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【個】『学生寮 清月館』

932甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2023/12/24(日) 12:28:10
12月24日 >>933の部屋
本日はここでクリスマスを過ごすようだ

自由の場が埋まってるからここを使っているだけで
別に学生じゃなくても良いし部屋じゃなくても自宅でも良い

933甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2023/12/25(月) 20:06:32
>>932
エッグノッグ、シャンメリー、コカコーラ等
みんなバラバラの飲み物を飲みながら話をする
クリスマスは何の映画を見るかについてだ

阿部マリア「だから、クリスマスはホームアローンだって言ってるじゃありせんの!!!」
クリス「ホームアローンは金曜ロードショーでやっただろ、ダイ・ハードを見るべきだよ」
マリア「クリスマスにダイ・ハードを見るべきなんて科学根拠はないだろうが!!!」
あま「ジングル・オール・ザ・ウェイでしょ」

意見もバラバラだが、食べるケーキは一緒だ
ネットで注文したケーキを開封するあま公達だったが…

マリア「おい、ケーキが崩壊してるじゃありませんのッッッ!!!」
クリス「うわぁ、これは酷い…」
マリア「どこの店に注文したんですの貴様ら!?」
クリス「高島屋…」

高島屋のぐちゃぐちゃのケーキを見てどうしたものかと悩んでいると

りん「こんな事もありうかと思って、作っておいたよ〜」
マリア「おぉ!気が利くじゃありませんのりの字!」
クリス「いや、それって…」

りんの作ったケーキをホール毎手掴みで食らうマリア

マリア「おぉうめぇ…う…」
マリア「うげ…げ…」

りん「あっ、ごめん」
クリス「やっぱり鈴蘭ケーキだったか…」

クリス「まぁ今はケーキを食べよう」

高島屋のストロベリーフリルショートケーキを食べるあま公達

りん「うん、ちゃんと美味しいね」
クリス「まぁ食えなくはない」

マリア「……」ピク ピク
あま「これは?」
クリス「後で病院に連れてこう」

           ★
            [~] ))
          (( [~~]
          [~~~~~]
  ∧__∧    [~~~~~~]
 (;`・ω・) [~~~~~~~~~]
 /    O━━━━━
 しーJ
               ミ ★
              ミ [~]
               [~~]
       アッ !  [~~~~]
  ∧__∧て  [~~~~~~~]
 ( ´ ゚ω゚) [~~~~~~~~~]
 /   O━━━━━
 しーJ

   ∧__∧ 
  ( ´・ω・) /~~ヾ
c(__U__U /~~~~ヾヽ★

              終
            制作・著作
            ━━━━━
             ⓃⒽⓀ

934雑賀 王城『候補生』:2024/05/25(土) 17:46:09

「―――――――さて、っと」
 

            ピンポーン


インターホンを鳴らし、入館する。
学生証を持っている事もあるので、
特に止められるようなことも無いだろう。

(『猿田君』の話では、ここに『魔法使い』か、
 その『関係者』…・・『者』? がいるらしいが。
 ま、早々都合よく見つかりはしないにせよ、だ)

       ザッ

(策無く町を歩き回るよりは見込みがあるからな。
 まァ、それでこの前上手くいったのはあるんだが)

『寮生』ではない生徒の出入りは、
珍しくはないとはいえ目立つものだ。

周囲を見渡している『雑賀』のような様子は特にだろう。
もっとも、声をかけられるためにそういう仕草をしているのではなく、
『魔法』らしき現象でもないか、という視線ではあるわけだが……

―――――――――――――――――――――――――――――――
●『魔法の呪文はおこのみで!』関連の活動です。
  対応いただける方は、以下の詳細を確認の上よろしくお願いいたします。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1655987686/319

935一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/25(土) 23:18:03
>>934
「はーい」

中から出てきたのは涼しく刺すような玲瓏とした風貌のあどけない少年。透き通った肌は血管が薄く見えて、淡い青色に微かなエメラルドの反射が混じる瞳。
ウルフカットの白髪。総じて生命印刷コピーの失敗と言える奇妙な外見だ。
そして、その少年にどこか傲慢なところのある、明王様に似た顔つきの自尊心が強そうな強面の老人が殴り込むが…
全身に十字架の意匠があるスタンドに指一本で止められている。

