ高校出身でね、
 今日はその辺を交えてガチンコしていきたいと思うよッ!
 それではご登場して頂きましょう!せーのッ!」

108『月面狂想曲』:2016/02/22(月) 23:17:04
>>104>>106(山田・板踏)

――『月路学園』での激闘から数か月が経過していた。
『清月学園』へと帰還してからも、
『ゲロ高』の面々と連絡を取っていた『山田』と『板踏』。
2月某日、二人の元へ『赤西ハルマ』から1通のメールが届く。


「明日『ゲロ高』の『文化祭』があるから遊びに来いよ!
 なんでも数十年ぶりの開催らしいぜ!待ってるからな!」


2月という何とも微妙な時期だが、
何とか時間を確保した『山田』と『板踏』は
当日に待ち合わせて、バスに揺られ、
数か月ぶりに『ゲロ高』の校門の前に立っていた…。

           ワイワイワイワイ
            ワイワイワイワイ
ガヤッ  ガヤガヤ…

塀に描かれたグラフィックやら、
張り巡らされた鉄条網など、相も変わらず酷い外観だが、
信じられない事に校門前は一般客でごった返しており、
開場を今か今かと待ち侘びている。


                 プルルッ

2人の携帯電話に『ハルマ』からのメールが着信する。
開門までまだ時間があるから裏門から入ってきてくれ、との事だ。

>>105(姿月)
休日に早起きし、暇を持て余していた『姿月』だったが、
かの悪名高き『月路学園(※)』が『文化祭』を開催すると聞き、
暇潰しを目的に『月路学園』へと向かうバスに乗っていた。

           ガヤガヤ
              ガヤガヤ


休日の通学路線のバスにも関わらず、
バス車内はやけに混雑している。
恐らく彼らも『ゲロ高』へと向かう一般客だろう。


     ゲツロ
※…私立『月路学園高等学校』。通称『ゲロ高』。
昭和初期に『星見町』の『海側』に設立された歴史ある学校である。
在校生徒の男女比が9:1と実質『男子校』となっている状態だが、
これは『月路高校』の『民度』の低さが起因となっている。

校内での飲酒・喫煙・喧嘩は当たり前、
一部の生徒達は校外でもカツアゲ・万引き・暴力事件を平然と行い、
毎年のように生徒達を『少年院』や『暴力団』へと送り出しており、
まるで一昔前の『ヤンキー漫画』を彷彿とさせる『不良の巣窟』である。

109姿月 真琴『ソドム』:2016/02/22(月) 23:59:05
>>108
ゲロ高に向かうバスの中から外を眺める。
拳銃使用のお陰で毎日が日曜日だ。

(警官を辞めた理由を答えただけで露骨に嫌な顔をされてしまった。
好きで撃ったのではなく、刺されたから撃ったのに)

癖でタバコを手に取っては無言でポケットに戻す。
寂しいとタバコに頼る癖を止める先輩も死んだ。

(不良って輩はウェイウェイ騒がしい。
だが、無邪気に騒ぐ彼等を見ていると元気がわいてくる気がしなくもない)

パワースポットとゲロ高には天と地の差がある。
それでも行くのだから自分は末期かもしれない。

110板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/23(火) 01:17:26
>>108

思えばあの『戦争』も、数ヵ月前になるか。
懐かしさを抱えながら、バスに揺られてあの汚い校門の前まで来て……

    「に、にぎわっているだと……ッ!?」

スタンドも『月』までぶっ飛ぶこの衝撃である。
……正気かこの客ども……

      「『数十年ぶり』とか言ってたしな……物珍しさか……?」

     「…………正気か……?」

正直自分だったら、あの『交換留学』が無ければ絶対に来ようとは思わなかったのだが。
……まぁ、賑わっているならそれはそれでいいことだし、さておこう。

        「……ともかく、裏門か」

       「というか知らん仲じゃないとはいえ、開場前に入っていいんだろうか」

そんな規則を気にする人間がこの学校にいるとも思えないが。
……思えないのでまぁいいか。『裏門』から入っていくとしよう。

111山田 浅海『アーカム13』:2016/02/25(木) 19:51:00
>>108>>110

「───信じられんな」

正直、外部からの客など自分達以外にはほぼいないと思っていた。
それでも『子供達のお遊戯会を眺める母親』のような心境で来たというのに、なんだこの予想に反した満員御礼は…?
何か特別なイベントでもやるつもりなのか?

「それとも板踏の言うように物珍しさか・・・?」
「砂漠で湧き出た水がオアシスとして注目されるように
 『ゲロ高』にあるはずのない『文化』を謳った祭りが 客の関心を呼んでいるのか?」

結構な勢いで罵倒しながらも、『二輪』を両手で押し『裏門』へと向かう。

>       「というか知らん仲じゃないとはいえ、開場前に入っていいんだろうか」

「まぁ問題あるまい 我々は半分『身内』のようなものだ」

112『月面狂想曲』:2016/02/25(木) 23:37:22
>>109(姿月)
ポケットの中の煙草を取り出しては仕舞い、
己の過去を回想する『姿月』。


        「ねぇ…本当に来るのかなぁ。
         ゲロ高ってヤバいんでしょ。
         キラ様があんな学校の出身者だなんて嘘くさくない?」

 「だってこの間の『ヒミキラ』で、
  『キラ様』が『ゲロ高』出身だって言ってたじゃん!
  『キラ様』が嘘つくわけないでしょ!」

前の座席に座る女子高生二人組。
聞き耳を立ててみた所、
どうやら今回の『文化祭』に『芸能人』が来るという噂が流布しているらしく、
彼女らはその真意を確かめるべく『ゲロ高』に向かっているらしい…。

