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国債

1名無しさん:2011/10/15(土) 18:50:40
■ 2006/01/29(日) 10:37:09 nttkyo194175.tkyo.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
 08年度から始まる、国債の償還問題。
財政投融資で、08年分を買い取ることで解決。
09年分以降については、未定。

10名無しさん:2011/10/15(土) 18:56:17
■ 2008/06/25(水) 21:41:56 nttkyo734178.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
【藤巻健史さんの見解】

債券を買う・・・・・お金の運用
債券を売る・・・・・お金の調達

11名無しさん:2011/10/15(土) 18:56:50
■ 2008/06/25(水) 21:45:09 nttkyo734178.tkyo.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
【藤巻健史さんの見解】

金利が上がると債券の値段が下がるので、先物債券を売る。

12名無しさん:2011/10/15(土) 18:57:28
■ 2008/09/01(月) 07:37:29 nttkyo113192.tkyo.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
【サムライ債(円建て外債)】

増加の背景には、米サブプライムローン問題による金融不安で、欧米の金融市場での資金調達が難しくなった為。
更に、日本は相変わらずの低金利を続けており、日本で起債すれば低い利率で資金を調達できる。

13名無しさん:2011/10/15(土) 18:58:02
■ 2009/12/03(木) 22:01:38 softbank219215242032.bbtec.net
【短期国債・長期国債】

国債の発行レートはその時のマーケットレートである。
短期国債を多く発行しているとレートが上がった時、高い金利で発行しなければならない。
短期国債を多発している時は、金利を上げにくい。
国債の発行は、期間も重要である。

14名無しさん:2011/10/15(土) 18:58:51
■ 2009/12/03(木) 22:09:46 softbank219215242032.bbtec.net
【長期国債の値段】

景気が良いと長期金利は上がる。
長期金利が上がると国債の値段は下がる。
国債の値段があがり、長期金利が下がるのは、国債マーケットは、景気悪化を予想している。

15名無しさん:2011/10/15(土) 18:59:21
■ 2009/12/31(木) 14:16:41 softbank219215242032.bbtec.net
【有効需要】

ケインズの考え。
ものが売れないのなら、国が借金し、赤字国債を発行して、公共事業をすることによって、商品に対する需要を作り出し、景気を良くすればいいと考えました。
ケインズが出てくるまでは、国は、集まったお金を使うだけでした。

16名無しさん:2011/10/15(土) 19:00:09
■ 2010/02/09(火) 09:33:04 softbank219215242032.bbtec.net
【藤巻健史さんの見解】

テレビに登場する経済コメンテーターのほとんどは、金融マーケットの現実を知らない人です。

17名無しさん:2011/10/15(土) 19:00:41
■ 2010/03/16(火) 18:18:13 softbank219215242032.bbtec.net
【国債金利推移】

http://www.bb.jbts.co.jp/data/index_kinri.html

18名無しさん:2011/10/15(土) 19:01:29
■ 2010/12/01(水) 22:59:59 h219-111-198-208.user.rosenet.ne.jp
【グローバル債券インデックス】

日本国債のウエイト付けが変更になった時、長期金利の急騰(価格下落)の可能性が考えられる。

http://www.morningstar.co.jp/FundData/Portfolio.do?fnc=2008010906

19名無しさん:2011/10/15(土) 19:02:09
■ 2010/12/01(水) 23:15:28 h219-111-198-208.user.rosenet.ne.jp
【入札不調の例】

(1)札割れ
   応募倍率が1倍以下。

(2)Tailが長い
   人気が高い入札だと全ての入札が平均価格で落札されます。
   平均価格よりもかなり低い値段で入札で買えるのは、テールが長い入札、不人気な入札である。

(3)入札後にその債券価格が下落すると不人気な入札

20名無しさん:2011/10/15(土) 19:02:44
■ 2010/12/01(水) 23:24:56 h219-111-198-208.user.rosenet.ne.jp
【債券ベアファンド】

http://blog.goo.ne.jp/takekurabe/e/5eadd6fee4faaf24a425cb1e0a42245b

http://lounge.monex.co.jp/column/shisan/2003/08/29.html

http://money.quick.co.jp/search/tool/scenario/strategy/detail/1/3/

21名無しさん:2011/10/15(土) 19:03:15
■ 2011/04/23(土) 11:09:25 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【東日本震災の復興財源は?】

増税か、国債か?

http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d110415_0

22名無しさん:2011/10/15(土) 19:03:45
■ 2011/05/04(水) 22:03:41 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【アイアイとゆっくりの経済講座その10「円高と国債金利」】

http://www.youtube.com/watch?v=cn_RaRR3rQQ&feature=related

23名無しさん:2011/10/15(土) 19:04:28
■ 2011/05/04(水) 22:09:28 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【アイアイとゆっくりの経済講座その4「日本国債」】

http://www.youtube.com/watch?v=C-JZ1VXJZU0&feature=related

24名無しさん:2011/10/15(土) 19:04:59
■ 2011/05/05(木) 11:41:27 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【アイアイとゆっくりの経済講座その6「国家経済の破綻・対外債務編」】

http://www.youtube.com/watch?v=gQv7VHv9O1o&feature=related

25名無しさん:2011/10/15(土) 19:05:33
■ 2011/05/05(木) 11:52:58 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【アイアイとゆっくりの経済講座その9「クラウディングアウト」】

http://www.youtube.com/watch?v=4vr8pkvhnLE&feature=related

26名無しさん:2011/10/15(土) 19:06:06
■ 2011/05/05(木) 12:05:39 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【アイアイとゆっくりの経済講座その13「円キャリートレード」】

http://www.youtube.com/watch?v=zdUxQb7GDAg&feature=related

27名無しさん:2011/10/15(土) 19:06:52
■ 2011/05/11(水) 23:49:25 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【日本は借金大国か?】

http://www.youtube.com/watch?v=k8fzr9e2b_o&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=4-U-dPwJqxQ&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=cpzboZEPZ-A&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=dKFNi70Ljmg&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=4FrfKBhquvc&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=hc9EvrPpufc&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=4AGvdHdK0zs&feature=related

28名無しさん:2011/10/15(土) 19:07:23
■ 2011/05/27(金) 22:25:24 h210-004-166-189.user.rosenet.ne.jp
【震災後】

 日本国債の保証料であるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)のスプレッドが、拡大している。
80ベーポイシストンから、100ベーポイシストンへと2割強上昇。

29名無しさん:2013/05/11(土) 13:40:46
【藤巻健 プロパガンダ】

1. 新聞では株価の動きに浮かれているが、金融緩和策翌日から明らかに債券市場の動きがおかしい。危険である。そもそも株式価格と債券価格が同時に上昇すること自体が理論に会わず、いずれ反対方向に動き出すのは、当たり前の話であるが、翌日からその兆候が表れたのだ。この動きを見れば債券の投資家は怖くてもう債券を買えないだろう。ハイリスク・ローリターンだからだ。日銀も打つ手はすべて打ってしまい、マ−ケットが荒れても、もう打つ手はない。「アベノミクスはジリ貧を避けようとしてドカ貧を招く政策」とある方が新聞に書いていたが、まさにその通りだ。線香花火が、ぽとリと落ちる前に一瞬輝くのと同じだと思っている。債券暴落が線香花火の火の球を、ぽたっと落とすことになるかもしれない。少なくとも、参議院選まではアベノミクスは持つだろう、という説もあるが、私は持たないと思う。

30名無しさん:2013/05/11(土) 13:43:19
【藤巻健 プロパガンダ】

2.金融緩和の翌日、毎月、生出演させていただいている「ちちんぷいぷい」から電話取材があった。私の回答は「あ^あ、やっちゃった」である。この量的緩和は実務家の私の常識を超えている。それをやってしまったのだ。副作用が怖いのは当然だ。政府のハイパーインフレ宣言と私には聞こえた。この辺は明日、ブルムバーグの取材があるので大いに語らせていただく。また旅行中に週刊新潮の電話取材に答えたので、明日発売の週刊新潮に少しは出るかもしれない(ごく小さい記事かもしれず、ネグられるかもしれない)。週刊朝日来週(月曜日)には、さわりを書いた。



3.旅行中だったので、どの程度、新聞等で取り上げられたのか知らないが、以下の4月5日、ブルムバーグのソロスの発言記事(一部)は重要だ。

「ソロス氏が円安の雪崩を警告、グロース氏に続き黒田日銀の政策に警鐘

2013-04-05 06:15:52.269 GMT

【記者:Bei Hu、Wes Goodman】

  4月5日(ブルームバーグ):資産家で著名投資家のジョージ・ソ

ロス氏は5日、デフレ脱却に向けた日本銀行の政策が円の一斉売りをも

たらすリスクを指摘した。パシフィック・インベストメント・マネジメ

ント(PIMCO)のビル・グロース氏に続いて黒田東彦新総裁の下で

の日銀の政策に警鐘を鳴らした。

  ソロス氏は経済専門局CNBCとのインタビューで、「実際すでに

起きていることだが、円が下落し始めれば、日本国民は円が下がり続け

る可能性が高いと気付き、自分たちの資金を海外に移そうとするだろ

う。そうすれば、円は雪崩を打って下落する可能性がある」と語った。

  グロース氏は4日に、黒田日銀総裁が目指す2%のインフレ率を達

成するには円が現在よりもはるかに大幅に下落することが必要だと指摘

した。

 (略)

