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【ミ】『因果の華』

1『KARMA』:2016/01/29(金) 00:00:12
醜さごと喰らえ。

2『KARMA』:2016/01/29(金) 00:09:20
◆『愛の極致華』(打ち切り)
( ttp://aratelog.web.fc 2.com/1218119866.html#2 )

◆『魅了されしシャドウ』
( ttp://aratelog.web.fc 2.com/1218119866.html#73 )

◆『斬鬼鮫』
( ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1429190752/158-318 )

◆『醜悪デザイア』
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1429190752/2-336)

◆『シスター・Z』
( ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1429190752/337 )

◆『チャポと禁断の果実』
( ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1429190752/456-588 )

◆『悪童ウォーズ』         
( ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1429190752/589-863 )

3稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/02(火) 00:36:40
【スタンド】
『金銭的価値』を『弾丸』に変える『機関銃』のスタンド。
銃弾の『殺傷力』と引き換えに、着弾物の『価値』を上げることも出来る。

『エンジェルシティ・アウトキャスツ』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E
持続力:B  精密動作性:なし 成長性:D

【詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/12

【所持品】
サイフ、携帯電話、ネックレス、サングラス

【プロフィール】
23歳、職業不定のブ男。
好きな言葉は『金』と『カネ』、あと『Money』。

4『霧の王』:2016/02/03(水) 00:07:29
右手に握りし剣、左手の盾、身に纏う甲冑、
民を守りたいと思う想い、騎士道精神、
彼を構成する全ては『紛い物』だった。

5『霧の王』:2016/02/03(水) 00:19:09
根っからの『拝金主義者』である『稲葉承路』は、
ある日『星見町』の駅前で出会った、
田舎ヤクザのスタンド使い『穂村公康』に
とある『仕事』を代理で引き受けて欲しいと頼まれる。
『穂村』の口ぶりに『金』の匂いを嗅ぎつけた『稲葉』はそれを二つ返事で引き受ける。


その二か月後、『星見町』から片道数時間。
『稲葉』は都内某所の『警察署』内部の『応接間』に居た。
この場で『仕事』の説明をするとの事だが、
肝心の『依頼人』は、まだ姿を見せていない…。

6稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/03(水) 02:42:41
>>5
「・・・・・・」

『警察署』内で佇む『アフロ』に『グラサン』の男。
この場が『不似合い』どころじゃない風体だが、気にはしない。

(しかし・・・確かに『カネの臭い』はしたんだが)
(まさかいきなり『警察署』に通されるとは思わなかったぜ・・・
『何』絡みの仕事か分からんが、こりゃロクなこっちゃねェな)

口元を手で覆う。
にやついた笑いが浮かんでいるのを、隠すためだ。

(つまりィ・・・それって『オイシい』ってこったよなァ〜ッ!
『カネの予感』が俺の脳の中で弾けて止まらんなァ、こいつはよォー)

そんなわけで待機する。

7『霧の王』:2016/02/04(木) 00:39:28
>>6
アフロヘアーにサングラスという明らかにこの場所に似つかわしくない風体だが、
警察が東海地方に住む自分を態々呼び寄せる程の事案に、
『大金』の匂いを嗅ぎ付け、
浮足立っている『稲葉』にとっては取るに足らない些細な事である。


              ガチャリッ

応接室と廊下を繋ぐドアが開かれる。
入ってきたのは小奇麗なスーツに身を包んだオールバックの『中年男性』。
その手には数年前の型のノートパソコンが。
            
                「ええ、君が今回の話を聞いてくれる人かい?
                 名前、聞いていいかな?」

                「私は警視庁『超常現象捜査課』から来た、
                 『阿弥陀羅 曼荼羅(あみだら まんだら)』ってゆーモンです」

8『霧の王』:2016/02/04(木) 00:44:45

         「清原、捕まっちゃったね。
          シャブ打つよりホームラン打つ方が
          ずっとずっと気持ちいいと思うんだけれど」

「私のような凡人には分からない苦悩があったのかね。
 あ〜っ、よいしょっと・・」

『阿弥陀羅』と名乗った『中年男性』が稲葉の対面のソファに腰掛け、
持参したノートパソコンをソファとソファの間のテーブルに置く。
おそらくこの中に今回の件に関する『資料』が入っているのだろう。

9稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/04(木) 01:01:15
>>7
「う・・・・・・」
「胡散臭ェ――――ッ!」

思わず()内で済まそうとしたセリフが口をついて出た。

「あッすんません、つい。いや、よくよく見れば『ユニーク』なお名前っすよねェ〜
(何だこのあからさまな『珍名』はよォ――・・・しかもンな『部署』、本当にあんのか?)」

異常に『胡散臭い』。しかも『偽名臭い』が、ともかく相手は『自称警官』だ。
万が一にも『マジモン』だったらコトだ。一応下手に出ておく。

「俺は稲葉 承路。ええっと・・・話ってなんですかね、そういや」

ノートパソコンに目を落とし、『阿弥陀羅』に尋ねる。

「シャブにしろHRにしろ、カネになんなきゃ『無価値』っスよ。
あ、HRなら『看板直撃』でモノが貰えましたっけ」

10『霧の王』:2016/02/04(木) 22:57:14
>>9
「ハハッ、何から何まで胡散臭えだろ?私もそう思いますわ。
 今、キラキラネームつーの流行ってるじゃない?
 私の『曼荼羅』に比べたら全然キラキラしてないっつーか、ハハハ…」

               フォオォォン…

自嘲的に笑いながらノートパソコンを起動する『阿弥陀羅』。

「それに私らの部署本当はもっと堅苦しい名前で、
普段は誰にでもできるような仕事をするいわゆる『昼行燈』なんだが、
偉くてカッコイイお巡りさん達が頭を抱えるような『厄介ごと』が発生した時にだけ、
こうやって渋々駆り出されるってわけ」

           「ッて『お金』にならない話をしてもしょうがねえかあ。
           『ビジネス』の話に移ろうじゃねえの」

「お巡りさんじゃどうにもならねえ『厄介事』、
 まあ『スタンド』ちゅう奴絡みの話だわな」

『阿弥陀羅』が起動したノートパソコンの画面を『稲葉』へと向ける。

11稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/04(木) 23:37:19
>>10
「いやァ、でもその『名字』との組み合わせはなかなかイカすンじゃないすかァ?
むしろ『ベストフィット』つー感じでよォー」

そんな調子で喋っていたが、『金』『ビジネス』という言葉を聞くや否や、
一気に黙り込み、据わった目で『阿弥陀羅』を見る。

「ふゥん、要は『便利屋』ってワケか。ま、『スタンド』絡みの
『犯罪』なんざ、大半は『立証不能』だろうからなァ〜」

パソコンの画面を見る。何が映っているのだろうか?