>>110-111(板踏・山田)
普段の荒れた様が嘘のような活気を見せる『ゲロ高』に
戸惑いを隠せない『板踏』と『山田』だが、
とりあえずハルマの指示に従い裏門から校内へと進入する…。

          ギイィィィ……

         「おッ」
         「おおッ!」

校舎裏、壁に寄りかかり煙草を吸う『多渕喜郎』と
スマホを手に持つ『赤西ハルマ』の姿。

             ハルマ:
            「よおッ!久しぶりじゃねーかッ!
             待ち侘びてたぜッ!」

             キー坊:
             「って大将、なんだこりゃあよゥッ!
              随分イカす単車乗ってんなァ!
              おめェッ!マジで免許取ったんかァァ!?」

113板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/25(木) 23:48:59
>>112

    「ああ、久しぶりだな。他の連中は元気に……いや、会えばわかるか」

ニッと口角を吊り上げる。
留学はほんの数ヵ月前のこととはいえ、随分昔のことのようにも思える。
積もる話もある、が……まぁ、後でもいいだろう。

      「それにしても、随分『盛況』してるみたいだが……」

   「なにかあるのか? 『有名人』でも呼んでいるとか?」

現役の歌手なんかを呼んで文化祭でミニライブを行うというのは、よくあることだ。
正直他にこの盛況の理由が思い浮かばない。
ハッキリ言えば『異常』だ。新手のスタンド使いの仕業を疑うレベルである。

114姿月 真琴『ソドム』:2016/02/26(金) 00:01:11
>>112
不良の名産地と名高いゲロ高が芸能人を輩出していたとは。
和製ヨハネスブルク出身の芸能人の顔を見てみたくなった。

(やはり髪は赤いのだろうか? 名前を知られるとやばそうな名前だ)

朝から騒がしい女子高生も成長すれば、近所の小太り主婦のようになってしまうのか。
可愛いは長持ちしないので残り少ない青春を楽しんでもらいたい。

115山田 浅海『アーカム13』:2016/02/26(金) 00:06:02
>>112

>             キー坊:
>             「って大将、なんだこりゃあよゥッ!
>              随分イカす単車乗ってんなァ!
>              おめェッ!マジで免許取ったんかァァ!?」

「フン!・・・存外『ツーリング』とやらが面白いものだったからな」

あの後、受験勉強の合間に『二輪免許』の取り方を学び、試験は問題なく通過できた。
二輪車自体も、中古のものだが、安く良い品が手に入った。こちらのとあるクラスメイトに紹介してもらったものだが。
人生で久々の散財だが、たまにはこういう使い方も良いだろう。

「まぁ免許など 規定の項目に違反しないようにしていれば簡単に取れるものだ」
「とはいえ知識だけでは分からないところもあるからな・・・
 今度おまえ達の時間が空いている時にでも教えてくれるか?」

116『月面狂想曲』:2016/02/26(金) 00:42:20
>>114(姿月)
騒々しい女子高生を眺めながら、
『キラ様』なる人物の記憶を辿る『姿月』。
          テンジョウイン キラボシ
『キラ様』――本名『天上院 綺羅星』。
(『SMAC』の解散騒動で世間を賑わせた事も記憶に新しい)
『男性アイドル』専門の『芸能事務所』、
『ゲイリーズ事務所』に所属する超人気5人組ユニット『DirtyFace』のリーダーであり、
デビューから日は浅いが、『王子様』と呼ぶに相応しい端正な顔立ちに加え、
ダンスも歌も華麗にこなし、それに加え計算なのか天然なのか測れない
芸能界でも随一なナルシストなキャラクターでブレイクし、
現在10本近いレギュラー番組を抱える超売れっ子『アイドル』だ。
(姿月が彼を知っているかはまた別として)

                    ≪次は月路学園高校前ー≫

                    ≪月路学園高校前でございます≫

バス車内にアナウンスが響く。
どうやらもうすぐ目的地へと到着するようだ。

>>112>>115(板踏)
            ハルマ:
            「おうよッ!
             他の連中は『出し物』の練習してんぜ。
             俺達、ステージで『バンド演奏』すんだよなッ!
             連中あれから猛特訓してよぉ〜〜」

ニカァッ

口角を釣り上げる『ハルマ』。
>>115(山田)
             
        キー坊:
        「あぁンッ?
         ンなの… 当たり前じぇねェーのォォッ。
         俺がァ教えてやりゃあよぉゥッ
         赤子だって一週間で『マックスターン』ができるようになんゼ!!」

117『月面狂想曲』:2016/02/26(金) 00:49:13
>>113>>115(板踏・山田)


        ハルマ:  キー坊:
        「…」   「…ハハ」

『板踏』が疑問を投げかけると、
互いに顔を見合わせ苦笑を浮かべる『ハルマ』と『キー坊』。
恐らく彼ら自身も『文化祭』の開催に驚いているのだろう。

            ハルマ:
            「来るんだよ…有名人が。
             つか、そいつのせいで『文化祭』、
             あれ?『学園祭』だっけ?
             開催するハメになっちまってのォー…」

