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エレン「この長い髪を切る頃には」
1
:
進撃の名無し
:2014/05/02(金) 03:31:01 ID:VspzaOfE0
*続編です。ミカサ「この長い髪を切る頃には」の続き。今度はエレン視点で書いていきます。
*現パロです。現在、エレンの髪がちょっとずつのびてます。(ミカサよりちょい長め。小さいしっぽ有り)
*舞台は日本ですがキャラの名前は基本、カタカナのまま進めます。漢字の時もあるけど、細かいことは気にしない。
*実在の人物とかは名前やグループ名等をもじってます。時事ネタも有り。懐かしいネタもちらほら。
*原作のキャラ設定は結構、崩壊。パラレル物苦手な方はご注意。
*原作のキャラ性格も結構、崩壊。原作と比べて「誰だてめえ」と思った方はそっと閉じ推奨。
*レスに対するお返事レスは返せない事が多いかも。体力温存の為。無視してる訳じゃないんで、OK?
*安価以外の提案は基本拾えません。もし展開が被ったら読者に先を読まれたって事。OK?
*感想は毎回有難い。でも自分の妄想話を書くのはNG。読んでいる人が混乱するから。本編と混ざると話の筋が追いづらくなるよ。
*ラスト100レスは完成する迄、レス自重お願いします。レス足りないと思ったら書き手としてプレッシャー過ぎる。(ガクブル)
*現在、ジャン→ミカサ、オルオ→ペトラ→リヴァイ←ニファ リヴァイ(?)→ハンジ←モブリット ライナー→クリスタ←アルミン←アニ(?)←ベルトルトあたりもちらほら(?)見えてます。というか、そのつもりで書いてます。
*しかし基本はエレミカ(ミカエレ)です。エレンから告白しちゃったしね。前回。
*モブキャラも多数出演。オリキャラ苦手な方もご注意。キャラ濃い目。
*そんな訳で、現在設定しているオリキャラをざっとご紹介。
マーガレット(2年生♀)→演劇部大道具リーダー。漫画描ける。腐ってる女子。
スカーレット(2年生♀)→演劇部大道具。立体造形専門。ロボットもいける。
ガーネット(2年生♀)→大道具大道具兼衣装。コスプレ好き。
アーロン(2年生♂)→役者。元野球部。高校から演劇始める。
エーレン(2年生♂)→役者。元サッカー部。高校から演劇を始める。
カジカジ(1年生♂)→役者。名前にちょっとコンプレックス有。
キーヤン(1年生♂)→役者。歌はうまい。
マリーナ(1年生♀)→役者。少年の声が出せる。ナレーションうまい。
*モブキャラが多いのは演劇部のメンバーが足りなかったからだよ。(主要キャラ全部演劇部員にするのも変だしね)
*原作のモブの名前が判明すれば……途中加入もあるかもです。
*あ、外伝のキュクロとシャルルも出てます。二人は野球部投手とマネージャー。
*そんな訳で、現パロ(エレン視点編)を始めます。OK?
945
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 21:09:13 ID:2eGzHfXM0
ハンジ『そうなんだ。ごめんねー私、その辺、詳しくなくて。エルヴィン先生なら詳しいんだけどね』
エルヴィン『呼んだ? (顔だけ出す)』
ピクシス『こらエルヴィン! 顔を出したらダメじゃぞ!』
と、笑いが起きた。
ハンジ『あはは! でもリヴァイのだけじゃなくて、エルヴィンのとか、他の先生の分も当てられるとは思っていなかったよ。私、まだ女子力が残っていたのかな?』
リヴァイ『いや、そこは年の功ってやつじゃないのか?』
ハンジ『酷い! まあ、事実だけど。でもなんか嬉しかったな。問題が分かったのは』
リヴァイ『それだけ、ハンジが聡明である証拠だろ。案外、人の事をよく見ているしな』
ハンジ『わーい。久々にリヴァイに褒められたー! 明日は雨降っちゃうかもね』
リヴァイ『縁起でもねえ事を言うな。明日も文化祭、あるんだぞ。晴れた方がいいだろ』
ハンジ『まあそれもそうだね。ねえ? そろそろ5分じゃない? あ、まだ後もうちょい? どうしよう? 後は何話す?』
リヴァイ『もう早めに切り上げても良くないか? 尺余っても別にいいだろ』
ハンジ『え? ダメなの? あ、次の準備がもうちょいかかる? あ、そう。どうしよう? リヴァイ。何か話してよ』
リヴァイ『無茶振りにも程があるな。全く………』
と、その時男子生徒から「何で最後の問題、分かったんですかー?」という野次が飛んだ。
ハンジ『あ、それは私も気になった。私、普段口紅全くつけないのに何で分かったの?』
リヴァイ『いや、だからあれはただの勘だ。直感で選んだら当たったんだ』
ハンジ『でも、ナナバ先生と私のを間違えていた先生もいたよね。それってナナバ先生と私の口が似ている証拠じゃない? よく見分けがついたね』
リヴァイ『うーん……(頭掻いている)』
そんなもん、決まっている。
普段から、リヴァイ先生がハンジ先生の顔をよく見ているからに決まっているだろ。
オレはそう思ったけど、リヴァイ先生自身は『本当に何でだろうな?』と首を傾げるだけだった。
リヴァイ『俺にも良く分からん。たまたまじゃないのか?』
ハンジ『そうかな? ま、そうかもね。あんまり考えてもしょうがないか』
リヴァイ『そうだな。じゃあそろそろ………』
と、その時、男子生徒の一人が「キスしないんですかー?」という野次を飛ばしてきた。
なんだこの絶妙なタイミング。
もしかして、サクラか?! 仕込まれているのか?! 会場の中に。
リヴァイ『は?』
キッス! キッス! キッス!
キスコールが徐々に浸透していってハンジ先生が『ええ?』と狼狽していた。
ハンジ『ちょ、ちょっと待って。それは話に聞いてないよ? ここでおしゃべりするだけじゃないの?』
リヴァイ『俺もそうとしか聞いてないんだが?』
でも「キッス!」コールはなかなか鳴り止まない。ど、どうすんだコレ…。
946
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 21:32:40 ID:2eGzHfXM0
鳴りやまない催促コールにミカサは横で顔面蒼白している。
突然の事態に、青ざめるしか出来ないようだ。
ハンジ『もう、しょうがないな〜する?』
リヴァイ『断る(キリッ)』
ハンジ『でも、ほら、なんか、催促されているし、やらないと終わらないみたいだよ?』
リヴァイ『嫌なものは嫌だ。というか、ハンジも本当は嫌なんだろ』
ハンジ『え? うー…場所によるかなあ。ほっぺとかなら、いいよ?』
おおおおお?! これは意外だ。ハンジ先生、ほっぺキスなら許せるんだ。
でもリヴァイ先生は嫌そうにしている。
リヴァイ『お前なあ……』
ハンジ『ほらほら、早くしないと。舞台終わらないよ? あ、それとも私からしようか?』
リヴァイ『それはもっと嫌だな』
ハンジ『何気に本当に失礼だね! リヴァイは! じゃあ、ほら、リヴァイからでいいから!』
と、言って、ハンジ先生が両目を閉じた。
リヴァイ先生はため息をついていたけど、周りは「ヒューヒュー」の嵐だ。
一度、ポケットに手を突っ込んでいた手を出して、自分の方にハンジ先生を引き寄せる。
そして眼鏡を外してやって、カップルシートの端に追いやると、リヴァイ先生は………
チュッ……
顎を持ち上げて、本当にキスを1回だけした。リップ音が、聞こえたから間違いない。
角度的に完全には見えなかったけど、でも、あの距離なら間違いない。やった。
本当にキス、しちまったんだ。
リヴァイ『これでいいか? じゃあ撤収するぞ、ハンジ!』
ハンジ(こくこく)
という訳で2人は慌ててはけていった。これで先生部門は終了だ。
終わった直後、モブリット先生とミカサが同時に倒れかけて、オレは2人分支える羽目になった。
と、その時、その後ろから、ミカサの方を支えてくれる奴が現れた。
ジャン「マジか。リヴァイ先生、やりやがったな……」
エレン「ジャン……来てたのか」
ジャン「当たり前だろうが。気になってたからな。後ろの方で観てたよ。にしても……」
マルコ「さ、最後、凄かったね。本当に皆の前でキスしちゃった…」
947
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 21:45:45 ID:2eGzHfXM0
ジャン「いや、今の、本当にキス、したのか?」
マルコ「え?」
ジャン「なんか怪しい気がするんだが。エレンはどう思った?」
エレン「え? したんじゃねえの? 音だってしたし」
ジャン「いや、そんなもんは音出せばいい話だし。覚えてないか? オレとキスシーン入れるって話になった時に、キスに見える角度で顔をギリギリまで近づけるテクニック、教えて貰っただろ」
エレン「あ、ああ……そう言えばそうだったな」
仮面の王女の時の話だ。最初はキスシーン有りで練習していたからな。
え? でも今のって、その角度だったんかな?