  ソロス氏は日銀の政策について、「彼らがやっていることで何かが

起こり始めれば、彼らはそれを止めることができないかもしれない」と

述べた。

(以下略)」

円が雪崩を打って売られ始めれば、円安を止める手段を日銀は持っていない。2%のインフレターゲットは簡単に達成するが、そこで止まらず、ハイパーインフレに向かって一直線だ。円の暴落もアベノミクスという大きな賭けの失敗につながってしまう。

 ソロスの発言はポジショントークだから無視した方が良い、とおっしゃる方もいるがとんでもない。我々トレーダーは評論家とは違う。実際に勝負の世界で生きている人間だ。本当に、勝負しているなら、心底、そう思っている証拠でもある。口先でドウコウ言って、間違えれば「ごめんなさい」の輩とは違う。だから私は、現役時代、仲間のヘッジファンドのオーナー達と激論をしながら自分の意見を形成し、その上で勝負をしていたのだ。

31名無しさん:2013/05/11(土) 13:54:29
【藤巻健 プロパガンダ】

4月15日(ブルームバーグ):著名投資家ジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた経歴を持つフジマキ・ジャパン代表取締役の藤巻健史氏は、日本銀行が黒田東彦新総裁の下で異次元緩和に踏み切ったことは国債の暴落で日銀も破綻する事態つながるとして、「政府と心中宣言をした」との見方を示した。

藤巻氏は「日銀資産のうち、国債の割合がさらに増えて80%から90%が日本国債になる。国債本位制となり、国債の信頼が崩れたら紙幣の価値がなくなる。日銀は国と運命共同体になる」と述べた。インタビューは11日に行った。

日銀は3、4日に開いた金融政策決定会合で、消費者物価 上昇率2%という目標をできるだけ早期に実現するため、マネタリーベースを2年間で約2倍、日銀の国債保有額と平均残存期間を2年間で2倍以上に拡大することを決定した。長期国債の購入についてこれまでの月約4兆円から、毎月の国債発行額の7割に当たる7兆円強とする。

藤巻氏は、「私のモルガン銀行勤務時の日銀国債保有高は50%以下、マネタリーベースは約40兆円が常識だった。それを2年後に270兆円にするとしており、実務家としての私の感覚では、とんでもない数字だ。7倍にマネタリーベースを増やすことは、天と地がひっくり返るようなオペレーション」と説明した。

ハイパーインフレで地獄味わう

さらに、「白川方明前総裁が副作用が怖いからやらなかったことを、副作用を無視してとんでもないことをやるのは、ものすごい大きな賭け。この賭けは失敗してハイパーインフレが起きると思う。日銀は単なる紙幣印刷工場に変わった」と指摘した。

日銀の大胆緩和による将来のインフレ高進の懸念も強まっている。藤巻氏は、「安倍晋三首相と黒田総裁はハイパーインフレにゴーサインを出した。アベノミクスで、国債を買って市場に資金を供給、円が急落すれば、2%のインフレ目標を達成できるが、その後、制御できないだろう」と予想。「インフレからハイパーインフレになった時に、金利が急騰したら国債を買う人がいなくなり、資金を吸収する手段がない。預金封鎖と新券発行しか方法はなくなるだろう。ハイパーインフレになれば国の財政は持つかもしれないが、国民は地獄を味わうことになる。大変危険なことに一歩踏み出した」と解説した。

長期金利 の指標となる新発10年債物国債利回りは5日に過去最低の0.315%を記録した後、約2倍の水準となる0.62%まで跳ね上がった。藤巻氏は、「アベノミクスで、国債を買って市場に資金を供給し、円が急落すれば、2%のインフレ目標を達成できるが、その後、制御できないだろう」と予想する。

32名無しさん:2013/05/11(土) 13:57:04
【藤巻健 プロパガンダ】

国債バブル

さらに「じゃぶじゃぶの資金が今は国債に行って、国債バブルになっている。薄くなった風船が破裂寸前なのを予知して、市場では早く逃げようと思い始めた人がいて、国債が大きく売られたのだろう。国債トレーダーの不安の象徴。あれだけ売りが出たのを見るとポートフォリオマネジャーも怖いと思うだろう」と分析した。

外国為替市場で円は11日、対ドルで1ドル=99円95銭まで円安が進行し、4年ぶりとなる100円の大台に接近した。藤巻氏は、ハイパーインフレ・財政破たんへの対応策として、ドルを中心とした外貨建て資産、円プット・ドルコールのオプション、日本国債のプットオプションなどを挙げた。

その上で、「財政破綻のヘッジとして、外貨建て資産を持っている。米国株、ドルのマネーマーケットファンドなどを保有している。為替では200円台までは行かないが、100円台で一番長いもので5年以内のオプションを持っている。ドル・コールオプション、日本国債のプットオプションを持っているのは、自己破産したくないから」と説明した。

ソロス氏の意見尊重すべき

ジョージ・ソロス氏は5日、CNBCとのインタビューで、日銀の政策が円の一斉売りをもたらすリスクを警告。「実際すでに起きていることだが、円が下落し始めれば、日本国民は円が下がり続ける可能性が高いと気付き、自分たちの資金を海外に移そうとするだろう。そうすれば、円は雪崩を打って下落する可能性がある」と語った。

藤巻氏は、「ソロス氏の発言はポジショントークという人がいるが、あれほどの大物リスクテイカーの意見は尊重すべきだ。絶対嘘はつかない。かなりポジションを持っているから発言しているのだろう」と話した。

ハイパーインフレや財政破綻への対応策について、「ヘッジとして外貨建て資産、米国株やドルのマネーマーケットファンドなどを保有。為替では200円台までは行かないが、100円台で一番長いもので5年以内のオプションを持っている。ドル・コールオプション、日本国債のプットオプションを保有しているのは自己破産したくないから」と説明。一方、「株は市場の暴落時に生き延びる会社か見極めが難しい。日本株はずいぶん前にほぼ全て売った。不動産も元利金を払って持ち続けられる人は良いが、混乱期を乗り越えられるか次第だ」と述べた。

藤巻氏は1950年生まれ。74年に一橋大学を卒業し、三井信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入行した。米ノースウェスタン大学大学院で80年に経営学修士(MBA)を取得。85年にモルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に移籍し、95年から2000年まで東京支店長。00年にはジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めた。

33名無しさん:2013/05/11(土) 13:59:34
【藤巻健 プロパガンダ】

2.新聞では「債券市場は乱高下」という表現をしているが、これだと「債券価格が上がるか下がるか(金利が上昇するのか下落するのか)迷っているという印象になってしまう。しかし、債券市場は「どーんと下がってサーキットブレーク(相場の一時中断)が働き、ちょっと戻して、又ドーンと下がりサーキットブレークが働く。そして、又ちょっと戻す、という動き」をしている。これは私の目には急落が始まっているとしか見えない。債券を保有している金融機関が恐怖を持っているからだろう。国債村の人間が泥船から、先を争って逃げはじめている序章と考える。

日銀が今後発行国債の7割を買うといっても、「発行」の7割であって、社債を含めて、市場に存在する国債・社債の7割を買うわけではない。ハイパーインフレ政策を取るならば、日銀以外、国債や社債を買う人はいなくなるだろう。



3.私は、今の日本の財政は破綻寸前で、財政破綻かハイパーインフレしかないと思っているのはご存じのとおりである。

以前、プロパガンダにも書いたが、昨年11月21日の毎日新聞の水説で元論説委員長(当時は専門編集委員)が「東京市場の伝説のトレーダー、我が畏友、藤巻健史モルガン銀行元支店長は、日本は早晩、苦し紛れに国債の日銀引き受けに走り、ハイパーインフレが起きると言い続けてきた。それに備える資産運用はどうあるべきかを講演や著作で説いているが、著書『日本大沈没』(幻冬舎)に巧みなたとえ話がある。『今、高層ビルの50階で火事にあったとします。<助けてくれ~>と外に叫んだら救助に来た消防士が、<焼け死ぬのが嫌なら飛び降りろ>と答えたとします。それを救助というのでしょうか。いま財政破綻防止策として<日銀に国債を引き受けさせろ>というのは、この消防士と同じです』」と私のたとえを引用してくださった。

