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ミカサ「相談×恋バナ×女子会?」

1進撃の名無し:2014/07/02(水) 21:33:47 ID:muWH8KeE0
――
―――


世界は突然、姿を変えた。


人類が誇るウォールシーナ、ローゼ、

そしてマリア・・・


三つの壁は一瞬にして消えた・・・
 
その巨大な構造物の跡には深い溝が残るのみであった。


そして忌むべき存在である巨人・・・

奴らも一週間たった今、

その姿を見せることはなかった。


―――
――


まあ私は今、別の問題で忙しい・・・ので

この話は数十年後にでもしようと思う。(しない)

114進撃の名無し:2014/07/14(月) 18:50:26 ID:P2gIi5wQ0
アニ「いや、なんでも・・・
   なんでもないよ・・・」


ミカサ(アニ・・・?)


ユミル「泣いてないんだから涙は見えない、
    ま、当たり前の話だよな・・・」

ユミル「でも今思えば、心の奥で泣いている
    そう・・・そんな感じだったんだ。」


アニ(ベルトルト・・・)


ミカサ「心の奥・・・」

ユミル「何があってそうなったのか・・・
    それはわからん・・・今もな。」

115進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:16:34 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「ふぅ・・・続けるぞ?」

クリスタ「・・・うん」

ユミル「この訓練所に来る人間の大半は
    世間体を守るため、あわよくば
    憲兵狙いってところだろうな・・・」

ユミル「だが何人かは脛に傷があるか・・・
    心に小さな闇を抱えてしまったか・・・」

ユミル「その闇に囚われてしまったなんて
    奴も居るかな・・・」

ユミル「詳しく話すつもりはないが
    私も・・・そのうちの一人だな・・・」

116進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:32:41 ID:P2gIi5wQ0
ミカサ(闇・・・か・・・
    エレンもいつの間にか復讐という
    闇に囚われていたのかもしれない・・・)


クリスタ(ユミル・・・)


ユミル「ちと暗い話だったな・・・
    ま、長々と話したが、
    その時、私は自分と似た匂い・・・」

ユミル「それに傷かな・・・?
    それをベルトルさんから
    感じ取ったんだ・・・」

ミーナ「それが二人の恋の始まり・・・」

117進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:44:51 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「ま、まだ私だけの片思いだよ///」

クリスタ「わぁ///」

ユミル「んで、その後はたまにその場所であっては
    少しだけ語り合ったんだ・・・
    本当に少しだけだぞ?///」

クリスタ「たまに一人で消えると思ったら
     そんな素敵なことを・・・」

サシャ「ふ、二人は・・・
    つ、付き合ってたんですか?///」

ユミル「いーや、さっき言った通り
    好きになったのは最近だ。」

118進撃の名無し:2014/07/14(月) 19:58:32 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「それに残念ながら
    他に想い人がいるようでな・・・
    ただの話し相手をしてたよ。」

サシャ「あ・・・!」ジー

アニ「・・・なんだよ?」

サシャ「なんにも!」

アニ「変なサシャ・・・」クス

クリスタ「で・・・どんな話をしてたの?」

ユミル「そうだな、訓練の愚痴・・・
    ライナーがドジ踏んだ話・・・」

119進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:15:20 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「話したのは恋愛の話どころか、
    そんな些細な話だけだったよ。」

ユミル「でもな・・・」

ユミル「そんな話の節々に
    本当のあいつの姿が見え隠れしてたよ。」

アニ「本当の・・・?」

ユミル「なぜか・・・えらく
    距離をとってるようだったけど、
    本当は誰よりも
    皆と仲良くしたがってるとかな。」


アニ(胸がズキズキする・・・)

120進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:31:23 ID:P2gIi5wQ0
サシャ「ん、本当は・・・ですか?
    なんでそんなことを?
    恥ずかしがりやなんですかね?」

