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ミカサ「私は友達が少ない」

1メンタルゼロ:2014/08/16(土) 01:58:50 ID:Ocrqcukk0
ミカサ「エレン…」

エレン「ミカサ…俺がお前を守ってやる。一生だ!」壁ドン

ミカサ「…あぁ…エレン…」

エレン「ミカサ…」




エレン「おい!ミカサ!起きろよ!」ユサユサ

ミカサ「…!」

アルミン「よかった!エレンを助けようとして立体機動で壁に頭をぶつけた時はどうしようかと思ったよ!」

エレン「まったく!無茶しやがって!」

ミカサ「…」(夢?…今のは夢なの?)

アルミン「エレンが無茶したんだろう。ミカサ、大丈夫?」

ミカサ「無茶…無茶苦茶にしてほしい」

エレン「はぁ?なんかいったか?」

ミカサ「はっ!いや、その…なんでもない!それより早く急ごう。他の班の人達に遅れをとってしまう。」

アルミン「よし、じゃあいこうか」

2メンタルゼロ:2014/08/16(土) 02:06:59 ID:Ocrqcukk0
座学の授業中

ミカサ「…ふぅ」(最近エレンとの距離を感じる…)

ミカサ(昔はもっといちゃいちゃしていた…)

ミカサ(あの日、巨人が現れなければ今ごろ私とエレンは夫婦だったはず)

ミカサ(それが今では寝るときも訓練中もエレンと一緒にいられない…)

ミカサ(このままではエレンはどんどん遠ざかって、いずれ巨人に食べられて死んでしまう…)

ミカサ(その前に私がエレンを食べたい)

エレン「おい、ミカサ!またボーッとして。まだ体調が悪いのか?」

ミカサ「あ、いや…そんなことはない」

ミカサ「あの、エレン…」

エレン「なんだよ」

ミカサ「その、この授業が終わったら来て欲しい。話がある」

エレン「ん?あぁ、わかった。これで今日の授業は終わりだしな」

3メンタルゼロ:2014/08/16(土) 02:16:21 ID:Ocrqcukk0
授業終了

エレン「で、なんだよ。」

ミカサ「…その、エレンは仲間の事をどう思ってる?」

エレン「は?仲間って…いまの訓練生のことか?」

ミカサ「そう。仲は良好?」

エレン「…ん〜、まあ悪くはねえんじゃねえか?基本的に俺は仕事と訓練しかしないから、付き合いが悪いとは言われたことがあるが」

ミカサ「…そう」

エレン「まあ確かに、友達っていうより仲間って感じだな。あ、もちろんアルミンは親友だぞ!」

ミカサ(基本的には特別仲のいい友人が出来たわけではないということ…)

ミカサ「エレン、私も実は訓練生になってから未だに友達がいない。もう1年以上いっしょにいるのに」(別にエレンがいればそれでいいけど)

エレン「お、おお。そりゃお前も俺とアルミンとずっと一緒だからな。見てりゃ何となくわかるよ」

4メンタルゼロ:2014/08/16(土) 02:36:59 ID:Ocrqcukk0
ミカサ「そこで、兵士としての自覚をつけるために、もっとコミュニケーション能力を高めた方がいいと思う」

エレン「ん?あぁ、まあそうだが…おまえの口からそんな言葉が出てくるとはな」

ミカサ「ので!私ともっと会話の練習をしよう!もちろん仲間も集めて」

エレン「まあいいけどよ。それで、誰を誘うんだ?人望のあついライナーとかマルコとか…友達の多そうなミーナとかか?」

ミカサ「いや、どうせならコミュ障なひとがいい。友達の多いひとはそれなりのカリスマを持っている。私達にはその方法は参考にならない」

エレン「コミュ障か…まぁ言いたいことはわかるけどよ、その基準はどうやって決めるんだ?まさか友達欲しいけど作れないはぐれもの集まれとか言うんじゃないだろうな?」

ミカサ「まさか、私にいい考えがある。これを見て欲しい」スッ

エレン「なんだこれ?授業中にこんなの書いてたのか、お前」

チラシ『共に・求める・ダメ・チラシ・作れない・作れる・四棟・二階・空』

エレン「…」

ミカサ「どう?」

エレン「意味がわからん」

ミカサ「全ての単語を最初の一文字ずつ抜き取って読んでみて」

エレン「と・も・だ・ち・作れない…?」

ミカサ「そう、そしてそのあとの文は活動場所を示している」

エレン「四棟…二階の空き?」

ミカサ「あそこの階に空き部屋は1つしかない」

エレン「こんなんでわかんのか…?」

5メンタルゼロ:2014/08/16(土) 12:55:21 ID:G3waCqKo0
ミカサ「わかるはず。コミュ障を気にしてる人間は常にこういったしょうもないところに目を尖らせているもの」