現在、日銀の国債引き受けは財政法第5条で禁止されている。ハイパーインフレを防止するための先人の知恵である。

今回の黒田日銀の国債大量買入れは、定義上は引き受けではない。「引き受け」とは「日銀が国債を国から直接買うこと」だからだ。一方、「国債買い入れ」は「国――>市場――>日銀」と市場を通している。これは市場のチェック機能が働いているから、引き受けとは違うのだ、というロジックである。しかし、発行国債の7割を市場を通したと言え、日銀は購入するのだ。市場のチェック機能など効くわけがない。実質的に黒田日銀は財政法第5条をかいくぐって「国債引き受け」を開始したのと同じだ。先人の知恵を無視しており極めて危険だと思う。

34名無しさん:2013/05/11(土) 14:02:10
【藤巻健 プロパガンダ】

4.私が「財政破綻かハイパーインフレになる」というと「フジマキの意見は過激だ」と言われるが、冗談ではない。政治の圧力に負けた黒田日銀がやっていることの方がよほど過激だ。実務経験のない識者や学者の方にはお分かりならないかもしれないが、実務家の私から見れば、マネタリーベースを来年末までに270兆円にするなど、「天と地がひっくり返る」ほどに過激なオペレーションだ。こんな「大博打」をするのだから、安倍政権と黒田日銀は「日本経済回復のため最後の大ばくち」を打ったのだと私は思う。上の例でいえば、「50階から飛び降りても、抜群のクッションが下に敷いてあって死にはしないだろう」というくらいの大博打である。過去の日銀は別に仕事をさぼっていたわけではない。副作用(コントロールの効かないインフレ)が大きすぎると思うからこそ、これほどまでのジャブジャブ政策を取れなかったはずだ。実務家としての感覚である。その副作用を黒田日銀は無視したのである。



5.マネタリーベースを来年末までに270兆円にするのがいかに「目の玉が飛び出る」ほどの過激なオペレーションかということは、本日発売の週刊朝日「案ずるよりフジマキに聞け」に「アベノミクスが崩れるとき」というタイトルで書いた。

「最も重いときに285㎏あったという元大関の小錦が、小学校卒業時に80㎏だったしよう。そのとき小学校の担任の先生は『彼が相撲界に入門した。体重は175㎏にもなった』と聞いたとすると、目をむいて驚いただろう。そのうえ、『これから体重を2倍、570㎏に増やそうとしている』としれば「もう別世界の人間だ。人間としての限界を超えているのではないか?健康に支障はないか?」と心配するだろう。

     ★     ★

「エ〜、ア〜ア、やっちまった。」黒田東彦・日銀新総裁が新たな量的緩和を決めた翌日、月1度出演させていただいている毎日放送の電話取材に対する私の回答だ。

黒田日銀はマネタリーベース(世の中に出回っている現金と民間金融機関が日銀に預けてある当座預金残高の合計額)を2014年末までに270兆円に増やすというのだ。

 私がモルガン銀行に勤めていた1980年代、90年代のマネタリーベースは約40兆円だった。それが常識的な数字として頭に入っていた。その後、量的緩和が始まりマネタリーベースが80、90兆円になったと聞いたときは、目の玉が飛び出るほど驚いた。こんなことして大丈夫だろうか?と。

それを270兆円にするというのだ。私の常識の7倍、まさに異次元もいいところの政策だ。そんなことやって大丈夫なの?である。

35名無しさん:2013/05/11(土) 14:04:51
【藤巻健 プロパガンダ】

2.円が少し安くなったので、いつものとおり「近隣窮乏化政策」という非難が諸外国から出ているそうだ。冗談ではない。他国は、自分の国益で発言をしている。日本も自らの国益を考えるべきだ。政治家が国外に出て行って他国の非難を封じてくるべきだ。日本の富裕化を考えることは、政治家の最も重要な仕事の一つだからだ。

米国などは、きちんとロジカルに説明すればわかってくれる。米国は、国益を考えて行動するのはもちろんだが、『公正』をものすごく尊っとぶ国でもある。

それが私の米銀勤務で得た感想だ。

他国が自国通貨高を『窮乏化』と表現するのなら日本は1972年からずっと「日本国窮乏化政策」を自ら取ってきたことになる。1㌦360円時代から、ほぼ一貫して円高を受け入れてきたからだ。世界の窮乏化を一身に引き受けてきたのが日本だ。だからこんな低成長が続いている。もう富裕化を考えるべき時期なのだ。

FRBのバーナンキ議長も「円安は『近隣富裕化政策』だ」と述べている。



3.現在、ザックと言えば、「株価が上昇し、債券がま〜安定」という状況だが、株価と債券価格が長期間に渡って同じ方向に動くことは学問上ありえない。

いずれ逆方向に動くのが理論的だ。景気が良いのに長期金利が低位ということはありえないからだ。金利が低いままだと景気は留まるところをしらずに過熱しものすごいインフレになる。タクシー初乗りが1万円に上昇すると予想される時代に。「100万円で買って100万円しか戻ってこない」債券を買う人などいないからだ。債券価格は暴落する(=金利は暴騰)。

アベノミクスが成功するのならば、債券価格はいずれ暴落するだろう。

名目金利は実質金利+期待インフレ率+クレジットリスクで決まるのだが、今回、アベノミクスで期待インフレ率が上昇を始めると、巨額累積赤字の存在ゆえにクレジットリスクが急速に意識されるからだ。

いい金利上昇が悪い金利上昇の火をつけとんでもない事態が起きると考える。

36名無しさん:2013/05/11(土) 14:08:42
【藤巻健 プロパガンダ】

4.昨日2012年度の貿易赤字が発表された。8.1兆円もの大きな赤字だ。

ご存知のように近々、経常赤字に陥ると主張するエコノミストも多い。経済赤字に陥れば、経済学の教えるところ、「財政赤字を国内で賄えなくなるわけなので、①長期金利の上昇、②円の下落 ③その両方」である。マーケットは、事実に反応するわけではなく、事実を先持って織り込んでいくので、経常赤字が視界に入って来れば上記3に書いたことが現実化してくる。①(長期金利上昇)が起きた時は上記4に書いた通り、現在ゼロとしか認識されていないクレジットリスクの上昇をも巻き込んで債券が暴落(金利上昇)するだろう。

なにはともあれ、「ばらまき」をし続けて、こんなに財政赤字を巨額化させてきた弊害が、ここにきて大きく出てしまうのだ。

この財政赤字の存在がゆえに、私は財政破綻またはハイパーインフレしかないだろうと言っているのだ。(安倍首相+黒田日銀チームはすでにハイパーインフレへの道を選択したと思っている)。

ただこの事態が起きても、財政が破綻するだけで日本が破綻するわけではない。どん底に落ちたとしても円安で日本は再生する。しかし、その際、「小さな政府」を選択し「ばらまき」を辞めなければならない。そうしなければ再度、同じ道を歩むだけだ。日本は『真の資本主義国家』にならなければならない。日本は社会主義国家、悪平等と決別しなければならないのだ。



5.本日(4月19日)の日経新聞7面「異次元緩和を聞く」という記事の中で元FRB副議長(米プリンストン大教授)が、極めて重要なことを述べている。「私はFRBの準備預金の金利をマイナスにして銀行の融資を促せと主張している。この処方箋は日本でも有効だ」

これを読んで私は我が意を得たり、と思った。これこそ私が20年かに渡って主張し、馬鹿にされ続けてきたマイナス金利論だ。金融政策とは「金利を上げるか下げるか」に尽きる。ゼロ金利になった段階で伝統的な金利政策の役目は終わったのだ。それでも何かをせよという圧力で、日銀はしょうがなく、2001年から「量的緩和」を始めた。まさにしょうがなくであり、効果があるなどと思っていなかっただろう。それでもマネーベースを私の時代の3.5倍にした。効果は全くなかった。それではと今度は私の常識の7倍にするという。「効果はないだろうし、帰結はハイパーインフレだろう」と思う。なにせ実務家の私の常識の7倍のマネー供給なのである。まさに超過激な政策である。

白川前総裁は怠慢だったわけではない。効果が期待できないうえにハイパーインフレが怖くて手が出なかっただけだろう。

量的緩和など、邪道もいい所である。特に資金を吸収する手段がないのは致命的だ。歴史の教えるところ、資金吸収は「新券発行と預金封鎖」で行ってきた。

金利調節なら「景気が過熱すれば、金利を上げればいいだけ」だが、量的緩和は「新券発行と預金封鎖」以外、インフレの加速を抑える手段がないのだ。

「過激だ」と言って馬鹿にされ続けた私の「マイナス金利論」の方が、今みたいな異次元の量的緩和よりよほどマイルドだと思う。金融政策とは「金利」を動かす超すことに尽きるのであり、お金の供給量などコントロールできないのだ。個人はハイパーインフレに備えた方が良い。最良の方法はドルを中心とした外貨資産の購入である。