ジャン「なんか今の、そんな感じに見えたんだが、気のせいか?」
エレン「え? じゃあ本当はキスしてねえって事か?」
ジャン「その可能性もありそうだなって思って。………確認してえな」
ニヤリと、ジャンが笑う。オレも同じ事を思った。
ジャン「エレン、ミカサはオレが預かるから、リヴァイ先生にこっそり確認して来いよ」
エレン「え? でも……」
マルコ「大丈夫。ジャンが変な事しようとしたら僕が止めるよ」
ジャン「しねえよ! ……多分」
多分が余計だ。でも、確かに気になるのは気になる。
今、生徒の方のフィーリングカップルが始まったから、聞くならこのタイミングしかない。
ジャン「どの道、モブリット先生を裏方まで運んだ方がいいだろ?」
エレン「ああ、そうだな」
気絶しているけど、モブリット先生は文化祭の担当教員だし、裏に連れていく必要がある。
オレはこっそり舞台裏の方にモブリット先生を支えながら連れて行った。
948
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 22:02:20 ID:2eGzHfXM0
舞台裏では壮絶なピリピリとした空気が流れていた。
リヴァイ先生がキレていたからだ。エルヴィン先生とピクシス先生をその場で正座させて説教していたんだ。
どっちも年上の先生なのに。容赦ねえええええ……。
リヴァイ「おい、エルヴィン。お前言ったよな? 何も仕掛けないと。アレは嘘だったのか?」
エルヴィン「嘘はついてないよ。私は何も仕掛けていない。今回の事を仕掛けたのはピクシス先生だから」
ピクシス「すまんのう。舞台を盛り上げたくて、ついな」
リヴァイ「ピクシス先生。とりあえず、モブリット先生を何処に拉致して監禁したのか教えて頂きましょうか(ジロリ)」
エレン「あの、すみません……」
間に入るのは怖かったけど言わない訳には行かなかった。
するとやっとこっちに気づいたリヴァイ先生がほっとした表情で、
リヴァイ「エレン、でかした。モブリット先生を救出してきたのか」
エレン「え、いや…その……救出とはちょっと違うんですけど」
お化け屋敷から出てきたところを連れてきただけだしな。
でもリヴァイ先生はそんな事はどうでもいいみたいで、とにかく「良かった。無事で」と安心したようだった。
リヴァイ「全く………こいつがなかったら、ガチでキスする羽目になるところだったな」
と、リヴァイ先生はポケットから何か取り出した。
エレン「そ、それは一体」
リヴァイ「透明のガムテだ。ゴミ取り用に常にポケットに少量、携帯している。ハンジにキスする直前、こいつをあいつの唇に貼りつけて、その上からキスしてやった」
よく見ると、ハンジ先生がまだ口をガムテで押さえられていた。可哀想に。
エレン「剥がしてあげていいですか?」
リヴァイ「ああ、構わん」
オレはそろーっと、ハンジ先生の口のガムテを剥がしてあげた。
ハンジ「ぷは! いやーまさか口を封じられるとは思ってもみなかったよ。リヴァイ、策士だね!」
リヴァイ「どっちがだ! エルヴィン達に比べたら可愛いもんだろうが!」
949
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 22:30:55 ID:2eGzHfXM0
エルヴィン「いやーまさかリヴァイが乱馬1/2のロミオとジュリエットネタを知っているとは思わなかったよ。懐かしいね。乱馬とあかねちゃんもそれで偽のキスシーンやったねえ」
リヴァイ「すまんがオレはマンデー派じゃない。乱馬のネタを知っていた訳じゃないが、これしか乗り切る方法が思い浮かばなかったんだ」
ピクシス「相性ばっちりのくせに、何でそう頑ななんじゃろうな〜」
と、ピクシス先生は不思議がっている。まあ、気持ちは分からなくもないけど。
リヴァイ「あれはあくまで、ハンジとの付き合いが長いから知っていただけだ。カンニングペーパー有りでテストを受けたようなもんですが?」
と、リヴァイ先生はあくまでそう主張する。
ピクシス「だったら何故、最後の問題も当てたのじゃ。アレは完全に「勘」の世界じゃ。エルヴィンのような変態でない限りは、それこそ、気をつけて常に見ていないと分からないと思うんじゃがのう……」
というピクシス先生の主張にリヴァイ先生は「たまたま当たっただけですよ」と答える。
リヴァイ「偶然という事もある。気にするような事じゃ……」
ピクシス「本当かのう? お主、何故そんなにハンジから逃げておるんじゃ」
リヴァイ「は?」
リヴァイ先生が心外だと言わんばかりに言い返す。
リヴァイ「言っている意味が分からない。何の話だ」
ピクシス「ふむ。まあいい。意味が分からんなら話しても無駄じゃ。ハンジ先生、次の野球拳の為の司会の衣装に着替えた方がよかろう?」
ハンジ「あ、そうですね。今のうちに着替えますね〜」
と、ハンジ先生は先に更衣室の方へ移動した。舞台袖には一応、仕切りを立てて着替える場所を分けているからだ。
リヴァイ「エルヴィン、これ以上は何も仕掛けてないよな? 今度こそ、まともにやらせろよ?」
エルヴィン「だから私は何もしてないのに……」
リヴァイ「知っていて黙っているのも同罪だろうが! ピクシス先生もこれ以上、余計な事はしないで頂きたい」
ピクシス「しょうがないのう……」
という訳で、一応話に区切りがついたようだ。
リヴァイ「エレン、さっきのゴミ、渡してくれ。俺が後で捨てておくから」
エレン「あ、はい」
ハンジ先生の唇を塞いでいた透明ガムテだ。ゴミとなったそれをリヴァイ先生に渡す。
それをポケットに入れると、リヴァイ先生はエルヴィン先生とピクシス先生とオレの3人を舞台裏から追い出した。
ここからの時間は野球拳の関係者以外はもう、舞台裏に入っちゃいけないからだ。
950
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 23:01:14 ID:2eGzHfXM0
ピクシス「ゴミくらい、彼に捨てさせればいいのにのう。どこまで独占欲が強いのじゃ。あの男は」
エルヴィン「まあ、そこが可愛いんですよ」
エレン「え?」
何の話か分からないけど、先生2人はニヤニヤしている。
舞台裏から客席側に移動して、オレは先生達を引き連れてミカサのいるところまで戻ってきた。
ミカサは客席の端っこの方でぐったりして死んだ魚のような両目をしていた。
ミカサ「気持ち悪い……こんなに気持ち悪いの、初めてかもしれない……うぷっ……」
エレン「だ、大丈夫かミカサ……」
ミカサ「なんであのクソちび教師のキスシーンなんか見ないといけないの……ハンジ先生が穢された……(ブツブツ)」
精神的ショックが酷かったようだ。これは野球拳、見せない方がいいかもしれない。
オレはジャンからミカサを受け取って引き連れて、取り敢えず一回、第一体育館を出る事にした。
ミカサ「許せない。モブリット先生が犠牲になった……許せない。なんとしても天誅を……」
エレン「ミカサ、その事なんだけど。リヴァイ先生、アレ、本当はキスしてないって言っていたぞ」
ミカサ「え?」
エレン「直前で透明ガムテを張り付けて、その上からキスしたんだって。直接した訳じゃないんだってさ。お芝居だよ」
ミカサ「お、お芝居…? 何故、お芝居を……?」
エレン「そりゃ、舞台だからだろ? 皆を盛り上げる為に、あえて「嘘」をついたんだよ」
こういえば少しは落ち着くかな。
ミカサ「で、でも、ハンジ先生は、『ほっぺならいい』って言ったのに」
エレン「え? ああ……」
確かにそう言っていたな。でもあの空気じゃほっぺじゃブーイングだったんじゃないか?
それを見越して唇に行ったんだろうし。
と、思っていたら、ミカサが泣き出しそうな顔でこう続けた。
ミカサ「ほっぺにキスされると思って我慢して待っていたのに、唇にいきなりキスされたら、嫌だと思う。例えそれがガムテ越しでも、私なら好きでもない男にされたら、発狂する」
エレン「え………」
あ、そっか。ミカサはハンジ先生がどの程度リヴァイ先生の事を好きなのかイマイチ分かってないんだ。
だからついつい「可哀想」だと思っているんだ。多分、そんなんじゃねえと思うけどな。
エレン「ハンジ先生は別に発狂してないぞ。さっき会ったけど、普通だった。いつも通りだったよ」
ミカサ「そんな筈はない。ハンジ先生は我慢しているだけ。きっと今頃、頭の中は大混乱している筈」
エレン「え………」
そ、そうなのかな。でも、ミカサがそう言うなら、その可能性もあるのかな。
951
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 23:26:50 ID:2eGzHfXM0
ハンジ先生の様子が気になってそろーっと入り口から第一体育館の中を覗いた。
野球拳が始まるようだ。リヴァイ先生の2度目の登場に会場は大盛り上がりで、騒いでいる。
ハンジ先生は男装した燕尾服姿で出て来て、ルールを説明していた。
ハンジ先生の背景には、野球部の恰好をした男子生徒とチアガールの恰好をした女子生徒が雛壇に上って待機していた。
いつもの野球拳の音楽が流れると、その音楽に合わせて背景の彼らが一緒に踊ってくれるようだ。
野球〜するなら〜こういう具合にしやさんせ〜♪
アウト! セーフ! よよいのよい!
というお決まりのアレを説明するハンジ先生。特に変わった様子はないけれど。
そして壇上に出てきたのは、意外と女子生徒が多いな。
ああああ! ニファ先輩とペトラ先輩、両方出てる!!!
マジか。女の戦いが勃発してやがる。
リヴァイ先生VS女子生徒軍団の構図が出来上がっている。
っていうか、男子生徒は参加しねえのかこれ?
ああああ……リヴァイ先生、本当にじゃんけん強い! 3連続で勝った!
すげ! 本当に女子側がどんどん脱がされているぞ?! いいのかコレ?!
けしからん。実にけしからん……。
ミカサ「エレン……? (ゴゴゴ……)」
は! しまった! 一瞬、ミカサの事を忘れかけて見入っていた。
エレン「いや、ほら、何ともないみたいだぞ? ミカサの気のせいじゃないか?」
ミカサ「でも………」
エレン「心配し過ぎだって。ハンジ先生は大人なんだし、ノリでそういう事もあるってきっと割り切ってると思うぜ?」
ミカサ「エレン、そんな筈はない。ハンジ先生は女性。強く見えても、女性なので」
エレン「そ、そうかあ〜?」
うーん。ミカサが折れないなあ。
まあ、そこまで言うなら注意して見てあげた方がいいのか?