「もうスタンドに関わるのはやめなさい!」

「いや、スタンド使いである限りは無理だよ。それ」

修羅場が発生していた。

936雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 00:29:30
>>935

       「はッ!?」

(……おいおいおいおいおい、どうなってるんだ?
 いや、本当にどうなってるんだ!?
 親子喧嘩……ッてことでいいんだろうし、
 こんな所でそれはそれでどうかと思うがッ)

        (『スタンド』!
         間違いなく『魔法』だッ)


「…………………あ、ああ、どうも。
 開けてくれてありがとうございます。
 しかしまァ、その。まずい時にお邪魔しましたかね」

      フッ

内心の動揺を顔に出さない努力をしつつ、
インターホンに応じてくれた『少年』を見る。

(白い肌だ。『アルビノ』か。
 こーゆー感想も失礼に当たるんだろうが、
 個人的には…………)

「なんでって、何せ……ぼくも。
 『スタンド』に関わろうとする人間なものだから」

           (『美しい』ものだな。
            おかしな意味じゃあなく)


『あえて』修羅場に飛び込むことにした。
これを避けて『魔法使いを探す』というのは、
あまりにも『逃げ』の姿勢といえる。
成功者は『君子』であってもいいだろうが、
これから掴む成功は『虎穴』の中にあるものだ。

「それ……『十字架』のそれが、貴方のスタンドですか?」

光景を見たら『そりゃそう』なのだが、
『雑賀』の口調にはあまり『確信』がない。
『人型スタンド』を見た経験がまだ無いからだ。

いずれにせよ……『殴りかかられる』くらいの覚悟はしたつもりだ。

937一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 01:10:02
>>936
彼の父親らしき人物は必死に殴り掛かるが近距離型……それも相当、高い精密動作性とパワーを兼ね備えたスタンドに指一つで押さえられている。

「あ、アンタもスタンド使いなのか! 頼む!
 この子をスタンド絡みの事件に巻き込まんでくれッ!!」

だが、スタンドを発現するアルビノの少年は諦観を滲ませながらあしらう。
これがスタンド使いと非スタンド使いの差だと言わんばかりに。

「私は二十人も人を斬ってきた。スタンド使いとスタンド使いは
 引かれ合う宿命。スタンド使いにとっての呪い」

「この間の事件で学んだんだ。街のために命を使うと…」

少年のスタンドが老人の頭に触れると彼は項垂れ身体全体の力が抜けて倒れてしまった。
一般人には修羅場だが能力まで見れるという好奇!
上手く少年を丸め込めば…?

「お騒がせしてすいません。中一の一抹貞世というものです」

「見えてる…? 私の『ディヴァイン・インダルジェンスが…?』」

「あぁ、これは義父が私を心配してのものですから。
 ちょっと『鎮静』しているだけです」

相当な修羅場を経験しているのか、フレンドリーなのか…
意図せずに『スタンド名』とスタンド能力について情報が知れた!

938雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 01:44:15
>>937

「…………いいや、残念なことに。
 ぼくはスタンドを『使えない』状態でしてね。
 『見えるだけ』なんです。だから『止められない』」

       (…‥呪い、命、か。
        この年で随分な話だが、
        『志』に年は関係はないか)

「『スタンド使い』は『スタンド使い』でしか。
 ……だからこそ、宿命と言われるのでしょう。
 貴方の懸念は、恐れはもっともです。
 ですが『自分がやらなきゃいけない』と、
 そう思う気持ちの方が…………ぼくは強く分かる」

倒れゆく『父親』らしき男に視線を向け、
可能であれば崩れ落ちるその身を支え、
倒れても問題がなさそうな場所に横たえる。

間に合わない可能性の方が高いだろうし、
体躯に恵まれ、それなりに鍛えた雑賀でも、
相当に手こずるのは間違いないだろうけど。

「『高三』の『雑賀 王城』だ。よろしく。
 それで……あー、お父君は問題ないのか?
 『鎮静』って言い方からするに、
 問題無いッてことなんだろうが」

     ディヴァイン・インダルジェンス
      (『神与贖宥状』とはな……
       『そのもの』のような名付けだ)