37名無しさん:2013/05/11(土) 14:12:03
【藤巻健 プロパガンダ】

以下は1997年11月28日に、「時事解説」に窪園博俊記者(当時)が書いてくれた記事である。「時事解説」は時事通信社が金融界等のプロの顧客向けに発行していた小冊子だ。

「耳を澄ませば≪マイナス金利論≫も聞こえてくる 『ゼロ金利怖くない』と“時の人”」

 (略) 問題は、そのマクロ政策の中身である。

 金融市場で“時の人”になった人物がいる。モルガン銀行(JPモルガン)東京支店長の藤巻健史氏だ。同氏は長年、金利低下を唱え続けてきた。「長期金利は1.5%を目指す」が持論で、この春に長期金利が上昇した局面でも考えを曲げなかった。

 その頑固な姿勢に「藤巻さんは宗教家みたいだ」(上位都銀資金運用担当者)と描写する向きもあったが、長期金利は誰もが予想しなかった世界最低1.8%をあっさり割り、ついに1.5%台に突入した。

 同氏が意見を披露する手書きリポート『プロパガンダ』は市場でも注目され、ある日銀関係者は「ウチの内部でも読まれているよ」と耳打ちする。

 藤巻氏は最近「(マイナス金利の世界も)せめて研究する必要がある」と訴え始めた。≪マイナス金利≫とは「銀行に預金すると利息の逆に金を取られる」ことで、「借金をすると金をくれる」世界だ。

 「そんな馬鹿な」と思うだろうが、同氏の考えを『プロパガンダ』から引用しよう。

 (以下略)」



以下は日経信新聞電子版「カリスマの直言」に昨年書いた私の文章のごく一部である。

「スイス中央銀行は、民間銀行から預かっている預金準備高以上の当座預金残高保有に罰金をかけたのだ。まさにマイナス金利である。

数字とは数直線上に存在し、数直線とは連続線だ。決してゼロで途切れてはいない。なぜ+0.0001%が良くて△0.0001%がいけないのか?という疑問から、私のマイナス金利論はスタートしている。

また、住宅減税や消費税増税時の低所得者層への所得税還付案など「負の所得税」が存在する。それなら「負の金利」があってもおかしくないではないか?という話でもある。

高級絵画を倉庫に保管すれば保管費や火災保険というコストがかかる。それなら使わないお金を銀行に預けた場合にも、保管料や保険料を払え、という話である。

実務的には以下のような仕組みだ。

個人が¥預金をしたら5%の保管料を払わされるとする。銀行にとっては預金を預かれば収益が生まれるのだ。ただし、これだけだと銀行は預金を預かるだけで貸し出しを行うモチベーションがない。金融機能が働かないのだ。そこで民間銀行が預ける日銀の当座預金にペナルティーをかける。△3%としよう。(注:お分かりにくいかもしれないが、民間金融機関は預かった預金を現金で保有するわけではない。運用しないのなら日銀の当座預金に置くしか選択肢はない)これだと民間銀行は預金者からは5%をもらっても日銀に3%にとられるので2%しか利益が上がらない。それでは、と資金の借り手に1%の金利を上げるから、お金を貸りてちょうだいよ、という話になる。これなら預金者から5%金利をもらい。お金を借りてくれた人に1%を払うだけだから4%の利益が上がるのだ。これでマイナス金利の世界が完結する。

現状、家を建てる際、銀行から融資を受けると金利を払う。それが借金をすれば利息をもらえるのだ。借金をして家を建てようという気にもなる。景気回復である。「金利を下げれば経済は活性化する」という本来の経済学にも合致する。

$預金をすれば金利をもらえる一方、¥預金をすれば金利を払わなければならな。それならば預金者はドル預金に殺到する。円安を通じて日本の国際競争力は大回復だ。



15年前に「マイナス金利論」を述べたとき、私は完璧に馬鹿にされた。先ほどの窪園記者の記事も奇策ととらえられたようだ。しかし最近では同様な意見も散見されるようになった。

私は景気対策には為替政策が一番効果があり、円安誘導は簡単だ、と思っているが、どうしても「量的緩和」に頼りたい方は是非私の「マイナス金利論」を読んでいただきたい。「量的緩和」と「マイナス金利」双方の効果と副作用を対比して、どちらがいいのか考えていただきたいものだ。

確かにマイナス金利論は、奇妙奇天烈であろう。しかし、現在は、奇妙奇天烈と思われても、しばらくすると王道になることがえうのを私は身を以て経験している。」

38名無しさん:2013/05/26(日) 21:09:40
【藤巻健 プロパガンダ】

「国債新規投資 生保が削減 緩和受け外債シフト」という記事である。これは当然のことながら円安要因・国債弱気要因である。

「異次元の量的緩和」は私には、政府・日銀が最後の賭けとして「ハイパーインフレ政策」を選択したと映る。来年末までにベースマネーを270兆円にするというが、私が現役の時の常識は40兆円である。その7倍だ。これでハイパーインフレが起きないですむのだろうか?実務経験のない識者や机上の学問の先生方にどう映るか知らないが、実務者の私にはもう異常なほどのじゃぶじゃぶだ。

 ハイパーインフレは戦争などの異常時にしか起こらないとおっしゃる方もいるが、このベースマネーの拡大も超異常事態である。戦争時は供給も減ったからハイパーインフレが起きたとおっしゃる方もいるが、インフレが始まりそれに伴って円安が始まると、世界中の人は(自国通貨で安くなった】優良な日本製品を競って求める。供給が減らなくてもグローバル化した世界では需給の逆転は簡単に起きるのだ。

白川さんもレージーだったわけではない。ハイパーインフレが怖くて、こんな大胆なことは出来なかったのだと思う。それを安倍・黒田チームは行った。私はついにルビコン川を渡ってしまったと思っている。

 生保だって同じだ。こんな時に、国債を大量保有していたら、目も当てられなくなるだろう。前回のプロパガンダにも書いたが、経常赤字化が予想される段階になったら、「長期金利の急騰」か「円の急落」か、それともその両方なのだ。日本国債を売って海外資産に資金を移すのは、生き延びるための当然の動きだと私は思う。

39名無しさん:2013/05/26(日) 21:12:27
【藤巻健 プロパガンダ】

.昨日(4月24日)の日経新聞1面「金融ニッポン」の記事には注意を要する。

「『長めの国債はすべて売り切った』。日銀が金融緩和に踏み切った翌日の今月5日、横浜銀行頭取の寺沢辰磨(66)は横浜市内で開いたアナリスト説明会で、満期までの残存期間が5年以上の国債を売却し、売買益を確保したことを明かした。」

さすが地銀最大手の横浜銀行である。たしか寺沢頭取は財務省出身。事態がはっきりわかっていらっしゃる方は決断が早い。

40名無しさん:2013/05/26(日) 21:16:03
【藤巻健 プロパガンダ】

本日(4月25日・木曜日)の日経新聞電子版「マネーブログ・カリスマの直言」(4人で4週ごとに交代で執筆)に私の「異次元緩和が挑む『国債本位制』の賭けがアップされました。よろしくお願いいたします。おおざっぱな内容(一部分の抜出)は以下のようなものです。

「日本の累積赤字額は、世界ダントツで、とんでもない巨額にもかかわらず、日々増え続けている。それもグイグイと、だ。それなのに誰一人として累積赤字を減らす方法を見出していない。地盤沈下が続いているのにもかかわらず解決方法が見つかっていないヴェニスやモロディブと同じなのだ。政府は『2020年までにプライマリーバランスを黒字化させる』という目標を掲げているが、そんなものは気休めにしかならない。」

「この悲惨ともいえる累積赤字額から出てくる私の結論は、「日本は財政破綻する」か、もしくは政府機能マヒ回避のために「ハイパーインフレ政策」を採用するかのどちらかなのである。論点はタイミングの問題だけのはずだ。私がこう言う発言すると、必ずと言っていいほど「フジマキは過激だ」という非難を受ける。しかし私は思想や宗教の話をしているのではない。経済の話をしているのだから、感情的反発ではなく、どの点が過激なのか、そして「累積赤字をこうすれば減らせる」という案を明示していただきたいといつも思うのだ。もちろん消費税を明日から50%に上げるとか、年金その他の社会保障費をすべて廃止するのであれば単年度黒字化が可能となり財政破綻は避けられるであろう。しかし、その対策案こそあまりに過激で現実的ではない。私の結論が過激なのではなく、今の財政状態こそが過激な状態なのだ。」

