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マターリと語る世界経済 本部 16

325おぷーな ◆TUSjZcBBQk:2013/07/14(日) 10:59:35 ID:Fs9IZUq6
>大谷:労働移動の促進とセットになっていることに意味があるのでしょうか?
>安藤:雇用調整助成金のそもそもの意味は、景気には波があって、人手が必要な時もあれば、あまりいらない時もある。
>でも、人がいらなくなる度にイチイチ解雇したり、期間をその間だけに限って雇うよりも、ある程度長期働いてもらったほうが、
>その人の技能もあがって、色んなコストがかからない。しかし、中小企業にその体力がないので、そこを埋めるために使うということだった。

>それが、なぜ叩かれるようになったかというと、衰退産業で、今後どんどん業務を縮小して人手が必要ないのに、
>無理に雇用を継続させるのがゾンビ企業っぽいと。外生的で突発的な要因でトラブルが起こったけど、そのあと復活するとわかっていたら、
>それは雇用を継続したほうがいいので、そのために適切に使われる分にはいいことなんです。
>一方で、衰退産業に使われるのはけしからんというのも、それはそれで正しい。つまり、必要という人と必要ないという人では、
>見ているところが違うので、そこは区別して議論しないといけませんね。


>昔と違い、1つの仕事が長い間ある時代ではありません。私たちの祖父母の時代は、自分のおじいさんが農業をやっていれば、
>親も自分もと、“農業”という仕事がずっとあった。しかし今は、産業がどんどん転換して、1つの会社が傾くこともあるでしょ?
> 「1社での長期雇用=安定」でなくなってきたのなら、「人が移りやすく」しても良いという議論はわかります。
>なので、流動化が目的ではなく、結果的に安定化させるための手段として、人が会社を移る、
>または仕事の中身を変える支援をするのが大事というのは理解できる話です。

>山本:どう支援するんですか?
>安藤:労働者の技量を明確にした上で、会社と出会わないといけないので、その人が何ができるのかを今以上に明確化する、
>出会いの場を増やすなど、できることは色々あると思います。
>海老原:企業の都合でクビを切りやすくしているわけではないけれど、持ちこたえられなくなった時、
>他に移動できる仕組みを作ったほうがいい。持ちこたえられないのに無理に保有するから、色んな問題が起きるという話ですね。

>須田:もう1つ整理すべきは、産業政策と雇用政策がごっちゃになっていること。私は雇用調整助成金は「雇用政策」というより、
>むしろ産業政策的な側面が強かったと思います。中小零細企業の現場で働いている技術者や工員さんは、
>ものすごくニッチな技術を習得しているわけですよね。例えば、金属を研磨するといっても、球面と平面では、研磨する人が分業で、
>それぞれの独自の技術しか持っていません。雇用する会社側は、そういう人達のクビを切ってしまうと、
>いざ注文が来た時にニーズに応えられなくなる。だから本来なら、経済がダウンしても我慢して雇用を続けたいのに、
>リーマン・ショック後、それができない状況になってしまった。そこで雇用調整助成金が効果を発揮した、という経緯があります。




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