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マターリと語る世界経済 本部 16

496おぷーな ◆TUSjZcBBQk:2013/09/01(日) 23:13:18 ID:dnCKsjWY
>映画にするとなると、中国軍と空中戦をやることになる。中国や朝鮮半島全体(の人たち)がどういう感情を持つのか
>当然予測はつく。あの時代を描く時には避けて通れない問題だ。やらなければならないのであれば、やるしかないと思ってこの作品の制作に入った。
>(結果的に描かなかったのは)あえて避けたのではなく、(描くべきことは)その時代に自分の志にまっすぐ生きた人がいたということだった。
>堀越と堀辰雄の2人はインテリで、とんでもないところに(日本が戦争に)行くということを予感している。
>分かっていても一切そういうものとかかわらない生き方はできるのだろうか。僕は違うと思う。
>職業人というのはその職業の中で精いっぱいやるしかないんだ」

>「まるで歴史的感覚をなくしたわけではありません、と言い訳するように、軍の行進の場面を入れたりということは
>やめようと思った。歴史というものはそういうものだからとあいまいにしたり、零戦は強かったという表現をしたり。
>そういうインチキ映画は作らない。一生懸命やった人たちのことを描く覚悟をした」

>――反戦主義でありながら、世界の戦記を読み、武器にも造詣が深い。鈴木プロデューサーは「矛盾の人」と監督を評している。
>「武器や鎧(よろい)などそういうものに他人の3倍ぐらい興味がある。ただ飛行機マニアも戦車マニアも好きではない。
>例えば戦車に弾が当たるとどんな音がするのか、戦車に乗っている人と戦車を外から目の当たりにしている人と
>どちらが恐怖を感じるのか。僕はそういうことばかり気になっていた。確かに僕は矛盾に満ちているかもしれない。
>でも仕方がない。矛盾のない人間はたぶんつまらない人だ」

>「物心ついた時から空襲警報が鳴っていた。ただ、昭和20年8月15日以前の日本というと断片的でわずかな記憶しかない。
>敗戦後というと、敗戦の反省ばかり。お祭りの露天商も『日本が発明したのは亀の子だわしだけ』などと言っていた時代だ。
>戦前に整備された公園の動物の檻(おり)には落ち葉が積もり、滑り台は赤さびが浮いてかしいでいた。
>かつての栄華が干からびていた。そんな感じだったから、その後の高度経済成長にも僕の中ではどこかクエスチョンマークがついていた。
>東京タワーも大嫌いで、エッフェル塔の貧乏なマネをしやがって、と屈辱感しかなかった。
>昭和30年代が懐かしいなんて、ちゃんちゃらおかしい。あのころがよかったというのが僕にはない」

>「その一方で戦前は灰色の世界だと長く思い込んでいたが、そうではなかったことに気づいた。
>民主的という意味では(戦前の日本を舞台にした)『ノンちゃん雲に乗る』に出てくる家庭の方がはるかに民主的。
>戦前、戦後とすっかり分けるのではなく、連続しているものなんだと考えるようになった。
>(今回の映画では)自分のおやじの世代の思いも入れているが、おやじより少し上の堀越二郎、堀辰雄の生きた時代と
>おやじの時代、そして今。(これまで自分の中では)ブツブツに切れていた歴史の流れが(今回の映画で)つながったような思いがする」




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