ユミル「恥ずかしがりやだとは思うが・・・
    まあ仲良く、とはいかない
    理由があったんだろ・・・」

ミーナ「聞いてないの?」

ユミル「言いたくなったら
    向こうから言うだろ・・・」

ユミル「だから、こっちから、
    とやかく言うつもりはないね。」

ミーナ「それもそうか・・・」

121進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:40:04 ID:P2gIi5wQ0
アニ「・・・」

クリスタ「私も距離をとられてるのかな?
     っていうのは感じたなぁ・・・」

クリスタ「でも・・・ユミルは
     何で仲良くしたいって感じたの?」

ユミル「色々な話をしたって言っただろ?」

クリスタ「うん。」

ユミル「同期の訓練兵の話題ばっかりだよ・・・
    そういや知らん奴の名前まで
    出たこともあったな・・・」

122進撃の名無し:2014/07/14(月) 20:51:03 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「なんにせよ好んで周りを見てないと
    そうそう出てこないだろ?」

ミカサ「なるほど・・・」

ユミル「アルミンが怪我した心配だな・・・
    コニーがサシャに騙されて
    倉庫へ盗みに・・・大丈夫かな・・・」

サシャ「ありゃ、恥ずかしいですね。」エヘヘ

ユミル「ふふ、ミカサがエレンを心配して
    また男子寮に侵入してきた、
    見つかったら大変だよとかな・・・」

123進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:01:23 ID:P2gIi5wQ0
ミーナ「ミカサったら、そんなことを?」

ミカサ「ばれていたとは・・・面目ない///」

ミカサ「あ、でも三回だけ・・・
    それに寝顔を見に行っただけ、
    誓ってそれだけ!」キリッ

ミカサ「あ、一回ライナーの
    顔を踏んでしまったかも・・・
    誓って一回!」キリリ

ミーナ「誓われても・・・」

サシャ「ミカサ!ひどいですよ!!」

124進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:15:04 ID:P2gIi5wQ0
ミカサ「ごめんなさい、
    サシャ・ブラウン・・・」

サシャ「あう///」

ミーナ「あははっ、
    意外にミカサも言うねぇ。」

ユミル「ミカサ、お前もこの一週間で
    本当に変わったな・・・」フフ

ユミル「まあ兎に角、普段は汗かいたか、
    かいてないかくらいの
    変化しかしないくせに・・・」

125進撃の名無し:2014/07/14(月) 21:25:34 ID:P2gIi5wQ0
ユミル「あのとき、仲間の話をしているときは
    コロコロと表情が変わってた・・・」

ユミル「口には出さなかったが
    楽しそうにしてたよ・・・」

ユミル「まあ、そんな・・・人の
    心配ばかりする優しいところも
    好きになったところかな///」

サシャ「惚気、惚気ですね!!」

ユミル「いいだろ!それに最近は明るくな
アニ「あ、あのさ・・・
   距離おく理由が酷い場合は・・・」

126進撃の名無し:2014/07/15(火) 05:43:29 ID:eQE6C9gk0
続き期待乙

127進撃の名無し:2014/07/16(水) 03:44:23 ID:7h81V7rk0
あれ?
なぜ俺は泣いてる?
続き楽しみにしてます

128進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:01:44 ID:7OdJGDZI0
ユミル「ん?」

アニ「も、ものすごく悪人だからとか
   ・・・かもしれないじゃないか・・・」

ユミル「悪人・・・?アニ、どうした?」

アニ「たくさんの人を怪我・・・
   こ、殺しちゃったりとか・・・」

サシャ「ちょ!?アニ、大丈夫ですか?
    ・・・真っ青ですよ?」

アニ「そ、そんな・・・酷いことを・・・」


ユミル(アニ?・・・沢山の人を?)