952
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 23:46:03 ID:2eGzHfXM0
ペトラ先輩、負けているのに悠然と立っている。
一応、下にビキニの水着は着ているけれど、にしても、これだけの観客の前で堂々と服を脱げるって、すげえな。
ニファ先輩も同様だ。というか、オレの勘違いかな。むしろ喜んで脱いでいるように見えなくもないけど。
リヴァイ先生も淡々と勝っていくな。容赦ねえ。一回くらい負けてあげたらいいのに。
あ、一応、ビキニ姿になったら負けみたいだ。手ブラはやらないようだ。
そりゃそうだよな。手ブラやったら、PTAが黙っちゃいないよな。
いや、既にこの時点でアウトだという説もあるけど、そこは片目瞑って欲しい。
そんな訳で、野球拳で大いに盛り上がっていたその頃、ようやくアルミンがこっちに来た。
アルミン「エレン〜!」
エレン「あ、アルミン! 遅かったな」
アルミン「いや〜クリスタと一緒にお昼を食べていたせいでついつい時間を忘れていたよ。野球拳、始まった?」
エレン「ああ、始まっているぜ。どんどん先輩達、脱いでる」
アルミン「本当だ! スゴイ! これはいいイベントだね!! (興奮)」
エレン「ああ、企画した奴は天才だな。ハンジ先生が許したのも凄いけど」
と、ついつい遠くから見入っていたんだけど……。
女子生徒をあらかた征服したリヴァイ先生に対して、野次が飛んだ。
「ハンジ先生も参加して下さいよー!」という声だ。
ハンジ『え? 私? 私はやらないよ? 司会だもん』
「そこをなんとかお願いしますー!」と、無茶ブリする男子がいる。
ハンジ『もー貧乳なんか見てもしょうがないでしょー?』
「むしろステータスです! 希少価値です!」といつもの合いの手がやってきた。
貧乳=希少価値という変な価値観が浸透したのは某漫画のせいだろうけど。
ハンジ先生は汗を掻いて頭も一緒に掻いている。
ハンジ『こ、困ったなあ。じゃあ、やっちゃう? リヴァイ』
リヴァイ『参加しないんじゃなかったのか?』
953
:
進撃の名無し
:2014/07/23(水) 23:56:16 ID:2eGzHfXM0
ハンジ『だって、観客が望むならやらない訳にはいかないじゃなーい』
リヴァイ『………はあ』
と、リヴァイ先生はしょうがない顔になって構えた。
リヴァイ『分かった。後悔するなよ』
ハンジ『うん。リヴァイの腹筋、お披露目するよ!!』
という訳で何故かリヴァイ先生VSハンジ先生も勃発して、会場は大盛り上がりになった。
そして何度かシーソーゲームが続いて、あ、リヴァイ先生が負けた。
上着を1枚脱いだら、女子生徒が「きゃあああああ!!!!!」と金切り声をあげたので耳が痛かった。
もう、リヴァイ先生のファン、ちょっとは自重しろよ。
スカーフも脱いで、シャツも脱いで、下着も脱いで。
リヴァイ先生、さっきまでの連勝が嘘みたいに負けていくな。
そして遂に腹筋のお披露目だ。その瞬間、女子の観客がバタバタと何名か気絶していった。
実行委員が担架を予め用意していたのか手早く回収して保健室に運んでいく。
その様子にさすがにハンジ先生も異変に気付いたのか、
ハンジ『あんた、わざと負けてない?』
と言い出した。
リヴァイ『腹筋お披露目しろと言ったのはハンジだろうが』
ハンジ『いや、言いましたけどね。まさかこのタイミングでやってくれるとは思わなくてね』
ぶーぶー! 今度は男子生徒がブーイングだ。
「リヴァイ先生ー! 脱がせて下さいよー!」と野次を飛ばす。
しかしリヴァイ先生は野次を完全無視している。
そしてやっぱり、最終的にはわざと(?)全部負けてパンツ1枚になると、敗者となって、舞台をはけていった。
ハンジ『ありゃりゃ、全勝しちゃったよ。ごめんねー脱がなくて!』
と、ハンジ先生は可愛くごめんなさいをしている。
ぶーぶー! という声がやまないけど、こればっかりはしょうがないよな。
時間的にも終わるの丁度いいし、お開きかな。この辺で。
954
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 00:08:18 ID:CEtk39aY0
と、思っていたんだけど……
まさかの「脱いで」コールが始まって、ハンジ先生が赤面していた。
ハンジ『ええ?! 36歳のおばちゃん捕まえてそれ言う?!』
「大丈夫大丈夫ー!」という声も出てきた。おいおい。なんだこの異様な空気は。
ハンジ『いや、あの…脱ぐのだけやったらそれはもう、ただのストリップだからね? もう時間も来ているし、この辺でお開きするよ。ごめんね? ね?』
と、ハンジ先生が言っていたその時、上着を1枚だけ引っかけたリヴァイ先生が颯爽と舞台裏から出て来て、野次を飛ばしていた男子生徒にげんこつかました。
いきなりの体罰に周りは「うわああ?!」とびっくりしていたけど、リヴァイ先生が殴るのも無理ねえな。
ちょっと、調子に乗り過ぎだ。アレはオレでもやるわ。
リヴァイ『いい加減にしろ。頭を冷やせ。馬鹿が』
インカムつけたままだから、声が響くな。男子生徒は「す、すんません…」と涙目だった。
リヴァイ『野球拳はこれでお終いだ。次の演目の準備する奴は早く舞台裏に行け』
と、言ってリヴァイ先生はその男子生徒をひっ捕まえてどこかに移動した様だ。
あ、もしかして、あの男子生徒、サクラだったのかもしれない。
ピクシス先生に頼まれたとか、ありそうだな。
そして野球拳が無事に終わって、ハンジ先生が舞台裏から出てきた。
インカムはもう外している。ふーっと疲れ切った様子だった。
ハンジ「…………」
あれ? 顔が赤い。どうしたんだろ?
エレン「ハンジ先生?」
ハンジ「うわあびっくりした! エレン、いたんだね?!」
エレン「まあ、そうですけど。大丈夫ですか?」
ハンジ「な、何が?」
エレン「いや、いろいろハプニングがあったから。ミカサも心配してましたよ」
ミカサ「ハンジ先生、必要ならリヴァイ先生に報復してきますので申し付けて下さい(キリッ)」
ハンジ「いやいや! 報復なんてしなくていいからね! 大丈夫! ほら、元気元気!」
と、ハンジ先生は笑っているが…。
955
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 00:25:30 ID:CEtk39aY0
ミカサ「ダメです。ハンジ先生。我慢しては、ダメ」
と、ミカサがずいっと一歩出て言う。
ハンジ「え、ええ? 我慢なんてしてないよ?」
ミカサ「でも、キスされたこと、嫌だったのでは」
ハンジ「あーキスっていうか、ね」
ハンジ先生は困ったように言った。
ハンジ「あいつ、私にキス出来たんだーと思ったら、ちょっと何か、こう、もやもやしてね? いや、ガムテ越しだけど。私、てっきりガムテを「ほっぺ」に貼ってやるんだとあの時、思ったからさ。まさか口の方にくるとは思わなかったのよ」
ミカサ「嫌ではなかったんですか?」
ハンジ「んー……これ、どっちなのかな? 自分でも良く分かんないのよね」
と、頬を赤らめてハンジ先生が言う。
ハンジ「なんか、さっきから、変、なんだよね。こう、もやもやしていて。なんだろ? これ。こういうの、初めて経験するんだけど」
ミカサ「そ、それが「嫌だ」という感情なのでは?」
ハンジ「いや、嫌じゃないの。嫌じゃないのだけは分かるんだけど……ああああ分からん! 未知の感覚! 初めての経験だよこれ?!」
それってもしかして。もしかして、兆候が出ているのか?
ハンジ先生にとっての、恋の芽吹きみたいなもんが、さっきのガムテ越しのキスで、始まっちまったのか?
うわあああああどうすんだこれ?! いや、オレはどうしようもねえけど?!
ハンジ「ちょっと後でノートにまとめよう。うん。ちょっと書き出さないと訳分かんない。自分観察やらないと自己分析出来ないわ」
と、頭を悩ませている。ハンジ先生、そんな時まで研究者の顔が抜けないのか。難儀な性格しているな。
956
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 01:13:15 ID:CEtk39aY0
ハンジ「まあいいや。自分の事は後回しだよ。それより、今回の事で、またリヴァイのファンの子達に恨まれちゃうなあ……」
エレン「え? ああ……そうか。そうですね」
リヴァイ先生のファンの女子がなんか、ちょっと異常だったもんな。
ハンジ「うーん。それが怖かったのもあって、「ほっぺ」を指定したんだけどね。あいつ、非公式ファンクラブの存在を知らないからなあ」
エレン「え? 何ですかそれ」
なんか今、ぞくっとしたぞ。背中が寒くなった。気のせいか?
するとハンジ先生は急に声のトーンを落としてオレ達だけに聞こえる大きさで話した。
ハンジ「あ、これ、リヴァイにはオフレコしておいてね。リヴァイ、人気があり過ぎて、本人知らない間に、校内の女子生徒の間でファンクラブが勝手に作られていたみたいでね。もう5年目くらいかな? 最初は5人くらいの小さな集まりだったんだけど、今じゃOG含めたら100人くらい会員がいるんだよね」
エレン「ひゃ、100人?! 何ですかそれ?!」
もうそれ、芸能人のアイドルクラスの人気じゃないのか?!
ハンジ「あーなんかいつの間にか増えていたみたいだね。私がその事を知ったのは、ここ数年なんだけど、ちょっと年々、ファンの子達が過激になってきていてね。1回、リヴァイのロッカーを勝手に漁って盗撮したり、あいつのパンツ盗もうとしていたりしていたから、流石にそれは私が止めたんだけどね。それがあって、私も初めてファンクラブの存在を知ったんだけど。そういう訳で、リヴァイと友人でいるのは良いけど、必要以上にくっつくと、いろいろ弊害も出るのよね。参ったなあ…」
と、ハンジ先生は困った顔をしていた。いや、なんかもう、何を言ったらいいか分からん。
アルミン「あの、それはちゃんと表沙汰にして、リヴァイ先生に伝えた方がいいのでは」
ハンジ「あーそんなことしたらあいつ、問答無用でファンクラブ解散させるよ。そしたら活動が水面下になるだけで、存在だけは無くならない。もしそうなったら、もっと動向を探るのが難しくなる。適度に発散させて泳がせておくのが一番だよ。こういうのは」
アルミン「でも、もしリヴァイ先生自身に被害が及んだら……」
ハンジ「あ、それは大丈夫。エルヴィンが体張って学校内を監視してくれているから。リヴァイは全く気付いてないけど。少なくとも校内で下手な真似は打てない様にしているし、あいつの生活は教員用のマンションと学校の往復が殆どで、それ以外は生徒のたまの送迎くらいだから。私も校内では女子生徒をある程度、注意して見ているし、あいつに被害が及ばない様には気を付けているよ」
エレン「な、なんか思っていた以上に大変な事態じゃないんですか? それは……」
ミカサもちょっと変な奴らに絡まれる事はあるけど、その比じゃねえ気がする。
だって100人だぞ? 数が三桁だからな。
ハンジ「うーん。でもたまには彼女らを発散させないと、ますますストレス爆発するみたいだしねえ。私が夏に一度、顧問をサボってリヴァイから離れたのもそのせい。リヴァイを泳がせて、ちょっと遠目でリヴァイを観察していたんだよね。女子がどういう行動を起こすか。マークすべき女子は誰か。炙り出したかったんだけどねえ……」
エレン「ええええええ? ちょっと待って下さい。アレ、酔っぱらっていたのって」
ハンジ「ごめんね☆ うん。あれ、演技だから。酔ったふりは得意なんだよ。私。ただあの時、ちょっと私の注意が女子に気づかれそうになってね。ごめん。誤魔化す為にエレンを巻き込んだけど」
エレン(ポカーン)
なんだこれ。まるで映画で観るような、ミッションみてえだな。
スパイ映画的な。ハンジ先生、捜査官になれるんじゃねえか?