    ヒョイッ

『ハルマ』が何処からか雑誌を2冊取り出し、
『板踏』と『山田』に手渡す。
見たところ何の変哲もない週刊の青年雑誌だ。

「パッと開いてみ。
 お前らはどうかは知らねェけど、
 少なくとも俺はスゲービビったから…」

118板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/26(金) 01:35:01
>>116-117

      「ほう……『バンド』か」

    「楽しみにしておこう」

            ニィィ

吊り上げていた口角を、さらに深く吊り上げる。
獲物を前にした肉食動物の表情だッ! まぁ単に楽しみにしているだけなのだが。
ともあれ……

        「ん、やはり来るのか、『有名人』……そいつのせいで『文化祭』をやることになった?」

      「どういうことだ。まさか理事長の息子が芸能人でしたとか、そんな話じゃあるまいに……」

疑問に思いつつも、週刊誌を受け取ってパラパラ読んでみよう。
なにが書いてある?

119姿月 真琴『ソドム』:2016/02/26(金) 01:37:58
>>116
適当に見ていたテレビで見た気がするような、しないような。
公開処刑で垣間見た芸能界の闇に潰されない程度には世渡り上手な子なのだろう。

(あの奇妙な夢で女性に告げられた超能力。
この日本で『拳銃』など手に入るとは思えないが水鉄砲だけは用意しておいた。
ちとばば高い買い物だったが仕方ない)

会計を済ませてバスから降りる。財布はスリ対策のチェーン付きだ。
悪名高きゲロ高ではスリよりカツアゲが多そうだが…

120山田 浅海『アーカム13』:2016/02/26(金) 02:16:09
>>116>>117

「『マックスターン』・・・?まぁよく分からんがよろしく頼む」

言葉の意味は分からないが、二輪のテクニックに関しては『多渕』にそう勝るものはいないだろう。
教授してもらう相手としては間違っていないはずだ。多分。

「ずっと行われていなかったわざわざ『文化祭』を開くほどの『有名人』・・・?」
「いったい誰なんだそれは?」

受け取った青年雑誌を開く。

121『月面狂想曲』:2016/02/26(金) 23:23:47
>>119

         プシューッ

夢の中で出会った女性から授かった『超能力』…
未だにその存在については疑っているが、
これから乗り込むは”あの”『ゲロ高』だ。
用心しておくに越した事はないだろう。
鞄の中に『水鉄砲』を忍ばせたままバスを降りる…。


     ガヤガヤ  ガヤ ガヤッ

他の乗客達も一斉にバスを降り、一直線に歩き出す。
おそらく彼らへと着いていけば『ゲロ高』へと到着するだろう。

>>118>>120(板踏・山田)
受け取った青年雑誌を開く『板踏』と『山田』。
パラパラと捲った後に巻頭の『グラビア』を開くと、
そこには布面積の少ない真っ白なビキニを纏い
妖艶な笑みをカメラに向ける褐色の肌の美少女が写っていた…


           『小悪魔が僕の前に舞い降りた…』

            「それ、アイツなんだよな…」

小恥ずかしい煽りと共にグラビアを飾る美少女…
間違いない、『日野・ジュリアド・寿理馬射摩』だ。

122山田 浅海『アーカム13』:2016/02/26(金) 23:59:34
>>121

「・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・」



「まぁいいかもしれんな」

これが現実であると認識するまでに数秒。そしてその後、深く息を吐いて事も無げに呟く。
こいつの『戦闘衝動』は、当人にとっても周囲にとっても、極めて危険なものであった。
あそこまでボロボロになりながらも、狂気を秘めて立ち向かってきた女は初めて見たほどだ。
その衝動がどうしてこうなったのかは分からないが、少なくとも戦闘狂よりはアイドルの方が
全員にとってマシな結果になるだろう。問題なくアイドルとして活動できているなら、
恐らく戦闘衝動はそれなりに収まってくれているはずだ。

「しかしそれでこの騒ぎとはな・・・よほど『アイドル』として大成したのか あの女は」

雑誌をもう少しめくって情報を探りつつ、校門に並んでいた連中を思い出す。
やはり男の割合が多かったのだろうか。

123板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/27(土) 00:05:27
>>121-122

    「マジかこいつ……ッ!?」

スタンドも『月』までぶっ飛ぶこの衝撃パート2……ッ!
……ああでも、『火傷』の後遺症とかはなさそうだ。
少し心配していたところではあるので、そこは安心した。
『戦闘衝動』を、芸能界での成り上がりに向けることができるのなら健全なことだし、そこも安心した。

   「……まぁ、事情はなんとなく理解した」

     「……ところで、まだ『寿理馬射摩』は学校に通っているのか?」

こんな学校だし、あんな奴だし。
学校やめてても驚かないし、普通に登校しててもそれはそれで驚かないが。

124姿月 真琴『ソドム』:2016/02/27(土) 00:21:24
>>121
ゲロ高までキラ様ファンの後をついて歩く。
来客が多すぎて校内に入れない事態が発生しない事を祈る。

(ほとんどの乗客はキラ様とやらを目当てに来たのか?
僕は元気な不良が見たいのだが)

不良以外にゲロ高が誇れるものは存在しただろうか?

