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エレン「この長い髪を切る頃には」2

665進撃の名無し:2014/08/23(土) 10:20:19 ID:ca51ImzA0
リヴァイ(ミカサ)『いや、アレは好きとかそういう感情ではなくて、その……礼を言いそびれてしまっただけで』

跡部女子(アニ)『ぷっ……あははは! もう可笑しい! 腹痛いwwww』

リヴァイ(ミカサ)『………………』

跡部女子(アニ)『御免。そう睨まないで。まあそう言うならそういう事にしておくからさ。ね?』

リヴァイ(ミカサ)『そうしてくれ。確かに忘れられないのは事実だが。別にそれ以上の感情は……』

跡部女子(アニ)『ぷぷっ…! (また吹き出す)』

リヴァイ(ミカサ)『もう帰っていいか? 用事は済んだし』

跡部女子(アニ)『あー待って待って。リヴァイ先生、今、彼女いないなら、私と付き合ってみようよ』

リヴァイ(ミカサ)『………………え?』

いきなりの展開にリヴァイ先生は流石にちょっと固まったそうだ。

こんなに風にまるで「今日は天気いいね」くらいの軽いノリの告白は初めての経験だった。

告白する時は流石にもうちょっと色気のあるムードというか、女の方が「ねえ? お願い」みたいな、こう、熱っぽさを持って迫ってくる事が多かったからだ。

跡部女子(アニ)『あーアレだったら一か月だけとかでもいいよ。先生忙しいだろうし、そこは無理させないから』

リヴァイ(ミカサ)『年、いくつだ?』

跡部女子(アニ)『20歳だよ。一応お酒飲める年齢だよ』

リヴァイ(ミカサ)『他に男がいるとかは……』

跡部女子(アニ)『それもない。先月別れたばっかり。奇遇だね。先生と似たような境遇だよ』

リヴァイ(ミカサ)『………お嬢様、なんだよな?』

跡部女子(アニ)『んー? まあ、そうだけど。そこは出来るならあんまり吟味の対象に入れて欲しくはないかな』

リヴァイ(ミカサ)『……………大学生なのか?』

跡部女子(アニ)『一応。エスカレーター式のお嬢様学校にぶち込まれてここまで来たから。最近になってやっと反抗期が来た』

通りでなんかマイペースなのかと、この時のリヴァイ先生は納得したそうだ。

跡部女子(アニ)『あ、処女じゃないけどね。この間、うっかり捨てちゃったから。あともうちょい出会うのが早ければリヴァイ先生にあげられたけど。前の彼氏にあげちゃったから。そこだけがネックかな?』

リヴァイ(ミカサ)『…………じゃあ俺が2人目?』

跡部女子(アニ)『うん。そんな感じ。先生、経験豊富そうだし。いいかも? ってピンときたんだけど』

リヴァイ(ミカサ)『……………』

リヴァイ先生は頭を抱えたそうだ。

また似たようなパターンでの付き合い方になると思いつつも、前回の失敗の件も有り、やっぱり自分にはこういう恋愛の始め方の方が向いているのか? とも思ったそうだ。

跡部女子(アニ)『とりあえずでいいんだけど。ダメかな? まずは一か月。それでだめならそこで止めるし』

リヴァイ(ミカサ)『でもそうなると、余り会えないんじゃ……』

跡部女子(アニ)『この後、忙しいの?』

リヴァイ(ミカサ)『いや、今日は休みだからここに来たんだが』

跡部女子(アニ)『じゃあ、やろうよ。うちで。泊まって行けば?』

リヴァイ(ミカサ)『?!』

男ならここで行くだろ! という心の声と、いやいや早すぎるだろ! という声に分かれるだろう。

以前のリヴァイ先生だったら迷わず前者だったそうだ。一晩だけの関係も珍しくなかったから。

でもこの時点のリヴァイ先生は、ハンジ先生の「拳」の痛みを思い出して少し慎重になっていた。


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