957
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 01:44:05 ID:CEtk39aY0
ハンジ「健全にリヴァイを愛でてくれるなら何も問題ないんだけどね。というか、こんな事態になっちゃったのは、リヴァイ自身が誰彼構わず生徒に優しくするのがいけないのよ。あいつ、生徒には基本的に優しいからね。さっきみたいに調子に乗った奴にはげんこつかますけど。それ以外の時は、本当に何というか、面倒見が良すぎて、気づかないうちに女子生徒落としているんだから。ちったあ自重して欲しいけど。自覚がないから無理なのよね。だからこっちは、適当に宥めて、こうやってたまにリヴァイのお色気を出して発散させるくらいしか出来ないのよね。我慢させたら、もっと大変な事になるから」
と、その瞬間のハンジ先生は大人の女性に見えた。36歳の年相応の顔だ。そんな独特の顔だった。
ハンジ「だから私、本当、リヴァイとどうこうなろうとか、思った事はないのよね。エルヴィンとかピクシス先生は、そうじゃないみたいだけど、リヴァイの隣に異性がいる場合は「友人」としての枠しかないのよ。万が一、恋人になっちゃったら、毎日ファンの子に暗殺される恐怖と戦う事となるかもしれない。割とガチで」
こえええええ。リヴァイファン、こえええよ!!
ハンジ「あーごめん。愚痴っちゃった。本当、こんなの生徒に言う話じゃなかったね。あーもう、私が男だったらなあ! こんな面倒な事考えずに、あいつと毎日飲みに行けたんだけどな!」
と、腹を立てている様子がちょっとだけ可愛かった。
そしてハンジ先生は「じゃあまた後でね! お腹すいたからちょっと食べてくる」と言って離れて行った。
なるほど。なんかだんだん、全容が分かってきたぞ。
リヴァイ先生の交際が長続きしないのも。
ハンジ先生がリヴァイ先生の友人に拘る理由も。
微妙なバランスで今の状態が成り立っているんだ。
その均衡を崩すのを、ハンジ先生は無意識に怖がっているのかもしれない。
なんかこの感覚、オレ、覚えているぞ。そうだ。
オレ自身が、ミカサとの交際に踏み切る前に、ウダウダしていたあの頃だ。
思い出した。ジャンにGWにいろいろ言われたことを。
そして交際がバレた直後、「気持ちに蓋していたんじゃなかったのか?」と問われた事も。
つまり、オレの場合は「家族としてやっていきたい」理性と。
「本当はミカサが好きだ」という本能の板挟みになっていた訳で。
オレの場合は結局、本能の方が勝った訳だけど、ハンジ先生の場合も、無意識のうちに「理性」で押さえこんでいる可能性がある。
958
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 02:10:13 ID:CEtk39aY0
でも100人の同性に恨まれる覚悟を持たないと、リヴァイ先生の恋人の場所に居られないなら、確かにちょっとこええよな。
オレだって既にジャンに恨まれているし、多分、見えないだけでミカサのファンだっている筈だ。
ミスコンで支持者が10人以上集まったって言ってたし。そういう部分は切っても切り離せない。
多分、これから一生、抱えていかないといけない問題になるんだ。こういうのは。
でも、だけど。
だからと言って、リヴァイ先生がずっと独身でいたら。
リヴァイ先生自身は、幸せになれなくねえか?
ミカサ「エレン……?」
ああああもう! オレの馬鹿! オレに出来る事って、何も思い浮かばねえ!
こんな事態になっても、見守る事しか出来ねえのか…。
アルミン「エレン、何かいろいろ考えているみたいだけど。なるようにしかならないよ」
エレン「アルミン……」
アルミン「話は大体分かったよ。疑問に思っていた部分も、これで繋がった。でも、だからと言って、僕らには何も出来ない気がするよ」
エレン「そうだよな。大人の問題だもんな。首突っ込むわけにはいかねえよな」
アルミン「まあでも、あんまり心配しなくていいんじゃないかな? 僕もエレンと同じ意見だし」
エレン「アルミンもそう思うのか?」
アルミン「うん。考えは大体同じだと思う。だって様子を見ていれば分かるじゃないか」
ミカサ「2人だけで分かる話をしないで欲しい(涙目)」
悪い! うっかりミカサを放置しちまった。
エレン「すまん! その……人間についていろいろ考えちまった」
ミカサ「人間について? どういう事?」
エレン「その……こう、なんだ。人間って、自分の「本当の気持ち」ってやつを、簡単に「理性」ってやつで封じ込めちまう生き物なんだなって思って」
ミカサ「封じ込める……」
エレン「勿論、そうしないといけない場面もあるけど、それって限界があるだろ? いつか決壊して、壊れるのは分かってる。だったらもう、吹き出すものを我慢する必要はないんじゃねえかって、思うんだけど」
と、言ったら、ミカサが真っ赤になって、
ミカサ「エレン、それは大人の階段を登りたいという意味?」
と聞いてきたんで「違う!」と言ってやった。
エレン「あ、いや、違わなくもないんだろうけど、その、この場合は違うんだよ!」
ミカサ「? どっちなの?」
エレン「と、とにかく、その、なんていうか、我慢のし過ぎは良くねえよって話だよ!」
ミカサ(ポッ)
あ、ミカサがエッチな方向で考えているな。
ミカサ「エレン、その……誓約書の事なんだけど」
エレン「え?」
急になんだ?
ミカサ「後で、ちょっと確認したい事があるので、文化祭が終わってから、落ち着いてから話したい」
エレン「あ、ああ……そうだな」
そういえばその問題もあったな。っていうか、もうなんか忙しいなここ最近!
959
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 13:05:51 ID:CEtk39aY0
でも時間は有限だ。悩んでいたってしょうがねえ!
エレン「まだ見て回ってないところ、行ってみるか」
アルミン「あ、そうだね。僕も一緒にいいかな?」
ミカサ「勿論。いい。3人で回ろう」
アルミン「ハンジ先生の生物室、もう見て回った?」
エレン「いや、まだだな。折角だから行ってみるか」
ハンジ先生の生物室は確か珍しい生き物を飼っていて、それを展示している筈だ。
カメレオンとか、爬虫類系も飼っている。ハンジ先生が主に世話をしているそうだ。
生物室は別館の、職員室がある方の3階にあるので、一旦、第一体育館を離れて売店、学生食堂を通り抜け、職員室を通り過ぎて階段を登っていく。
そして生物室の方に顔を出してみると、そこには思わぬ事件が待ち構えていた。
エレン「ん………?」
何か、異様な空気だった。ざわざわしていて人だかりが出来ている。
中を覗いてみると、そこには……
エレン「!」
水槽とか、割れていた。動物の死骸もあって、異様な臭気を漂わせていた。
生物部部長「すみません! 中には入らないで下さい! 現在、展示は中止しております。中には入らないで下さい!」
生物部の部長らしき男子生徒がオレ達を廊下に追い出してしまった。
お客さんは展示を見るどころじゃない。生物部の部員たちが深刻な表情で何やら話し合っている。
生物部部員「どうする? ハンジ先生に連絡するべきなのかな」
生物部部長「しない訳にはいかないだろ。でも……」
ざわざわざわ……
何だコレ。悪戯にしては悪質じゃねえか?
生物室で飼っていた生き物が誰かに殺された。そう思っていいのかな。
960
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 13:29:50 ID:CEtk39aY0
そして遅れてハンジ先生が生物室に戻ってきた。連絡を受けて急いで戻ってきたようだ。
ハンジ「はあはあ…ごめん! 遅くなって!」
バタバタと生物室に入ってきた先生は、その教室の飼育ブースを見るなり「うあああああああ」と叫んだ。
ハンジ「嘘……本当に? これ、全部?」
生物部部長「はい。すみません。ちょっと、目を離した隙にやられていたみたいで。こっちに誰もいない時間帯があったみたいで、すんません! 俺のローテーションミスのせいです!」
ハンジ「う、ううん……部長のせいじゃないわよ。大丈夫。気を落とさないで」
いや、一番気を落としているのはハンジ先生自身だろ。
一体、誰がこんな事を……。
ミカサ「なんて酷い……」
アルミン「まさか、ハンジ先生を妬んで、誰かがやったのかな」
エレン「そうとしか思えないだろ。あ……」
そう言えば、思い出した。
黄色い悲鳴が多い中、一度だけ異様な声があった気がする。
そう、リヴァイ先生とハンジ先生が最終カップルに選ばれた直後、一部の女子が変な悲鳴をあげていた。
あの時は、ただのヒステリックな悲鳴にしか聞こえなかったけど。
もしかして、あの時の女子が、これをやったのか……?