「しかし『ケーサツ』の中にそーいう『知識』のある奴がいるとは驚きだぜ」
「俺の生まれた街も、そんなモンだったっけなァ」

12『霧の王』:2016/02/04(木) 23:57:16
>>11
「まぁねぇ。
 私も実際に見た事はねえが『超能力』なんて、
 どう考えても正気じゃねえよなぁ。ええと、だ」

パソコンのモニターに目を向ける『稲葉』。
画面にはおそらく卒業写真から拝借したであろう
頬を覆う吹き出物、手入れのされていない眉毛、
精気の感じられない瞳を覆う分厚い一重の瞼、
小汚い眼鏡を掛けた『いかにも』な『オタク風の男』が映っていた。

「―ー『河内将海(かわち まさうみ)』。
 私の知る限り『最低最悪』の『犯罪者』だ。
 この男を速やかに『処理』してもらいてえ」

13稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/05(金) 00:22:50
>>12
「おいおい、ひでえツラだなァおい」

スクリーンに映る男の顔に、不快感を露にした。
人のことは言えない顔面だが、それは棚上げして言い放つ。

「速やかに処理、とか『ケーサツ』が言っていいのかよ?
まあ、俺にゃ関係ないけどよォ」
「んで、『最低最悪』っつーと、『どの辺』がそうなんだ?
そこまで言うからには、なんか大層な『情報』を持ってるんだよな」

14『霧の王』:2016/02/05(金) 01:23:40
>>13
モニターの中の『河内』と目が合う。
『河内』の死んだ魚のような眼、気が滅入る。

「卑屈そうな顔してるだろ?
 年齢は28歳。大学卒業して営業の仕事に就いたらしいんだが、
 どうにも勤務態度に問題があったらしくてなぁ、
 当時の責任者に目付けられて、逃げる様に退職して、
 それからずっと『レンタルビデオ屋』のバイトをしてたらしいですわァ」

                 「私が聞いて回った限りでは」

「仕事は雑で、協調性にも欠けている。
 けど古株の『バイトリーダー』だから、
 ちょっとでも逆らうと社員にある事ない事吹き込むから無碍にもできねェ。
 …てな感じで他のバイト仲間からは腫れもの扱い。
 まァ、何処にでも居る『三下』の典型なワケだが。よっと」

                  スッ

『阿弥陀羅』がパソコンのキーを押す。
『河内』の顔写真がスッと消え、
代わりに何やらゲーム画面の画像が映し出される。

「これァ、奴さんが駐在している
『ネットゲーム』の『チャット』の『スクリーンンショット』、
まあ『犯行予告』なんですがちィッと見てもらっていいですかなぁ」

15『霧の王』:2016/02/05(金) 01:37:34
PCの画面には『中世時代』を連想させる小道具が各所に配置された『酒場』、
その中央に置かれた巨大な『円卓』を多様多種な人種が囲む光景が映し出されていた。
そして、画面左隅に展開された『チャット欄』――

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ほむ☆ほむ :お疲れサマンサw
mott :乙
Ringo :お疲れ様でしたー
†暗黒のダークマター† :クククッ…中々の強敵だったな……
ほむ☆ほむ :せやなwwリンゴタソの援護なかったらやばかったはw
prince :では早速ですが
kuraudo :乙でした
prince :反省会始めますか
ほむ☆ほむ :ウィッシュww
■System>”Knight of Rebellion”がオンラインです
†暗黒のダークマター† :おや…懐かしい顔だな…
■System>"Knight of Rebellion"が”カルマ団本部”へ入室しました
ほむ☆ほむ :キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
mott :リベだ
prince:こんばんはお久しぶりです
Knight of Rebellion :今晩は
kuraudo :あの就活してるって聞いたんですが
kuraudo :ログインしたってことは終わったんですが?
Knight of Rebellion :黙れ>kuraudo
mott :wwwwwww
ほむ☆ほむ :クラウド草々に地雷踏んで顔面超級武神覇斬wwwwwwwwwwww
ほむ☆ほむ :涙吹けよwwww
Ringo :ほむ虐めすぎw
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『阿弥陀羅』の話から察するに、
この『Knight of Rebellion』なる黒色の鎧に身を包んだ
長髪の美青年が『河内将海』の『アバター』らしい…。
彼の仲間達も久しぶりに『こちら側』にやってきた『河内』を歓迎している。

16稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/05(金) 19:44:48
>>14-15
「絵に描いたよーな『負け組』ってヤツか・・・
まあそーいう環境なら何かやらかすのも全く不思議はねェな」

とりあえず『犯人像』として違和感はない、と一人納得しつつ、
引き続き画面に目を通す。

「・・・・・・」

>kuraudo :あの就活してるって聞いたんですが
>kuraudo :ログインしたってことは終わったんですが?
>Knight of Rebellion :黙れ>kuraudo

「ぶっ・・・!」

色々な意味で『ヒドい』やり取りに、思わず吹き出した。

「い、いや、悪ィ・・・にしてもこいつ、
自分を『美化』し過ぎじゃねェか? 『虚しさ』とか無いのかねェ〜」

などと軽口を叩きつつ、『記録映像』を見る。

「・・・『犯行予告』ってのは、まだみてーだが・・・
初めっから見せてくれてンのは、何か意味があるのか?」

17『霧の王』:2016/02/06(土) 11:21:41
>>16
「こーいう『ごっこ遊び』に何かを求めてるんだろうかね。
 私みたいな窓際に追い込まれた『老害』にはわからんがねぇ。
 パソコンなんて極力、触りたくもねぇ」

