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エレン「この長い髪を切る頃には」2

900進撃の名無し:2014/09/04(木) 22:27:45 ID:RZG0mcR20
エレン「男子だけじゃねえの? 女子はリコ先生が担当しているし」

アニ「そう。残念……」

と、ちょっぴり残念そうにするアニだった。

アルミン「ううう……罰ゲームは嫌だなあ」

1周遅れで追いついたアルミンが愚痴っていた。

アルミン、足が遅いもんな。クラスでも後ろから数えた方が早い。

エレン「アルミン! 頑張れ!」

後ろから追いついたオレはアルミンの背中に声をかけた。

アルミン「エレンに追いつかれた?! やばい!」

1周遅れに気づいたアルミンがスピードを上げたけど。やっぱり足が遅い。

ミカサ「アルミン。気持ちだけ焦ってもダメ。手足をゆっくり大きく振って」

アルミン「こう?」

ミカサ「そうそう。同じペースを続ける方が大事。焦ってはいけない」

アルミン「分かった。こうだね」

と、アルミンのペースが徐々にアップしていった。おお。流石ミカサだな。

エレン「長距離走は焦ったらダメだもんな。ペース崩れると戻すのに時間かかるし」

ミカサ「そうそう。罰ゲームが嫌ならこのペースでいけばきっと大丈夫」

エレン「ああ。アルミンより遅い奴、1人いるもんな」

ダズって言ったかな。あいつ、運動神経良くねえみたいだしな。

そんな感じでその日は軽い距離を休憩を挟んで何度か走った。

5キロ×3回走ったから、合計では15キロ走ったけど、間に5分休憩を挟んでいるから問題ねえな。

本番はぶっ続けで走る訳だからこれよりもっとしんどい筈だ。

20キロならハーフマラソンみたいなもんだからな。普段から時々走る癖をつけていて良かった。

普段から走っていない奴らは少々しんどそうな顔をしていたからだ。

リヴァイ「ふむ。トップはコニーだったな。よし、褒美をやろう」

と言いながらリヴァイ先生は怪しげな封筒をコニーに手渡したのだった。

コニー「中身何かな〜おおお! バイキングのチケットっすか!」

リヴァイ「タダ券だ。肉を食って筋肉をたんまりつけるといい」

コニー「あざーっす!!!」

サシャ「う……いいなあ」

リコ「女子も実は用意しているぞ。こっちはケーキバイキングの方だが」

ざわ……

女子の方が「何で走り終わってからそれ言うんですかああ!」と抗議の声をあげた。

リコ「ん? 私はリヴァイ先生程、優しい教師ではないからな。ククク……マラソンの授業の初回特典だ。以後はご褒美つかないからな」

えええええ……

「真面目に走れば良かったー」という声が聞こえた。


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