長谷川ＦＣ（ファンクラブ）

205：名無しさん：2017/08/11(金) 15:21:16: ◎長谷川ＦＣ（ファンクラブ）　第十八話◎

　敬老乃瀧束麿呂はイリーガルホールディングスにおける自分の立ち位置を模索していた。
　入社してから半年がたち同期の人数は半分になっていた、自身の考えに影響を与えた長谷川も居なくなった。
　長谷川に習い自分が担当する加盟店には法令順守と多くの施策や自分の時間を費やす事を行った。
　束麿呂が担当する加盟店は徐々にでは有るが業績を伸ばしていった。
　そうなるまでの束麿呂は苦しくて苦しくて仕方の無かった社会人１年目でいつ辞めてもおかしくない状況から
　仕事へのやりがいをを感じる様になっていた。
　長谷川の時みたいに「束麿呂を潰せ！」とはならなかったのにはイリーガルホールディングス抱える事情が
　起因していた。
　めぐり合わせとは時には残酷で有り、時には寛容である。
　少なくとも束麿呂に対しては寛容であった様だ。

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