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ベルトルト「ある雪の日の君」

36 ◆k65ZL1Fpss:2013/11/26(火) 21:55:51 ID:0T2NpHTE0
ベルトルト「はい、連れてきたよ」

マルコ「お疲れ様。はいこれ、席はずしてる間にメニュー表持ってきてくれたよ」スッ

ベルトルト「ん、ありがと。でもアニに渡してあげて」

マルコ「?わかった。はいどうぞ」スッ

アニ「・・・・・・」ヨミヨミ

ベルトルト「(さっそく読んでるなぁ)」

ミーナ「あっ、そういえばさっきは一人で何やってたわけ?」

アニ「・・・別に何でもないさ」ヨミヨミ

ベルトルト「あぁ、それはねピザが焼けるのに見とれてたんだよ」

マルコ・ミーナ「??」

アニ「!!ちょっと、何も言わないって・・・」

ベルトルト「どうせすぐばれたって。実はねアニはピザが大好物でね、目の前にすると少々おかしくなってね」ニヤ

マルコ「そ、そんな、失礼だけどサシャみたいに言わなくても・・・」

ベルトルト「いやいや、サシャ並だと僕は思うよ。だってほら、さっき渡したメニュー表。一言一句逃さないように読んでたし、今も手放さないでしょ」

アニ「!!いやっ、これは」パッ

マルコ「・・・ほんとだね」クスクス

ベルトルト「もう今更手放しても遅いんだから、読んでなよ」

アニ「くっ・・・」スッ

マルコ・ミーナ「(ええっ、そこで手出しちゃうの?)」

ベルトルト「うんうん。僕らが小さいころにさ、アニのお父さんが時々作ってくれたんだ。庭にお手製のちっさな窯まで作ってね」

ミーナ「いいお父さんだね」

ベルトルト「まぁ、そうなんだけど。少し過剰だったかな、僕とライナーなんか初めてお父さんに会ったときにすっごい剣幕で『俺の娘に手ぇ出すなよ』って言われたし・・・」

マルコ「へぇ、意外と箱入り娘なんだね」チラ

アニ「・・・・・・」ヨミヨミ

ベルトルト「まぁ、そんな事もあってアニのピザ好きはどんどん進行してったんだ」

ベルトルト「たとえば、あの頃アニは本なんてめったに読まなかったのに何処から探してきたのかピザについての本を持ち出してきて、四六時中読みだしてね・・」

ミーナ「えぇー、本なんか全然読まないのに・・・寮でだって教本以外の本持ってるの見たことないよ」チラ

アニ「・・・・・・」ヨミヨミ

ベルトルト「僕だって驚いたよ。訳のわからない言葉話したと思ったら全部料理の名前なんだもの。でも一番驚いたのは初めてお父さんから一本取ったのはピザが絡んだ時なんだ・・・」


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