125『月面狂想曲』:2016/02/27(土) 00:52:46
>>122-123(山田・板踏)
予想外の形での『寿理馬射馬』との再会に絶句する『山田』と『板踏』。
雑誌に記載された彼女のプロフィールを確認する。
どうやら『武道派』の『ハーフ』タレントして火が点き、
レギュラー数本を抱える『売れっ子』の『アイドル』らしい…。
(また校門前で集まっていた来場客の割合は『半々』だった)

           キー坊:
           「なァ!ビックリだろォォッ!
            バッカじゃねえのあの女番長よォォッ!
            ンでアイドルやってんだよなァぁ!」

           ハルマ:
           「んで今こいつが人気を博していてだな…
            テレビでな、『ゲロ高』出身の男の『アイドル』と、
            意気投合したらしくてだな…。
            『生放送』で『文化祭』をやるとか言い出して、
            学校側もやらざるをえなくなったつーか…」

    フワァッ
               「お久ーッ!」

不意に『板踏』の背中に柔らかい感触が当たり、
腕が回る…。

>>124
『綺羅星ファン』の後に続き、校門へと向かう『姿月』…。
『ゲロ高』にはつい最近『ブラスバンド部』だか
『軽音部』だがか設立されたらしく、
その演奏技術自体は特筆すべきものはないが、
『不良』が『演奏』をするというギャップが地元の住民に受け、
彼らが不定期に行う『演奏会』にはソコソコ客が入っているらしい…。


            ・  ・  ・


ガヤガヤガヤ
              ガヤガヤガヤガヤ

正門前も一般客でごった返しており、
期待混じりの表情を浮かべ、
今か今かと開門を待ちわびている…。

             「あぁ…クソッ
              キラ様…ッ 早くッ!早くッ!」
 
                     カリカリカリッ

126山田 浅海『アーカム13』:2016/02/27(土) 01:05:51
>>125

「いったい何が流行るのか 世間の感覚は理解に苦しむ所があるな・・・・・」

いずれ『治安機構』の長となる自分には、世俗の嗜好など理解せずとも良いとは思っているが。
だがまぁ、とにかくあの危険な女が鞘に収まっただけでも良しとしよう。
意外と同性にも人気があったのには驚きだが、変に媚びを売るタイプよりは好感が持てるのかもしれない。
あの女はいつでも素だろうから。
雑誌を閉じ、『ハルマ』に返却する。


>           ハルマ:
>           「んで今こいつが人気を博していてだな…
>            テレビでな、『ゲロ高』出身の男の『アイドル』と、
>            意気投合したらしくてだな…。
>            『生放送』で『文化祭』をやるとか言い出して、
>            学校側もやらざるをえなくなったつーか…」


「やれやれだな・・・売れている『アイドル』というのはそんなにも力を持つのか」

流石にそれを聞くと前言を撤回したくなる。やっかいな『権力』のようなものを、やっかいな女に与えてしまったのでは。

「・・・・・噂をすれば か?」

一応、声の方を振り向く。

127板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/02/27(土) 01:13:18
>>125-126

     「男のアイドルもいるのか……」

男のアイドルと女のアイドルの相乗作用、というところか。
テレビでの発信ともなれば、あの賑わいぶりも頷ける。
ひとまずこちらも雑誌を返却しよう。

   「……あの『寿理馬射摩』が人気アイドルとはな」

       「本当に世の中何が起こるかわからん。……歌が上手いんだろうか」

    「確かに大した『肺活量』だったし、少なくとも声量は――――」

           フワァッ

微妙にズレたコメントをしていたところで、柔らかい感触。
……この学校で『柔らかい感触』という時点でもう正体は大体わかる。
ため息をつきつつ、振りむこう。

     「…………来たな『爆心地』」

128姿月 真琴『ソドム』:2016/02/27(土) 01:29:47
>>125
割りと不良って一つの事に嵌まりやすいのかもしれない。
しかし、不良に演奏を教える物好きが世の中には存在するのか。

(そんなに苛立たなくてもいいのに)

無性にタバコを吸いたくなってきた。
人混みの中で吸いはしないが。

129『月面狂想曲』:2016/02/28(日) 22:51:23
>>128
喫煙衝動に駆られる『姿月』だが
流石に弁え横に立つ苛立つ女性に目を向ける。


           カリッ   カリッ


           「まだなの… 開場は…
            キラ様がこんな肥溜めの出身だなんて…
            もっと…こう…煌びやかな…」

横に立つ女性は爪を噛みながら、
血走った眼で閉ざされた校門を見つめている…。
その様子は正直『尋常』じゃない…。

>>127-128(山田・板踏)


            「フミフミ、ヤマピー
             おひっさァ〜〜。
             スタンドの調子どう?」

『板踏』の広い背中に抱き着く『寿理馬射馬』。
(身長差もあり)おぶさるような形になっている。

             ハルマ:
             「ゲェーッ!!」

「ゲェーだってぇ。ウケる。
 今日はグラウンドの特設ステージで、
『綺羅星先輩』と『トークショー』するんだ」

130姿月 真琴『ソドム』:2016/02/28(日) 23:26:17
>>129
目を血走らせて苛立つ女性の異様さに後退る。
アイドルの熱心な追っかけなのだろう。
にしても、悪態をつくほど苛立っている姿は異常だ。

(公園でお薬キメてた中学生を思い出すな。
話を聞いてくれないから困るんだよ)