「『異次元の金融緩和』とされる270兆円というマネタリーベースの目標は私の目には超異常にみえる。私が現役のころのマネタリーベースは約40兆円だった。それがマネタリーベースに関しての常識だった。2001年に量的緩和が始まり80兆円、90兆円になったときは、『おいおい、そんなにお金をジャブジャブにして大丈夫か?』と心配したものだ。それを来年末までに270兆円にまで増やすというのだ。 まさに驚きだ。実務を知らない論客や机上の先生のご意見はともかく、実務家の私にとっては目の玉が飛び出るほどの巨大な数字なのだ。これで本当にハイパーインフレにならないのだろうか?白川前日銀総裁が、ここまでの大胆な資金供給を行わなかったのは、彼が怠慢だったせいではないだろう。ハイパーインフレが怖かったに違いない。」

「『異次元の量的緩和』と世間はちやほやしているが、実務家の私の目には、常識からかけ離れた過激な政策としか映らない。政府は座して死を待つより最後の賭けに出たのかもしれない。 かえすがえすも残念なのは、ばらまき政治を許し、財政が巨大化するのを防げなかったことと、ポピュリズム政治家を選んできた我々選挙民の情けなさである。ここまで来た以上、自分を守る道は自分で見つけなければならない。」

「日本国民に取って、もう一つ非常に重要なことは、ガラガラポンが来たときに日本を根本的に変革することである。 ”結果平等主義“の社会主義国家から”機会平等主義”の資本主義国家への転換である。悪平等を改め、真の資本主義国家を作らなければ、大幅円安で一時的に景気が回復しても、また『いつか来た道』となる。異常な円高と国内資産バブルとその崩壊の繰り返し。今度こそ、日本を真の資本主義国家に生まれ変わらせなければいけない、ハイパーインフレの痛みを乗り越えて。」

41名無しさん:2013/05/26(日) 21:19:41
【藤巻健 プロパガンダ】

3.今週発売の週刊朝日「案ずるよりフジマキに聞け」は「日本にこそサッチャーが必要だ」というタイトルで

「(略」

彼女はまさに偉大な政治家だった。その偉大さは、彼女の改革を目の当たりにしていないと、わからないかもしれない。また日本の政治の体たらくを目の当たりにしていないと、わからないかもしれない。しかし、両方見てしまった私には、痛いほどよくわかる。超がつくほど偉大な政治家だったのだ。

彼女が登場した時、老大国・英国は英国病と形容されるほど散々な状態だった。以前この欄に書いたことがあるが、ストライキは多発し、そのせいで汚物は街中にあふれ、道端にある公衆電話の7割は壊れたまま、地下鉄は動く灰皿だった。ガソリンスタンドは閉店してガス欠の車が立ち往生し、交通麻痺も起こった。夜中には停電も起きた。

それが彼女の強烈なリーダーシップのもとで、急速に立ち直っていったのだ。

その変化を目の当たりに見た私は「一人の政治家で世界がこんなに変わるものか」と、驚いたものだ。彼女がしたことは「市場経済原理と小さな政府」の導入である。

市場経済原理を蔑視する日本、税入の2倍ものカネをばら撒く「大きな政府」の日本。 いまの日本にこそサッチャーが必要だ。少なくとも、「サッチャーが何をしたのか」を勉強する必要がある。私はハードランディングは不可避だと思うが、財政は破綻しても日本が破綻するわけではない。

財政破綻というリセット時に「強い日本が復活するための青写真」を描くためにも、これを機会に「彼女が何をしたのか」をいま勉強するべきだと思うのだ。時間はそうは残されていない。」



4.朝日新聞編集委員の原真人さんから「経済ニュースの裏読み 深読み」(朝日新聞出版)を送っていただいた。原さんは日経新聞から朝日新聞に転出、東京経済部デスク、論説委員を経て現在は編集委員の方である。p27に「私は、まだ希望はあると思っています。財政破綻をしてリセットしなくても、何とか社会の設計を工夫し直し、改革を急ぐことで、人口減少下でも持続可能社会を実現していくことは可能ではないかと。もちろん、藤巻氏のような激しい見方を肝に銘じておいた方がいいと思います。その上で、冷静に現実的な政策を進めることが必要です。つらくても財政規律を踏み外さないことは、とりわけ肝要です。日本再生は、そこからしか道は開けないと思います。」

まさにその通りだ。ただ問題は「ここに至っては、財政規律を踏み外さないことがなににもまして重要だ」とわかっている政治家がいないことだ。アベノミクスに気を良くして、また「ばらまき」がおこなわれるのだろう。「ジリ貧を脱しようとしてドカ貧になる」のはまずいのだ。

経済が専門の政治家があまりに少ない。文系の私が、脳手術を指揮すれば手術結果は明らかなのと同じである。20年たってやっと私の唱えていた「円安こそ日本を救う」の主張は認められつつあるが、「財政規律の死守が最重要だ」と気がついている政治家はいないようだ。「景気回復のためには財政再建は後回し」はもう通用しない段階だと私は思う。

42名無しさん:2013/05/26(日) 21:27:08
【藤巻健 プロパガンダ】

2.発行国債の7割に当たる国債を日銀が買い取るから国債の需給は引き締まる(長期金利は低位安定だ)という需給要因で国債を買っている銀行の行動は大いに疑問である。

 上記1で書いた個人と同じように企業も長期金利の上昇に備え社債発行の意欲が高まっているようだ。

また日銀が買うのは毎月の国債発行額の7割の金額であり、市中に存在する公債709兆円の7割ではない。景気が良くなりインフレになれば国債や社債の買い手は日銀しかいなくなる。物価が2倍になっても100万円で買ったものが満期に100万円しか戻ってこない国債は価値が実質2分の1になってしまうからだ。



3.異次元の量的緩和で日銀は毎月の国債購入量を7兆円とした。これで米国並みの緩和に追いついたと思われるかもしれないが、現在Fedの毎月の国債購入額は85 billion(約8兆5000億円)でしかない。ご存知のように名目国内総生産(GDP)は日本の約3倍だ。それなのにFedとほぼ同じ金額の国債を日銀は購入し、お金を供給しようとしている。しかもその米国は出口戦略を考え始めている。GDPが日本の3分の1しかないインドやイタリアが日本国と同じ額の借金をしたら、危ない、と感じるのが普通の感覚だと思うのだが。



4.円安方向への動きが一時的に止まっている。一時的なスピード調整にすぎず、まだまだ円安は進むと思う。

ここで円安が止まってしまえば、アベノミクスもここまでであろう。円安が加速した場合、財政問題が注目される(国債を買う円資金があるか否かの問題)と思うが、ここまで来た以上、安倍首相は円安をここでやめアベノミクスを中途半端に終わらせるわけにはいかないであろう。安倍政権は大きな賭けに出たわけだから。

賭けであろうとなかろうと、日本再生を図るのなら、それは私の20年来の主張である「大幅円安」しかないと強く信じている。それがマクロ経済の実務家としての感想だ。机上の学問をしてきた方とは違うかもしれないが。

100㍍競争で、日本だけ180㍍走らなければならないのなら、いくらスパイクを改良してもユニホームを改良しても(成長戦略ということ)無駄だと言うことと同じだ。走る距離をせめて100㍍にしなければならない。

日本企業の純利益は欧米企業の10分の1から100分の1である。この劣等生ぶりは、ひとえに円高のせいだと私は思う。円安だったら日本企業はグローバルスタンダード並みの利益を上げていただろう。その証拠に4月29日の日経新聞1メントップは「円安効果2ケタ増益」とある。3月期決算の上場企業の連結経常利益の話だ。

企業が10倍の純利益を上げてくれれば単純計算で10倍の法人税収増だ。法人税収は8兆円から80兆円と増え、単年度72兆円の増益となる。44兆円の赤字はどこかに消え去り、消費税も上げる必要がなくなるのである。為替のレベルは国力に極めて重要だ。その認識が政治家になさすぎる。

43名無しさん:2013/05/26(日) 21:30:39
【藤巻健 プロパガンダ】

1.今週火曜日発売の週刊朝日「案ずるよりフジマキに聞け」は「世界中が日本財政を危険視しておる」というタイトルで

「(略)

いま世間はアベノミクスで浮かれ気味だ。しかし、私にわせると、『人々はきれいに積もった真っ白な雪原に感銘を受けているが、その下に埋もれている荒地を見ようとしていない』のだ。雪が溶けると、ぐちゃぐちゃになった地面(=財政状況)が現れるかもしれない。

財政は刻一刻と悪化している。アベノミクスでは景気は回復しても財政は改善しない。それどころか景気回復による金利の上昇や国土強靭化計画での財政支出増は財政悪化を加速させる。

(略)

米ワシントンで開かれ、4月20日(日本時間)に閉幕した主要20ケ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(G20)は共同声明で、日本に『信頼に足る中長期な財政計画』の策定を求めた。また経済協力開発機構(OECD)がまとめた2013年の『対日経済審査報告書』で『信頼のおける財政健全化計画』が不可欠だとしている。諸外国から見ても日本の財政は異常な状態なのだ。