              「まぁまぁ慌てなさんな。
               いきなり『現場』の映像見せてもいいんだが、
               ネットってのは人間の『本性』。
               何か役に立つことがあるかもしれねえだろう」

スッ

『阿弥陀羅』が方向キーを押し、画面を切り替える。
どうやらログには続きがあるようだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
円卓から離れ『河内』を囲い、言葉をかける面々
だが当の『河内』は直立不動…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■System>”tac”がオンラインです
Knight of Rebellion :股、リンゴ、それにまどかもいるんだたら聞いてくれ
■System>”tac”が”カルマ団本部”へ入室しました
†暗黒のダークマター† :クククッどうしたんだ?
Ringo :tacさnこんばんhあ
tac :おこんこん
Knight of Rebellion :俺はこの腐った世界をぶっ壊すための力を手に入れた
ほむ☆ほむ :えw?wえww?なんてw?ww?
mott :w?ww?
Knight of Rebellion :お前達と同じ力をな・・・
kuraudo :力?
Knight of Rebellion :超能力だ>kuraudo
ほむ☆ほむ :叛逆の騎士が超能力とかギアス乙www我に従えwwww
mott :隠せぬ苛立ちをぉ〜ぉwww
Knight of Rebellion :黙ってろ雑魚ども>ほむ、モット
ほむ☆ほむ :はいはいw
mott :お口チャックマンやねんw
Knight of Rebellion :俺はこの力で世界に叛逆する。
Knight of Rebellion :気に食わない連中を皆殺しにする
Knight of Rebellion ;だからお前らの力を貸してくれ
tac :これどういう状況なんです?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
各所が刃のように尖った鋭利な鎧を纏った男剣士と、
赤銅色の帽子とローブに身を包んだ女魔法使い、
そしてこの場にはいないであろう人物に協力を仰ぐ『河内』。
虎の毛皮を纏った山賊を連想させるワイルドな女性と、
スキンヘッドの武道家はネットスラングを交えながら『河内』を煽る。
アシメヘアーにメッシュを入れた『prince』なる人物と『kuraudo』は無言。
たった今入室した『tac』は状況が理解できず狼狽えている…。

18『霧の王』:2016/02/06(土) 11:32:34
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Ringo :アイドラーホーイルをそんな事には使えません
†暗黒のダークマター† :りんご、もしかしてお前既に
†暗黒のダークマター† :リベさんごめんなさい。私も協力できませんし、まどかちゃんに伝える気もありません
†暗黒のダークマター† :そして出来れば思い留まってください。
†暗黒のダークマター† :貴方の力はそんな事の為に使ってはいけないと思います。
Knight of Rebellion :ふざけるなよ
Knight of Rebellion :どいつもこいつもaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
Knight of Rebellion :korositeyaru
ほむ☆ほむ :ちょw待てよww
Knight of Rebellion :殺してやるよ。
Knight of Rebellion :店長殺す。お前ら公開すんなよ
Knight of Rebellion :公開→後悔
knight of Rebellion :明日の15時にTATSUYA ○○店で人殺しをします
■System>”Knight of Rebellion”がオフラインになりました
■System>”prince”がスクリーンショットを撮影しました
■System>”ほむ☆ほむ”がスクリーンショットを撮影しました
■System>”tac”がスクリーンショットを撮影しました
prince :彼もストレスが溜まってるのでしょう。そっとしておきましょう
ほむ☆ほむ :2ちゃんの晒しスレにさらしちゃおw
Ringo :そんな!ちょっと普通じゃなかったよ!警察とかに行ったらまずいのかな・・・
Prince :警察も相手にしないだろう。さてだいぶ脱線したが反省会を始めよう。
†暗黒のダークマター† :そんな…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おそらくこのコミュニティの仕切り役である『prince』が
会話を打ち切って以降、『河内』の話は出る事なかった。
だが『Ringo』と『†暗黒のダークマター†』は明らかに動揺しており、
これより先のログでは一切の発言をしていない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

           「ッと、まあねぇ。こんな感じですわ。
           『最初』の事件の前日にこのログが警察に送られてきた。
            警察も普段ならこんなの相手にしないんだがねェ。
            たまたま見つけた『刑事』が仕事熱心で、非番つー事もあって
            私服でこのビデオ屋に潜入したわけ」

カタッ     

『阿弥陀羅』が灰皿を机の中央に寄せ、
取り出した『ショートピース』を1本咥え、火を点ける。
もし『稲葉』が喫煙者ならば「吸っても構わない」というサインだろう。

「これから犯行現場の映像を見せるわけだが、
 稲葉サンどうですかい?奴にどーいう印象を抱きました?」

19稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/06(土) 17:10:01
>>17-18
「おっ・・・ようやく『ソレっぽく』なって来やがった」

スクリーン内の状況が一変したのを見ながら、呟く。

「・・・ん?
ちょっと妙だなァ・・・この『超能力』が『スタンド』として、
なんでこいつ、『ゲーム内の知り合い』が
『スタンド使い』だって知って・・・いや、
こりゃ実際に『現実』で接触してんな」
「『阿弥陀羅』さんよ、この『Ringo』の身元は割れてんのか?
こいつの身も『危ねー』ような気がするが」

稲葉は、タバコは(最近やたら『税金』取られるから)吸わない主義だ。
だが人が吸うのは一向に構わないので、『持ってないよ』とサインを示す。

「あー・・・そうだな、今までロクな人生歩んでなかったヤツが、
すげー能力に『目覚め』て浮かれてる・・・そんな感じかねェ」
「もっとも相当『屈折した』浮かれ方だがなァ〜・・・
俺なら、どうやって『儲けて』やろうか、そう考えるんだが、
こいつは『鬱憤晴らし』がしてーだけのように見える」