この女性以外のキラ様ファンの様子も見ておく。
他のファンも同じ様子だった場合、暴徒化してしまう可能性がある。

(ファン全員が目を血走らせて校門を睨んでないと助かるんだが。
キラ様より不良の演奏会の方が気になるから邪魔しないで欲しい)

ゲロ高とキラ様ファンの戦争は面白そうではあるが巻き込まれたくはない。
いや、巻き込まれたら巻き込まれたらで楽しそうだ。
どっちが勝利するのか興味がある。

131山田 浅海『アーカム13』:2016/02/29(月) 23:24:00
>>129

「フン!我が『アーカム13』は 貴様と戦った頃より更なる『成長』を果たしている」
「より強大な悪(クズ)をも葬れるようにな」「貴様の『フィスト』の方はどうなんだ?」

軽く『戦闘衝動』について探りを入れてみる。
ここで嬉々として再戦を申し込んでくるようならば、やはり『アイドル』となっても
『スリヴァイルマ』は『スリヴァイルマ』ということになるが。

「・・・・・『綺羅星』?そのブッ飛んだ芸名の持ち主が もう一人の男のアイドルか?」

聞きなれない名前についても一応訊ねておく。

132板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/01(火) 23:32:27
>>129

   「……おかげさまでな」

  「前より『良く馴染む』ようになったさ、俺の『ウィズイン・サイレンス』は」

成長……とは、また違うのかもしれないが。
微かな『変革』を、『ウィズイン・サイレンス』が迎えたのは確かだ。

     「なんだお前は歌わんのか」

   「しかし『綺羅星』、『綺羅星』な……」

……一応、『歌』の路線で多少なり売っているなら記憶にあるかもしれない。
少し記憶を掘り返してみよう。
『寿理馬射馬』を引きはがしつつ。

133『月面狂想曲』:2016/03/02(水) 00:55:14
>>130(姿月)
血走った眼の綺羅星ファンの女性を眺め、
会場の人間が暴徒と化すことを危惧する『姿月』。


               スリヴァイルマちゃんくんのかなーッ

    俺、サインモラッチャオ
               キラサマ、早くアイタイナー…

校門に群がる他の人間は好奇や期待の類を顔に浮かべ、
今か今かと開門を待ちわびている…。
横に立つ女性と違い『ヤバイ感じ』はしない。

>>131(山田)>>132(板踏)

        「フミフミ、イケズじゃん?
         ウチ、久しぶりに二人と会えたのに」
     フィスト
「ウチの『鉄拳』?
 元気元気。最近ゲーノー活動が忙しくて、
 ずっとお胸の中にしまっちゃってるけどねぇ〜」

『寿理馬射摩』を引きはがす『板踏』。
そのギャルめいた独特の喋り口は変わらずだが、
以前は感じられた肌を焼く様な『熱情』はすっかり消え失せている…

         「ヤマピーマジぽんッ!?
          綺羅星先輩(※)知らないの!?ダーティーフェースの!」


          テンジョウイン キラボシ
『キラ様』――本名『天上院 綺羅星』。
(『SMAC』の解散騒動で世間を賑わせた事も記憶に新しい)
『男性アイドル』専門の『芸能事務所』、
『ゲイリーズ事務所』に所属する超人気5人組ユニット『DirtyFace』のリーダーであり、
デビューから日は浅いが、『王子様』と呼ぶに相応しい端正な顔立ちに加え、
ダンスも歌も華麗にこなし、それに加え計算なのか天然なのか測れない
芸能界でも随一なナルシストなキャラクターでブレイクし、
現在10本近いレギュラー番組を抱える超売れっ子『アイドル』だ。
(『山田』と『板踏』が彼を知っているかはまた別として)

  「綺羅星先輩、後でこっそりガッコに来て、
   ウチと一緒にステージに上がって司会進行するよ!
   その時に『キーちゃん』や『ハルハル』達も演奏するからねえ」

134板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/02(水) 01:07:34
>>133

     「ベタベタするのはキャラじゃないんでな」

   「……ま、おまえも元気そうで良かったよ」

これは本心。
あの過剰なほどの、狂気すら帯びた『戦闘欲求』も、どうにか鳴りを潜めたらしい。
人間、なにか打ち込むことがあると悪いことをしなくなるというが、似たようなものだろうか。
察するに、『芸能活動』に『情熱』を向けているのだろう。健全なことだ。

    「確かにあの『天上院綺羅星』が来るともなれば、あの賑わいぶりも納得だ」

キャラやヴィジュアルに興味はないが――――『歌手』としての『天上院綺羅星』なら知っている。
なよっとした見た目に反して、パワーのある歌とダンスが印象的だ。
ファンと言うほどでは無いが、ライブチケットが手に入るなら行ってみたい……ぐらいの存在である。
その『綺羅星』が来るということだが。

      「……だが、トークか」

    「そうか…………トークか……」

露骨にガッカリした。

         「……歌ったりはしないのか?」

そして往生際が悪かった。

135山田 浅海『アーカム13』:2016/03/02(水) 01:24:28
>>133

「そうか 有名な人間だということは分かった」

日野の説明を受け、頷く。
山田はテレビはあまり見ないタイプである。見るとしてもニュース、芸能関係は流し見する程度だ。
どちらにしろ、有名な人間だと分かっても興味はない。かつてのクラスメイトのバンド演奏の方が見たいものだ。