政府は『20年度までにプライマリーバランス(PB=政策的な経費を、その年の税収でどれだけ賄えるかを示す指標)を黒字化させる』という目標を掲げているが、そんなものは気休めにしかならない。いつもこの欄で指摘している通りだ。政治家のエクスキューズに過ぎない。PBとは国債の元本返済と金利支払い(国債費)を除いた話である。PBの赤字がなくなった後でも、現在の国債費の約22兆円分の赤字は、毎年増え続けるわけだ。

こうして累積赤字が毎年積みあがっていくのだから20年度時点での国債費は22兆円よりはるかに大きいだろう。ともあれPBでの赤字がなくなろうと、累積赤字は、あいもかわらずグイグイと増え続けるわけだ。

累積赤字を減らすためには、国債費を含めた単年度の収支を黒字化することが必要なのだが、その方法をだれも見出していない。13年度の予算案では、税や印紙など47兆円の収入に対し92兆円を支出し、45兆円の赤字である。これを黒字化するのは至難の業だ。消費税率を5%から10%に上げたとしても約10兆円しか赤字は減らないからだ。

景気回復に浮かれず、真剣に財政のことを考えないと、私の警告する『財政破綻かハイパーインフレ』はすぐにでも現実のものとなってしまう。」

44名無しさん:2013/05/26(日) 21:34:40
【藤巻健 プロパガンダ】

2.今週日曜日に発売になった日経ヴェリタス「フジマキの法則」は「資金供給は簡単、吸収は難しい」というタイトルで

「(略)

安倍晋三首相と黒田東彦日銀総裁が目標とする2年以内のインフレ率2%は達成可能なのか?

狂乱経済と言われたバブル時でも2%に達したのはごく短期間。普通に考えれば非常に難しい目標だ。唯一の方法は大幅円安である。円が180円とか200円になれば2%かそれ以上のインフレになるだろう。マイナスの需給ギャップがあるからインフレにならないという議論を聞くが、それは鎖国が前提だ。円が安くなれば他国の人は日本の超優良品が安く手に入るのだから競って買いに来る。とたんに需要過多である。

 ところがアベノミクスでは円安を導く手段が明確ではない。円が70円台と高すぎた故に、安倍首相の『円が強すぎるのが問題だ』発言でレベル修正が起こり、株価の上昇が起こり、景況感が激変した。『円が高すぎるのが日本の大問題』と日本の首相で初めて声を大にして叫んだ安倍首相は賞賛に値する。しかし、ここで円安進行が止まれば景気も急速に勢いを失うだろう。

 黒田日銀が行った『異次元の量的緩和』では円安は進まない。日銀は2001年から、私に言わせると過激な量的緩和を行っているが円はちっとも安くなっていないのだ。かえって円高が進んでしまった。それは当たり前の話でじゃぶじゃぶにしても日本では海外にお金が流れず国内に留まってしまうからだ.1980年代後半はじゃぶじゃぶのお金が国内不動産と国内株に流れ込んだ。今は日本国債に流れ込んでいるだけだ。ゆうちょ銀行に流れ込んだ預金の80%を日本国債の購入に充てているのだ。国内にお金はあぶれているのだから、さらにじゃぶじゃぶにしても円安は進まない、という話だ。

 円安進行のためには、お金を海外に流す仕組みが必要だ。それは日銀ではなく政府の役目だ。

(略)

 黒田日銀の『異次元の量的緩和』は、円安誘導に寄与しないどころかハイパーインフレへのリスクを極めて高くした。

(略)

お金が市中に流れ始めてインフレが始まった時にお金を回収することは至難の業だ。

資金供給は日銀が国債を購入すれば簡単にできるが資金吸収は難しいのだ。日銀保有の国債を誰かに買ってもらわなければならないのだが、インフレが始まった時、将来、暴落が予想される国債は誰も買わない。インフレはハイパーインフレに急速に移行する。白川前総裁は任務に怠慢だったわけではなく、国民を地獄の底に落とすようなハイパーインフレを危惧していたに違いない。『異次元の量的緩和』は、手放しで賞賛するものではなく、危険な賭けであることだけは認識しておきたいものである。」



3 日経新聞5月2日夕刊14面によると「下村博文文部科学相が東京大学などが検討している秋入学に対応し、3月の高校卒業から入学までの半年間(ギャップターム)で海外留学を希望する学生全員に奨学金を支給する考えを明らかにした」そうだ。これは、低迷する留学を底上げする目的で、「ギャップタームを活用して留学する学生は全員対象にしたい(下村博文文部科学相)」そうである。「数カ月であれば一人当たり数十万程度の額なので予算面で対応できる」との見通しを示したそうだ。

これ違うのではないの?ばらまきではないの?と思ってしまう。日本人が留学するには日本の将来にとっても極めて重要である。しかし、上に書いた通り日本の財政は極めて危険な状況で、「予算面で対応できる」とか「出来ない」とかの次元の問題ではない。国には金がないのだ!!若い人にぜひ海外留学してもらいたいのはやまやまだが自費で行くべきだ。

うがった見方をすれば、どうせハイパーインフレになって借金はチャラになってしまうのだから、どんどんばら撒いて、参議院選に勝った方が得だ、と読めてしまう。ハイパーインフレになれば国は財政破綻を避けられる。(理解しやすくするための過激な例で申し訳ないが1000兆円の借金もタクシー初乗り2㌔mが1兆円になればゴミとなる)しかし年金生活者はもちろんのこと、国民は地獄の生活を強いられる。

45名無しさん:2013/05/26(日) 21:38:58
【藤巻健 プロパガンダ】

4.黒田日銀の「異次元の量的緩和」は「ハイパーインフレ宣言だ」と私は言っているが、「異次元の量的緩和」によるお金のばらまきは「財政のばらまき」と同じだ。

今までの政権は財政でばらまきを極限まで行い、財政破綻ぎりぎりまで日本を追い詰めた。もうこれ以上、財政出動は出来ないから今度は「異次元の量的緩和」でお金を極限までばら撒き始めたわけだ。「異次元の量的緩和」でも一時的に株や地価が上がるから喜ぶ人も多いが、最終的に痛い目に合う点では「財政のばらまき」と同じだ。

いつも書くが、日銀が資金供給するのは簡単だが、日銀が資金を吸収する方法はない。お金を一度じゃぶじゃぶにしてしまうと、インフレが始まった時にそれをコントロールする手段は無いのだ。だからインフレがハイパーインフレに容易に移行する。

私が15年間に渡って主張し、馬鹿にされ続けたマイナス金利ならば、インフレになった時、資金をちょっと回収すれば(ちょっとなら回収する手段はある)金利は上がる。マイナス金利がプラスの金利になることでインフレはコントロールできる。

しかしこんなにお金をじゃぶじゃぶにしてしまうと、それを回収する手段もなく金利を上げるのも不可能なのだ。だから戦争などで世の中にお金がじゃぶじゃぶになると必ずと言っていいほど「新券切り替えと預金封鎖」が起きたのだ。それしか資金吸収の方法はないからだ。

じゃぶじゃぶになったお金を回収するには、量的緩和の際に買いまくった国債を、日銀は市場で売らなければならないが、日銀が金利を上げよう(=国債価格が下がる)としているのだから、誰も値下がりが明白な国債を買わない。だから資金回収など出来ないのである。

今回のような大規模にお金を供給してしまうと、インフレがコントロールできずハイパーインフレになり「新券切り替えと預金封鎖」が起きるのだ。それが歴史の教えるところである。

日本はルビコン川を渡ってしまった。「ジリ貧を避けようとしてドカ貧に陥る」可能性が大きい。「異次元のリスク」を抱えてしまった可能性が高い、と私は思う。指導者が経済・金融をきちんと理解していないと国民は不幸になるのだ。

46名無しさん:2013/05/26(日) 21:44:22
【藤巻健 プロパガンダ】

長期金利が再び上昇を始めた。昨日(5月13日)は一時0.79%。黒田日銀が異次元緩和を発表した4月4日の0.455%に比べると、0.3%高い。日銀の意図と反対の動きだ。4月10日のプロパガンダに「そもそも株式価格と債券価格が同時に上昇すること自体が理論に会わず、いずれ反対方向に動き出すのは、当たり前の話である。(略)日銀も打つ手はすべて打ってしまい、マ−ケットが荒れても、もう打つ手はない。『アベノミクスはジリ貧を避けようとしてドカ貧を招く政策』とある方が新聞に書いていたが、まさにその通りだ。線香花火が、ぽとリと落ちる前に一瞬輝くのと同じだと思っている。債券暴落が線香花火の火の球を、ぽたっと落とすことになるかもしれない。少なくとも、参議院選まではアベノミクスは持つだろう、という説もあるが、私は持たないと思う。」と書いたが、その感を再度、強く持つ。