そう言いながら、ここまで聞かされた河内の『人物像』を考える。
『営業職』での『挫折』。そこからの『転落』。そして『スタンド』……

「・・・そういや、殺す相手はバイト先の『店長』なのか。
『営業』時代に退職に追い込まれたんなら、恨みはそっちにありそーなモンだが」

さて、感想はともかく、いよいよ『本編上映』だ。
何か『ヒント』はあるか? しっかり見ておかなくては。

「さて、どーいう『やり方』見せてくれんのかね、『リベさん』はよォ〜」
「ま・・・あんま『グロ』くねーと良いんだがな。
晩飯食えなくなりそーだ」

20『霧の王』:2016/02/07(日) 00:22:28
>>19
「あァ、連中。一度『オフ会』で会ったらしくて、
 その時にちょいと揉め事があったらしくてねぇ。
 そっちの方は、まァなんとかなったらしいねェ。
                    ナイト
 『Ringo』…『小宮山梨花』には強力な『騎士』が付いている。
 『一般人』相手に粋がってる『河内』が
 殺されるリスク承知でそれとやり合うってのはまぁ考えられんでしょう」

                  ピッ

『阿弥陀羅』がフォルダを開き、mp4形式の動画を開く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『レンタルビデオ屋』の店内の様子が映し出される。
画質は荒く、動きもコマ送りになっている。
店に備え付けられている『監視カメラ』の映像だろう。音声はない。

(映像に出ている数字を見る限り)
平日の昼前という時間にも関わらず店内は混み合っており、
レジには返却やレンタル待ちの客が何人も並んでおり、
レジに立つ『河内』と『店長』らしき中年男性が対応に追われている。

             「あッ、ここ。
              例の私服警官が並んで様子見てるんだが」

荒い映像で見ても『河内』のレジを捌く手際が悪いのは明らかであり、
横に立つ店長がレジの対応をしながら『河内』の方へ顔を向け、
何やら喋りかける。おそらく怒号を飛ばしているのだろう。


                ・ ・ ・

瞬間、店長の頭が潰れたトマトの様に、砕けた。
顎から下を失った中年の体から噴水のよう血が噴き出す。
血、脳漿がレジの上に拡がる。真っ赤だ。
店内の客が脱兎の如く逃げ出す中、
一人残された『河内』は口の端を歪め、静かに笑っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  
        「ッとまあこんな感じだねぇ。
         スタンドってのは映像には映らないんだろ?
         奴さんにも事情聴取したが、しらばっくれてたさ」

        「こんなニュースが世に出回ったらたまったもんじゃねぇから、
         公務員の力を使って『情報規制』させてもらったがね」

 プハァァ〜〜

「そしてコイツは誰も居ない時間帯を見計らって
 オンラインゲームにログインしてまたまた犯罪予告。
 そん次は『強姦殺人』。それも見ず知らずの相手をだな」

21稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/07(日) 00:45:24
>>20
「『オフ会』ねェ・・・ま、そっちは『安全』ってんなら、
それ以上は良いぜ。この件そのものとは関係無さそーだしよォ」

阿弥陀羅が妙に『詳しい』のは気にかかるが、
即座に危険が生じるワケじゃないなら、自分が気にすることではなかろう。
そう判断して、映像に注意を戻す。

「・・・おォ、派手にやるじゃねーか。
少なくとも何らかの方法で『頭を破裂させる』ことが出来る、と。
まあ確かに『物騒』だな。街中歩かせとくにはちと『危険』か」

予想よりは『グロくなくて良かった』と心中呟く。
このくらいなら、まあ、『許容範囲内』だ。

「おうおう、『強姦殺人』とはまた正統派クズよのォ〜・・・
で、そいつはもう『決行』されたのか?」

22『霧の王』:2016/02/07(日) 01:08:06
>>21
「私も『知識』だけはあるが、
 『スタンド使い』になった『経験』はねえ。
 こいつは『パワー』のあるタイプなのかねェ」

自身の見解を述べながら更にファイルを展開する『阿弥陀羅』。
今度は『動画』ではなく『写真』だ。

         「今度は同じ轍は踏まねえと、
          ビデオ屋張ってた奴ともう1人刑事を付けさせた。
          公には言えねえが『拳銃』を持たせてなァ」

写真には股から下がミンチの様に爆ぜた半裸の『女子中学生』の死体。
もう1枚、先程と同じく顎から上が消し飛んだ凄惨な男性の死骸。

「コイツ、新しく付けた刑事を『返り討ち』にしちまったんだ。
 それも『拳銃』を奪って『逃走』…。
 せっかく『スタンド』っていう見えない武器を持ってるにも関わらず、
 銃奪って態々『足』を生やしてるんだ―ーちょいと知恵が遅れてるだろ?」

                カチッ  更にもう1枚。

「不幸中の幸いといいますかね、
 もう1人の刑事は足を撃たれただけで済みましてね、
 奴さんが逃げる間際にスマホで写真を1枚取ったんですが」

『阿弥陀羅』が出した画像には
今まさに退散せんと体を捻る『河内』らしき姿が収められている。
よっぽど焦っていたのか被写体はブレており顔の判別はできないが、
その胸部―ー緑色に淡く光る『∞』のマークが確認できた。

23稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/07(日) 01:58:40
>>22
「うーむ、『パワー』がなくても、『能力』で『破壊』を起こせるタイプも
あるからなァ・・・断定はできねー」

自分の『スタンド』がまさにその類だ、とは言わずにおいた。
次の写真に目を通し・・・その表情がイヤそーなものに変わる。

「うげェ・・・拳銃ってェ『保険』をつけて『大失敗』ってわけか。
だが確かに、これだけの『惨状』を起こせるなら、わざわざ
『拳銃』なんて奪る意味がわからねーな」

腕を組んで考える。

「ナンだろうな・・・考えられんのは、その『拳銃』になんか
放置したらヤバい『証拠』でも残ってる可能性か?
単に『考えたらず』って線の方がありえそーだが」

次の写真に、目を通す。
『∞マーク』を見、その『ブレた』姿を見る。

「変なモンが映ってるな。
『装飾品』じゃあなさそうだなァ・・・『派手すぎる』し『浮きすぎ』だ。
問題は、この人影が『河内』かどうか確証がないことだが」
「少なくとも、カメラに『映る』ってことは『実体』がある。
さっきの『映像』見る限り、河内の『スタンド』は、そうじゃあなかったしな・・・
とすると、この実体化した『マーク』は何の『サイン』か・・・」