「・・・おまえも落ち着いたな」

なんとなく、そう日野に声をかける。
個人的には、これは良い兆候だと思うが故に。

136姿月 真琴『ソドム』:2016/03/02(水) 01:31:05
>>133
破裂寸前の怒気を放つ女性の様子をスマホの画面に反射させて見る。
服装、年齢、所持品の有無を確認。
服の袖で画面の汚れを拭き取るフリもしておく。

(スリヴァイルマちゃんか。外国の有名人が来るって凄いものだ。
それにしても女運が悪いこと、悪いこと。二度は刺されたくはないのに)

暴力行為に及ぼうものなら携帯でも投げようか。
彼女の理性を信じるしかない。

137『月面狂想曲』:2016/03/03(木) 23:17:12
>>134(板踏)>>135(山田)

「え〜ッ
 そーかな?
 ウチの大人の魅力ってヤツ?」

明らかに様子の変わった寿理馬射馬に声をかける二人。
それに対し、おどけて返す…。

      ハルマ:
     「い、いやぁ…アレじゃん。
      大御所に歌を歌わせるとギャラとか発生するんじゃねえ?
      つか、俺としては来ない方が嬉しかったり…ハハハ」

      寿理馬射馬:
     「んもーッ!何言ってるのハルハル!
      大丈夫だよフミフミ!ウチと綺羅星先輩は、
      同じ高校のヨシミのマブだからねっ!
      歌ってもらえるようにコーショーするよ!」

との事だが…。

             キー坊:
             「てかよォゥ、そろそろ時間じゃね」

『キー坊』がスマホを取り出し時計を表示する。
『開門』の時間まで残り僅かだ。

>>136(姿月)
怒気を放つ『女性』の様子を観察する『姿月』。
年齢は推定20代、ニットのワンピースを着ており、
人形のように整った顔の作りをしているが、
隠そうともしない怒気がそれを台無しにしている…。

――そろそろ、『開門』の時間だ。

138板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/03(木) 23:30:35
>>137

    「本当か!?」

歌ってもらえるように交渉する、と聞いて顔を綻ばせる。
思わぬ収穫である。

   「ん……『レベルの違い』を気にしているのか、ハルマ?」

  「まぁ、確かに『プロ』と『アマチュア』だ。
   その差はいかんともしがたいだろう」

      「――――だが、気にするな」

           ニィッ

    「あちらにとっては『数多あるライブのひとつ』で」

  「お前らにとっては『学生最後の舞台』だ。
   比べるモノじゃないし、それこそモノが違う」

         「『最後』と言ってもお前たちが『ダブ』らなきゃの話だがな」


      「っと、開場時間か。教室に戻ったほうがいいんじゃないのか?」

139姿月 真琴『ソドム』:2016/03/03(木) 23:41:28
>>137
美人が怒ると怖いなどと言われているが醜い。
オカマバーで働くオッサンの方がまだマシかもしれない。

「あっ、開門の時間だ」

わざとらしく女性に聞こえるように呟く。
初めてゲロ高に来たわけだが迷いそうだ。
マップらしき物が見えないか探す。

140山田 浅海『アーカム13』:2016/03/03(木) 23:51:15
>>137

「・・・・・・・・・・」

綺羅星という先輩に対し、あからさまに様子のおかしい『赤西』。
何らかの個人的な因縁があるのだろうか?
とはいえ、この場で口にしないのであれば、深くは追求すまい。
後ほど、静かな時に訊ねるとしよう。

>             キー坊:
>             「てかよォゥ、そろそろ時間じゃね」


「ム!」「もうそんな時間か・・・わたしたちも再度入り直した方が良いとかはあるのか?」

あれだけの『開門待ち』の群れが出来ている現在、一応確認しておく。

141『月面狂想曲』:2016/03/04(金) 00:10:25
>>138>>139(板踏・山田)

      寿理馬射摩:
     「へ、別にいいっしょ。
      フミフミと山ピーはウチの『大将』なんだしぃ?
      あッ!グラウンドの方には食べ物屋さんの屋台があるよ〜っ!
      ウチの子達が『お好み焼き屋』やってるヨ?」

ハルマ:
「…だ、そーだ。
 てか俺ら準備しなきゃだしそろそろ行くわ。
 いくべいくべ。んじゃあ楽しんでくれよな」

そう言い残し後者へと消えてゆく『寿理馬射摩』、
そして『ハルマ』と『キー坊』…。

           ワァァァァーッ ワァァァァーッ!

正門の方が騒がしい…。
どうやら『文化祭』が始まったようだ。
『寿理馬射摩』達のステージまではまだ時間がある。
さて、何処から回ろうか…。

>>139(姿月)

   ギ ロォ ォ!

