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エレン「この長い髪を切る頃には」2
301
:
進撃の名無し
:2014/08/06(水) 05:29:02 ID:nX1JzykI0
最後に残ったオレとミカサは、リヴァイ先生達と少し話す事にした。
リヴァイ「ん? 何か忘れ物か?」
エレン「いえ……その、ちょっと気になった事があって」
ミカサ「下世話な話を聞いてもいいですか?」
ハンジ「え? エッチな話?」
ミカサ「いえ、そちらではなく、ここのお家賃とか……」
エレン「すんません。気になっちゃって」
お互いにバツ悪そうに聞いてしまう。だって気になるんだもん。
オレ達もいつか、家出るかもしれないし。相場は聞いた方がいいだろ?
リヴァイ「ああ、家賃か。確か6万5000円くらいだったかな」
エレン「それって安い方なんですかね」
リヴァイ「この地区だったらかなり安い方だぞ。ただ、安い理由は、建物が古いだけじゃないんだよな」
ハンジ「うふふふふ……出るかも? みたいな噂話、聞いちゃったんだよね」
エレン「え?」
出る? 何が?
ハンジ「だーから、もしかしたら、『幽霊』っぽいものが出るかもー? みたいな?」
リヴァイ「そのせいで、借り手がなかなかつかなくて余っていた物件だったらしいんだが、俺は別にそういうの気にしないし、ハンジに至っては「むしろ見てみたい」と言い出してな。だったらいいかと思ってここに決めた」
エレン「えええええ……呪われたらどうするんですか」
リヴァイ「その時は霊媒師でも呼んでお祓いしてもらうさ。まあ、死者に会えるというならば、俺はかえって会ってみたい気持ちの方が強いんだが」
エレン「こ、怖くないんですか?」
リヴァイ「全然。むしろ生きている人間の方が何倍も怖いだろ。もし会えるなら、会ってみたい奴もいるしな」
ミカサ「それって、誰か知人とか亡くされているんですか?」
リヴァイ「高校時代のダチとかな。若い頃に無茶やって、死んじまった馬鹿もいる。他にも、卒業生の中にも運悪く早く亡くなった奴もいる。生きていれば、いろいろあるんだよ」
と、少しだけ切なそうに目を細めるリヴァイ先生だった。
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