ハンジ先生はすぐに誰かに連絡を入れていた。
そして生物室にはモブリット先生とエルヴィン先生が慌ててやってきたのだった。
モブリット「! これは酷い……」
エルヴィン「大丈夫か。怪我はないか」
ハンジ「うん。幸い怪我人は出なかったみたいだけど」
ハンジ先生の目の色が変わった。いつもの先生の目じゃない。
鋭い眼光の中に暗い、光が見えた。
ハンジ「エルヴィン、監視カメラ。見せて。学校中に仕掛けている監視カメラ、今から総チェックするから。特にフィーリングカップルが終わりかけになった時間から、野球拳を行っていた時間帯。その時間帯を徹底的に調べさせて」
エルヴィン「何故、その時間に断定する」
ハンジ「腐敗の浸食が真新しい。これは殺してすぐの物だよ。恐らく、やったのは私に対する嫉妬からの犯行だと思うから」
エルヴィン「分かった。手分けしてビデオをチェックしよう」
エレン「あの、オレ達も手伝いましょうか?」
差し出がましいかもしれないが、ハンジ先生の手助けをしたかった。すると、
ハンジ「エルヴィン、いい?」
エルヴィン「人手が多い方が助かるが、一応、これはオフレコでお願いするよ」
エレン「分かりました。約束します」
そしてオレとアルミン、ミカサの3人と、あと生物部の部員も交えて、先生達と一緒に監視カメラの総チェックを行う事になった。
961
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 13:47:19 ID:CEtk39aY0
エルヴィン先生は職員室のすぐ隣にある進路指導室のドアを開けて、その奥の隠し部屋を教えてくれた。
ちょっと忍者屋敷を思わせる仕組みでその隠し部屋に入ると、奥には膨大な数のテレビ画面が設置されていて、まるでテレビ局の中のような錯覚を覚えた。
アルミン「すごい機材だ。これ、全部学校内を監視しているんですか?」
エルヴィン「ああ。かなりの数を録画しているよ。ただこの事は一般には公表はしていないから、くれぐれも内密にしてね」
エレン「分かりました」
最近、物騒な事件が多いもんな。これくらいの自衛はしていて当然かもしれない。
校内でも盗難とかある事もあるし、学校内で事件が起きる時もある。
オレ達は先生の指示を仰ぎながら画面を食い入るように見た。
そしてアルミンが真っ先に、「あ、あの子! 生物室に入りました!」と言った。
ハンジ「拡大して」
エルヴィン先生が操作する。そしてその犯行の瞬間がバッチリ収められていた。
ハンジ「監視カメラ、数を増やして正解だったね。犯人が分かった」
エレン「誰だったんですか」
ハンジ「悲しいけど、リヴァイのクラスの子だよ。3年1組の女子だ。確か、2年の時は登校拒否を起こしていて、3年になってからようやく復帰したんだったよね。この子」
エルヴィン「ああ。リヴァイが言っていたな。2年の3学期あたりだったか。このままだと卒業出来なくなるから、一応、家庭訪問してくるって言っていたあの女子だな」
ハンジ「リヴァイの呼びかけでちょっとずつ学校に来るようになったんだよね。何だって、こんな事を………」
ギリッ……
ハンジ先生が強く拳を握り過ぎて血を出している。
モブリット「ハンジ先生! 血が……」
ハンジ「あ? ああ……ごめんごめん」
ハンジ先生は我に返って、
ハンジ「この子を確保していいよね。証拠はあるし」
エルヴィン「そうだな。これはもう、器物破損罪で訴えていいレベルの悪戯だ。学校所有の生き物を殺しているし、隠し通せる問題じゃないけど」
ハンジ「けど?」
エルヴィン「リヴァイはどうする? あいつが担任教師である以上、隠し通せるものじゃないと思うが、この問題はデリケートだぞ」
ハンジ「………………………」
ハンジ先生が長考していた。まるで将棋を指す名人のような真剣な空気で。
一手を間違えたら、全てが台無しになる。そんな予感を携えながら。
962
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 14:02:51 ID:CEtk39aY0
ハンジ「文化祭の最中だけど、こっちを優先させたい。彼女を確保しましょう」
エルヴィン「分かった。では彼女を進路指導室に呼び出そう」
エルヴィン先生が忙しく動いていた。そして、
ハンジ「ここから先はちょっと、君達には見せられないね。ごめんね」
痛々しい顔でハンジ先生がオレ達生徒全員を部屋から追い出した。
生物部の部員メンバーも心配そうにしていた。
オレ達もこれ以上は何も言えなくて、お互いに見合ってしまう。
多分、停学。下手すれば退学処分もあり得る。
どんな結果になるか分からないけど、オレ達はこれ以上立ち入る事は出来なかった。
アルミン「………もうすぐ16:00だね。写真館の方に戻らないと」
エレン「ああ、もうそんな時間か」
ミカサ「私達も一緒に戻る?」
エレン「そうだな。その方がいいな」
後ろ髪をひかれる思いを抱えながら、オレ達はハンジ先生を案じた。
重い空気を抱えながら、オレ達3人が自分の教室に戻ると、
ヒッチ「うひひ〜本当は嫌いじゃない癖に、素直じゃないよねジャンって」
ジャン「だーから、その話は誤解だっつってんだろ?! 誰がこの芋女を……」
サシャ「さっきから失礼な事ばかり言ってますね! 芋女は余計ですよ!」
ジャン「教室で芋ばっか食ってる奴には芋女で丁度いいんだよ!」
マルコ「あ、皆おかえりー。どうだった? いろいろ見てきた?」
エレン「…………ああ、まあ、楽しかったよ」
生物室での事はあまり人に話さない方がいいだろうと思ってオレは苦笑して答えた。
963
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 14:24:33 ID:CEtk39aY0
ヒッチ「だってあんたさぁ〜見たよ? ミスコンの投票箱の前で、ミカサに出すかサシャに出すか、すっごい悩んで頭抱えていたじゃない」
サシャ「え? そうだったんですか?」
ジャン「違う! オレはすぐにミカサに1票入れた! サシャのは、その、コニーに頼まれていただけで」
ヒッチ「うっそだ〜! コニーは彼女持ちだから「そんなの誰でもいいよ。オレの票はジャンに任せるわ」って言ってたから、コニーがサシャを指定する筈ないじゃーん」
サシャ「ああ、それもそうですね。それだったら、ミカサに2票入れた方がいいですよね」
ジャン「うぐ!」
マルコ「あーもう、バレたんだからいいじゃない。ジャン。自分の意志でそれぞれ1票ずつ入れたって言えば……」
ジャン「うううう………(真っ赤)」
アレ? 何だ。ジャンの奴、サシャの事も気になり出しているのか。
気の多い奴だな。まあ、それはそれで有難いけど。
サシャ「まあでもおかげで私もミスコン出ますけどね。1票あざーっす!」
ヒッチ「そうなんだ。良かったね〜サシャ♪ 馬面のおかげで出られるよ。優勝狙っていきなって」
サシャ「はい! 優勝者には景品が出ますからね! 優勝狙いますよ!」
と、サシャはウキウキしている。その様子を見てミカサは「………」となっていた。
エレン「ミカサ?」
ミカサ「いえ、だったらもう、ジャンとサシャが付き合えばいいのに」
と、爆弾発言を突然落としたもんだから、ジャンが物凄い顔になってショックに陥った。
ジャン(パクパクパク)
ミカサ「ジャン、票を入れてくれたのは嬉しいけれど、私にはエレンがいるので。ジャンも早く彼女を作った方がいいと思う」
フルボッコ来たな。か、可哀想だからその辺にしておけよ、ミカサ。
明日、一応、お前とジャンが主役級で頑張らないといけないんだからさ。
前日に爆弾放り込むな。頼むから。
964
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 14:41:34 ID:CEtk39aY0
サシャ「ええっと、ジャンは私の事が好きなんですか?」
ジャン「違うっつってんだろ! 調子に乗るんじゃねえよ!」
サシャ「え? でも、1票くれたんですよね? それって矛盾していませんか?」
ジャン「か、勘違いするなよ! たまたま、コニーの奴が自分の票をオレに丸投げしたから、出してやっただけだ!」
サシャ「ええ? でもそれだったらミカサに2票で良くないですか?」
ジャン「コニーがミカサ書いたら、違和感あるだろうが! 一応、バレないようにしねえといけないと思ったんだよ!」
サシャ「ああ、コニーだったら私に票を入れてくれそうだと。そう思った訳ですね」
ヒッチ「絶対嘘だ〜」
ジャン「いいからお前はもう黙れ!!!」
と、何だか賑やかにじゃれあっている。
店番やっている間に、いろいろ親交が深まったみたいだな。こいつらも。
アルミン「騒いでいるところ悪いけど、そろそろ交替の時間だよ。引継ぎぼちぼちやるよ」
サシャ「はいはい。そうですね。落とし物は財布の落とし物が1件だけで、連絡はしてありますが、まだ取りに来てないんで、財布を渡す時は必ず財布の特徴とか、受け渡す前に中身の確認をして下さいね。たまに嘘ついて持っていこうとする方がいるんで。車の免許証入っているんで、顔写真で確認するのが一番ですね」
アルミン「了解。さすがアルバイター。しっかりしているね」
サシャ「いえいえ。前に間違えて確認せずにそのまま渡して店長にしこたま怒られた事あるんで。覚えちゃったんですよ」
と、先に社会経験をしているサシャはやっぱり、ちょっと他と違って見えた。
サシャ「在庫の売り切れはないので今のところ、大丈夫ですが、やはりクリスタとミカサ、アニの写真はよく男子に売れましたね。軍服コンビのライナーとベルトルトのも在庫が少なくなってきました。明日の為に焼き回ししておいた方がいいですかね?」
アルミン「うん。そうだね。ちょっと思っていた以上に売れたみたいだし、在庫追加しようか」
サシャ「了解です。では私は抜けますので、何かあったら携帯に連絡してくださいね〜」
と、サシャは手慣れた感じで教室を去って行った。
ジャン「…………」
マルコ「ジャン、いい加減に認めなよ。サシャも可愛いじゃないか」
ジャン「うるせえよ! んなわけねえだろ」
965
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 14:56:59 ID:CEtk39aY0
一旦、休憩します。
ジャンがミカサとサシャを同時に好きになるという珍事が起きていますが(笑)、
ジャンサシャダメな方、いますかね?
ジャンミカサルートはもうエレミカ確定した時点で片思いしか出来ないの確定なんですが、
どっちルートがいいか迷っています。
1.ずっとミカサ片思いルート
2.ジャンサシャルート
まあ、正直どっちでもいけるっちゃいけるんですが、
ちょっと迷っているので一応意見を参考にしたいと思います。
ではまた後ほど。ノシ
966
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 15:51:50 ID:g29IP8qo0
ジャンサシャ新鮮!