わざとらしく呟く『姿月』の声に反応し、、
女が目線を向けてきた。

       ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…

                   ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

正門が開く。校門前で待ち構えていた一般客達が、
まるで決壊したダムのように校内へと殺到ッ!
(『姿月』を睨んでいた女性も雑踏へまぎれて姿を消した)
『ゲロ高』の『文化祭』の始まりだ…。
==============================
校内の見取り図は見当たらないが、
校門前で待っていた一般客の話を立ち聞きした所、
どうやら例のステージは『グラウンド』の中央に設置されており、
その周囲を囲むように食い物屋の『屋台』が並んでいるらしい…。
また校内は『トイレ』『休憩室』などの他にいくつかの『出し物』を用意しているらしい。
『綺羅星』の出番までまだ時間はある…何処か回って暇を潰そうか…。

142板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/04(金) 00:25:39
>>139>>140(GM、山田)

      「そうか」

    「まぁ、がんばってこいよ」

軽く手を振り、ハルマ達を見送る。
さて、それでとりあえず自由時間なわけだが……

       「……さて」

      「どうするか、山田先輩」

     「『お好み焼き屋』とやらに行ってみるか?
      『酒』が入ってないか不安だがな……」

脳裏を過ぎるのは、『寿理馬射摩軍団』の幹部格『酔いどれタイガー』こと『酒井大我』の姿。
寿理馬射摩の言う『ウチの子』とはあの『寿理馬射摩軍団』のことだろう。
となると……『キッチンドリンカー』の姿が真っ先に思い浮かんで少々不安なのだが。

143姿月 真琴『ソドム』:2016/03/04(金) 00:27:23
>>141
時計の代わりに教えてあげたのだ。感謝してほしい。
良いリアクションをしてくれたので許してあげよう。

(文化祭には食べ物と屋台ぐらいの印象しかないな。
焼きそば、ラーメン、クレープ、焼き芋、ゲテモノ…)

朝ご飯代わりの食べ物を求めて屋台巡りを始める。
ついでに自販機が有った場合、『いろ○す』を買う。

(屋台の後は休憩所でタバコを吸うか。
美味しそうなもの、美味しそうなもの…)

144山田 浅海『アーカム13』:2016/03/04(金) 21:40:23
>>141>>142

「承知した」「おまえたちの『ステージ』 楽しみにしているぞ」

彼らの言葉に頷き、三人を見送る。
もう自由に行動してとはいえ、かつての『クラスメイト』以外に知り合いがいるわけでもないが。
まぁこの『ゲロ高』の文化祭がどんなものか、実際興味はある。

「ふむ そうだな・・・まぁひとまず単車を停めるとしてだ」

停めてきた。

「とりあえずはそこに行ってみるか・・・軽く腹も減っているしな」
「なに そんな真似をしでかしていたら一発ブン殴れば酔いも覚めるだろうよ」

憮然とした表情で答えつつ、板踏と共に『お好み焼き野』を目指す。
道中で、出し物を記した紙などあれば適当に拾っておくか。

145『月面狂想曲』:2016/03/05(土) 23:07:50
>>143(姿月)
校内へと殺到する一般客に遅れ、
一人ゆるりと校門を潜る『姿月』。

          ガヤガヤガヤガヤ

校庭には当たり前のように原付や単車が停車されており、
その中央にはステージが特設されている。おそらく此処に例の『アイドル』が上がるのだろう。
そしてステージを囲うように幾つかの『屋台』が設置されており、
時代錯誤のヤンキーやチーマー達が声を張り上げ売り込みに精を出している。

                 「いらっしゃいませェーッ!
                       マドンナ  スリヴァイルマ
                  学園の”美女””寿理馬射摩クン”のぉ、
                  ”お好み焼き”ーッ!食ってくよなァーッ!?」

焼けた小麦粉とソースの匂い、
『お好み焼』の屋台を店番している『ヤンキー』が『姿月』に声をかける
(ペットボトルの水は購入できた)

>>142>>144(板踏・山田)
行く当てもないので、とりあえず『寿理馬射摩軍団』が催している
『お好み焼き屋』の屋台を目指し校庭へと歩いていく『板踏』と『山田』。

 ガヤガヤガヤガヤ
         ワイワイワイワイ…

校庭には以前と変わらず、当たり前のように
原付や単車が駐車されている。
また校庭の中央にはステージが特設されており、
おそらく此処で出し物を行うのだろう…。
そして中央のステージを囲むように『屋台』が設営されており、
時代錯誤のヤンキーやチーマー達が売り込みに精を出している。
以前の退廃した『ゲロ高』からは考えられない程の盛況っぷりだ…。

                「いらっしゃいませェーッ!
                       マドンナ  スリヴァイルマ
                  学園の”美女””寿理馬射摩クン”のぉ、
                  ”お好み焼き”ーッ!食ってくよなァーッ!?」

焼けたソースと小麦粉の匂い、
スリヴァイルマ軍団の学生(以前『山田』がぶっ飛ばした奴)が、
屋台から顔を出し一般客(姿月)に声をかけている。

146姿月 真琴『ソドム』:2016/03/05(土) 23:30:41
>>145
「とても良い声です、お好み焼きを二つください」

ニッコリしながらお好み焼き屋のヤンキーを褒める。
駅前の死んだ目でティッシュ配りをするバイトよりは好きになれそうだ。

「スリヴァイルマさんですか? 校門で名前を聞いたような…」

今時の高校にマドンナが存在するとは驚きである。
マドンナと呼ばれるのだ、それなりに可愛らしい人なのだろう。
財布を取り出してお好み焼き屋に立ち寄る。

147板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/05(土) 23:39:52
>>144>>145(GM、山田)

   「……あの声量、悪くないんだがなぁ」

  「惜しい。すごく惜しいぞ」

『客引き』の声に感心するやら惜しがるやらしつつ、屋台に近寄って行こう。
当然、『横入り』なんてマネはしないが。

      「しかしまぁ、なんというか」

  「意外なほど真っ当に『文化祭』だな」「よく見ると『ゲロ高』ではあるが……」

148山田 浅海『アーカム13』:2016/03/06(日) 00:11:26
>>145>>147(GM、板踏)