                チラ

「相当手慣れてるようだね。『スタンド』の使い方ッてやつに」

『事件』というワードや、彼の父の様子から、
『修羅場』……『一抹』にとってのそれは、こんな次元じゃあないと分かる。

939一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 02:21:59
>>938
「スタンドが見えるのに使えない…?
 そんな状態が…知らなかったです…」

「あぁ、これはですね。私のスタンドは『悪感情』を『鎮静』する
 のですがーーーーその先の『安息』という能力です」

「対象の精神を『完全安息』にする。完全安息の対象は痛みや苦しみを忘れ、また、ありとあらゆる感情が抑制され、さながら起きながら眠っている状態となるんです」

彼の義父はスタンドが頭を鷲掴みにして立たせている。
この一抹貞世という少年は二十人も人を斬ったという。
しかし、雑賀に相対する一抹は物腰の柔らかい少年だ。
それに彼のスタンドには『刃物』など一切無い。
この『ディヴァイン・インダルジェンス』にはまだ『何か』ある。

「いや、スタンド使いはスタンド使いでしか倒せないけど…
 まるで『引力』でも働いてるように引かれ合うんです」

「そう、私と貴方が偶然にも出会ったように
 これを知らないとは…もしや、スタンド使い歴は長くない…?」

何だかスタンド使いを珍しいものでも見るような雑賀に違和感を覚えた。
何も知らないならある程度の知識は教えねば…

「はっきり言って『インダルジェンス』は戦闘向けじゃないし、
 能力もサポートと言うには中途半端」

「それでも私は戦ってきました。この『慈悲の刃』で」

『インダルジェンス』の手の甲から『20cm』の長さの刃が音もなく突き出た。
何も知らなければ突き刺され手足を斬り刻まれるだろう。

「刃の傷は『無痛』で耐久性も大したことない隠し刃です」

「ところで『アリーナ』『エクリプス』『供与者』という
 言葉に聞き覚えは…?」

940雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 03:21:49
>>939

「なるほど……そりゃあ、すごい能力だな。
 ん? ああ、そうだ。これは相当『特別な状態』でね。
 ぼくも、ぼく以外で『こう』なヤツはほぼ知らないな。
 もっともスタンド使い自体もほぼ知らないんだが……
 学園とは逆で、君はぼくの頼もしい『先輩分』というわけだ」

『スタンド』について語ってくれる一抹に対して、
雑賀は特に嘘偽りのない言葉を返していく。

「あァ確かに――――スタンドが見えるようになってから、
 急激に何人ものスタンド使いに会うようになった。
 『気づいてなかっただけ』とする事も出来るだろうが、
 より自然なのは『引き合ってる』って解釈のほうだ。
 ついでに、より『イカしてる』解釈でもあるだろうな。
 『引力』……詩的な言い方だな。嫌いじゃあない」

       フフッ

「そうなると、ぼくら一人一人が『星』のようなものか」

その反応から、一抹はこの貴公子然とした先輩が、
スタンドについては素人同然なのはますます見抜けるだろう。

「『慈悲の刃』ね……」

         (戦いに向かない……物は言いようだな。
          確かに『戦闘向け能力』じゃあないが、
          この武器! そしてメンタルケア。
          『戦場』にいればどれだけでも活躍するだろう。
          ……恐らくこの彼の『戦いぶり』もあってな)

「なるほど、そりゃあたいそう慈悲深い性質だ。
 いや、教えてくれてありがとう」

『ディヴァイン・インダルジェンス』については、
これまでに得たスタンドの情報よりも数段『深く』理解できた。
彼から感じる『戦闘経験』への自負と共に、内心畏怖を覚える。

「……いいや、どれもいまいち聞きなじみはないな?
 少なくとも『そう』名乗ってる人間には会ったことがない。
 ああ、『道具屋』とかいうのは聞いたことはあるが……
 不勉強で悪いんだが、もしよければ教えてくれないか、『先輩』?」

941一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 05:04:39
>>940
「そうかな? でも、様々なスタンドを見てきたけど『精神干渉』に
 関するスタンドは『インダルジェンス』しか居なかったです」

「この『引力』がまた恐ろしいもので『供与者』と親善試合で
 手足雑巾絞りにされるわ、夢の世界でスタンド殺人鬼たちの
 野望を阻止に行ったら毒だのバジリスク操るスタンド使いに
 顔面陥没やら刺されたりして…」