129進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:09:24 ID:7OdJGDZI0
ミーナ「ちょっと大丈夫?」


ユミル(ま、まさか・・・
    シガンシナのことか・・・)


ユミル(・・・)


アニ「ご・・・めん・・・」


ユミル(こりゃ、お世辞にも・・・
    軽い話ではなさそうだな・・・)


アニ「ごめん・・・なさい・・・」

ユミル「アニ・・・それ以上は・・・
    今、それ以上は話さなくていい・・・」

130進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:23:02 ID:7OdJGDZI0
アニ「あ・・・」

ユミル「お前にも何か
    思うところがあるんだろうな・・・」

アニ「ご、ごめん・・・
   場を壊しちゃって・・・」

ユミル「気にするな・・・」


ユミル(弱ったな・・・アニは
    向こう側の人間・・・
    巨人・・・だったのか・・・?)


アニ「・・・」


ユミル(この様子を見る限り悪意どころか・・・
    罪悪感で今にも・・・)

131進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:34:05 ID:7OdJGDZI0
クリスタ「アニ、そこに寄りかかって・・・」


ユミル(私と一緒ならば
    内にあった巨人も・・・)


ユミル(だが・・・人類の敵・・・か・・・
    私が言うと少し滑稽だがな・・・)


ミカサ「・・・」


ユミル(ミカサが居る以上・・・
    嘘をついて誤魔化すのは・・・)


ユミル「ふぅ・・・・・・
    そうだな、仮に・・・仮にだぞ?」

132進撃の名無し:2014/07/16(水) 16:43:31 ID:7OdJGDZI0
ユミル「ベルトルさん・・・そしてアニ、
    お前たちが沢山の人を
    殺した人間だとしよう。」

アニ「・・・」

ユミル「なあ、アニ・・・」

アニ「・・・?」

ユミル「ここに来て、長いもんだな、
    もう三年近くになるのか・・・」

ユミル「お前と私、そこまで仲良く
    喋りはしなかったな。」

アニ「・・・うん。」

133進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:01:55 ID:7OdJGDZI0
ユミル「でもな、ここへ来てから何度、
    一緒に風呂に入って、何度飯を食った?」

ユミル「・・・訓練で何度、
    一緒に死線を越えてきた?」

ユミル「何度か皆で
    馬鹿騒ぎをした事もあったな・・・」

アニ「・・・」

ユミル「言葉は少なくとも・・・」

ユミル「もう、仲間って言葉じゃ軽い・・・
    そうだな、家族と言っていいと思う・・・」

ミカサ「・・・」

134進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:14:19 ID:7OdJGDZI0
ユミル「ミカサもサシャもミーナもクリスタも
    ・・・もちろんアニ、お前もだ。」

ユミル「男共も入れてやろうかね、あはは」

アニ「ユミル・・・」

ユミル「なあ?今はもう、
    互いの深いところまで・・・
    お前の人となりも感じれるよ。」

ユミル「だから、分かる・・・」

ユミル「私の気に入ってる連中はな・・・」

ユミル「そのへんのおかしい連中のような
    悪意を持った殺しなんかできないね。」

135進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:30:18 ID:7OdJGDZI0
クリスタ(ユミル・・・)


ユミル「それでも、やったのであれば、
    それは何か理由があったと・・・
    私ならそう考えるね。」

ミーナ「理由・・・?」

ユミル「例えば、全人類が殺される・・・
    時間はもう僅かだ・・・」

ユミル「目の前の何万人を犠牲にしてでも
    進まねば間に合わないとかな・・・」

サシャ「そ、そんな・・・アニ・・・」

136進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:40:26 ID:7OdJGDZI0
ユミル「サシャ、さっき言ったが
    これは仮の話だぞ・・・」

サシャ「あ・・・それは、
    その・・・はい・・・」

ユミル「何万の人間を殺して残りを救うか・・・
    見ぬ振りをして
    全員で死ぬまで待つか・・・」

ユミル「もし、こんな話があったのなら
    どっちを選んでも・・・
    苦渋の決断だな・・・」

ユミル「実際はもっと・・・
    さらに複雑な話なんだろうな・・・」

137進撃の名無し:2014/07/16(水) 17:53:02 ID:7OdJGDZI0
ユミル(だがまあ、今のアニの
    雰囲気を見る限り・・・当たらずとも
    遠からずってところかな・・・)


