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消費者金融事業の収益性
1
:
あゆ
:2006/12/22(金) 23:33:20
今回は消費者金融事業の収益性について比較をしてみます。
GMOの前期実績(3Q+4Q)と大手消費者金融の18年3月期における
下記の計数を拾いました。今回も大手消費者金融の「無担保貸付金」は、
B/S上の営業貸付金とニアリーイコールとして仮置きします。
何故18年3月期かと言うと、10/13の会計指針の影響を受ける前の
本来的な収益力を見るためです。
■プロミス
無担保貸付金 1,574,586M
貸付利息収入 352,330M
平均貸付金利 22.3%
営業収益 381,297M
営業利益 67,351M(対営業収益比 17.6%)
■アコム
無担保貸付金 1,692,422M
貸付利息収入 389,387M
平均貸付金利 23.0%
営業収益 445,431M
営業利益 110,392M(対営業収益比 24.7%)
■GMO
無担保貸付金 80,310M(H17/12末残)
平均貸付金利 23.3%(推定値:9,388×2÷80,310)
営業収益 9,388M(3Q+4Q)
営業利益 1,980M(3Q+4Q、対営業収益比 21.0%)
まず、平均貸付金利を見てみましょう。
これは3社ともほぼ似たり寄ったりの水準。
よってスタートラインは一緒。
次に営業収益に対する営業利益率。
これは端的に消費者金融事業の収益性を表わしていると言えます。
プロミスとアコムとの間で乖離がありますが、18/3期はプロミスが
利息返還引当の処理をアコムより保守的に見積もっており営業費用
が膨らんだため格差が生じています。ちなみに17/3期では33%〜35%
と2社とも高水準にありました。それだけ利息返還の影響は既に
前期から効いていたと言えます。GMOの経営陣はそれを認識した
上で、今夏に追加で13社買収を決定したのでしょうか?
GMOの営業利益率は21.0%と2社と比較して営業拠点を多く
持たない割に収益性は決して高くはありませんでした。
残念ながらこれは期待はずれでした。
上限金利の引下げに耐えるためには他社を上回るローコスト
オペレーションの態勢づくりが必要不可欠です!!!
2
:
あゆ
:2006/12/23(土) 00:00:42
ついでに。
GMOは上限金利の引下げにどこまで耐えられのか?
営業利益(3Q+4Q)1,980×2÷貸付残高80,310×100=4.9%
つまり、平均貸付金利が4.9%と下がったところが損益分岐点となります。
損益分岐点を高くするには、
①債権ポートフォリオの良質化(リスクの低い相手に貸し付ける)
②オペレーションの効率化
が必要となるでしょう。但し縮小均衡に向うかもしれません。
3
:
あゆ
:2006/12/23(土) 00:20:54
<訂正>
損益分岐点を高くするには→損益分岐点を低くするには
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