でも当分ジャンはミカサとサシャの間をふらふらしてそうなイメージだな
やるときゃやるけど、こと女子絡みでは優柔不断みたいな
967
:
名無し
:2014/07/24(木) 17:03:20 ID:jKfk/9J60
コミケで代行やりますよー
良かったら連絡ください。
http://livedoor.blogcms.jp/lite/blog/flp0601/article/
968
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 17:17:43 ID:CEtk39aY0
ジャンは素直じゃねえからな。まあ、当分はフラフラするかもな。これは。
と、半眼で見つめながら思っていたら、アニとベルトルトとライナーがこっちに来た。
次の当番のメンバーだ。3人で回っていたのかな。
アニ「ごめん。少し遅くなった」
アルミン「いや、僕らも今さっき戻ってきたところだよ。楽しめた?」
アニ「まあまあってところだね。和風甘味は結構美味しかったよね。ねえベルトルト」
ベルトルト「う、うん……(赤面)」
ライナー「ベルトルトの奢りで食べてきた。和風のウェイトレスさんもなかなか乙だったぞ」
アルミン「そうなんだーいいねー」
と、アルミン達が話していたら、
ハンネス「すいませ〜ん、財布落としちゃった者ですが」
と、なんとハンネスさんがこっちにやって来たのだった。
エレン「ハンネスさん!」
ハンネス「おーいたな! エレン! アルミン! ミカサ! さっき会おうと思ってこっち来たがすれ違ったみたいでな。すまん、財布を落としていたよ」
アルミン「ああ、本当だ。免許証の写真、ハンネスさんだ。いくら入ってるのかな〜」
ハンネス「こらこら、金額は1000円しかねえよ。小銭で」
アルミン「本当だ。子供みたいな財布だね」
エレン「ハンネスさん、写真買ってくれよー」
ハンネス「おう! それはもう買ったぞ。王子様のエレンとかな。おめーさん、スケベな顔するようになったなあ……ククク…」
エレン「す、スケベじゃねえし! 何言ってるんだよもう!」
と、ついついハンネスさんと話し込んでしまう。
ハンネス「いやいや、いい事だぜ? そうやって男は徐々に大人になっていくってもんさ。美人の彼女のおかげだな」
ミカサ「どうも(ポッ)」
ミカサがちょっと照れている。
969
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 17:18:37 ID:CEtk39aY0
ハンネス「そうそう。彼女が出来た記念に俺からプレゼントをやろうと思っていたんだよ。エレン、これをやる」
エレン「ん? 何だ? この小箱」
ハンネス「それは開けてからのお楽しみだ。文化祭が終わった頃にでも開けてくれ」
エレン「分かった。ありがとうハンネスさん!」
中身何だろう? まあいいや。後の楽しみに取っておこう。
そんな感じで夕方は和やかに店番も終わって、18:00からは次の日の為の舞台設営になった。
オレ達演劇部はここからが本番だ。他のクラスも舞台に出るので合同で設営をしていく。
最終リハーサルも無事に始まった。バタバタ活動していたらあっという間に1時間が経過した。
やべえ。場見がまだ終わってねえ。これは延長になりそうだな。
そんなこんなで、予定より30分オーバーしたけど、何とか準備を終えると一応の解散になった。
解散の合図が終わった直後、リヴァイ先生がオレを呼び留めて、
リヴァイ「エレン、ちょっと残ってくれ」
と、言われたのでオレは自分の片づけが終わり次第、リヴァイ先生のもとへ向かった。
リヴァイ先生は売店のところで待っていると言っていた。
自動販売機の前に立っていて、オレに1本、ジュースを奢ってくれた。
ミカサは玄関で待っているように伝えている。リヴァイ先生に呼び出された事を言ったら、苦い顔をしていたけれど、待っていると言ってくれた。
リヴァイ「ふーっ…………」
売店の前にも少人数の人間が座れる椅子とテーブルがちょっとだけある。
そこに腰を落ろしてリヴァイ先生は「まあ座れ」と言ってくれたので向かって座る事にする。
何だろう。明日の公演について、裏方の心構えでも教えてくれるのかな。
そう、身構えていたら、予想と違う事を言い出した。
970
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 17:19:22 ID:CEtk39aY0
リヴァイ「なあ、エレン」
エレン「はい、何ですか」
リヴァイ「愛って、何だろうな………」
エレン「?!」
何かいきなり哲学的な事を言い出したぞ。大丈夫かリヴァイ先生?!
リヴァイ「学生に聞くのもアレだが、どう思う? エレン」
エレン「えっと、それはあくまでオレ自身の答えでいいんですか?」
リヴァイ「構わない。ミカサとつきあっているお前の方が俺よりも的確な答えを知っているんじゃないかと思ってな」
オレの倍以上長く生きているリヴァイ先生の方が恋愛経験値少ないってのもすげえ話だけど。
その時のリヴァイ先生はどうにも弱り切っているのが目に見えていたから、オレも茶化したりはしなかった。
エレン「あの、あれからハンジ先生と何かあったんですか?」
慎重に言葉を選ぼう。背景を何も知らずに答えたら地雷踏むかもしれんし。
リヴァイ「あ、ああ……ハンジというより、オレのクラスの生徒の事だけどな」
エレン「あ……」
何だ。そっちの方に頭悩ませていたのか。
リヴァイ「話は既に聞いているかもしれないが、エレン達も偶然、生物室に居合わせたんだろ? エルヴィンからその件については話を聞いている」
エレン「あ、はい。すみません。でしゃばったかなとも思ったんですけど」
リヴァイ「いや、あの時は仕方がない。人手が欲しかった訳だしな。あの後、俺も呼び出されて事実の確認を行った。フィーリングカップルでの俺とハンジに嫉妬して犯行をしたと認めたよ。俺は彼女を……生徒を深く傷つけてしまった」
と、言って悲しい表情になってコーヒーの缶を両手で握るリヴァイ先生だった。
リヴァイ「特に最後の、俺とハンジのキスシーンに深く傷ついて、衝動的に犯行に及んでしまったそうだ。一応、今回の事は保護者に弁償金を出して貰う事で、5日間の停学処分までで収まったが、ハンジも相当、気が荒立ってしまってな。今はまともに会話出来そうにない」
エレン「そうですか……」
5日間の停学処分か。これが軽い方なのか重い方なのか分からないけど、退学よりはマシなのかな。
オレ自身は正直言って、その女子生徒の方に同情は出来なかったが、リヴァイ先生は胸を痛めているようだ。
リヴァイ「俺は自分の出来る限りの事を生徒にやっただけのつもりだったんだが、彼女はそれを切欠にして俺に心底、惚れてしまったらしい。俺はそれに全く気付いていなくて、まさかそんな風に思われているとは思っていなかった。好きで好きで堪らなくて……どうしたらいいか分からなくて、その気持ちを制御出来なくなって、衝動的にハンジを傷つけてやりたくなって、犯行に及んだと言った。ハンジはハンジでその事に物凄く傷ついてしまった」
エレン「……でしょうね」
生物室を荒らされた現場を見て一番ショックを受けていたのはハンジ先生だったもんな。
リヴァイ「そして今回の事を切っ掛けに俺は自分の非公認ファンクラブの存在を知った。聞かされた時は、本当に驚いた。まさか100人前後の人間が既に会員として加入していて、俺の事を密かに思っていたなんて、俄かには信じられなかったが、証拠として会員制のパスワード制のウェブサイトの存在がある事を知らされて、信じない訳にはいかなくなった」
例の非公認ファンクラブの件、やっぱり結局話す事にしたんだな。
そうだよな。始めた当初の5人程度の小さなものならともかく、それだけの規模のファンクラブを本人が知らないなんて、ある意味気持ち悪い事だもんな。
971
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 17:53:00 ID:CEtk39aY0
リヴァイ「見せて貰ったんだ。そのサイトでは俺の情報が、つまり生徒から見た俺の印象とか、今日の俺はどうだったとか、そういうどうでもいいような事を、本当に嬉しそうに書いて情報を交換し合っていた。学校での俺の姿がとんでもなく美化されているような気もしたが、彼女らにとってはそう見えるらしい。正直、鳥肌が立った。俺はそんなに綺麗な人間なんかじゃねえのにどうして彼女達はそこまで俺を好いてくれるのか。全く理解出来なかったんだ」
エレン「うーん………」
リヴァイ「俺のしてきた事は、恐らく間違っていたんだろうな。でも俺はただ、その時その時、自分が出来る限りの事をただ、繰り返ししてきただけだ。それ以外の事は何もしていない。けっしてスーパーマンではないし、アイドルでもない。ただの元ヤンの体育教師だ。それが今の俺なんだよ」
リヴァイ先生は疲れているように見えた。いや、実際相当疲れていたんだろう。
だからこそ、こんなただの男子生徒に愚痴るくらいしか出来なかったんだろう。
何だろ。そんな風に弱っているリヴァイ先生を見ていると、エルヴィン先生じゃねえけど、可愛いって思っちまった。男なのに。
決してBL的な意味じゃねえけどな。なんていうか、迷子の子供を見るような気分だった。
リヴァイ「皆、過大評価し過ぎだ。幻影を俺に求められても困る。俺は愛されても、それに対して同じようには愛し返してやれないのに………」
エレン「本当に、そうでしょうか」
オレは自分の胸の内を正直に話す事にした。今はただ、迷子になっちまった先生の為に。
手を引いてやることぐらいしか出来ねえけど。
リヴァイ「どういう意味だ。エレン」
エレン「いや、その、幻影とかなんとか。幻影じゃないのかもしれないじゃないですか」
リヴァイ「何、言ってやがる。俺はそんなに綺麗な人間じゃ……」
エレン「そういう意味じゃなくて、その……先生、実際、綺麗ですよ? 多分」
リヴァイ「………は?」
ポカーンとしたリヴァイ先生が面白すぎて写メ撮りたくなった。
よし、1枚撮ってエルヴィン先生に送っちゃおう。ぴろりーん♪
リヴァイ「?! 待て。今の顔、撮るな!!!」
エレン「まあまあ、話を最後まで聞いて下さいよ」
と言って宥めて続ける。
エレン「外見がどういうという意味じゃなくて、なんていうか、生き方が綺麗なんですよ」
リヴァイ「生き方……だと?」
エレン「多分。オレ、今まで出会ってきた教師の中ではリヴァイ先生が一番好きですよ」
先生として、だけどな。
リヴァイ「はあ? お前までそんな事を言い出すのか」
エレン「いや、ミカサは逆に嫌いみたいですけど、まあそういう生徒もいるでしょうけど、とにかく、リヴァイ先生って、教師向いてないって自分で言う割には生徒の為に奔走したり、サービスしてくれたりしますよね?」
リヴァイ「向いていないからこそ、やるんだろうが。でないとますますダメに………」
エレン「そこですよ。多分、皆が好きになっちゃう理由は」
リヴァイ「………え?」
あー面白い。やべえ! 2枚目撮ろう♪
972
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 18:12:01 ID:CEtk39aY0
リヴァイ「だから撮るなとさっきから!」
エレン「まあまあ、待って下さい。話は終わってないんで」
といいつつ、エルヴィン先生に写真を送る為にフォルダをこっそり作っておく。