「友達の助けに行ったら『エクリプス』最盛期の幹部が悪霊に
 なってて、片方はウィンクで束縛したり瞬間移動してスタンドが
 純粋に強いわ、私が相手したのも槍が止まらない限りは全てを
 弾く意味不明な強さのスタンド使いで腹を刺され…」

「他にも色々ありますが省略しましょう…
 スタンド使いになるということは一年中死ぬ目に遭う。
 これは呪いです。あなたが本格的にスタンド使いになれば…」

この一抹という少年。嘘でなければ全身に怪我を負わない場所が無いほどの修羅場にぶち込まれている。
雑賀もスタンド使いになれば一抹の如く死ぬような目に…?

「あと、えっと、この街にはスタンドを与える『音仙』『欲の部屋』
 というスタンドを一般人に与える三人のスタンド使いがいます」

「この街にはかつて『エクリプス』という悪逆の限りを尽くした
 スタンド犯罪集団がいて、この街の裏を取り仕切る『アリーナ』
 の逆鱗に触れとんでもない大戦が起きたようです」

「『エクリプス』構成員は皆殺しにされたようですが『悪霊化』や
 裏でこっそりと生き残ってる残党も少なくないとか…」

「『アリーナ』は基本的に裏社会に何かしたり金にならないことは
 しないようです。治安維持は最低限しますが金のためです。
 普段は裏闘技場というもので稼いでますね」

「一方で『供与者』たちは手に負えないのか『アリーナ』は無干渉
 『道具屋』『欲の部屋』。彼らと戦いましたがスタンドを自由自在に
 取っ替え引っ替え使うトンデモない方々でした」

「さて、『アリーナ』も一枚岩ではありません。私が知る限りは3つ
 『エクリプス』を狩りまくり影響力と鉄火場度合いでは一番の
 『タダヒト』派。あっ、連絡先ありますよ」

「一時期悪しきスタンドに憑かれた私を保護した『フーヴィアン派』」

「最後は『アリーナのド底辺』にして汚点、『最中派』
 負けた女性ランカーを凌辱するカスでクソみてぇな派閥です」

「石柱をぶん投げる相手と戦って勝利!!
 と、思ったらいつの間にか私が『最中派』所属にされていたのです」

「と、この街の歴史はこんなものでしょうか?
 不安なら信頼できるスタンド使いの連絡先を教えましょうか?」

この小さな身体でどれだけの体験をしたらそんな知識を得られるのかというほど街の裏事情を語った一抹。
二十人斬ったというのも本当かもしれない…?

942雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 13:06:06
>>941

『一抹』からの丁寧な説明を、
細かく相槌を挟みつつ聞いていた『雑賀』。

      「…………………なるほどなァ」

(『作り話』…………にしちゃあ『精巧』すぎる。
 後々どこかで裏をとる必要はあるだろうが、
 全く……『魔法』の世界も一筋縄じゃあいかないな)

「あー、なんだ。まずは礼を言わせてくれ。
 多分だが手慣れたスタンド使いの中でだって、
 ここまで色々知ってるヤツは多くないだろう。
 修羅場に突っ込まないと知り得ない話もあるし……
 そこで得た『コネクション』もあるわけだからな」

この『一抹』少年は、相当『深い所』にいるようだ。
少なくとも『猿田』や『エリー』とは少し違う。
彼らが『至らない』というわけではないのも、
彼ら自身の『スタンドへの慣れ』から伺える。
『一抹貞世』が、ある種の『特異点』なのだろう、と。
  
     (『二十人斬り』……
      それも『イメージ』じゃあなさそうだ。
      だが同時に随分世話焼きなヤツでもある。
      危なっかしい……と取ることも出来るな)

「深く聞きたいところは色々あるわけだが……
 一つだけ宣言させてもらうとすれば、
 『呪い』は当然、試練として受け入れるつもりだ。
 ぼくは『スタンド』を使って成したいことがある。
 あぁ、もちろん進んで他人と争う気はないんだが……
 そういう機会が来ることは、元々織り込み済みだ」