本日は30年国債の入札。今月は超長期債の入札が続く。株の投資家も債券のマーケットをきちんと見ていないと、足を掬われかねない。

ポイントは、以前であったら、国債マーケットが荒れた時、「(一時的にしか効かないにしろ)日銀が国債買い取り額を増やす」という戦術があった。しかし、その方法はもう使いきってしまった。4月4日の「異次元の量的緩和」で「日銀が無茶苦茶に買う」といってその策を使いきってしまったのだ。そしてその戦術自身が金利高騰を招いているのだから。

 ちなみに長期金利の高騰の書いたが、今までの上昇は私の長い経験からしても微々たるものである。今後、とんでもない上昇が起きると考えている。



2.4月24日の日経新聞1面「金融ニッポン」で横浜銀行の財務省出身の寺沢辰磨(66)氏が「『長めの国債はすべて売り切った』とおっしゃっていたが、その他、いくつかの銀行が「国債の保有期間をかなり短くしている(長期債を売っている)」という話を巷で聞いた。

 トップが国の財政状況をきちんと把握して指示を飛ばしている銀行は、今後の長期金利急騰期を生き延びえよう。ただすべての銀行が国債を売り始め国債入札に参加しなくなると、国は資金ショートである。企業と同様、バランスシートがいかに健全であろうとも(日本国はB/Sも健全ではないが)資金繰り倒産である。国債を売り遅れた銀行は日本の財政と共に危険な状態に陥る。

よく誤解されるが、財政破綻は財政の破綻であって、日本の破綻ではない。第2次世界大戦で軍国主義日本は倒産したが日本国は大復活を遂げた。それと同じだ。日本も悪平等の社会主義体制が崩壊し、苦しい時期があったとしても、真の資本主義国家として力強く再生しよう。



3.昭和25年生まれの政財界の重鎮の集まりである「虎の会」(年3回開催)が昨晩行われた(僭越ながら私も末席に加えていただいている)。

佐々木さんから「藤巻さんは長期的には日本に対して大いなる楽観論、短期的には悲観論ですね」と言われたが、まさにその通りである。

辻村さんから「ではどうしたらいいのですか?」と聞かれたので「近じか起こるかもしれない苦しいとき用に、個人では外貨資産の購入が基本,企業ではそのほかに(単純なのでいいから)デリバテイブの活用」とお答えした。ドルコール/円プットの購入、債券先物の売りまたはプットオプションの購入、金利スワップの「固定金利の払い」等である。

個人でも、リスクを取ってもOKの方はミニ債券先物等に多少手を出してもいいかもしれない。良くわからない方は「債券ベアファンド」(長期金利が上昇する(=国債の値段が下がる)と儲かるファンド)の購入も面白い。野村の古賀会長に「『債券ベアファンド』に、これから興味を持ってくる人が多くなると思いますよ」とサジェッシオンを与えておいた。ちなみにベア(熊)は攻撃の時、爪を下に振り下げるから(値段に)弱気のマーケットをベアマーケットという。ブルマーケットとは強気マーケットである(牡牛は攻撃の時、ツノを振り上げるから)

佐々木さんから「日本が財政破綻 or ハイパーインフレになれば東南アジア諸国も動揺しませんか?」と聞かれた。「動揺する可能性ありです。だから米国を中心とする先進国の外貨資産にするべきだと思うのです」と回答した。

47名無しさん:2013/05/26(日) 21:45:11
【藤巻健 プロパガンダ】

4.虎の会のある重鎮から「いよいよ藤巻さんの世界に入ってきましたかね〜」と言われた。自分自身でもそう思う。

日銀の元理事の稲葉君(中学・高校の同級生。中学3年の時は彼が図書委員長、私が図書書記長。図書委員の下級生を取り合った仲。2人とも、かなわぬ恋だった<すなわち無駄な闘争だった>ことはいろいろなところで書いている)からは「フジマキは今、『量的緩和』反対と言っているが、そもそもフジマキが言い出したことを日銀がやり始めちゃったから、こんなことになっちゃったんじゃないか」と言われた。「冗談じゃない。私は日本経済再生に不可欠な円安導入は政府の仕事で、量的緩和では円安はすすまないばかりかハイパーインフレのリスクがあるから反対だ。君は私の主張に対する理解力に乏しい」と反論した。

しかし、その後、帰宅、寝ていてひょっと思いだした。私が15年前に「インフレ待望論」を主張し始めた時、私は、たしかに量的緩和を求めていた。まさにリフレ派だったのだ。それも世の中で唯一の、だ。その当時は「インフレ必要論」を述べる私は国賊だった。「インフレ」とは悪魔の言葉だったのだ。新聞記事に「「インフレ待望論」を書いた時、「国民に総スカンを食いますから、せめて『デフレ脱却論』というタイトルにしましょう」と編集者に言われたほどだ。孤立無援の戦いだったのだ。その時の主張である「量的緩和でインフレを!」は、誰も聞いてくれていないと思っていたのだが、日銀が私の主張を参考にして量的緩和をスタート(2001年)したのなら、大変な光栄である。しかし、私はマネタリーベースが40兆円から80兆円になった時点で考えを前述したように変えたのだ。「量的緩和では円安が進まない」と分かったからである。

ちなみに、今回、円安が始まったのは、75円と行きすぎていた事態の修正のせいである。「日銀総裁や財務大臣が、今『円は強すぎる』と言ったり『この金融緩和は、円安誘導のためである』と言うだけで.かなりの円安が進む、という私の主張の実践にぎない。それを声を大にしておっしゃった安倍首相は偉大である。ただ最近の円安は、米国の強さの認識と共に、外国人の間に広がっている日本の財政への危機感の表れ+日本の経常黒字の大幅減少という要因だと私は思っている。日銀の量的緩和のせいではない。



5.今週火曜日発売の週刊朝日「案ずるよりフジマキに聞け」は「日銀の品性・品格は地に落ちた」で

「日銀は4月26日、物価・経済見通しを盛り込んだ『経済・物価情勢の展望(展望リポート)』を発表した。2015年度の物価上昇の見通しは1.9%。黒田日銀総裁の公約に沿ったとはいえ、民間の予想に比べて、はるかに高い。日経新聞によると、『SMBC日興証券の宮前耕也氏は<2年後に物価2%を達成するには2年連続で4%近い成長が必要。非現実的だ>と指摘する』だそうだ。

 金融マンだった私の頭の中にある日銀とは、中立・公正・冷静沈着の象徴であった。それなのに今度の「展望リポート」は民間シンクタンクなどのリポートよりもはるかに積極的な数字を前面に出し、国民の期待を底上げしようという意図がミエミエだ。

 日経新聞によると今回の『日銀展望リポート』を『願望リポート』だと皮肉る向きもあるそうだ。私に言わせれば『展望リポート』はプロパガンダ(特定の世論・意識・行動に誘導する意図を持った宣伝行為)に成り下がってしまった。ブログ『藤巻プロパガンダ』を書いているフジマキと同様、日銀の品性・品格は地に落ちてしまったのだ。『藤巻プロパガンダ』と自ら『プロパガンダ』だと明示している分、私の方が、まだましでさえある。

★     ★     ★

(略)

「異次元の緩和」は効果がないばかりか、ハイパーインフレのリスクが高い。

おカネを供給するには、日銀が市場から国債を購入すればよいのだから簡単に出来る。しかし、いざインフレ抑制を、というときにはその手段がないのだ。

 おカネの吸収には、日銀が保有している国債を市中に売らなければならないのだが、日銀が金利を上昇(=国債価格は下落)させようとしているとき、これから値段が下がるであろう国債を買おうという人はだれひとりとしていないはずだ。資金吸収の手段が無くなった政府や中央銀行のいきつく先は「預金封鎖と新券切り替え」なのは歴史の教えるところだ。

 (略) 

またデフレ脱却には、おカネを海外に向かわせる税制などのインフラ整備で円安を作り出すことこそが必要なのだ。それは政府の仕事であって日銀の仕事ではない。これは私の20年来の主張だ。だからこそ、日銀は福沢諭吉が言うところの奴雁(どがん・見張り役)であり続けるべきだった。日銀プロパガンダの発行は百0害あって1利なしである。」

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53名無しさん:2013/06/08(土) 17:28:33
【藤巻健 プロパガンダ】

よく「銀行が国債を売らなければ国債マーケットが崩れない」とおっしゃる方がいるが、違う。国家予算は毎年、44兆円とか45兆円の赤字である。これは毎年、誰かが44兆円とか45兆円の国債を買い”増して”くれなければならないことを意味している。“売らなければ崩れない“のではなく”毎年44兆円づつ買い増し続けなければ崩れる“のだ。