「今ンとこ、情報はこれだけか?
あとは・・・取ってった『拳銃』から足がついてたりすんのかね」

24『霧の王』:2016/02/07(日) 23:08:37
>>23
「さてねェ。
 私もない頭を捻ってるがどうにもわからねェ」
 
        「この次は、
         『ATM破壊』、
         更にコンビニ『強盗』。
         その度に『警察官』が返り討ちだ」

  ジュッ    煙草を灰皿にねじ込み火を消す『阿弥陀羅』。

「稲葉サン、警察がこういう事言うのは不謹慎なんだが、
 私はね『犯罪者』って人種に一種の尊敬の念を抱いておりましてね…
 こういうデカイ事する連中は何かしらの『信念』を抱いている。
 いや、もちろん犯罪なんてしちゃあいけないんですがねェ」

             「だがね」

「こいつにはソレがねぇ。
 腐った世界を変えるってデカイ口叩いて、
 やってる事は強姦、強盗、通り魔、怨恨によるコロシ。
 突然手に入った『力』を振りかざしてるだけ。
 確固たる意志もねぇし、頭も悪いし、手口は『お粗末』も良い所。
 人間としては勿論だが――『犯罪者』としても『三流』『最低』だ」

淡々と己が心中を語る『阿弥陀羅』。
抑揚のない喋り口だが、その瞳には
必ず『河内』を『始末』するという『熱情』が宿っている…。

           「証拠はこんだけだねェ。
            そして今足を撃たれた刑事が、
            奴さんがボロを出さねぇかと単独で『監視』してんだが…」

   pr r r r r…

携帯の着信音。
『阿弥陀羅』のポケットの中からだ。

25稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/07(日) 23:26:46
>>24
「あー・・・『恨み』晴らして、その後は『性欲』、で『金銭欲』かァ。
まあ、『生物』的には本能に忠実と言えなくもねー。だが」

ドガッ

テーブルに、拳を落とす。

「『カネ』を『後』に回すってのは・・・許されねーな。
『性欲』も『怨恨』も・・・『カネ』の前では『取るにたらねー』」
「つまりヤツに全く『同情の余地』はねー・・・と言い切らせてもらうぜ。
この『稲葉 承路』、全力でやらしてもらう」

何か理由は違うようだが、ともかく『阿弥陀羅』に同調する。

「お・・・『タイミング』がいいじゃあねーか。その『刑事』からなんじゃねェか?
何か突き止めたかもしれねーし、出てみなよ」
(ま・・・全く『間逆』の『悲報』って可能性も0じゃないがね)

26『霧の王』:2016/02/07(日) 23:45:55
>>25
明らかに一般人のそれとは違う『稲葉』の『価値観』。
だが彼の物差しにおいても『河内』は立派な『悪人』だ。
理由は違えど『阿弥陀羅』に同調、決意を表明する。


       「おォよくはわからねえが、
        よろしく頼みますわ――っと」

              ピッ
取り出したガラケーを取り、
電話の応対をする『阿弥陀羅』。

               「私だが」
               「ああ、ああ」
               「了解した。では」
                 ピッ

「稲葉サン、正解だ。
 今、『河内』が『廃ビル』の中へと入ったらしいですわ。
 おそらく此処が奴さんのアジトだ。
 此処なら一般市民を巻き込む事なく『始末』できる。
 来て早々で申し訳ねえんだが、お願いしていいかね?」

27稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/07(日) 23:59:27
>>26
「ほォ〜・・・ズイブン『話が早い』な。
ま、そんだけスピーディに『儲かる』んなら悪くねェぜ」

そう言って、立ち上がる。

「任せときな。しかし『廃ビル』か・・・」
(『資産価値』とか無さそーだな・・・どっかで
『弾薬』見繕う必要がありそーだぜ)

「すぐに発つ・・・時に、『足』とか用意してくれたりしてンのかね」

28『霧の王』:2016/02/08(月) 00:20:49
>>27
「『足』なら、ありますわ。
 『現場』に乗っていくには嫌味すぎてアレなんですが、
 『婿殿』に貰ったもんで無碍にはできんくてねェ」

        チャリン

スーツのポケットの中から車のキーを取り出す『阿弥陀羅』。

「んで、どうするんだい?
 なんか『準備』が必要だっていうなら寄っていくが。
 ある程度なら私が身銭を切れるが」
(*何か必要なものがあれば次レスで提示していただければ
 判定いたします)

29稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/08(月) 00:51:08
>>28
「『婿殿』?
あッ・・・なんか『金目の匂い』がするぜ」

『阿弥陀羅』の口振りに『高級車』の気配を感じ、
(こんな時になんだが)思わず目をギラつかせる。

「有り難く乗ってかせてもらうぜェ・・・ん?
いやいや、そこまでしてもらうわけには・・・あー、待てよ。
ちょっと寄ってきたいトコがある」

しばらく考えて、道中で『阿弥陀羅』に『質屋』に向かってもらう。
そこで一番『高い』商品に『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を『接続』。
その『金銭的価値』を稲葉の身につけている『ネックレス』に移す。
まあ『100万』ほど溜まれば『十分』だろう。
それをその場で『質に入れ』、即カネに変える。
店によっては『数分』で取引が済むらしい
(参考:ttp://9609.co.jp/question/reason.htm)
ので、そこまで時間は取られないだろう。
そしてそのカネを元手に、最低『10万』から、『貴金属』を買いあさる。
『カネ』を手放すのは惜しいが、元は『他人のカネ』。
そして、このあとの更なる『見返り』のための『先行投資』と考える。