エレン「リヴァイ先生、生徒の為に動ける……生徒思いの先生ですよね。だからそれがストレートに伝わっちゃって、たまに伝わり過ぎて嫌われる事もあるけど、とにかく良くも悪くも、真っ直ぐに。自分の気持ちに正直で、不器用だけど、優しいから。皆、リヴァイ先生を嫌いになれないんじゃないんですか?」
リヴァイ「……………………」
過去最高に面白い顔になった! やべえええ! 連写しよう。
リヴァイ「あの、エレン。だから、もう写真はやめろと」
エレン「はいはい(棒読み)あー良く考えたらエルヴィン先生のメルアド知らないや。どうしようかな」
リヴァイ「エルヴィンにだけは送るな! 頼む!」
エレン「えーダメですかね? まあ、今度会った時でいいか」
と、ガラケーをポケットにしまう。
エレン「まあ、そう言う訳だからもうしょうがないんじゃないんですかね? ファンクラブの件は、リヴァイ先生の公認にしちゃえばかえって運営もはかどるし、適当に遊ばせてやればいいと思いますよ。どうせ今だけですよ。キャッキャ言ってるのは」
リヴァイ「そうだといいんだが……(げんなり)」
エレン「むしろ俺はその事より、リヴァイ先生自身の事が心配ですよ」
リヴァイ「俺、自身……だと?」
エレン「はい。ご結婚、されないんですか? もうすぐ39歳になるのに」
リヴァイ「!!!」
おおっと、反応がいいぞコレ。なんか、すげえいいヒット打った気分だ。
リヴァイ「いや、結婚したらかえってその、ファンクラブの生徒達ががっかりするだろう……」
エレン「そんな事言い出したらもう、完全にアイドルですよ。先生、さっき自分で「アイドルじゃない」って言っていたじゃないですか」
リヴァイ「う………それもそうだった」
あーあ。ブーメランって怖い怖い。
リヴァイ「だが、しかし…その、アレだ。相手の事が……」
エレン「ハンジ先生と結婚しちゃえばいいじゃないですか」
リヴァイ「!!!!!!!」
おおっと、今度はもっと大きい当たりがキター! って感じだ。
汗掻いているリヴァイ先生が超面白い。なんだこれ。
リヴァイ「いや、ハンジとは、その、そういう関係ではないしな………」
エレン「あれ? でもなんか、この間の反応と微妙に違いますよ? リヴァイ先生」
リヴァイ「そ、そうか?」
エレン「はい。顔、赤いですよ?」
リヴァイ「!」
慌ててスマホで確認するリヴァイ先生の行動がマジで面白い。
973
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 18:34:46 ID:CEtk39aY0
リヴァイ「赤くなってねえじゃねえか。嘘ついたな、エレン」
エレン「え? そうですか? じゃあ気のせいですかね?」
と、あえて惚けてみる。
エレン「まあ、それはどうでもいいんですけど、リヴァイ先生。オレに尋ねた答え、言いますね」
リヴァイ「あ、ああ……」
忘れていたのかな。今、思い出した顔でリヴァイ先生が頷く。
リヴァイ「聞かせてくれ。エレンなりの解釈を」
エレン「オレは、『愛とは、自分じゃどうにもならん物』です」
リヴァイ「……………? すまん。もう1回言ってくれ」
エレン「だーから、自分でこう、「こうしよう」と思ってもそうなかなか思う様にならないというか、何でだよ?! の連続というか。我慢の連続というか、忍耐を要求されるというか……」
リヴァイ「言いたい事が多過ぎる。もっと絞れ」
エレン「あーつまり、もう一人の自分に委ねるしかない感じですかね」
リヴァイ「もう一人の自分? 自分は一人しかいないだろ」
エレン「いいえ? 天使と悪魔がいますよ? いつも脳内会議して騒がしいですよ」
所謂、理性と本能の話だけどな。
リヴァイ「ああ、つまり理性と本能の話か。それは」
エレン「そうです。普段は理性に預けて生活しているけど、愛だけは、理性じゃ動かせない。本能の自分にハンドルを握らせないと動かないんですよ」
リヴァイ「………まさかエレンがそんな哲学的な答えを出すとは」
エレン「え? そうですか? というか、こんなの皆、知っていると思いますよ? 感覚的に皆、覚えていくもんじゃないんですか? 自転車の運転と同じですよ」
リヴァイ「……まるで俺が自転車に乗れないような言い方だな」
エレン「実際、乗れてないじゃないですか。リヴァイ先生、こと恋愛に関してだけはオレより経験値なさすぎですよ」
リヴァイ「うぐっ………! (ぐさあああ)」
974
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 18:56:25 ID:CEtk39aY0
クリティカルヒットおおおお! いい顔していて面白い。
エルヴィン先生がリヴァイ先生を「可愛い」言ってる理由がだんだんわかってきた気がする。
エレン「リヴァイ先生、理性で動く事が多いから、本能の声が聞こえにくくなっているんじゃないんですかね」
リヴァイ「本能の声……」
エレン「んー頭とか腹の中にいる、声? みたいなものですかね。なんかこう、自分の内側から出てくるエネルギーみたいな」
リヴァイ「そういうものは経験したことがないな……」
エレン「あ、そうなんですか。原始的な欲求……みたいなものだと思うんですけどね。腹減ったら飯食いたい。眠くなったら寝る。それに近いですよ。愛もそのひとつですよ」
リヴァイ「うーん………(頭抱えている)」
リヴァイ先生が長考を始めた。これ以上、何を悩んでいるんだろう?
リヴァイ「………エルヴィンに言われたんだが」
エレン「何をですか?」
リヴァイ「実は、フィーリングカップルの時、キスコールは確かに起こしたが、何も本当にする必要性はなかったらしい」
エレン「え?」
リヴァイ「エルヴィンは『時間が来たら強制終了するつもりだったし、それまで二人がキスをごねていれば、そのまま幕を閉めるつもりだったのに、本当に2人がキスするとは思わなかった』って後で言われて……」
ぶっは! それは酷いwwww
リヴァイ「だから俺はあのまま、ただ、ハンジとしゃべっていさえすれば、キスはしないで済んだんだ。でも、あの時はそれに気づかなくて……そしたらエルヴィンが『仕事に格好つけて、本当はハンジにキスしたかっただけなんじゃないの?』って言ってきて……」
腹が痛い。笑ってはいけないアレのノリだな。これは。
リヴァイ「咄嗟に言い返せない自分に気づいて、正直混乱したんだ。俺はあの時、もしかして、本当は……」
エレン「じゃあもう、答えが見えたようなもんじゃないですか」
オレは言ってやった。やっとここかよ! って気分もあるけど。
時間かかっても、気づき始めたなら、もうそれを無視は出来ない。
恋愛ってそういうもんだからな。
エレン「リヴァイ先生、ハンジ先生にキス、したかったんですよ。心の奥の、底の底の底の、地底くらいの底で」
リヴァイ「…………地下深すぎるだろ」
と、自分で自分にツッコミを入れているリヴァイ先生だった。
975
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 19:22:04 ID:CEtk39aY0
エレン「掘り起こせばいいじゃないですか。ほら、芋づる式に」
リヴァイ「ハンジはさつま芋じゃねえんだぞ……」
エレン「さつま芋、美味いから問題ないです。ほら、そうと決まったら食べましょう! 腐る前に!」
リヴァイ「…………無理だ。今のハンジとまともに会話出来る自信がねえ」
だあああああもう! ヘタレだな!
エレン「何でですか」
リヴァイ「俺があいつにキスしたせいで、結果的にあいつの大事な物をぶっ壊してしまったからだ。死んでしまった命はもう、還らない」
エレン「あ………」
しまった。そうか。そしてそこに繋がるのか。だから今、リヴァイ先生、弱っちまっているのか。
リヴァイ「取り返しのつかないことをしてしまったと思っている。こんなに自分の選択に悔いを残すのは生まれて初めてかもしれない」
エレン「うーん………」
そうだよな。もし新しい生物を飼ったとしても、それはもう前に飼っていた奴らとは違う訳だし。
時間が解決してくれるといいんだけど。確かに今すぐには無理かもしれねえな。
リヴァイ「今のハンジになんて声をかければいいか分からない。……冬眠してしまいたいくらいだ」
いかん。リヴァイ先生がどんどんマイナス思考になっていく。止めないと。
エレン「気持ち分かりますけど、ダメですよ! オレもしんどい時ありましたけど、ちゃんとミカサと向き合って今があるんで、絶対ここで現実逃避したらダメですから!」
リヴァイ「…………………明日の演劇、オレの代役しないか?」
エレン「弱気にも程がありますよリヴァイ先生!!!」
どうしたらいいんだろう。こういう時は。
あーもう、38歳の大人のやる事じゃねえ気がするけど。
恋愛にぐだまきするリヴァイ先生の姿を見られるとは思いもよらなかった。
976
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 19:42:12 ID:CEtk39aY0
なんかいい手ねえかな。そう考えていたら………
じーっ<●><●>
エレン「うわ! びっくりした! ミカサ! いつの間に背後に?!」
気配殺して迎えに来ていたミカサにびっくりした。すっげえ目を開いている。
ミカサ「エレンが遅いので、こっちに来てみた。リヴァイ先生、いい加減、エレンを解放して下さい」
リヴァイ「ああ、すまなかったな。用事は大体済んだ。もう帰っていいぞ」
いや、今帰ったらこの先生、明日舞台立てないんじゃねえかな。
と、うっかり思うくらいにはリヴァイ先生が弱っているので、オレは思い切ってミカサに活を入れて貰う事にした。
エレン「ミカサ、リヴァイ先生、今日の事を物凄く反省しているってさ」
ミカサ「え?」
エレン「ハンジ先生にキスした事、今になって後悔しているんだって。どうやって謝ったらいいか分かんねえんだって」
ミカサ「そう………」
ミカサはそれを聞くとちょっとだけ機嫌が良くなって、
ミカサ「だったら一生苦しめばいい。ハンジ先生に振られろ」
リヴァイ「うぐっ………!」
だああ! ちょっとやり過ぎたかな。リヴァイ先生、精神的に大ダメージだな。
ミカサ「ハンジ先生にはモブリット先生の方がお似合い。クソちび教師は一生独身で孤独死するといい」
うわあ。ミカサ、容赦ねえ。リヴァイ先生、目頭押さえているぞ。
リヴァイ「………久々にこう、ボディーブローを食らうような言葉を聞いたな」
と、言いながら、リヴァイ先生は苦笑した。
リヴァイ「だが、今の言葉で目が覚めた。確かに今のままでは俺は、孤独死しかねん。それは嫌だな」
ミカサ「ふん……今になってハンジ先生の存在の有難さに気づいても遅い」
リヴァイ「確かに遅い。それも分かっている。だが………」
そう言って、リヴァイ先生は思い切って立ち上がった。
リヴァイ「ここで動かなければ恐らく、俺は人生最大の後悔を残す。そうだろう? エレン」
エレン「はい!!」
リヴァイ「行ってくる。長く引き留めて済まなかった。じゃあ、また明日。気をつけて帰れよ」
と、言ってようやくリヴァイ先生が自分の足で動き出した。
その時、ミカサが言った。
ミカサ「エレンの裏切者……」
エレン「え? 何で」
ミカサ「やっぱりリヴァイ先生をこっそり応援していた。リヴァイ先生を贔屓していた。私にはあれだけの事を言っておいて、自分はリヴァイ先生の事ばかり考えて……(ブツブツ)」
うわああああやべええええ!