エレン「自分で言ってて恥ずかしくないか…?」

ミカサ「とりあえずこれを宿舎中に貼っていこう。教官に見つかると面倒なので、張り出しものがたくさんある掲示板の隅っこにでもまぎらわせておくといい」

エレン「…はぁ」


数十分後 四棟二階の空き部屋


ミカサ「それではこの場所を活動拠点とするため、掃除をしよう」

エレン「おいおい、本当にいいのか、こんとこかってにつかって?だいたい空き部屋っていってもだれがいつ使うかなんてわかんねぇだろうが」

ミカサ「大丈夫。それよりちょうどいい家具と飾り付けなんかも必要…」


コンコン


エレン「…!?」

ミカサ「早速きた、メンバー1号」

エレン「は!?まだ張ったばかりだぞ!?あんなんでわかるのか!?」

6メンタルゼロ:2014/08/16(土) 13:06:24 ID:G3waCqKo0
アニ「あのチラシ貼ったのはあんたたちかい、ちょっと…」ガチャ

ミカサ「ちがう」バタン

エレン「ちょ!いいのか!?今のアニだろう?」

ドンドンドンドンドンドン

ミカサ「さあ、さっそく活動を始めよう。エレン」

アニ「ちょっと!あけなよ!なんで無視するのさ!」ガチャ

ミカサ「ビッチは死ねッ!!」バッターン

エレン「だからなんで閉めるんだよ!」

ミカサ「あんな腐れビッチ、冷やかしに決まってる」


エレン「腐れビッチって…アニはそんなやつじゃないだろう…いつも一人で孤立ぎみで、この活動にぴったりなやつじゃねえか」

ミカサ「ちがう、あいつはエレンを抱くことしか考えていないビチクソ変態女。あんなハレンチなドエス女狐は悪影響がうつるだけ」

7メンタルゼロ:2014/08/16(土) 13:14:59 ID:G3waCqKo0
アニ「ひどい言われようだね。筋肉だるまのクセに」ガチャ

エレン「ま、窓から入ってきた…」

ミカサ「冷やかしならお断り」

アニ「ちがう!わ、わたしも…友達が欲しいんだよ!!」

ミカサ「!?」

エレン「ならよかった。じゃあミカサと友達になれよ!これで目的は達成…」

ミカサ&アニ「は?」ギロ

エレン「へ」

アニ「なんで私がこんな筋肉だるまと友達にならなくちゃならないのさ」

ミカサ「そう、そもそもここは鷲鼻で女狐の動物サファリパークではない。はやく臭い飯でも食べにかえればいいバカ狐」

アニ「は?なんであんたにそんなこと言われなくちゃならないんだい?」

ミカサ「この活動の代表はわたし」

アニ「あんたじゃ不服だよ。私がなってやるからあんたは消えな」

エレン「お前ら…そんなに仲が悪かったのか…」

8メンタルゼロ:2014/08/16(土) 13:22:58 ID:G3waCqKo0
エレン「えっと…とりあえず話を聞こうぜ。なんでアニは友達が欲しいんだ?」

ミカサ「どうせエレンに近づいていかがわしいことをしたいだけに決まってる」

アニ「ちがう。私は純粋にコミュニケーション能力を高めたいだけさ」

ミカサ「自分から孤立しにいってるだけと思ってた」

アニ「そりゃ、誰でもってわけじゃないよ。男どもは自分勝手なやつばっか。教官や先輩たちは近寄りがたいし…」

エレン「んー…」

ミカサ「…」

アニ「だからせめて、みんなが何を考えているのかくらいは知りたいなって思ったけど、私が近付くとみんな雲を散らすように逃げていくんだ…」

エレン「そりゃそんな不機嫌そうな顔してたらな…」

ミカサ「まったく」

アニ「あんたらに言われたくないよ」

9メンタルゼロ:2014/08/16(土) 13:32:34 ID:G3waCqKo0
アニ「とにかく、私は友達が欲しいんだよ。作れるようになりたいの。わかる?」

ミカサ「わかった、じゃあ出ていくといい」

エレン「なんでだよ!?」

ミカサ「まずアニは自分から人を避けている節がある。これはみんなの印象で間違いない」

アニ「…」

ミカサ「避けている人間が友達が欲しいからと言う理由でコミュニケーション能力を高めたいと思うのは間違い。動悸が不純すぎる。それでは永遠に友達なんかできない」

エレン「じゃあどうすりゃいいんだよ」

ミカサ「趣味を見つける。訓練以外の特技はないの?たとえば手芸とか料理とか」

アニ「別に、苦手じゃないけど、趣味ってほどでもない…」

ミカサ「服は?女の子同士で盛り上る無難な話題だとおもけど」

アニ「服は…パーカーが好き。そえだけ」

ミカサ「女子力たったの5か…ゴミめ」

エレン「ラディッツか…」

10メンタルゼロ:2014/08/16(土) 13:37:50 ID:G3waCqKo0
アニ「…そういうあんたはあるのかい?」

ミカサ「ある。手芸は死んだお母さん直伝の和製裁縫。料理はいつもカルラおばさんの手伝いをしていた」

エレン「まあ確かにうまかったな」

アニ「それは趣味なのかい?」

ミカサ「べつに…趣味というわけでは…」

アニ「それにあんただっていつも似たような服じゃないか」

ミカサ「…」

エレン「まあ俺も特技なんかねー。趣味は巨人を駆逐する事って感じだし」

アニ「それはもうわかってる」


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