時間に余裕があるようなら、ついでに『スーパー』にでも寄って
『水風船』を一袋買い、どこか『公園』で水を入れていきたい。

30『霧の王』:2016/02/08(月) 22:26:27
>>29

      「了解だねぇ。
       そんじゃあ」

『阿弥陀羅』の『レクサス』に乗り、質屋へと向かう『稲葉』。
『エンジェルシティ・アウトキャスツ』の『取引』を介す事で、
『価値』を『永続的』にするという『特性』を利用し、
『阿弥陀羅』に身銭を切らせる事なく『100万円』分の指輪を手に入れる。
(『30万円』の指輪×2、『40万円』のネックレス)

          「…はァ、なるほどねェ」

苦せず『大金』を入手した『稲葉』だが、
『換金』の過程を横から眺めていた『阿弥陀羅』の顔色は険しい、
『仕事』が済んだら『阿弥陀羅』に渡しておくのが『懸命』だろう
(*100万円相当の『貴金属』を使用できるのは今ミッションのみ。
 ミッション終了後に強制的に『回収』させていただきます)

後に雑貨屋に寄り1袋10枚入りの『水風船』を購入し、
水を入れて膨らませた(どのように携帯するか明記をお願いします)

31<削除>:<削除>
<削除>

32『霧の王』:2016/02/08(月) 22:39:45
          ブロォォォ…

          『準備』を済ませ、走らせる事十数分、
          『工業地帯』に差し掛かった所で、
          『稲葉』を乗せる『レクサス』が不意に停車する。
          
          「さて、ここだ」   バタムッ

車から降り助手席の扉を開き、
『稲葉』に降りるように促す『阿弥陀羅』。
眼前には何の用途の為建設されたかすら伺えない程に
朽ち果てた『廃墟ビル』が建っていた。人気はない。
(ttp://www.pstudio.co.jp/img/upload/studio/42/2012061711354449.jpg)


                  「さてと、此処で
                   『相棒』が待ってる筈なんだがねェ」

携帯を取り出し見張りの『刑事』へと電話を掛ける『阿弥陀羅』…。
それらしき人物の姿は伺えない…。

33稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 01:24:09
>>30-31
「いや・・・ハハ、モチロン仕事が終わったら
『提出』さしてもらいますわ・・・モチロンねェ〜」

『警察』の前で『やりたい放題』過ぎたな、
と反省しつつ『弾薬』を確保した。
『指輪』は両手中指に取り付け、『ネックレス』は首に掛けておく。

『水風船』はスーパーの『レジ袋』に、入るだけ
(5、6個だろうか)入れて、片手で持っていく。

…………

そして、『廃ビル』の前に立つ。

「うへェ・・・こりゃダメだ、『資産価値』0だわ。
いや0っつーか・・・『負の遺産』って感じだなァ」

目の前で連絡を入れる『阿弥陀羅』を見る。

「・・・なあ、本当にココで合ってんだよな?
人の『気配』がさっぱりしねーぜ」
「俺ァどーも『不穏』な気がするんだけどよォ〜」

……一応、いつでも『エンジェルシティ・アウトキャスツ』が
発現出来るよう、気構えはしておき、人影はないか周りを見回す。

34稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 02:22:54
>>33
>『水風船』はスーパーの『レジ袋』に、入るだけ
>(5、6個だろうか)入れて、片手で持っていく。

寄ったのは『雑貨屋』だったのを失念していたので訂正。

『雑貨屋』で何か商品を入れるための『袋』の類をもらっていれば、
『水風船』はそれにいれていく。

そうでないなら、水風船を梱包していた袋に入れて持っていきたい。

36『霧の王』:2016/02/09(火) 23:24:10
>>34
(『阿弥陀羅』の車の中に放置されていたコンビニのレジ袋を拝借し、
『水風船』を5個入れて手に持った)

         「ああ、えっと、そう。
          じゃあこっちに来てくださいな」  ピッ

         ドスドスッ

         「す”み”まぜぇ〜〜ン〝」

『阿弥陀羅』が電話を切って数秒後、ビルの裏手から声が。
現れたは、ぶくぶくに肥えた『ホーステール』の女。
恵比寿様を連想させる肉付きの良い頬、
目は脂肪で埋もれ糸のように細くなっている…。

           ズルズル ズルズル…

育ち過ぎた瓜のように太い脚、その右足には『包帯』が巻かれており、
痛みを庇うような歩き方で『稲葉』達へと駆け寄っていく。

              「えぇと、稲葉サン。
               彼女が『河内』を尾行している『刑事』の
               『松本えね美』さんだ」

    「よ”ろ”しぐおねがいじます”ぅ〜〜ッ。
     『河内』は”このながにいるみだいですぅ。フゥ〜〜」
                     スッ

歩み寄ってきた『松本』が、
人懐こい笑みを向けながら稲葉へ握手の手を差し出す。

37稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/09(火) 23:37:53
>>36
「ん、ああ・・・何だ、『裏手』にいただけかよ・・・!?」
(何かすげェの出て来やがったッ)

『マシュマロ』等という形容では済まない肉厚のフォルム!
これにはさほど外見に頓着しない稲葉もビビった!