      「『体験』していない以上は、
       泣いて後悔するかもしれないが……
       泣きながらでも進みたい道がある」

『一抹』の心配にだけは、返答をしておく。

「連絡先は……ありがたい申し出じゃああるわけだが、
 そうだな、一旦『一抹君』の連絡先だけを教えてくれないか?
 コミュニティに加わるのは、ぼくが『一人前』になってからで遅くはない」

     (……『魔法集め』にはうってつけだが、
      広げ過ぎるリスクもあるからな……
      例えばその中に『美作くるみ』や、
      『朝山』がいたとしたら妙なことになる。
      ……強く勧めてくれるなら、断れはしないが)

「今のぼくは、ギブは出来てもテイクが出来ないから、ね」

それから、連絡先交換のありがたい話にもだ。
スタンド使いを大量に知ることが出来れば『試験』において有利だが、
『未知のリスク』を大量に背負うことになるだろう。

もっとも、固辞するほど危惧しているわけではないのだが……

943一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 15:11:01
>>942
「雑賀先輩って『器』が大きいですね。
 スタンド使いの世界は一期一会で殺し合いは当たり前」

「最悪の場合は事件に巻き込まれます。その覚悟ができている…
 スタンド使いの才能がありますよ!」

毎年のように命の危機に瀕するスタンド使いからの後押し。
瞳の色も変でアルビノ。さらに両親がおらずキリスト教徒であることもあってずっと虐げられた一抹はそれでも人が好きだ。
短い会話で有ったが一抹は雑賀がスタンド犯罪者にならないと信用したのだ。

「スタンドを使ってしたいこと…?
 スタンドは本体の願いや衝動がカタチになるものです」

「親無しでアルビノな上でキリスト教徒の私は生まれてから毎日が
 『地獄』でした。『安静』も『安息』も与えたかったんじゃない
 私自身が自分に欲しかったから芽生えたスタンド能力」

「雑賀さんはどんな能力が芽生えるかな?」

スタンド使いは星だ。願いの数だけ力が生まれる。
彼がスタンドを得て生きていくことを先に生きた自分が手伝うのは
当たり前のことだ。
宗像さん、夢見ヶ崎先輩、夕立先輩、小林先輩、七篠先輩、ヤジさん…
色々なスタンド使いの人々のお陰で今がある。
ならば、自分もそうあるべきだ。

「じゃあ、私の連絡先をピピッと! 送信です!」

「スタンド使いになってから凶事も来ますが思うんです。
 スタンド使いが集まるのは生き残るためなんじゃないか?
 だから助け合うのは当然なんじゃないかな、って!」

「なので! 私が今年の夏に死に瀕したら助けてください!」

944雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 17:17:36
>>943

「嬉しい褒め言葉を使ってくれるじゃないか。
 ま、ぼくの覚悟なんてのは『まだ』机上のものだ。
 あるいは…‥スタンドが使えるようになった時、
 その形をもって『器』が証明されるのかもな」

『魔法』を心が描くというのであれば、
『コヤシキコヤネ』の心象世界はどのような物だろう?
『エリー』のそれは、納得がいくものだった。
あながち的外れな法則という事もないように思える。

「それと……君の過去にかけてやれる言葉はないし、
 別にそんなのを求めてもないのだろうけど、
 それを経て今、ここに立つ君には敬意を払おう」

『生まれついての罪』と『環境が定義する悪』。
それに巻き込まれて不幸になる人間を救うには、
『システム』そのものを変えなくてはならない。
『王』とはつまり、そういうものだ。

「連絡先、ありがとう。ぼくのも今送ったよ。
 ……夏か冬かに関わらず恩義は返すつもりだが、
 ま……戦える能力になるかはまだ分からないからな。
 場合によっては、後方支援役とさせてもらうよ」
      
            フッ

『返せない貸しを作る』ことはなるべく避けたいが、
『返せる貸し』であれば、返すに越したことはない。

「……ああ、そういえば。
 一抹君はこの寮に『動く人形』がいる、って噂を知ってるか?」

945一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 19:25:03
>>944
「雑賀先輩は立派ですね! 私がスタンド使いになって掲げた目的
 それは私をクリスマスの真夜中に捨てた両親への復讐」