54名無しさん:2013/06/08(土) 17:30:23
3.もし国債市場が崩れるとなると円は暴落だ。
【藤巻健 プロパガンダ】

国債市場が崩れると、どこが一番、大変だろう?との質問に「ゆうちょ銀行だ。預かった預金の8割を国債投資しているから」と答えるのは、一昔前の話。今や日本銀行が一番危ない。なにせ保有資産の75%は国債なのだから。さらに来年末には(計算していないので正確にはわからないのだが)(「異次元の緩和」に伴う」)国債買い増しで、80%を軽く越していくだろう。国債が崩れれば、日銀資産の劣化は進み、評価損で日銀は大赤字の計上だ。昔、日本債券信用銀行(日債銀)がつぶれた時、テレビのアナウンサーが、間違えて「日銀がつぶれました」と原稿を読んで(もちろんすぐ訂正したが)、ボ〜とニュースを聞いていた私は「おおおおお〜」と思ったことがあるが、それが冗談ともいえなくなる事態だって来るかもしれないのだ。(私が量的緩和は間違いだと思う理由の一つだ)そうなれば、円は暴落だろう。なにせ、日本の紙幣は「日本銀行券」であり、日本銀行の負債だからだ。資産が劣化した企業の負債など危なくて仕方ない。

民間では、リーダーが財政状況をきちんと認識して長期債をすでに売り終えた銀行は大丈夫だが、売り遅れている銀行は今後の株価にも影響が出そうだ。5月17日付 日経新聞朝刊マーケット欄によれば「『保有国債の損失リスクを考えると銀行株に慎重にならざるを得ない』(国内ヘッジファンド)との声があった」そうだからだ。

55名無しさん:2013/06/08(土) 17:32:40
【藤巻健 プロパガンダ】

1.バーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言での発言に反応し、米国金利が2・039%と上昇し、ついに2%を超えて上昇してきた。かててくわえて、昨日の黒田日銀総裁の記者会見(朝日新聞1面トップは「金利急騰 日銀が抑制策 黒田総裁『完全制御は出来ず』」(朝日新聞1面トップ記事)である。本日以降の長期債市場が怖い。国債売却を早める金融機関が増えるだろう。泥船から我先に逃げ出そうとすると危険だ。長期金利がさらに急上昇すれば、アベノミクスは終わりだし、アベノミクスが失敗に終われば、景気低迷で長期金利は落ち着くが、それでは、アベノミクスは元も子もなくなる。長期金利がアベノミクスのアキレス腱だ。

アベノミクスによる景気上昇による「いい金利上昇」なら全く問題はない。しかし、ここまで累積赤字が巨額になった状況での「いい金利上昇」は「悪い金利上昇」(財政破綻またはハイパーリスク懸念の金利お上昇)を引き起こす。何度も言ってきたように、ばらまきを続け、ここまで累積赤字が巨大化したツケである。

56名無しさん:2013/06/08(土) 17:34:00
【藤巻健 プロパガンダ】

一番注視すべきは、黒田総裁が、「長期金利は『短期金利のようにすべてコントロールできるものではない』」とおっしゃっていることだ(日経新聞1面)

これは私にとっての常識だ。「短期金利は中央銀行の手のひらの上で動くものだが、長期金利はマーケットが決める」というのは私がビジネススクールで習ったことであり、私の現役時代は、それが常識だった。最近は「中央銀行が長期金利までコントロールできる」と思い込んでいる人が多くなっているのが危険だ。

さらに危険なのは、量的緩和をすると、短期金利さえも日銀がコントロールできなくなってしまう点だ。金利を上昇させる手段が無くなるからだ。だからインフレが始まるとハイパーインフレに一直線なのだ。理由は、以下の日経新聞電子版をご覧ください。経済がわかっている政治家がいなさすぎる。

57名無しさん:2013/06/08(土) 17:37:30
【藤巻健 プロパガンダ】

「市場の動きや各種世論調査の結果が示しているように、安倍晋三政権の経済政策『アベノミクス』は世間で支持されている。しかし、私は、実は政府・日銀が景気対策の大義名分のもと、政府・日銀が、財政再建のために「大増税を始めた」という、うがった(?)見方をしている。

国にとっての財政再建の切り札はハイパーインフレにすることだが、アベノミクスに至るここ数年の政府・日銀の動きは「ハイパーインフレ導入政策」そのものだと思うからだ。

(中略)

「『アベノミクス』が国民の喝采を受けるほどに、我々の脳裏には大平正芳元首相の言葉が響きを増す。政治が甘い幻想を国民にまき散らすことはつつしまなければならないーー。安倍内閣の経済運営に異論はない。だが、わが国が直面する真の危機とは、デフレ脱却後もなお残る高齢社会の負担増と財政危機であり、かつ、それに与野党が目を背けていることだ」

総合研究開発機構の牛尾冶朗会長(ウシオ電気会長)が5月15日付の日本経済新聞朝刊「経済教室」で、「財政再建・負担増の先に『中核層』に信頼社会築け」と題してこう指摘していた。さすが「財界の論客」と称されている牛尾さんらしいすばらしい論文で、いまの日本の最大のリスクは「財政危機」であるという看破もまさにその通りだ。

しかし、私の意見とは多少違いもある。大部分の与野党が「財政危機に目を背けている」にしても、ごく一部の経済通の政治家が、ハイパーインフレ政策による財政危機対策をスタートさせているのではないか、と考えている点だ。



この数年、政府・日銀は「ハイパーインフレ」防止のための先人の知恵を、ことごとく無視・破棄してきた。

(中略)

ハイパーインフレを防ぐための先人の知恵を無視する「総仕上げ」が黒田東彦総裁もとで日銀がかじを切った異次元緩和であるように思えるのだ。

ハイパーインフレ政策が採用されれば日本は財政破綻を免れる。1000兆円の累積赤字も、タクシー初乗り1兆円のような過度なインフレになれば、ないに等しい額になるからだ。しかし国民生活は悲惨になる。

(中略)

「ハイパーインフレや預金封鎖なんて戦争のような異常事態にしか起こらない」という人がいる。しかし、いまの、政府・日銀が先人の知恵を無視して突き進んでいる政策は明らかに異常だ。

戦争時にはどの国も軍事費調達のためにお金を「ジャブジャブ」にした。 その結果、ハイパーインフレから預金封鎖へと進んだのだが、平常時には、ジャブジャブ、つまり量的緩和にはしない。金融政策とは金利の上げ下げであり、市中に出まわっているお金はほどよい程度に収めていたのだ。ほどよい水準であれば、インフレの気配が見えたときに金融市場からほんの少しお金を引き上げることによって金利を上昇させ、インフレ率をコントロールできる。それが私の現役時代の金融政策の常識だった。

しかし、今の日銀は戦争中でもないのに、お金をジャブジャブにしてしまった。

(中略)

お金がジャブジャブになると、インフレを抑えるブレーキがなくなる。金融引き締めができないのだ。

いまのようにお金をジャブジャブにしたい時は、日銀が国債を買ってお金を市中に流す。逆にお金を引き上げたいときは、保有国債を売却しなければならないのだ。しかし日銀自身がインフレを抑えるために、長期金利を上昇させたい(=国債価格を下げたい)ときに、だれが日銀から国債を買うというのか?わざわざ損をするために国債を買う人などいない。

ブレーキも出口も見つからない以上、インフレがいったん始まってしまえば黒田日銀の目指す2%などでは止まらず、行き着くところまで行ってしまうと私は思う。

(中略)

ハイパーインフレを抑えたくとも、資金吸収の手段がなくなった政府・中央銀行が預金封鎖と新券発行に走るのは歴史が示している。

(中略)

外貨建て資産は日本の証券会社や銀行で簡単に買える。もし日本がハイパーインフレになれば1㌦は1万円にだってなるかもしれない。「何をバカな」と、思わないでほしい。米国のインフレ率が安定しているのなら、購買力平価でそうなるのだ。そのドルが身を助ける。

ただ、3月28日付の「浮かれるのは早い。迫る日本リセットの衝撃」でも指摘した通り、このリセットは日本の破綻ではなく単なるリセットだ。ハイパーインフレによる円安で日本経済は力強くV字回復をするだろう。その日を明るく迎えるために保険をかけておいた方がいいよ、という話なのだ。私は日本に対し、短期的には悲観しているが中・長期でみれば極めて楽観している。

58名無しさん:2013/06/16(日) 20:47:21
【藤巻健 プロパガンダ】

ハイパーインフレになれば日本の財政は助かり、累積赤字はなきに等しくなる。しかし、その一方、国民生活は地獄だ。給料は毎月上がってもパンの値段は毎時間あがる。資金吸収の手段はないから、いずれ預金封鎖と新券切り替えが待っているのも歴史が証明している。

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