「・・・おまえはブレないな・・・」

相も変わらず、自分の耳は音楽の為にありますといった板踏の感想に声を漏らす。
『吹奏楽部』では頼りになるトランペットの『切り込み隊長』だが、部活動を離れてもやはり彼は彼なのだろう。
だがこうも愚直なまでに一直線な男は、嫌いではない。

「・・・これもいい変化だな」「あの女のみならず・・・『ゲロ高』も変わってきている」
「根は悪い連中ではないからな・・・こうして普通のヤツらに『評価』されるのは悪い気分ではない」


>                「いらっしゃいませェーッ!
>                       マドンナ  スリヴァイルマ
>                  学園の”美女””寿理馬射摩クン”のぉ、
>                  ”お好み焼き”ーッ!食ってくよなァーッ!?」


「しかし別に『日野』が作っているわけではないだろうが」

反応するから分からないが、聞こえるような声量でツッコむ。

149『月面狂想曲』:2016/03/06(日) 00:50:44
>>147-148(板踏・山田)
あまりにも全うな『文化祭』である事に戸惑う『板踏』と、
そんな『板踏』の『音楽バカ』っぷりに声を漏らす『山田』。


          「あぁッ!?  アタマ
           テメーウチの”大将”舐めてンのかッ!」

     ”!?”
           グイィッ!

売り子の『スリヴァイルマ軍団』が両手にヘラを握ったまま、
突っ込みを入れてきた『山田』に鋭い眼光を向けるッ!

          「ゲ、ゲェーッ!
             ヤマダ     イタフミ
           ”山田サン”に”板踏サン”じゃねぇすか!
           チ、チースッ!ウ、ウースッ!シャ、シャシャース!」

だが二人の顔を見た途端にその顔は見る見るうちに青ざめていく、
どうやら『寿理馬射摩』の言いつけを一応は守っているようだ…。

>>146(姿月)

    「アザースッ!」

ヤンキー風の高校生が威勢よく声を張り、
手際よくパックの中にお好み焼きを詰めていく…。

        「テメーッ!
             ボス    スリヴァイルマ
         ウチの”大将”の”寿理馬射摩”君を知らねーとか
          トーシロ
         ”素人”かぁッ!!舐めてンじゃ

           「ゲ、ゲェーッ!
             ヤマダ     イタフミ
           ”山田サン”に”板踏サン”じゃねぇすか!
           チ、チースッ!ウ、ウースッ!シャ、シャシャース!」

いきなり食って掛かってきた売り子のヤンキー。
だがその言葉を途中で止め、『姿月』の後ろに並ぶ人間へと絡む。
が、その顔がみるみるうちに青ざめていく。
背後を振り向くと『清月学園』の制服を着た2人の男子高校生(山田と板踏)が立っていた。

150板踏甲賀『ウィズイン・サイレンス』:2016/03/06(日) 01:11:53
>>148>>149(GM、山田)

    「?」「まぁな」

山田先輩の言葉に、意図を掴めないまま適当に返しつつ。

     「おっ」「この感じ、『ゲロ高』に来たという実感が湧いてきたぞ」

ガン飛ばしてくる不良のセリフを軽く受け流す。
なんというか、この辺は留学期間中に慣れた。

      「……とりあえずその、やめろ。楽にしていい」

         「いいから手を動かせ手を」

だがその、こう、あからさまに格上扱いされるのはイマイチ慣れない。
それだけ『寿理馬射摩』の影響力が大きいということでもあるし、あの戦争が大々的なものであったということでもあるのだが。

    「…………あと、一般客にガン飛ばすのもやめておけよ?」

       「その辺は客も織り込み済みだろうが、『寿理馬射摩』の評判にも関わってくることだしな……」

151山田 浅海『アーカム13』:2016/03/06(日) 01:21:32
>>149>>150(GM、板踏)

「フン!まぁ後遺症もなく元気そうで何よりだ」

やはりケンカを売りに来たか。まあ『日野』の言いつけは守っているようだが、
この程度の突っ込みで声を荒げるようでは、一般客に対して安心はできない。
『ゲロ高』で諍いが起きれば自分が成敗するだけだが、しかし何事もなく文化祭が終わればそれに越したことはない。


>     「おっ」「この感じ、『ゲロ高』に来たという実感が湧いてきたぞ」


(慣れたものだな板踏・・・ここに初めて来た時には壮絶にグロッキーだったものを)

数ヶ月前の、憂鬱を絵に描いたような後輩の姿を思い返す。
板踏の順応性に人間の強さを確認しつつ、前の人間が終われば自分達も『お好み焼き』を注文しよう。

「わたしたちにも『二つ』もらえるか?」

152姿月 真琴『ソドム』:2016/03/06(日) 01:27:10
>>149
「ごめんなさい。そういった勢力の名前には疎くて…
だから、教えてくれないかな? これは謝礼って事で」

五千円札を不良に握らせて黙らせる。
非常に申し訳ない、と言いたげな表情で謝る。

「スリヴァイルマ軍団の幹部さん? お騒がせして申し訳ない
ヤクザの勢力名なら知っているけど、ゲロ高校の内部事情は知らないので」

どうせ、日本酒と砂糖で光合成するような食生活だ。恵んであげよう。
後ろに並ぶ学生にお辞儀しながら退く。


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