ユミル(ベルトルさん・・・そうだよな・・・
    泣きそうになるわけだよ・・・)


ユミル「兎に角、私は覚悟を決め、
    決断を下した人間を・・・
    極悪人だなんだとは言うつもりはないね。」

ユミル「そうだな・・・本来、
    こういう時にだけ使うんだろうな・・・
    『仕方がなかった』って言葉を・・・」


ユミル(皆に許されるかどうかは・・・
    わからんが・・・)

138進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:04:59 ID:7OdJGDZI0
ユミル「アニ、とりあえず、
    お前は布団に潜れ・・・
    安い泣き顔じゃないからな・・・」

クリスタ「アニ、ハンカチ使って・・・」

サシャ「アニ、わだじのも・・・」

アニ「・・・」

ミーナ「アニ・・・」

ユミル「さてと、少しばかり
    突飛な話になっちまったな・・・」

139進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:16:56 ID:7OdJGDZI0
ユミル「わかってると思うが、
    最初に話したとおり
    この話は六人の秘密にしたい・・・」

ユミル「クリスタ・・・」

クリスタ「アニは・・・ううん、ここにいる
     皆は私の大切な人たちだから、
     わかってる・・・」

ユミル「サシャ・・・あーもう、
    お前もハンカチ使え・・・」

サシャ「ばい・・・アニ聞ごえますよね?
    きっと・・・私も
    あなたと同じことじますがらね;;」

140進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:29:06 ID:7OdJGDZI0
ユミル「ミーナ・・・」

ミーナ「私はこの三年間で
    一番、アニの側にいたよね・・・」

ミーナ「そして、心から信じられる
    親友になったと思ってるからね
    ・・・それだけだよ。」

ユミル「ミカサ・・・勘の言いお前だ・・・
    思うところがあるだろうが・・・」


ユミル(こいつは意外に情に厚い・・・はず)


ミカサ「・・・」

141進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:43:31 ID:7OdJGDZI0
ミカサ(たぶん、詳しくはわからないが
    アニは巨人側の人間・・・
    ベルトルト、彼もか・・・)


ミカサ(壁もない、巨人もいない・・・
    ならば敵対する必要は無い・・・)


ミカサ(なにより私は・・・
    今、目の前にいるアニを
    どのように見ても
    敵とは認識できない・・・)


ミカサ(エレン・・・エレンには
    辛い話になるだろうな・・・)

142進撃の名無し:2014/07/16(水) 18:54:50 ID:7OdJGDZI0
ユミル「・・・」

ミカサ「ユミル・・・
    近辺には誰の気配もない・・・」

ユミル「そうか・・・」

ミカサ「それと・・・少しの間だけ、
    皆で外へ出て欲しい・・・」

ミカサ「私は・・・アニと二人で話したい。」

ユミル「・・・わかった。」

143進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:06:30 ID:7OdJGDZI0
――
―――

ミカサ「アニ、小声で話すから
    私も布団に入らせてもらう、
    返事はしなくていい・・・」ゴソゴソ

アニ「・・・」

ミカサ「アニ、温かい・・・」

ミカサ「こんなに温かいあなたが
    皆に冷たかった理由・・・
    皆と少し距離をおいていた理由・・・」

ミカサ「そして最近のあなたの雰囲気・・・」

144進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:17:34 ID:7OdJGDZI0
ミカサ「アニ・・・あなたが
    とても、とても重い咎を
    背負っていたのがよく分かった・・・」

ミカサ「だけど・・・理由はわからないが
    巨人は全ていなくなった・・・
    私達の壁もなくなったはず・・・」

アニ「ミカサ・・・」

ミカサ「覚えていて欲しいことが・・・」

ミカサ「私はいつでも
    エレンとアルミンの味方・・・!」

145進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:29:44 ID:7OdJGDZI0
ミカサ「でも、もし・・・あなたが懺悔する
    機会が来たならば、私は全力で
    エレンを説得するつもり・・・」