物腰の柔らかい一抹の瞳に殺意が見えた気が…しなくもない。
やはりどれだけ幼くとも背負った過去の業は隠せない。

「敬意なんてそんな! 自分は戦友たちのおこぼれにあずかった雑魚
 質の悪いスタンドに取り憑かれて仲間を斬るような外道…」

どうやらそのことがきっかけで病んでいるのか気落ちしている。
余程、後悔しているのか相当気が落ち込んでいる。

「動く『人形』…? えっ、なにそれは…? 玩具じゃなく…?」

「世の中には『死亡発動型』スタンドって悪霊みたいな独り歩き
 するスタンドが存在するから…まさか…!」

気落ちしていた一抹の顔が戦士のそれに変わる。

946雑賀 王城『候補生』:2024/05/26(日) 21:44:49
>>945

「…………………………………………そうか。
 賛同や推奨はしかねるが、理解はするよ。
 それが価値のない志と言える物はいないはずだ。   
 ぼくは君の過去を知らないから、
 励まし以上のことはしてやれないが、な」

『闇』らしきものを言葉の節々に感じる。
それだけではない。『闇から脱しようとする』意志も。

「だが、今でも信用できる人間の連絡先を持っている。
 つまりコミュニティの中にいるわけだ。
 その『仲間』が君のことを拒絶していない……
 それはそいつらが良いヤツらなのもあるだろうが、
 君の『人徳』ってやつもあるように思えるがね」

『一抹』は少し『喋りすぎている』ほどに話してくれる。
根源にあるものが決して明るいものではなくとも、
彼を『信頼』する人間がいる事になんら不思議はない。

「……ああ、それと、人形の件だが、
 あくまで『噂』を聞いただけなんだ。
 何か確証があって、って話じゃあないから、
 一旦警戒する必要は無い…………はずだ。多分な」

「もし気になるなら……ぼくはこの噂を『猿田君』から聞いた。
 ここに住んでるらしいし、機会があれば聞いてみたらどうだろう?」

『名前は出して良い』と言われている。
『懸念』の解消は、彼の方がまだしも王城よりは向いているはずだ。

947一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』:2024/05/26(日) 22:21:05
>>946
「今はですね、命を何度も救ってくれた戦友たちがいますから。
 それに私がスタンドに憑かれた時は真夏のクリスマスまで…」

「頼りになる宗像先輩、義兄の小林先輩、素敵な夢見ヶ崎先輩
 私のヒーローの鉄先輩、元気な朝山先輩、頼りない七篠先輩」

「そして、私の理想像の氷山先輩…
 私は戦友にだけは恵まれていますよ!」

彼等の名前を呼ぶ一抹は誇らしげだった。
それだけ彼等を信頼し、尊敬しているのだろう。

「『動く人形』については私も調べてみます。
 では、また会いましょう。スタンド使いになって!」

948雑賀 王城『候補生』:2024/05/27(月) 03:14:11
>>947

「そいつは素晴らしい事だ。…‥本当にな」

(『魔法使い』にも『組織』がある。
 そして『組織』に依らない『コミュニティ』もある。
 改めて、魔法使いになるのは単なる始まりだな。
 ……リアリティが得られた。俄然『燃える』)

並べられた名前はいずれも『知らない』か、
同名の知人はいても即座に結びつかない。
いつか確かめる機会もあるかもしれないが……

「『一抹君』に会えたのは幸運だった。
 改めて礼は言わせてほしい。
 それと……あー、いや。お父君の心配は不要かな」
 
         (相当に歪なものを感じはするが、
          この男の心配はもっともだし、
          一抹君の言い分も理解出来る。
          …………今は、まだ何もしてやれないな)

「必要なら帰り際にここの管理人(寮母か?)でも呼んでこよう。
 仲介してくれるかもしれないし……ま、不要なら無理にはしない」

『鷲掴みされる父親』に一瞬だけ視線を向け直すが、
『只者ではなさそう』な彼については、
事情もまた一筋縄ではいかないのだろうし、
軽々しく『なんとかする』などとは言えない。
すでに剣呑な時間は終わっている、というのもある。

「というわけだ。ぼくは今の話を聞いてやることが出来たから、
 そろそろお暇させてもらう事にする。
 …………スタンドが使えるようになったら、
 また、君には一つ挨拶に来させてくれ。……それじゃ、元気でな」

特別に引き止められないなら、『雑賀』はここから立ち去るだろう。
一抹が求めていた場合については、『責任のある大人』を呼んでから。


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