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●○鋼の錬金術師小説○●
7
:
明輝
◆k5M86o5ElY
:2009/08/16(日) 09:30:45 HOST:p10202-ipngn201niigatani.niigata.ocn.ne.jp
夜の青空_ 〔鋼の錬金術師〕
青空は「青」だけじゃない。
触ってみたいような白い雲。
皆を明るく照らす太陽。
色鮮やかな彩られた鳥たち。
時折かかる、虹の橋。
ずっと広がる大きな大きな空。
今すぐに、抱きしめてみたい。
「うわぁ・・」
ザアザアと止みそうにもない雨粒。ゲロゲロと蓮の上で鳴くカエル。
暖かい、ピナコの作ったココア。ガンガンとエドワードを叩くスパナ。
「最後ちがうだろ!!」
「黙れ!これ以上コブ作ってもらいたくないならさっさとソファの上片付けてよね!!」
ウィンリィはポタポタと血で塗れるスパナを握り締めて怒鳴り散らす。
「雨だなぁ・・・・・」
「一人だけ勝手に呟いてんじゃねぇアル!!」
アルフォンスは窓の外を見上げ、手をそっと出してみる。
感覚がないアルフォンスはいくら手を濡らしても冷たさなどない。
「ほら、ココアだよ」
「うげぇ・・梅雨のココア・・・・・・」
「嫌だったら飲まなくていいさ」
「飲む飲む!!」
ピナコに言われ悔しかったのかカップを持ち、ガブ飲みするエドワード。
しかし
「エドのだけ牛乳たっぷりさ」
「おげぇ―――」
「ぎゃっ、吐かないでよキショい!!」
もう一発ウィンリィはエドワードに喰らわした。
がいん、と音が響く。
「いでーっ!!」
「もー、兄さん僕の分までココア飲んでよーっ」
アルフォンスが腰に手を当てて兄に言う。
「うるせーっ、飲めるか畜生ッ」
「牛乳入ってるって言わなきゃ飲んでたくせに」
「シャラ――――プ!!!!!!!!!」
ウィンリィの一言にエドワードは反発した。
するとやれやれとピナコは苦笑する。
「あんたら本当に変わってないよ。ほれ、ココア飲んだんならさっさと寝な」
「へーい」
それぞれの寝室に別れ、今日も終わり、また明日楽しい時間が待ってるだろう。
三人は気付かなかった。
寝ているうちに、外は夜の青空だということを。
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