ミカサ「贖罪は、これから人類への奉仕で
    返していけばいい・・・と思う・・・」

ミカサ「私は・・・そこまで頭は良くない、
    のでこれくらいしか考えられない・・・」

アニ「・・・」

ミカサ「アニ・・・あなたがいつか全てを
    話してくれる日が来ることを願う・・・」

146進撃の名無し:2014/07/16(水) 19:45:28 ID:7OdJGDZI0
ミカサ「それと、いつかまた今日のように
    恋愛の話をしたい・・・」

ミカサ「次の次くらいには
    是非ともアニとアルミンの
    話で盛り上がりたい・・・」

ミカサ「それだけ・・・」




ミカサ「ユミル・・・
    終わったので、どうぞ。」


―――
――

147進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:03:44 ID:7OdJGDZI0
ユミル「さてと・・・」

ユミル「しかしまあ、他は兎も角、
    エレンの・・・
    あいつの説得は大変そうだな・・・」

ミカサ「・・・うん」

ユミル「確かあいつの・・・」

ミカサ「・・・」

ユミル「あいつは素直ないい奴・・・だが、
    兎に角、真っ直ぐすぎるからなぁ・・・」

148進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:15:36 ID:7OdJGDZI0
ミカサ「一つ考えがある・・・」

ユミル「ほう・・・?」

ミカサ「皆で調査兵団に入る・・・」

ユミル「・・・唐突だな?」

ミカサ「これからの調査兵団はより遠くの世界を
    調べるための組織となるらしい・・・」

ミカサ「世界の・・・あらゆる所を旅する。
    組織の再構築後の話なので
    まだ、先のことらしいが・・・」

149進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:22:12 ID:7OdJGDZI0
クリスタ「そういえば・・・
     エレンが騒いでたね。」

ミカサ「うん、そこへ入って皆と旅をすれば
    より仲間意識が強くなるはず・・・」

ミカサ「少しずつ・・・少しずつだが憎しみも
    和らいでいくのではないかと・・・」

ユミル「悪くないな・・・」

ミカサ「そこでアニたちが身を粉にして・・・
    それこそ命を懸けて頑張れば・・・」

150進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:29:34 ID:7OdJGDZI0
ユミル「なるほどな・・・
    いつか伝えることができるかもな・・・」

サシャ「な、なにより外の世界なら
    美味じいものも食べれそうですじね!」

ミーナ「泣き顔をクシャクシャにして・・・
    サシャはぶれないね。」

サシャ「えへへ///」

ユミル「しばらく・・・
    私たちは調査兵団か・・・」

151進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:37:26 ID:7OdJGDZI0
ユミル「アニ・・・聞こえるな・・・
    少し顔を出してくれ。
    そして約束してくれ・・・」

ユミル「私たちは秘密を守る・・・
    お前の心が決まるまでだ。」

ユミル「だから・・・この先、何かあったら
    必ず私たちに相談してくれ。」

ミカサ「アニ・・・
    私たちは・・・家族・・・」

アニ「・・・うん、約束するよ。
   ・・・か、家族だからね。」

152進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:43:55 ID:7OdJGDZI0
ユミル「それとな・・・人ってのは他人を
    理解するのには時間がかかる。」

ユミル「今すぐは懺悔するな・・・
    私達の命令だ・・・わかったな?」

サシャ「えへへ、命令ですよ!」

ミーナ「聞かないと脱がしちゃうよ?」ウフフ

クリスタ「アニ・・・辛いだろうけど・・・
     頑張ってね・・・」

アニ「うん・・・」

153進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:53:04 ID:7OdJGDZI0
アニ(みんな・・・ありがとう・・・)