「お、おォ・・・尾行ごくろうさん。後は任して、
その、なんだ・・・色々『大変』そーだから休めよ」

グッ

でも『握手』はする。

「尾行中にヤツの行動について何か・・・分かったこととか、
こう、奇妙だったこととか、あったら教えてくれ

38『霧の王』:2016/02/10(水) 00:13:44
>>37

ギュッ   「おぉねがいし”ま”あす”」

内心その個性的な容貌に戸惑いながらも、
『松本』の握手に応じる『稲葉』。
肉付きの良い手汗に塗れた『松本』の手は
まるで生肉を素手で掴んでるような感触だった…。

          「な”に”言ってるんでずがぁ
           『河内』はぁ私が追っでいる獲物です コフッ
           アイツ私のぉ”目の前で、人を何人も殺じでるん”です。
           許じぢゃあいげまぜん!!! んっ!!
           わだし達もぉ同行じまあす!ねっ阿弥陀羅さん!!」

「お、おお…。
 ま、まあ流石に一般市民を殺人者と二人きりにする
 ってわけにはいかねえんですわな…。
 彼女も『ルパン』に対する『銭型』みてえに、
 妙なライバル意識を燃やしてるみてぇで…。
 足引っ張らないように努めるんで…まあそんな感じですわ」


        「ええと!どうやら”『河内』ばぁ
         ごごを根城にしてるみだいでぇず。
         動ぎはありまぜんが、もじかしたら『警察』がら盗んだ
         『拳銃』もごごこに隠してるがもじれまぜんっ!!」

39稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/10(水) 17:25:52
>>38
「ハハ・・・よろしくな(手ェ洗いてェ――ッッ)」

未知の触感に、可及的速やかに手を離す。

ゴシ ゴシ

「そりゃ『職務意識』的にはそうだろうけどよォ・・・
二人とも、ムチャはすんなよ」

『両方』死なれたら、報酬を受け取ろうにも
『立会人』がいなくなってしまう。
もっとも、それでも『ヤクザ』を通じてカネが入るのかもしれないが……

「『拳銃』か・・・実際そこまで『有効射程』はねェ。
素人が使えば更に『精度』も落ちるだろーし、
『遮蔽物』も多そうだが、まあ警戒するに越したことはねェな」

「んじゃ、行くとすッか。『裏口』とかあったらそっちから入りてーな」

松本に尋ねつつ、移動を開始する。裏口があるようなら、彼女に案内してもらう。

40『霧の王』:2016/02/10(水) 23:44:46
>>39

         ゴシ ゴシ

松本に見えないように手を拭い、
内心、金の支払いを心配しながらも、
『松本』に先導を頼む『稲葉』。

                「わ〝がりまじだぁ〜ッ
                 ごっぢですぅ、づいてぎてくだざぁ〜ッ」

                 ドスッ  ドスッ   ドスッ

                『松本』がその巨体を揺らしながら、
                塀伝いに『稲葉』と『阿弥陀羅』を誘導する。
                やはり足が痛むのか歩き方はぎこちない。

「ぞぉいえば、
 稲葉ザンって『ズタンド』っでのぉ、
 もっでるんでずよねェぇ〜〜ッ。
 どんなのなんでずかぁぁ?」
                       「松本?
                        そんなの聞いてどうするんだい?
                        どうせ私達には見えねえんだぞ?」
 「はいっ!だがらごぞですよぉ〜ッ。
  見えない状況で前に立ったりじだらぁ、
  足ひっぱっちゃうじゃないですがぁぁ?
  稲葉ザンさえよければぁ〜、どんなのが教えてくださぁぁい」

41稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 00:05:59
>>40
「うーむ・・・やっぱ怪我を押して無理しても
『得』はねーと思うが・・・まあ、そういうこっちゃないんだろーな」
「俺には分かんねー世界だが、邪魔にならん限りは『尊重』するぜ」

喋りながら、『松本』についていく。

「ん? あァ、俺の『スタンド』か。
一言で言うと、典型的な『遠距離型』・・・正確には『飛び道具』だぜ。
だからまあ・・・なるべく、『河内』と出くわした時は、
俺との『直線上』には入んないようにしてくれ。巻き添えで死にたかねーだろ」

そう二人に伝える。

「ただ『寄られる』と正直『キツい』からよォ、
付いてくるんなら『偵察』はちょくちょく頼むと思うぜ。
その辺は・・・まあ、『警察』なら心得があるだろーし心配はしてないけどよ」

42『霧の王』:2016/02/11(木) 00:16:04
>>41

       「あっ」「あ”ッ”」
       「ありがどうございまずぅ〜〜ッ」

       感激の余り、その場で手振りをする『松本』。
       その様はまるで踊る『豚』のようだ…。
       一番後ろの『阿弥陀羅』も苦笑しています。

       「ぜっだいに足ひっぱりまぜんがらぁぁ〜っ。
        遠距離の飛び道具でっ!直線上に立つなっ!
        ですねぇ〜ッ!わッがりまじだぁ〜〜」

「おい松本…。
 遊んでないで準備してくれねぇかね?」  「はぁい」
  
   スチャ   スチャ

『阿弥陀羅』に諫められた『松本』が
ボンレスハムの紐のように巨体に巻かれたホルスターから
ニューナンブを取り出しその引き金に指をかける…。

43『霧の王』:2016/02/11(木) 00:23:49
『松本』に先導され裏口、
正確に言えば裏手に空いた巨大な『穴』から
『廃墟ビル内部』へと侵入する『稲葉』と『阿弥陀羅』。

黴臭い匂い、コンクリートが剥き出しの内装、
電気が通っていないのかビル内部は非常に薄暗いが
太陽光が窓から入ってきており、視界は今の所問題はない…。
( ttp://www.pstudio.co.jp/syosai/?id=42)
(『稲葉』達の現在地は『1F』の一番上)

             「あれぇェ〜ッ!!
              『河内』どごでずかねぇ〜ッ!!」

静寂と緊張感に包まれたビル内に、
『松本』の間抜けな声が響き渡る…。

44稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 00:44:47
>>42-43
「アレで本当に『引き金』が引けるのか・・・?
いや、気にしたら負けだな、多分よォ〜」

『松本』の指の太さに突っ込みをいれつつ、
『廃墟ビル』の中を見渡す。

「・・・いきなりの『吹き抜け』だな。
こりゃ『視界』通りまくりだ、俺が敵なら・・・こんなとこには潜まねー」

つまり、ここにはいないだろう、と判断し、自分から見て左手側
(地図なら右上)を見る。

「って何を『自己アピール』してやがるッ!
『河内』が普通に表から逃げたらどーすんだ」

松本の言動に突っ込みを入れつつ、
何かそれに『反応』して物音がしないか耳を澄ます。
人気のない『廃墟』、建材はコンクリート。音はよく『響く』はずだ。

45『霧の王』:2016/02/11(木) 00:56:31
>>44


      「あ”あ”ァ〜〜っ
       私っだらぁぁ〜〜。
       本当にずみまぜぇん〜」  ペコォォーッ

巨体を折り曲げ頭を下げる『松本』。
(そして『稲葉』の突っ込んだ通り、
寸詰まりの指は引き金に食い込んでいた…)