ミカサがすげえ怒ってる。ヤバイヤバイ。
浮気してないのに、浮気を責められている男のような心地でオレは平謝りした。
977
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 20:11:38 ID:CEtk39aY0
エレン「ごめんごめんごめん!! 本当にごめん!!」
ミカサ(ツーン)
うわあああ拗ねられた! こんなに露骨に拗ねられるのは初めてじゃねえか?!
エレン「隠していて悪かった!!! 本当にごめん!! どうしたら許してくれるんだミカサ?!」
ミカサ<●><●>
目が怖い……。なんかすっげえ見つめられているんだが。
ミカサ「……………教えない。自分で考えて欲しい」
と言ってミカサは先に帰って行こうとする。
エレン「わー待ってくれ! 一緒に帰るんだろ?! 先に行くなって!」
オレはミカサを慌てて追いかけて捕まえた。すると、
ミカサ「……………ヤキモチ」
エレン「え?」
ミカサ「エレンがまた、ヤキモチを妬いてくれたら許す」
エレン「ええ?」
ミカサ「私だって、いろんな人に結構モテるので、あまり安心しきって貰うと困る」
エレン「オレが悪かったです本当にごめんなさい!!!!!(がばちょ!)」
あぶねー! ミカサに本気出されたら絶対、他の男を落とすのなんてイチコロだ。
ジャンとかジャンとかジャンとか。隙あらば狙ってくるぞ。
ミカサ「………それだけ? あの時は、もっと、強引だったのに」
エレン「え?」
あの時………あ!
オレがリヴァイ先生の事を勘違いして、抱きしめたアレの事か?!
エレン「うわあ……その、なんだ。アレ思い出すと、すげえ恥ずかしいんだけど」
ミカサ「でも、あの時のエレン、格好良かった。(ぴとっ)」
エレン「う?!」
いかん。ここは学校だろ。放課後だけど。人の気配はゼロじゃねえのに。
ミカサ「エレン、もっと私を求めて欲しい。そしたら私も、あのクソちび教師を忘れられる。だから……」
エレン「…………………」
ドックンドックンドックンドックン……
心臓がどんどん痛くなる。学校でこっそりやっちまうか?
馬鹿! 明日舞台なのに何考えてるんだよオレは!! ブンブン!!
エレン「ミカサ! 明日は舞台なんだぞ。そ、そういう事している場合じゃねえから!」
ミカサ「うん……それは分かっている」
エレン「だったら、ほら、帰ろうぜ。な? な?」
理性焼き切れる前に家に帰らないとな。
ミカサ「でも、もうちょっとだけこうしていたい(ぴとぴと)」
うあああああん! もう誓約書のばっきゃろおおおおお!!!
と、心の中で絶叫しながら、今日もまた生殺しの日々が続く。
978
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 20:13:17 ID:CEtk39aY0
リヴァイ先生には偉そうな事言っちまったけど、オレだって正直、自分の事で一杯一杯だ。
でも………
まさか忘れ去っていたあの事が原因でその均衡が崩れる事になるなんて、この時のオレは思ってもいなかった。
そしてその事件が切欠でオレとミカサの関係はまた、大きく変わる事になるのだが。
それはまた、舞台が終わってから話そうと思う。
エレン「み、ミカサ……」
ミカサ「エレン……」
キスをする5秒前! 4! 3! 2! 1!
ルルルル……!
ズコー! 携帯電話が鳴った。あ、親父からだった。
エレン「はい、エレンだけど?!」
くっそー! 見られていたんかなってくらいの絶妙なタイミングだったな。
グリシャ『やあエレン。明日の事なんだけど、父さん、休み取れたから文化祭、母さんと遊びにいってみるよ』
エレン「え、ええええ……」
親父来るのかよ。マジで?
グリシャ『くれぐれも、校内でミカサとイチャイチャし過ぎるなよ。エレン? じゃあね』
プープープー♪
切れた。あああもう、親父の念みたいなもんが怖い。ああ怖い。
ミカサ「おじさん?」
エレン「ああ。明日、文化祭に遊びに来るってさ。休み取れたんだって」
ミカサ「そう……」
エレン「とりあえず帰ろうか。明日もあるしな」
ミカサ「うん(ニコッ)」
やれやれ。機嫌は直ったようだけど、まだまだ先は前途多難だな。
そんな風に思いながら、オレはミカサと手を繋いで玄関に向かうのだった。
(*エレン「この長い髪を切る頃には」2に続けます)
979
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 20:15:37 ID:CEtk39aY0
このまま文化祭2日目やっちゃうと、中途半端に区切る事になるので、
一旦ここで区切らせて貰います。
エレン視点がもう1回続けます。ミカサ視点の切り替えポイントまで、
もうちょいかかるのでこのまま進めます。すみません。
新スレはちょっと日付を空けて休憩してから立てます。それではまたノシ
980
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 22:51:32 ID:j9Kl16vUO
乙!次スレ楽しみにしてる
ミカサがエレンの画像フォルダ見たら怒りそうだなww
彼女が出来た記念のプレゼントにも多いに期待
981
:
進撃の名無し
:2014/07/24(木) 23:09:50 ID:jGf4cLcs0
乙!ミカサがひたすら可愛くて楽しかった!
楽しみにしてんよ
982
:
進撃の名無し
:2014/07/25(金) 00:58:01 ID:xF5NzjVI0
>>980
速攻、処分させそうですね。
まあエレンもエルヴィン先生に画像をあげられたらそれでいいと思っているんでw
>>981
エレン視点だとミカサの可愛らしさが2倍になるようです。
ここから↓のレスは余白みたいなものなので、雑談に多少使っても構わないです。
1000まで埋めても構わないので、何か質問&疑問等があればどうぞ。
現時点で回答出来る物は回答していきます。
983
:
進撃の名無し
:2014/07/25(金) 11:08:51 ID:66zxF7P.0
いいところで終わるなー(笑)
早く続きが読みたいよ
エルヴィンはハンジが先に気付くと踏んでたけど、
つまりは賭けに負けた?
984
:
進撃の名無し
:2014/07/25(金) 15:47:00 ID:xF5NzjVI0
>>983
ここでの賭け事は『一緒に風呂に入る行為自体が、2人にとってのセックス』という事に、
どちらが先に気づくかというものなので、まだ、結果は出ていません。
というか、実は『どっちが先に告白するか』とか『プロポーズはどっちからか』等々、
いろんな項目で賭け事をしあっている最中なので、
一個が負けても、別の賭けで取り戻すつもりでいる両者です。馬鹿です(笑)。
あ、もし良かったら他の項目、↓にアイデア書いて下されば、
ある程度採用しますよ。バンバン賭け事させますので。
985
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 00:27:17 ID:EOnkwLVs0
ミカサがどんどん積極的に…いいぞもっとやれ!
新スレも乙。
但し書きが増えて笑った
今はハンジのメンタルが心配だな
ますます頑なに友達ポジにこだわったらどーすんだリヴァイせんせー
一度は振られて、何度目で落とせるかエルヴィンとピクシスが賭けるといいw
986
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 01:24:31 ID:SslvlA5I0
リヴァイへのミカサのボディブロークッソワロタwww
しかしエレンはダメだ
心底落ち込み真剣に話をしている相手の写メ撮るかね
バカにされてると思って俺なら即coするわ…
え、今の高校生ってこんなの普通?こんな感じなの?
あとはハンジの飼ってた生物が気になる…可哀想…
987
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 01:37:22 ID:/LC3LqHE0
>>986
あー実はそこ、伏線ですw エレンが写真を写メった理由はまた後ほど。
エレンはちょい策士な部分もあるので、ある作戦の為にあえて撮りました。
リヴァイ先生の為にやった事なので、すみません。
(でも確かにエレンみたいなことしたら普通は凹られる。良い子は真似しちゃダメだよ!)
988
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 01:46:00 ID:/LC3LqHE0
>>985
但し書きが増えてすみません。
シリーズがどんどん長くなってきたのでしょうがないです。
何度目のアタックで落とせるか。ですね。了解しました(笑)。
(というか、振られるの確定前提で話しているのに笑いました)
989
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 01:48:16 ID:/LC3LqHE0
という訳で新スレです。
エレン「この長い髪を切る頃には」2
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/6689/1406282036/
続きはこちらで書いていくのでよろしくお願いします。
990
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 01:57:18 ID:EOnkwLVs0
>>988
振られるの確定すんませんw
でもだって、誰にでも優しいのは美徳だけどイラッともするじゃないですか
ハンジ先生遅れてきた青春ですよ!
991
:
進撃の名無し
:2014/07/26(土) 07:07:47 ID:/LC3LqHE0
>>990
確かに(笑)
ハンジ先生にようやく青春やってきたよ!
でも青春ってトキメキだけじゃないからね!
イイ事だけが青春じゃないんだぜ! みたいな。
992
:
進撃の名無し
:2014/07/27(日) 21:57:42 ID:ZCf1Sfjs0
ミカサが可愛くて仕方が無い
ミカサを恥ずかしがらせたくて仕方がねええええ
993
:
進撃の名無し
:2014/07/28(月) 11:17:22 ID:Oz2Etvso0
>>992
恥ずかしがるミカサですね。美味しいです。了解しました。
出来るだけ恥ずかしがらせるシーンを増やします。
994
:
進撃の名無し
:2021/06/08(火) 15:40:32 ID:gRvkDMG60
数の暴力で世界を制す。
『独裁帝国』第7章開幕。
Steam(PC)戦争略奪
マルチサバイバルゲーム
『ラスト』シーズン7・第2話
『RUST. #22(衛門参加)
手加減無しで王国を作る。初日』
(22:12〜1:03放送)
htts://youtu.be/629XMXwA-fM
htps://i.imgur.com/FLERSF0.png
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