サシャ「アニってば顔グシャグシャです!
    汚いですよ!」プププ

アニ「う、うるさいよ・・・」

クリスタ「もう、サシャったら意地悪、
     言わないの!」

ユミル「さて、一件落着とはいかないわけだから
    これからは忙しくなりそうだな!」

ミカサ「・・・うん、でも
    力を合わせて頑張っていこう。」

154進撃の名無し:2014/07/16(水) 20:59:09 ID:7OdJGDZI0
ミカサ「あ、そうだ・・・
    ユミル、最後に乾杯を・・・!」

ユミル「お、そうだな・・・んじゃあ何に・・・」

サシャ「私は・・・これから出会う・・・
    まだ見ぬ食材たちに乾杯しましょう。」

ユミル「なんだそりゃ・・・」

ミーナ「流石サシャだね、じゃあ私は
    これから始める皆の恋愛話に・・・」

ユミル「お前も大概だな・・・」

155おしまいです:2014/07/16(水) 21:00:51 ID:7OdJGDZI0
クリスタ「じゃあ、私は・・・
     これからの皆の幸運を祈るね!」

ミカサ「クリスタはとても良い子
    ・・・私たち家族の結束に!」

アニ「みんな・・・ありがとう・・・
   私は・・・皆との出会いに・・・」

ユミル「私たちも覚悟を決めないとな!
    この女子会の誓いと・・・
    私達の自由と未来に・・・!!」




「「「「「「かんぱーーーい!!」」」」」」

156おまけ:2014/07/16(水) 21:41:12 ID:7OdJGDZI0
「ねえ、もしだよ?」

「もし私たちが自由になったら
 ・・・何がしたい?」



辺りはすでに夜の帳が下り、
 静かな・・・とても静かな闇に包まれていた。

ゆっくりと顔を上げると
 外套の中、驚いた表情の
  二人がこちらを見下ろしてきた。



「突然だな・・・いったいどうした?」

157進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:41:45 ID:7OdJGDZI0
どこまでも続く闇・・・

この闇が作り出す不穏な雰囲気、
  その闇から守ってくれる力そのもの・・・
   そんな、精悍さを湛えた声が響いた・・・



「ん・・・別に深い意味はないよ・・・」



ふと気づくと雲間から
 月明かりが零れ落ちてきた。

その淡い光に呼応するように
 先程の少年が言葉を紡ぐ・・・

158進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:42:31 ID:7OdJGDZI0
「そうか・・・
 自由・・・自由か・・・」



夜空を見上げた少年の声は
 先ほどとは打って変わり、柔和だが
  とても寂しそうな響きを含んだ。



「そうだな、叶うのであれば・・・
  皆で、旅を・・・してみたいな。」



しかし、月明かりを映したはずの
 その双眸には絶望を宿した
  深い闇だけが広がっているように見えた。

159進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:43:17 ID:7OdJGDZI0
私は些細な想いで聞いた
 この質問がとても残酷なもので
  あることに気づき酷く後悔した。

ほんの寸刻だっただろうか・・・

月明かりはゆっくりと隠れ、
 辺りには再び闇と静寂が戻ってきていた。



「僕たちに・・・自由はないよ・・・」

160進撃の名無し:2014/07/16(水) 21:43:49 ID:7OdJGDZI0
まるで、この闇に溶け込むような
 静かで、やはり悲しみを湛えた声が聞こえた。

私はこの一際、背が高い少年の
 黒い瞳、その奥に見える小さな光を覗き込む。
  しかし、光は一瞬の間に消えてなくなった。



「もう・・・部屋に戻るよ・・・」

161おまけおしまい:2014/07/16(水) 21:44:43 ID:7OdJGDZI0
私は知っている。

 誰よりも心優しい、この巨人が

  優しさゆえに突き放したということを・・・


私は・・・知っている。

 夢・・・それは時に人を傷つけるということを・・・


そう・・・私は知っている。

 私たちに自由がないことを・・・

  そして、未来などないことを・・・

162進撃の名無し:2014/07/17(木) 05:45:21 ID:M2JOnuXQ0
同郷組は切ないな
こんな未来があってもいいのにな乙

163進撃の名無し:2014/11/27(木) 18:47:44 ID:AqhQucww0
乙 せつない


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