               クルリッ

左手の階上に続く『階段』に視界を向け、
残された4感を用いて、
『異変』を感知しようと試みる『稲葉』。


           ドスッ   ドスッ  ドスッ

上の方から微かに足音が、聴こえた…。

             「ビンゴ。
              どうやら奴さんは『下』じゃなく『上』だ」

46稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/11(木) 01:05:38
>>45
「ん・・・早速動き出しなすったか。
しかし妙に足音が『重い』な・・・」
「アンタら、『河内』の『パーソナルデータ』は把握してっか?
『体重』ってどんなもんだ?」

二人に尋ねる。

「で・・・上から下りてくるなら、『階段』通るよなァ、普通よォ〜・・・
問題は『どっち』使うつもりか、ってことだな」

足音を、下から追う。『北東』と『南西』、
どちらの階段を使うつもりなのか、見極めたい。

「もっとも、相手が『スタンド使い』なら」
「『予想外の移動方法』ってのは、常に警戒しとくべきだがな」

47『霧の王』:2016/02/11(木) 23:49:13
>>46

「『河内』の体重でずがぁ〜ッ。
      見た目は中肉中背ぃ〜〜ッ。
      わだじの半分ぐらいの体重でずがね”ぇ〜〜ッ。クフッ」

    「…だそうだ」


  カンッ   カン   カン…

『北東』の階段から聴こえる、
慌しい足跡はどんどん遠くなっている…。
どうやら『上』へ『上』へと移動しているようだ…。

48稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 00:14:23
>>47
「は、半分・・・・・・」

ド ド ド ド ド ド ド ド

「アンタ一体『何kg』・・・いや、いい。やっぱいい」

想像を絶する答えだったが、ともかく別に『太って』いないのは分かった。
そしてその足音が、小さくなっていく……?

「『逃げる』・・・いや、そいつはおかしいか。上にいったって、逃げ場はねえ。
と、すると・・・自分の得意な環境に『誘い込む』つもりか?
または、上階に何か『武器』を置いてあるとかも有り得るぜ」
「まあひょっとしたら単に『パニクってる』だけかも知れねーがなァ〜ッ!
割と『行き当たりばったり』な野郎っぽいしよォー」

どちらにせよ、ここは急いで追うべきだ。
北東の階段に向かい、上階へと進む。
一応上方からの『奇襲』には警戒しておこう。

49『霧の王』:2016/02/12(金) 00:28:59
>>48
『松本』の想像に堪えない返答に思わず絶句する『稲葉』だが、
即座に切り替えて階上へと逃げる『河内』を追う為、
『松本』と『阿弥陀羅』を先導する形で階段を駆け上るッ!

ザムッ!
         ―ザムッ!

まずは2階へと到達ッ!
周囲を見渡すが『河内』の姿は見えない…。

                      カラッ カラーンッ

50稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 00:41:29
>>49
「・・いねえな。
いや、そりゃあそうか、こっから更に『登る』音が聞こえたんだしな・・・」

>                      カラッ カラーンッ

「・・・!
『阿弥陀羅』さん、そしてブ・・・『松本』よォ、ちょっと『開けた』とこに出るぜ。
それと・・・『何か聞こえたか』?」

『物音』に反応し、一旦『二階』へと出て、
二人に尋ねることで『スタンド』の『物音』かどうかを確認する。

音は、『上』から聞こえただろうか。『どの辺り』まで分かるなら御の字だが……
また、稲葉にとって『聞き覚え』のある『音色』だったか、思い起こしたい。

「妙な物音がした・・・
何をビビってんだ、と思われるかもしれねーが、
俺ァ能力的に『奇襲』には正直強くねえんでな」
「さっきの足音が、階段に『誘き寄せる』策だって可能性も否定できねえし、
向こうの能力はまだわかってねえ。警戒するに越したことはねー」

51『霧の王』:2016/02/12(金) 01:04:55
>>50
突如として聴こえて来た『物音』を警戒し、
階段の踊り場から『二階』へと移動する『稲葉』。
その軽い『筒状』の音の正体を確認せんと目を向けるが…


      コロォッ

             コロォッ  コロコロ…

      「稲葉サンッ!」        
                 チリリリ…  「『煙幕』だッ!」

  シュボォォォォオオッ!!!


足元に転がっていたのは多量の筒状の『発煙筒』。
封が開けられたそれは『稲葉』が認識すると同時に、
真っ青な煙を吹き出しッ!3人の視界を覆い隠すッ!
『河内』の野郎ッ!壁に隠れて階段の上から放り投げてきやがった!

52稲葉 承路『エンジェルシティ・アウトキャスツ』:2016/02/12(金) 01:31:26
>>51
「煙幕ゥ!?
姑息な真似しやがるじゃねーかこの野郎ッ!
しかしこーいうマネすること自体、『近づかれたくない』って証明でもあるな」

あるいは『煙幕』の中で仕掛けてくる可能性もある――が、
奴の攻撃手段は、二度の『犯行』を見る限り、少なくとも『近づく』必要があるはず。
階上からこちらに接近してくるなら、そこの階段を通らねばならない。

「一旦『視界』を確保すんのを優先だ、下がるッ!
流石に『見えねー』まま戦うのは『丸損』だ」

二階も、階段から出てすぐは『吹き抜け』になっている。
『煙幕』の届かない距離まで移動し――

「・・・やってくれるぜ。
だがこの隙に下りよーとかは考えるなよなァ」

『エンジェルシティ・アウトキャスツ』を右手の『指輪』と接続して発現、
『階段』の方に銃口を向ける。
もし『階段を下りる音』が聞こえたら、迷わず『弾幕』をそちらにバラまく。


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