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相場見通し その5

40江草乗(管理者)★:2011/03/15(火) 16:52:21 ID:???
本日の日本株市場は大幅に続落し、歴史的暴落と言える下げを記録しました。福島原発事故の深刻化を懸念した換金を急ぐ向きの売りが殺到、日経平均の終値は前日比1,015円(10.6%)安の8,605円となり昨年来安値を更新。終値で9,000円割れは昨年の9月1日以来6ヶ月半ぶり。1日の下落率の大きさとしては1953年のスターリン暴落を抜いて、リーマンショック直後の2008年10月16日に記録した▲11.4%に次いで歴代3位となりました。日本市場の暴落と原発事故の不安がアジア市場にも波及、アジアの株式市場は全面安となりました。
福島原発事故に対する懸念から朝から売り先行で始まりました。前場は日経平均が9,000円を下回る水準で下げ渋る場面もありました。しかし、前場引け直後から福島原発の放射能物質漏洩に対する不安が一段と高まると、東証の昼休み時間中も取引されている日経平均先物が急落、サーキットブレーカー(取引の一時停止措置)の発動を挟みながら、一時8,000円を割り込む水準まで売られました。午後の取引を開始した東証でも主力銘柄へ大量の売りが出て、トヨタ(7203)やソニー(6758)、みずほFG(8411)など大手銀行株が売り気配のスタートとなりました。
日経平均の下げ幅は一時1,392円に達しました。下落率としては14.5%となり、1987年のブラックマンデー以来の大きさを記録しました。但し、その後は東証が裁定取引に制限措置をとったこともあり、下げ幅を縮小していきました。
東京電力(9501)、東芝(6502)、日本製鋼所(5631)は終日商いが成立せずストップ安売り気配のまま配分されました。売買代金1位の日立(6501)はストップ安の水準からは戻したものの12%を超える大幅安。三菱UFJ(8306)と三井住友FG(8316)は上場来安値を更新しました。トヨタは一時480円安までありましたが、終値では245円安と昨日からの下げ幅の半値を戻した格好です。東証1部の出来高は57億株と2日連続で過去最高を更新、一時的なセリング・クライマックスとなった感じもあります。
本日の下げは昨日までの下げと様相を異にします。昨日の下げは震災自体の影響見通しの不透明感が背景でしたが、本日の下げは明らかに原発事故による放射能拡散リスクを危惧したパニック的な売りとそれに乗じた先物の仕掛け的な売りが主体でした。業種別株価指数はすべて値下がりですが、そのなかでも一番下落率が少なかったのは保険。第一生命(8750)が反発するなど、地震発生当日から大きく下げていただけに、いち早く底入れの兆しも出てきました。こうしたことからも市場の注目は「震災」から「原発」に移ったと言えるでしょう。目先は原発事故の進展を見守るしかないと言えます。
(3月15日:マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆)


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